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HG RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー] レビュー

今回は、HG 1/144 RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー]のレビューをご紹介します!

HG RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー]は、ドバイにて開催される『2020年ドバイ国際博覧会』の日本館PRアンバサダー仕様『RX-78-2 ガンダム』の1/144スケールモデルキットです。印象的なカラーリングをパーツ分割で再現。アクションシーンを演出する新規ハンドパーツが付属する他、漢字を取り入れたオリジナルマーキングシールが付属するキットになっています。価格は2,420円(税込み)です。

大河原邦男氏によって新規デザインされた2020年ドバイ国際博覧会日本館PRアンバサダー仕様で、前腕や膝周りなど各部にパーツによる緻密な色分けが再現されています。

プロポーションは2015年7月に発売されたHGUC RX-78-2ガンダム(以下、REVIVE版)に近いものがありますが、他キットからの流用はなく、完全新規造形での再現となっています。

成型色はホワイトをベースに、前腕や膝周り、ソール部などにレッド、襟やエアインテーク、腰部ヘリウムコアなどにイエローを配色。

ホイルシールは頭部や腰部のV字、四肢の白いラインなどを補います。部分的に塗装が必要ですが、素組みでも質の高い色分けが再現されています。

どことなく着物のような和の法被(はっぴ)をイメージしたデザインにも見えなくはないですね。

ポリキャップはPC-002を使用し、フォーマットもREVIVE版とほとんど同じです。関節強度は高めで自立も安定しています。

ビーム・ライフル、シールド(ジョイントパーツが付属)、ビームサーベル刃✕2、ハンドパーツ各種(平手2種:左右、武器持ち手:右、握り手2種:左右)が付属。

日本館PRアンバサダー用に日の丸や漢字が入ったマークが収録されたマーキングシールが付属します。

シールを貼らない状態で。(頭部と腰部のシールは貼っています。)白いラインがないとやや物足りない感じはありますね。

頭部。シルエットはREVIVE版とほぼ同じ。ですがこめかみのバルカンは砲口のモールドがなく、への字スリットは浅めなど、造形に微妙な違いがあります。とさか前後のセンサーは赤いシールでの色分け。ツインアイはゴールドで綺羅びやかに演出されています。

メット部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要。小さいパーツが多いので紛失には注意が必要です。

ツインアイはREVIVE版と同じくクリアーイエロー成型色パーツでの色分け。内側にシルバーのシールを貼ることで、クリアーパーツを効果的に使用することも可能です。

胴体部。エアインテークや腹部中央などはREVIVE版と同じくパーツによって色分けされていますが、それ以外にも腰回りがパーツで細かく色分けされています。胸部と腹部の上側は一体整形。腰のV字はシールでの色分けですが、モールドも造形されています。

REVIVE版ではリアアーマーにジョイントパーツ組み付け用のハードポイントが造形されていますが、ドバイ版ではオミットされています。

腰アーマー裏は簡易的な作り。

腕部。白ベースながらも、前腕が赤く色分けされるなど特殊なカラーリングが再現されています。ハンドパーツは穴なしのものが付属。肘関節のマルイチモールド色分けやシールドマウント用のジョイント穴はオミットされています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕はパーツでの色分けが再現されています。白い部分は左右の組み合わせで、合わせ目は端でモールド化。前腕の白いラインはシールでの色分けです。

ショルダーアーマーはシンプルな形状で色分けもありません。前後の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化。

脚部。こちらも膝周りが赤く色分けされるなど特徴的なカラーリングになっています。シルエットはREVIVE版と酷似。膝周りは赤いパーツでの色分けで、白いラインはシールでの色分けとなっています。膝の三角モールドはパーツでの色分け。

ソール部はポリキャップを入れ込んでの3個パーツ構成で簡易的。アンクルアーマーは左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。後部のスラスターはグレーのパーツでの色分け。合わせ目を消す場合は後部のスラスターを後ハメするか、マスキングで塗り分けるなどします。

脚裏は適度にモールドが入っていますが、つま先には肉抜き穴があります。こちらも白いラインはシールでの色分け。

バックパック本体は1個パーツ構成の簡易的な作りでバーニアは別パーツ化。バーニア内部は赤く塗り分けが必要です。

簡易的な2ダボ接続で、バックパック裏面は肉抜き穴。サーベル柄は節目が色分けされて見栄えが良くなっています。組み合わせダボが長めなので、経年で劣化してもバラけることはなさそうです。

REVIVE版と並べて。カラーリングが特殊でサーベル柄や腰部周りなどの色分けも細かいですが、シルエットはREVIVE版とほとんど同じ。ハンドパーツなど部分的に洗練された箇所があるので、REVIVE版の上位互換といった感じかと。

その他のRX-78-2(画像上が1/144 RX-78F00 ガンダムHG ガンダム THE ORIGIN版、下がHG ガンダム [BEYOND GLOBAL] HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.))と並べて。各種とも個性的な形状をしていますが、このドバイ版はカラーリング以外、比較的オーソドックスなスタイルになっています。

形状がほぼ同じなので、各部可動域もほぼ同じ。頭部や腕の上げる角度、肘曲げ、腰の回転なども全く同じです。

膝曲げや左右への開脚、足首の可動なども全く同じです。ただしドバイ版のほうはサイドアーマーがパーツで色分けされているため、干渉によって分解しやすいので注意が必要です。

ビーム・ライフル。形状や組み立て構造はREVIVE版のものとほとんど同じです。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

センサーはイエローのパーツでの色分け。フォアグリップとセンサーは左右に可動します。

武器持ち手を組み付け、REVIVE版のビームライフルと並べて。ビームライフルの形状はほぼ同じですが、武器持ち手の指の角度が変更され、より自然な形での保持となっています。

この武器持ち手でREVIVE版のハイパー・バズーカも保持させることができますが、固定できないのでグリップをスルスル移動する感じでした。リアアーマーのバズーカ用ジョイントパーツやハードポイントがないのでリアアーマーにマウントさせることはできません。

シールド。こちらも形状はREVIVE版のものとほとんど同じ。ただし裏面にはコの字型のジョイントパーツが追加されています。表面左右の赤いラインはシールでの色分けですが、十字は通常通り、イエロー成型色パーツでの色分けです。

コの字型ジョイントパーツとグリップは可動式。

コの字型ジョイントパーツを前腕に組み付けての装備となります。固定強度はあまり高くないですが、グリップを握らせることで外れることなく保持させることができます。塗装しても剥げないくらいの固定強度。

ジョイントパーツを組み替えることで、バックパックにも装備可能です。

一通り武装して。

ビーム・ライフルはハンドパーツにしっかりと収まっていますし、シールドもポロリなく保持させることができます。ただ、シールドのコの字ジョイントパーツの強度が少し弱めで、前腕をスルスル移動する感じがありました。

グワッと手を開き、サーベル柄を握る直前のような迫力のある平手が付属。3個パーツ構成で親指と手甲が別パーツ化されています。

ハンドパーツの造形がリアルで、ポーズに少し違った表情が付けられるのがいいですね。

握り手は形状の違ったものが付属し、こちらを使用することでサーベル柄を角度がついた状態で保持させることができます。

柔らかい表情でサーベルを持たせることもできますし、突き刺すようなポーズも再現可能。特にサーベル柄がスルスル移動することもなく、ストレスなくポーズを取らせることができました。

ビームサーベル刃はREVIVE版と同じくクリアーピンク成型色。可動域もREVIVE版と同じで、関節強度も高めなので柔軟にポーズを取らせることができます。気になったのはサイドアーマーがパーツ分割されているので、わずかにバラけやすいということくらいです。

ハンドパーツや武装、サーベル柄などをREVIVE版と組み合わせて。このままでも悪くないですが、塗装技術があれば、武装をアップデートさせた状態で正規のカラーリングにするのもありですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。個性的なカラーリングですが、RX-78-2のシルエットとも違和感がないですし、和や日の丸を意識した印象的ガンダムに仕上がっていると思います。さすがに白いラインまではパーツ分割出来ていませんが、各部の色分け箇所も作りは良く、完成度の高いキットになっているのではないでしょうか。

気になる点もほとんどないですが、サイドアーマーや腰中央部がパーツ分割されているので若干分解しやすかったです。それと、造形やシルエットがREVIVE版とほぼ同じなので、もう少し変化があっても良かったのかも。

ハンドパーツの質が特に高く、表情豊かに演出できるのはいいですし、シールドも新規ジョイントパーツでバックパックとの間に余裕が持たせてあるなど、ただPRアンバサダーとしての注目品だけでなくガンプラとしての細かな配慮もされているキットなのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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