今回は、2011年1月に発売されたHGFC 1/144 GF13-050NSW ノーベルガンダムのレビューをご紹介します!
HGFC ノーベルガンダムは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF「GF13-050NSW ノーベルガンダム」の1/144スケールモデルキットです。女性らしいフォルムの機体形状を新規造形で再現。5本のリボンと付属の台座を使って飾ることで、躍動感ある演出が可能なキットになっています。HGFCゴッドガンダム専用の平手も付属。価格は1,650円(税込み)です。
ネオスウェーデンが第13回ガンダムファイト用に開発したMF(モビルファイター)で、劇中ではアレンビー・ビアズリーが搭乗。ゴッドガンダムやライジングガンダムなどとバトルを繰り広げた機体「GF13-050NSW ノーベルガンダム」がHGFCでキット化。
女性らしい華奢な姿ながらも、セーラー服をモチーフにした容姿や屈指の運動性と俊敏性、機動性を併せ持つとされる機体形状、ビームリボンや平手といった装備が新規造形で再現されています。
成形色はホワイトとブルーを基調としたセーラー服カラー。その他、頭部や肩部にイエロー、胴体部や肘部、ソール部などにレッドが配色されています。内部や関節、ハンドパーツはグレー成形色での再現。
ちなみにこのキットはバーサーカーモードの再現はありません。バーサーカーモードは別途形状や成形色が異なるキットが発売されています。
ホイルシールが付属し、頭部センサーや襟、胸部のリボン状エアダクト中央、大腿部の赤いラインなどを補いますが多くはありません。
頭部冷却フィンの内側、胸部エアダクトや肩部などのダクト内部などを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも違和感がないくらいの色分けが再現されています。
KPSは不使用。グレー成形色の内部・関節パーツにはABSが使用されているため、塗装やスミ入れをする場合は破損やひび割れなどに注意が必要です。
ポリキャップは不使用。肘、膝共にABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。後頭部から背面にかけてロングヘアのような冷却フィンを装備していますが、特に後方への負荷はなく、足底の接地面も平らなので自立は安定します。
■付属品
ビームリボン5種、ビームソード柄✕2、リボン用ウェイト、ハンドパーツ各種(握り手:左右、ピース手:左)、HGFCゴッドガンダム用の平手(左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
乳白色の組み換え式台座が付属。角度の異なる支柱が付属し、組み替えることでキットの角度を変更することができます。支柱パーツを組み替えることでちょっとした高さ調整も可能。
■各部形状
HGFC ノーベルガンダムの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。メット部はベーシックなガンダムタイプですが、黄色いおさげ髪が印象的に造形。女性らしいなんともキュートな容姿になっています。額のアンテナや中央の赤もパーツできっちりと色分けされています。とさか前面のセンサーはグリーンのシールでの色分け。こめかみの機関砲や左右のダクトはグレーに塗り分けが必要です。
メット部は左右の組み合わせですが、後頭部の合わせ目は冷却フィンで隠れるので目立ちません。
後頭部には黄色いロングヘアをイメージした冷却フィンを装備。ボールジョイント
特に劇中の広がるようなギミックはありませんが、ボールジョイント接続で適度に可動します。しっかりと押し込むと固定され、引き抜くとフレキシブルに可動する構造。裏面はグレーに塗り分けが必要。
■胴体部
胸部・腹部。ホワイトとブルーを基調としたセーラー服のようなデザイン。小柄で女性らしい容姿での再現となっています。白いラインはシールでの色分け。胸部前面にはリボンのようなエアダクトを装備。
エアダクト中央のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。センサーは2種のシールがあり、お好みでチョイス可能。各部ダクト口はグレーに塗り分けが必要です。
首は前後にスイング可能。首元は赤いシールで色分けします。肩はボールジョイントの受け口で可動ギミックはなし。
腰部はセーラー服のスカートのような広がりを見せるデザイン。その中で、RXC-78-2を意識したモールドやヘリウムコアのようなエッジの効いた装甲を装備しています。中央の赤もパーツによる色分けを再現。
リアアーマーには赤いリボンのようなスラスターダクトを装備。こちらもスラスター口はグレーに塗り分けが必要です。ちなみにスラスターダクトがリボンの飾り結びのような形状なのは偶然とのこと。偶然・・・・?
腰アーマー裏はサイドアーマーのみ裏打ちパーツが造形。ただし特にモールドはなく、フロントアーマーやリアアーマー裏も簡易的な作りになっています。サイドアーマーは上下に幅広く可動。
■腕部
腕部。丸角型の装甲でデザイン的にはシンプルですが、女性らしい細身の容姿になっています。
腕部は全体に簡単な内部フレームが造形。
上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。ハンドパーツは平手が標準なのも女性らしさを感じさせますね。
ショルダーアーマーは角型ながらもコンパクトに造形。前後の組み合わせで合わせ目は端でモールド化されています。側面のダクトは黄色いパーツでの色分けですが、内部はグレーに塗り分けが必要。
■脚部
脚部。膝周りに少しゴツゴツとした感じがありますが、全体的には長くスタイリッシュに造形。左の大腿部には赤いラインモールドが印象的にデザインされています。ラインモールドはシールでの色分け。
脚部は部分的に内部フレームが造形。
大腿部、スネ周りは筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。脹脛も左右の組み合わせながら後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。
ソール部も女性らしいハイヒール型。赤と白のインパクトあるカラーリングになっています。こちらも合わせ目ができないパーツ構成。
足裏はつま先側が肉抜き穴です。脚の付け根はロールや上下にフレキシブルに可動。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸戦型ジムよりも小型。HGACの新機動戦記ガンダムWシリーズやF91などと同じくらいかなと思います。ノーベルガンダムの全高は16.2m。
どうせなのでHGUCガンダムF91、HGACウイングガンダムとも並べてみました。大きさ的にほとんど差はないですが、左右2体の頭の小ささが目立ちますね(笑)
HGFCゴッドガンダムと並べて。カラーリングが似ていますし、発売時期も近いので組み合わせても全く違和感はないですね。
RGゴッドガンダムとも並べて。RGだと少し情報量に差があるかなという印象。
■各部可動域
頭部は適度に上下させることができます。左右へは後頭部の冷却フィンが干渉するため、なんとか真横にまで向けられるかなという程度。
腕は水平よりも少し上まで上げることができます。肘は1重関節で90度よりも少し深くまで曲げることが可能。
肩はボールジョイントで少し前後にスイング可能。
上半身は腹部ボールジョイントで少し前後する程度。左右へも少しスイングします。
腰は全く干渉することなく360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、股間部に付属のジョイントパーツを組み付けてのディスプレイです。
前後開脚は、前方へは水平まで広く展開可能。後方はリアアーマーが可動しないので制限されます。
膝は1重関節なのでくの字程度までしか曲がりません。膝は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちモールド化。細部まで配慮が行き届いています。
足首には可動ギミックがあるので、前後に幅広く可動させることができます。左右へはボールジョイントなりに可動します。
左右への開脚は水平以上に幅広く展開させることができます。
足の付根がロールするので、内股、がに股は幅広く可動させることができます。
立膝は少し崩れた状態ですが、できなくはないですね。
可動域の総括としては、やや可動が不十分な箇所はあるものの、股間部は幅広く開脚しますし、腰も360度幅広く回転します。四肢も適度に可動し、細身で取り扱いもし易いのでポージングの自由度は高そうです。
■武装類
ビームリボン。近・中距離用のビーム武装になります。素材はPET。ビームソードなどに採用されるエミッターを改良し、物質化寸前のビーム周辺にフォースフィールドを一定時間形成、維持することで、ビームそのものを鞭やロープのように使用できるようにしたとのこと。渦状になっているものが3種と、サーベルのような縦長なものが2本付属しています。
ビームリボンは先端を2ミリほど折り曲げ、ビームソード柄に差し込んで固定します。差し込むだけなので組み合わせ強度はあまり高くないですが、そんなに抜ける感じもないですね。
■ポージング
平手は手首に角度が付いているので、腰に手を当てたり手を反らすなど、ラクに女性らしいポーズを取らせることができます。各部とも関節強度が高いのでしっかりと姿勢を維持してくれます。
ビースのハンドパーツが付属するので、ギャルのような砕けた表情も再現可能。顔はガンダムなのに見た目は女性というなんとも言えないギャップが面白いですね。握り手にはビームリボンが通せるのでムチのように持たせることもできます。
真っ直ぐなビームリボンはサーベルのように振りかぶる、振り下ろす動きが表現できますし、渦状のものは新体操のリボンのような華やかな演出をすることができます。
サーベル柄はハンドパーツに隙間なく差し込めますし、しっかりとした強度があるので保持し易いです。抜け落ちることも全くありません。
リボンをうまく配置すれば、渦を巻きながら向かっていくような攻撃パターンも演出することができます。
付属のリボン用ウェイトを使うことで、リボンが縦に回転するような表情を付けることができます。乳白色の台座を使えば、リボンの長さ的にもバランスの取れたディスプレイができそうですね。
HGFCゴッドガンダムと組み合わせせれば、劇中のバトルやタッグマッチ時のようなシーンを再現することができます。
HGFCゴッドガンダム用の平手が付属するので、劇中のノーベルガンダムをお姫様だっこするようなポーズも再現可能。平手の手のひらは肉抜き穴です。それにしてもドモンとアレンビーは仲が良すぎ・・・;
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ガンダムなのに女性、ガンダムなのにセーラー服という容姿がなんとも面白いですしキュートで良いですね。ガンダムという機体に性別はほぼない(ナドレ・・・?)ですが、Gガンダム登場機ならではの個性が出ていて良いと思います。何気に可愛らしく、女性らしいポーズが色々と再現できるのもこのキットの魅力の一つ。
気になる点はそんなにないですが、少し足首のボールジョイントが抜けやすいので注意です。それとできればゴッドフィンガーやノーベルフラフープも付属していると良かったですね。それとABSが使われているので塗装する際は注意です。
関節強度も高くポージングの自由度が高いですし、ビームリボンが渦巻き状になっているのも、新体操のような演出ができて面白いです。何気に合わせ目がなく完成度が高いのも高ポイントの一つ。ゴッドガンダム用の平手が付属し、劇中のようなお姫様抱っこができるなど、何気に気の利いた印象深いシーンが再現できるのも良いですね。
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2 件のコメントがあります。
バナナ猫
on 2024年9月15日 at 23:31 -
ノーベルガンダムはロングヘアーなのがかわいいですね
ななし
on 2024年9月17日 at 14:59 -
ビームリボンが可愛いですねぇ