HG レジェンドガンダム レビュー

今回は、2005年10月に発売されたHG 1/144 ZGMF-X666S レジェンドガンダムのレビューをご紹介します!

HG レジェンドガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS「ZGMF-X666S レジェンドガンダム」の1/144スケールモデルキットです。プロヴィデンスガンダムの発展機らしい特徴的な機体形状を再現。ドラグーン射出状態再現用のエフェクトや大型ロングライフルが付属し、印象的なポージングが可能となっています。価格は1,620円(税込み)です。

プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルロゴスとの決戦に際し、デスティニーガンダムと共に投入された機体で、劇中ではレイ・ザ・バレルが搭乗。ヘブンズベース攻略戦やメサイア攻防戦などで激しい戦闘を繰り広げた機体「ZGMF-X666S レジェンドガンダム」がHG SEEDでキット化。

プロヴィデンスガンダムを思わせるカラーリング、背部に分離式統合制御高速機動兵器群ネットワークシステムドラグーンを持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。HG プロヴィデンスガンダムからのパーツ流用はありません。

成型色はライトグレーを基調に、各部にネイビーとレッドが配色されたプロヴィデンスカラー。その他、内部や関節、突撃ビーム機動砲の接続部などはダークグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属しますが、頭部センサーや襟、胸元を補うくらいでわずか。頭部アンテナや頬、各部ダクト、突撃ビーム機動砲の一部などを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも不自然さはなく、バランスの良い色分けが再現されています。

内部や関節などのダークグレー成形色パーツにはABSが使用されています。ABSは塗装やスミ入れ時、塗料の種類によって破損やひび割れを起こす場合があるので注意です。外装パーツは基本的にPS素材で塗装に対応。KPSは不使用です。

ポリキャップ(PC-123プラス)を各部に使用し、関節強度はかなり高めです。ちょっとやそっとでは姿勢が崩れないので取り扱いがラク。背部にドラグーンユニットを装備しているため、やや後方に負荷がかかりますが、自立は問題なく可能です。

■付属品

ビーム・シールド、高エネルギービームライフル、ビームジャベリン(ビーム刃✕2、柄✕2、連結柄)、ドラグーン射出用エフェクトパーツ(長✕2、短✕4)が付属。それに加え、HG SEEDのキットに付属のスタンドに対応するためのジョイントパーツ(画像右上)が付属しています。

■各部形状

HG レジェンドガンダムの各部を見ていきます。まずは背部のドラグーンシステムを外した状態で全身から。幅のある肩部装甲やサイドアーマーの突撃ビーム機動砲、太めの脚部などはプロヴィデンスガンダムととても良く似ています。

■頭部

頭部。4本アンテナが造形され、やや面長な印象も。メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。ツインアイと額のセンサーはシールでの色分け。V字のアンテナは白く塗り分けが必要です。

■胴体部

胸部・腹部はエッジの効いたコンパクトな装甲が造形。エアインテーク内部にスリットモールドなどはありません。腰部はプロヴィデンスガンダムを思わせる造り。フロント、リアアーマーの横長ダクトは赤く塗り分けが必要です。

サイドアーマーには脱着可能なGDU-X5 突撃ビーム機動砲を装備。側面ビーム口のモールドは赤く塗り分けが必要です。脇には別パーツで動力パイプが造形されるなど、メカニカルなディテールが表現されています。肩部はポリキャップとABSの1軸構成で前後にスイング可能。

突撃ビーム機動砲は付け根を上下に幅広く可動させることができます。

腰アーマー裏にモールドはなくシンプル。思わず裏打ちパーツを自作したくなるような造りです;

■腕部

腕部。こちらもプロヴィデンスガンダムを思わせるデザインで、ショルダーアーマーは幅のある装甲が造形。上腕以下は程よく厚みのある装甲が造形されています。前腕にはビームシールド発生装置が造形。パーツで細かく色分けされています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離できるので合わせ目消しはラクそう。

ショルダーアーマー。肩の付け根周りが前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。側面はスラスターが赤いパーツでの色分けですが、その他は特にモールドも少なくシンプルな造り。ダクト内部はグレーに塗り分けが必要ですが、スリットプラ板などを貼り付けてディテールアップしても良いかと。

■腕部

脚部。こちらもプロヴィデンスガンダムに似たデザインで、程よいマッシブ感が表現されています。膝や側面、後部スラスターなどは簡単にですがパーツで色分けされています。

大腿部、膝から下共に左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。構造自体は簡易的ですが、膝から分離可能なので合わせ目消しはラクそう。アンクルガードは上下に可動します。

後部のネイビーのダクトは適度に上下し、表情を変化させることができます。ダクト内部はグレーなどに塗り分けが必要。

ソール部。デザイン自体はシンプルですが、足裏は丁寧なモールド入りパーツで蓋がされているため、肉抜き穴などはありません。少ないパーツ数ながらも無駄のない造りになっています。

■バックパック(分離式統合制御高速機動兵器群ネットワークシステムドラグーン)

背部に装備するバックパック(分離式統合制御高速機動兵器群ネットワークシステムドラグーン)。プロヴィデンスガンダムの流れを汲む円形型の武装ユニットです。

プロヴィデンスガンダムと異なるのは、半円型のプラットフォーム2枚によって円形を成しているということ。上部に2基の大型ドラグーン(GDU-X7 突撃ビーム機動砲)、側面に6基の小型ドラグーン(GDU-X5 突撃ビーム機動砲)を装備しています。

ドラグーンはポリキャップ穴をはじめ全3箇所のダボ穴固定になっていて固定強度が高いです。

下部のダクトはネイビ-パーツで色分けされていますが、簡単な口モールドのみなので内部をグレーなどで塗り分ける必要があります。

小型ドラグーンは各々が前後に可動します。

小型ドラグーンは角型ダボ接続で脱着が可能。角型ダボにはエフェクトパーツ用のジョイント穴も造形されています。(サイドアーマーにも同様のギミックがあります。)

大型ドラグーンも脱着が可能。こちらはポリキャップと丸軸による接続です。

大型ドラグーンは基部モナカ割の組み合わせで合わせ目ができます。先端のみ別パーツ化。

小型ドラグーンは1個パーツで合わせ目はなし。共に各部モールド(ビーム口)は赤く塗り分けが必要です。

ドラグーンを全部はずした状態で。さすがにすっからかんだと寂しい感じも。左右の半円部は共に前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。色分け箇所はほぼ後ハメなので、合わせ目を消すのはラクそうですね。

半円部は外側に引き出し、少し角度を変えることが可能です。

外側に引き出すことで、ドラグーン・システムの半円部を後方に展開させることができます。レジェンドガンタムがカタパルトで出撃する際に良く見られるスタイル。

更に前方に展開することで、大型ドラグーンを前方に向けた状態での射撃スタイルを再現することができます。

このスタイルだと更に後方に負荷がかかりますが、一応自立は可能です。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。SEED(DESTINY)登場機なので小型ですが、ドラグーンシステムがあることで少し横に幅が出ています。展示する際は少しだけディスプレイエリアを広める必要があるかと。

HG プロヴィデンスガンダム(画像左)と並べて。レジェンドはプロヴィデンスの発展機で似た箇所が多いです。プロポーションはプロヴィデンスが重厚なのに対し、レジェンドはやや脚長でスタイリッシュ。成形色はレジェンドのほうが明るめです。

HG SEEDのフォースインパルスガンダムと比較して。レジェンドの外装グレーも割と濃いですね。HG SEEDはどれも関節が硬めでポージングが安定するのでいいです。

■各部可動域

頭部は少し上下する程度。襟は特に干渉しません。左右への可動は、多少厳しめではありますが、一応真横にまでスイング可能です。塗装すると襟と干渉するかも。

腕は水平まで上がります。肘は1重関節で90度程度まで。

肩はわずかですが前後させることができます。

腰はアーマー類が干渉するため、わずかにロールする程度。浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のカバーパーツを外し、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。

前後開脚は、前方へは水平まで広く展開可能。後方はリアアーマーが干渉しますが、それでも可動域は十分です。

膝は2重関節である程度曲げることができます。コの字で少し違和感のある曲がり方。

足首は前後に広く可動します。左右へはそれなり。

左右への開脚は、ハの字くらい。付け根がボールジョイントにしては割と広めになっていると思います。

内股、ガニ股は共に45度程度まで。

立膝はまずまずきれいな姿勢で再現できました。

可動域の総括としては、現代のキットに比べると物足りないところはありますが、これ以前のHG SEEDシリーズよりもポージングがしやすくなっている印象です。股間部にアクションベース接続穴が追加されているのもディスプレイしやすくて良いですね。

■武装類

MA-BAR78F 高エネルギービームライフル。セカンドステージシリーズMSが持つビームライフルの改良型です。簡単なパーツ構成で特にパーツによる色分けはありません。上部グレー、フレーム部分をホワイトになど、各部を細かく塗り分ける必要があります。

銃身部分は左右の組み合わせで上下などに合わせ目ができます。構造上マスキング塗装は必要ですが、合わせ目消し自体はラクそう。

センサーや砲口は開口されています。グリップは収納可能で、収納するとダボが露出し、

ドラグーンシステムの中央部にマウント可能です。

ビーム・シールド。クリアーブルー成型色での再現で、表面にはビーム放射状態の細かなモールドが入っています。ブラックライトには反応しませんでした。

ビームシールドは手甲の白いパーツを組み替えて手甲に取り付けます。

■ポージング

高エネルギービームライフルとビーム・シールドを装備して。武装が少し大柄なので、装備させることで重厚感が出てきます。

高エネルギービームライフルはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。やや抜けやすいですが、普通にポージングさせる分には問題なさそうです。

ビームシールドはダボ固定で、手甲から外れることなく装備できています。肩から離れているからか、腕を動かしてもそんなに干渉する感じはありませんでした。

造りが大味なため、どうしても現代キットのような躍動感は出せませんが、関節強度が高く、特にポロリなどもないのでポージングはかなりし易いです。

ビームジャベリンはハンドパーツ穴と柄の太さが丁度合っているので、角度を付けてもスルッと抜け落ちたりすることはありません。サーベル柄は下部に切り欠きがありますが、柄2本を連結させることはできませんでした。

背部と腰のドラグーンを前方に向けて、キャノン系の機体のような攻撃ポーズを再現。

ドラグーン射出用エフェクトパーツは片側が丸型ダボ、反対側が角型ダボ接続で突撃ビーム機動砲、背部ドラグーンシステムに対応。

エフェクトパーツを組み付けることでドラグーン射出状態を再現することができます。固定強度が高く、突撃ビーム機動砲がポロリすることもありません。安心してディスプレイやポージングが楽しめました。

ただ、突撃ビーム機動砲は後部が3.0mm穴ではないため、通常のスタンドには対応していません。大型のGDU-X7はアクションベースなどに付属している筒型ジョイントを噛ますことで一応単体でディスプレイできました。

適当にディスプレイ。

通常のビームジャベリン柄は連結できませんが、別途連結用の柄が付属するので、こちらを使用することでナギナタ状のMA-M80S デファイアント改ビームジャベリンを楽しむことができます。

こちらもハンドパーツ穴と柄の大きさが合っているのでしっかりと保持してくれます。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。プロポーションに多少HG SEEDシリーズ特有のもっさり感、レトロ感はありますが、背部ドラグーンシステムには存在感がありますし、主要機体だけが持つドラグーンの射出状態、特殊武器の派手さやパワフルさ、造形美みたいなものが表現されていてかっこいいですね。

気になる点は、一昔前のキットなので多少各部に合わせ目が目立つのと、可動域がそこまで広くなく、どうしてもややポージングが制限されてしまいます。ただ、パーツが少ない分組み立てもし易いですし、合わせ目を消しつつスミ入れやデカールなどを施せば見違えそうでもありますね。

HGCEデスティニーガンダムがリメイクされて数年、こちらも待望のリメイクとなりましたが、このHG SEEDもそれほど古さも感じさせない魅力的なキットなので、ストライクフリーダムなどと合わせてレトロなバトルシーンを再現してみるのもいいのではないでしょうか。

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執筆者:nori
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y nose様 分かりやすい記事をいつもありがとうございます。製作、購入時の参考にさせて頂いております。

菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

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8 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2019年4月6日 at 17:42 - 返信

    いつも丁寧なレビュー、参考にさせていただいてます。このキット、自分も持ってますが、インパルスのシルエットが取り付け出来るんですよね。

    • nori

      on 2019年4月13日 at 20:47 - 返信

      コメントありがとうございます!
      そういえばどちらも1ダボポリキャップですね。周りの形状も合いそうなので、今度試してみたいと思います!
      アドバイス感謝ですm(_ _)m

  2. 高井俊明

    on 2019年10月24日 at 17:40 - 返信

    箱の絵がいいですね。いつか必ず買います!

  3. 国岡悠人

    on 2020年9月28日 at 20:59 - 返信

    レジェンドガンダムかっこいいですね。プロヴィデンスガンダムと比べてみるとレジェンドガンダムの方がスマートです。
    なんか機動戦士ガンダムSEED destinyをテレビで見ていた時代が懐かしいです。当時僕は小学生でガンプラもめちゃくちゃ作っていました。

    • nori

      on 2020年10月10日 at 12:57 - 返信

      コメントありがとうございます!
      SEED、SEED DESTINYも既に20年ほど前の作品。
      懐かしさを感じるところですね(^^)
      HGCEで順調にキット化されているので、プロヴィデンスガンダムからレジェンドガンダムへの流れもありそうで楽しみですね!

  4. マルセル

    on 2024年8月14日 at 17:04 - 返信

    レジェンドめっちゃ好きなんですけど、新しいhg出されたりmg出たりもしないので、プラモ方面で不遇なのが悲しいです。相方機のデスティニーはあんなに優遇されてるのに…。

    • nori

      on 2024年8月16日 at 11:08 - 返信

      コメントありがとうございます!
      確かに、他の機体はMGなどでキット化されていますが、
      レジェンドのHGCEやMGはまだないですね;
      プロヴィデンスがMG化されているので、もしかするとMGでは考えられているのかも。
      HGCEはプロヴィデンスが先とは思いますが、個人的にも立体化されると嬉しいですね!

  5. キラ・ヤマト

    on 2026年1月22日 at 16:29 - 返信

    hgceレジェンドガンダムがもうちょっとで発売されますよ!

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