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HG アリオスガンダムGNHW/M レビュー

今回は、2009年8月に発売されたHG 1/144 GN-007GNHW/M アリオスガンダムGNHW/Mのレビューをご紹介します!

HG アリオスガンダムGNHW/Mは、『機動戦士ガンダム00』に登場するMS『アリオスガンダム』の最終決戦用装備型1/144スケールモデルキットです。「GNミサイルコンテナ」を装備した最終決戦仕様。飛行形態の機首がGNビームライフルを装備した新デザインに変更されるなど、決戦に向けて重武装化した機体形状が再現されています。HG GNアーチャー(別売り)とのドッキングも可能。価格は1,980円(税込み)です。

アロウズやイノベイターとの最終決戦時に投入され、プトレマイオス2の防衛に当たったソレスタルビーイング所属MS『アリオスガンダム』の最終決戦用装備仕様がキット化。2008年12月に発売されたHGアリオスガンダムをベースに、機首が新造され、GNミサイルコンテナやGNキャノンが追加されています。「GNHW/M」とは「GN-Heavy Weapon/Missile」の略。パイロットは『アレルヤ・ハプティズム』です。

成型色はガンダムキュリオスに近いオレンジとホワイトベースですが、キュリオスに比べて少しくすんだオレンジになっています。関節はグレー、部分的な装甲はダークグレーに配色。背部のGNミサイルコンテナはブルーグリーンに配色されるなど、その他の箇所はミリタリー調のカラーリングになっています。

腰フロントアーマーの一部や膝ウイングなどをシールで補いますが、全体的にシールでの色分けは少なめ。肩のGNビームシールドや脚甲など、塗り分けが必要な箇所がいくらかあります。

ポリキャップはPC-001を各部関節に使用します。背部にGNミサイルコンテナを背負っていますが、自立は問題なく可能。ただ、脚底があまり広くないので若干倒れやすさはありますね。ABSやKPSパーツは使用されておらず、全てPS素材パーツによる構成となっています。

頭部。バイザーが別パーツによって色分けされ、特徴的な4本アンテナを装備したイケメンフェイス。全体的にシャープな作りになっています。額のセンサーは赤いシールを貼ってその上からクリアーパーツを被せるタイプ。

メット部は左右挟み込みタイプで上部から後頭部にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要です。

胴体部。胸部周りはそれほど複雑な形状ではなく、エアインテーク部分がイエローパーツで色分けされているくらい。腰部はフロントアーマーが縦長で、中央のふんどし部分にウイングが造形されています。

ふんどし部分のウイングや装甲を外すとGNドライヴが確認できます。GNドライヴはダークグリーンのシールを貼り、クリアーパーツを被せての再現。リアアーマーはダクトをグレーに塗り分ける必要があります。

ふんどし部分のウイングやリアアーマーは前後に可動。ウイングは飛行形態時にはさらに後方にまで移動します。

フロント、リアアーマー裏にモールドは造形されておらず、肉抜き穴のような簡単な作りになっています。フロントアーマー裏にはGNビームサーベル柄を装備し、脱着が可能。フロントアーマーの付け根はボールジョイント型ポリキャップで外れやすいので注意です。

腕部。肩から伸びるGNビームシールドを装備するなど、個性的な作りになっています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前側が左右挟み込みタイプで端に合わせ目がくるようになっています。後ろ側は装甲を被せるので合わせ目はありません。肘外側はGNコンデンサーが造形。ダークグリーンのシールを貼り、上からクリアーパーツを被せるようになっています。

前腕の手首側装甲は上下にスイングが可能。前腕装甲内にはGNサブマシンガンが別パーツで造形されています。

ショルダアーマーは挟み込みタイプで部分的に合わせ目ができます。

腕部は肩の上部からボールジョイントで接続するようになっているので、幅広くスイングさせることができます。

GNビームシールドは左右挟み込みタイプで、外側に合わせ目ができます。内側の発生器はグレーなどに塗り分ける必要があります。

GNビームシールドは基部が上部に展開可能で、中間部も90度程度の角度変更が可能です。

脚部。ガンダムキュリオスに似たフォルムで、膝にはウイングを装備。

大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下も複雑なパーツ構成になっていて、後部にできる合わせ目も段落ちモールド化されています。ウイングはオレンジのシールによる色分け。キットを弄っているとシールに手があたりやすいので、部分的に剥がれたりして汚くなりやすいので注意です。

大腿部側面のGNスラスターはイエローパーツで色分けされています。

膝のウイングは変形用にスライド可動します。

アンクルアーマーはウイング付きで存在感があります。一方のソール部は簡易的な作り。

足裏は肉抜き穴っぽいながらも、モールドが造形されています。つま先は変形用に伸ばすことができます。

背部には、GNHW/M仕様として、左右にGNミサイルコンテナを装備した機首が新造されています。

機首部分は変形用に上部に展開が可能。左右挟み込みタイプで中央に合わせ目ができます。中央のセンサーはグリーンのシールを貼り、クリアーパーツを被せての色分けです。

GNミサイルコンテナはそこまで複雑な作りではないですが、外部装甲にはモールドが造形されるなど見栄えはしっかりとしたものになっています。

上部の装甲を組み換えることで、ミサイル発射状態が再現可能。ミサイルはイエロー成型色のパーツで色分けされるなど、リアルな作りになっています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて大きさを比較。HGの中では比較的大きめ。アリオスガンダムの頭頂高は19.1mです。

HGガンダムキュリオスと並べて。デザイン的なものは似ていますが、サイズや各部の作りが異なります。胸のGNドライヴは腰に移動しています。

同シリーズのソレスタルビーイング所属機(GNHW装備型:HGケルディムガンダムGNHW/R、HGセラヴィーガンダムGNHW/B)とも並べて。

劇場版に登場したガンダムハルートとも並べて。ハルートとは成型色が同じです。アレルヤ登場機は徐々に派手さが増していきます;

頭部は広めに上下可動させることができます。左右へは頬の装甲と襟が干渉しますが、割と柔軟で真横くらいにまで向けることができます。

肩が頭部と干渉しやすいですが、肩のボールジョイントによって腕を真上くらいにまで上げることができます。肘は1重関節ですが、V字程度まで曲げることができます。肩は他のキットにはないくらい、幅広く前後スイングさせることができます。

腹部がボールジョイント接続で、上半身を少し前後にスイングさせることができます。

腹部と腰部を回転させることで、上半身を45度程度までひねることができます。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、GNドライヴ後部のカバーパーツを外し、ポリキャップ穴に付属のジョイントパーツを差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は幅広く展開が可能。フロントアーマーが干渉して外れやすいので注意が必要です。

ちょっとわかりにくいかもですが、膝は深くコの字型に曲げることができます。

足首は前後、左右とも適度にスイングが可能。

股間部がボールジョイント接続で可動域が狭いため、左右への開脚はハの字ほども展開できないようです。

大腿部と股間部が干渉するため、内股はわずかですが、がに股は水平程度まで展開が可能です。

膝のウイングなどが支えになるため、立膝は割ときれいな姿勢で再現することができます。

可動域の総括としては、肩や前後開脚、膝の可動など、よく動く部分とそうでない部分の差が大きいですね。ただ、各部の造形が派手なので、ガンダムキュリオスと同様にダイナミックなポーズ演出は期待できそうです。

GNキャノン、GNツインビームライフル、GNビームサーベル刃(ロング、ショート)、穴なしの握り手(左)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、飛行形態時のディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

通常のアリオスガンダム用機首パーツが付属。センサーのグリーンシールは付属しませんが、組み換えることで通常のアリオスガンダムとして組むこともできます。

GNキャノン。

本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。中心の円筒部分は赤く塗り分けが必要。下部の接続リブは展開が可能です。

左右にグリップやGNバルカンの砲口が造形されるなど、特殊な形状になっています。

GNツインビームライフル。こちらも本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。

上部の銃口は展開が可能。内側は肉抜き穴のような作りになっています。

GNツインビームライフルを装備して。

プロポーションや造形的なバランスはキュリオスよりも良くなっているようです。

GNツインビームライフルはグリップがスルッと抜けやすいですが、普通にポーズを取るぶんには落下することもないのでストレスはかからなかったです。

装甲を組み換えることで、前腕のGNビームサブマシンガン発射体勢を取ることができます。

ある程度表情をつけることはできますし、ポーズも取りやすいです。ただ、もう少し股が開くとポーズにもっと迫力が出たかも。

GNキャノンは少し変わった保持姿勢になります。

もちろん片手でも保持は可能。特に腕が重量で垂れることもなかったです。肩のGNビームシールドが羽根のようだからか、全体的な造形バランスか、ポーズがかなり決まりやすいですね。

GNビームサーベル刃はクリアーピンクの平たいタイプ。柄はグリップに固定されるのでスルッと抜け落ちることは少ないです。

飛行形態への変形は、一旦GNミサイルコンテナを外し、背部の機首を上げます。そして頭部の顎を引き、肩のGNビームシールドを展開して上部で組み合わせます。

腕部の向きを変えてGNミサイルコンテナを取り付け、脚部は足の付根から角度を変えておきます。膝のウイング角度を変えてつま先を伸ばし、スネの部分をスライドして縮めます。股部の尾翼は上部に引き起こします。

最後にリアアーマーを逆向きに取り付けたら飛行形態への変形完了です。

飛行形態をいろんな角度から。かなりシャープで薄型、スタイリッシュなフォルムになっています。

下部にGNキャノンを装備することができます。GNキャノンのリブを引き起こし、ハンドパーツに差し込んで固定します。

付属のジョイントパーツを使ってディスプレイさせます。各部がロック固定されているわけではないですが、各部の強度がまずまずあるのと、ディスプレイ用のジョイントパーツである程度形状を保持できるようになっているのでそんなに形状が崩れることはないようです。

ただ、ジョイントパーツにあまり固定強度がないので、縦にしたりして角度をつけると抜け落ちる場合がありました(個体差かも)。なのであまり角度をつけないようにしてディスプレイさせたほうが良いかもです。

前方のGNビームシールドは展開してクローとして使用可能です。ジンクスⅢなどが手元にないので劇中の再現はできませんが、キットに掴みかかるポーズもできそうです。

HGガンダムキュリオスの飛行形態と並べて。どちらもシャープな作りですが、アリオスガンダムの飛行形態のほうがより尖ったスタイルで攻撃的かつ高速移動が可能そうなフォルムになっています。

適当に何枚かどうぞ。

HG GNアーチャーと。

以上です。こちらもガンダムキュリオスと同じく、個性的な形状ながらもポージングがとても映えるデザインになっています。ちょっと構えただけでもかっこよく決まるので、ポージングが楽しくなってくるのがいいですね。付属のGNミサイルコンテナもミサイルがきっちりと色分けされているので、発射状態を再現するだけでおしゃれに演出することができます。

欠点的には、フロントアーマーが外れやすいのと、GNツインビームライフルの保持が甘いということでしょうか。それとGNキャノンも、側面にグリップがついていて構える姿勢が制限されてしまうので、もう少し柔軟だと良かったかと。

変形ギミックは組み換えもほとんどなくスムーズにできますし、スタイリッシュなフォルムで攻撃性の高さが伺えます。GNミサイルコンテナを展開したスタイルも重武装感があってよく見えるなど、GNHW/Mによってアリオスガンダムがワンランク上のキットに引き上げられているのがいいですね。

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1件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2020年9月7日 at 22:02 - 返信

    キュリオスの飛行形態足とんでもないことになってますよ

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