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ENTRY GRADE ラーガンダム レビュー

今回は、ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダムのレビューをご紹介します!

ENTRY GRADE ラーガンダムは、『ガンダムビルドシリーズ』10周年記念映像『ガンダムビルドメタバース』に登場する主人公機『ラーガンダム』の1/144スケールモデルキットです。簡単組み立て×ハイクオリティを実現したENTRY GRADEで立体化。洗練されたパーツ分割に加え、抜群の可動による自由なポージングが再現可能なキットになっています。シールド、ビームライフル、ビームナギナタといった武器が付属。価格は1,100円(税込み)です。

ハワイ育ちの主人公『ホウジョウ・リオ』が試行錯誤を重ねつつ組み上げたガンプラで、丁寧な工作によって「日本の心」をイメージしたカスタムが施された機体『ラーガンダム』がENTRY GRADEでキット化。

2020年9月に発売されたENTRY GRADE RX-78-2ガンダムをベースに、頭部や腰部、肩部、脚部、バックパックなど各部、シールド、ビームライフル、ビームナギナタといった武装が新規パーツを用いて再現されています。『ラー』はハワイ語で『太陽』という意味。

ラーガンダムは二度に渡る仕様変更が行われ、白と青のカラーリングの『試作壱型』、機体色を変更し、関節部の強化を図った『弐型』、更なる強化と新規武装を得た完成形である『参型』が存在するとのこと。このキットは完成形の『参型』になります。パーツを組み替えることで『弐型』も再現可能。

成型色はホワイトをベースに、胸部にブラックとイエロー、肩部や胴体部、ソール部、ビームライフル、シールドにレッドを配色。その他、額やナギナタ刃はクリアレッド、内部・関節パーツ、武装類の一部はグレー成型色での再現となっています。

シールは付属せず。頭部センサーや膝のダクトなど一部を塗装する必要がありますが、細部までパーツで細かく色分けされているので組み立てるだけでも十分な仕上がりになります。

ABSは不使用。グレー成型色パーツにはKPSが使用されています。タッチゲート仕様なので、パーツはランナーから手でパチパチと簡単に外すことができます。組み立てにニッパーや接着剤は必要ありません。

ポリキャップも不使用。関節はPS素材パーツによる構成で関節強度は高め。特別負荷のかかるような装備はなく自立は安定しています。

ビームラーライフル、ラーシールド、ビームラーナギナタ柄2種、ビームラーナギナタ刃が付属。

ラーガンダム弐型用のバックパックとビームライフルのセンサーパーツ(RX-78-2ガンダムのものと同じ)が付属します。

その他、EG RX-78-2ガンダム用の余剰パーツがいくつか付属します。シールド以外のパーツが一通り付属するので、RX-78-2ガンダムのカラバリとして組むことができます。

ベースのENTRY GRADE RX-78-2ガンダム(以下、EG RX-78-2)と比較しながら各部を見てきます。

頭部をEG RX-78-2と並べて比較。頭部はラーガンダム用にメット部とアンテナが新造。大型の4本アンテナと額の太陽をイメージしたようなマルチセンサーが印象的にデザインされています。とさか前後のセンサーはグリーンに塗り分けが必要。ツインアイやマスクはRX-78-2からの流用で、クマドリはパーツによる色分けではなく、隙間を利用した構造になっています。

メット部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちなどモールドっぽく造形。少し合わせ目ができるようですがあまり気にはなりません。額やマスクなど小さいパーツがあるので紛失に注意です。

頭部のパーツ構成。

胴体部をEG RX-78-2と並べて比較。胸部・腹部はRX-78-2と全く同じですが、胸部が黒成型色で再現されているため、少し締まった雰囲気に。腰部は中央はRX-78-2からの流用ですが、フロントアーマーはラーガンダム用に曲状モールドが入った装甲が新造されています。曲状モールド部分、中央のV字共にパーツで色分けされていて作りが細かいです。

首はボールジョイント接続で適度に可動。肩はヒンジ接続で上下に可動します。

腹部はボールジョイント接続で柔軟に可動。ひねるような動きを表現することができます。

胸部・腹部のパーツ構成。

腰アーマー裏にモールドはなし。構造自体はRX-78-2と同じです。股間部はボールジョイント接続。

デザインの関係で若干フロントアーマーの厚みが増しているため、RX-78-2に比べて上部への展開が少し制限されます。

腰部のパーツ構成。

腕部をEG RX-78-2と並べて比較。上腕以下は全く同じですが、ショルダーアーマーはラーガンダム用に扇型で曲状モールドの入ったものが新造されています。

腕部のパーツ構成。肘はヒンジ接続ですが、カバーを被せることでヒンジが露出せず、見栄えがする構造になっています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。ハンドパーツは穴ありで1個パーツ構成。武器保持で手甲パーツがバラける心配はありません。

ショルダーアーマーは簡単な3個パーツ構成。前後の曲状モールドはパーツでの色分けが再現されています。

肩内部の構造はEG RX-78-2と同じ。簡単な1個パーツ構成なので、ボールジョイント接続部が露出した状態になります。

脚部をEG RX-78-2と並べて比較。大腿部、膝から下ともにRX-78-2からの流用ですが、膝の装甲のみ、ラーガンダム用にスリットダクトの付いたものが新造されています。

脚部のパーツ構成。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールド化。膝から下は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から下は分離できるので、合わせ目を消すのはラクそう。

膝はヒンジ接続ですが、こちらもカバーパーツでヒンジ部分隠すようになっています。

ソール部はRX-78-2と全く同じ。つま先はシャープに造形されています。アンクルアーマーはボールジョイント接続でフレキシブルに可動。1個パーツ構成なので合わせ目はありません。

足首はヒンジ接続。経年でヘタれると前方に倒れやすくなるので注意です。足裏はつま先が肉抜き穴ですが、全体にモールドがデザインされているので塗り分けると映えそうです。

バックパックをEG RX-78-2と並べて比較。ラーガンダム用に左右にホルダーの付いたものが新造されています。

簡単な1個パーツ構成ですが、下部のバーニアは内側やモールドがデザインされていますし、基部も肉抜き穴などは全くなし。

バックパックのパーツ構成。どちらも簡単なパーツ構成ながらモールドが細かいです。

ラーガンダム本体とは2ダボ接続。なのでHGUCやHG水星の魔女などのバックパックも装備することができます。

武装した状態でベースのENTRY GRADE RX-78-2ガンダムと並べて。胸部や腕部、ソール部などはそのまま流用されているため、面影はありますが、額のアンテナや肩、腰部などの曲状モールドは存在感があって個性的。インパクトのあるガンダムに変化しています。

HGUCのRX-78-2ガンダム(REVIVE)と並べて。ラーガンダムはEG RX-78-2ガンダムがベースなので少しガッチリとした感じがあります。バランスがよく仕上がっていてプロポーションも良いですね。

可動域をEG RX-78-2と比較。頭部は適度に見上げる動きが可能。左右へも干渉なくスムーズにスイングします。ラーガンダム用に外装が新造されていますが、可動域はEG RX-78-2とほぼ同じでした。

腕はヒンジ構造で真上にまで上げることができます。肘は1重関節で90度よりも少し深く曲がる程度。腹部ボールジョイントによって上半身を広めに前後させることができます。ショルダーアーマーが少し大きくなっているぶん、頭部への干渉は大きめ。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。フロントアーマーの可動が制限される分、ラーガンダムは立膝が少し崩れたような感じになります。

股間部がボールジョイントなので、左右への開脚は少し制限されますが、それでも広めに展開させることができます。足首も適度に可動。

可動域の総括としては、簡易的な構造ながら各部とも広めに可動します。なのでRX-78-2と同様、ポージングでは柔軟に対応してくれそうです。

ビームラーライフル。額のマルチセンサーと連動したカスタムスコープが組み込まれた参型専用の携行火器になります。エネルギー効率が高い豊富な段数と射撃時の補正能力に優れるとのこと。大部分はRX-78-2と同じですが、ラーガンダム用に赤いカスタムスコープが新造。ちょっとしたワンポイントが加わることで、インパクトのある武装に変化しています。

本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。スコープは左右にスイング可能。表面はブルーに塗り分けが必要です。裏面は肉抜き穴。

余剰のセンサーと組み替えることで、ラーガンダム弐型(RX-78-2)のビームライフルが再現可能です。

ビームラーライフルのパーツ構成。

ラーシールド。参型用にリオが新造したハーフタイプのシールドになります。取り回しがよく、先端部は刺突攻撃にも転用できるとのこと。簡単な2個パーツ構成ですが、表面の十字などはパーツできっちりと色分けされています。表面には適度なモールドも造形。

ビームラーナギナタ。専用の近接戦闘装備で、ラーガンダムのアイデアソースの一つである武者影頑駄無の武装を参考に新造されたとのこと。

ナギナタ刃は額のマークと同じクリアレッド成型色での再現です。

ビームラーナギナタの柄は2本に分離し、背部にマウント可能。柄の溝にダボ固定できるので、ある程度しっかりと固定できるようになっています。ラーシールドもバックパック中央にマウント可能。ラーナギナタ柄との干渉はありません。

ラーシールドとビームラーナギナタのパーツ構成。

一通り武装して。

ビームラーライフルはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。手甲を外すような作業が無いのでサクッと装備できます。

フォアグリップが可動しないので、ビームラーライフルの両手持ちを表現することは出来ないようです。

アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。しっかりと固定されるのでキットがクルッと反転したりすることはありません。

関節強度が高いので、ポーズを付けたら姿勢をしっかりと維持してくれます。弄る時に多少背部のナギナタ柄に手が当たりやすいですが、角度は変わっても外れることは少ないようでした。

ラーシールドは前腕に1ダボ固定します。多少角度が変わることはありますが、特に外れたりということはなかったです。

背部のナギナタ柄が機体の造形美に一役買っているようで、通常のRX-78-2などに比べて少し違った雰囲気がありますね。ハワイのトーテムポールを意識した感じもなくはないような・・・・。そう見ると全体的な色分けもアロハシャツを着ている感じがしなくもないですね。

ビームラーナギナタは柄がハンドパーツに隙間なく収まるので、スルッと移動することなくしっかりと保持できます。

肩が柔軟に可動するので、ナギナタ柄の両手持ちも問題なくラクに再現することができました。

クリアレッドパーツはブラックライトで照らすと、光は吸収しているようですが、発光しているのかどうかは微妙な感じ。

バックパックとビームラーライフルのセンサーを組み替えて、ラーガンダム弐型に。参型のラーガンダムに比べて少しRX-78-2に近いデザインになっています。

プロトタイプのような感じで、参型とはまた少し雰囲気が違っているのが良いですね。

EG RX-78-2ガンダム(フルウェポンセット)に付属しているビームサーベル刃を組み合わせて。

フルウェポンセットのバズーカを持たせて劇中シーンっぽく。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。頭部装甲やアンテナ、全身の曲状モールド、機体デザインなど、全体的にどことなくハワイをイメージしたような雰囲気が感じられるキットになっています。個性的ですし、ポーズを取らせると意外と背部ビームラーナギナタのデザインがフィットしていて格好良いですね。タッチゲート仕様なので無駄がなく組み立てやすいですし、時間もかからずサクサクっと組み立てることができるのも魅力です。

気になる点はそんなにないですが、キットを掴んだ時に背部のビームラーナギナタ柄に当たるので、角度が変わったりしやすいです。外れる頻度は多くはなかったですが、取り扱うたびに触るので少し気になりました。肉抜き穴や肩などの構造的には、安価でこのクォリティなら大目に見れるかと。

ベースのEG RX-78-2ガンダムの恩恵で可動の自由度が高く、柔軟なポーズを再現することができます。既存のパーツで再現できる弐型もプロトタイプ感があって良いですし、第1話の仕様が再現できるようになっています。デザインにヒトクセありますが、それが独特の良さになっていますし、参型による劇中での活躍も楽しみですね。

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