今回は、1992年5月に発売された1/100 ガンダムRXF91のレビューをご紹介します!
1/100 ガンダムRXF91は、『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラF91』に登場するMS『ガンダムRXF91』の1/100スケールモデルキットです。シルエットガンダムの特徴的な機体形状を新規造形で再現。バックパックの可動式メインスラスターや展開可能なヴェスバーが再現されたキットになっています。ビーム・ライフル、ビーム・スプレーガン、ビーム・サーベルといった武装類も付属。価格は1,540円(税込み)です。
主人公トキオ・ランドール搭乗機で、アナハイム・エレクトロニクスがF91の設計データを盗用し、完成させた機体『ガンダムRXF91』が1/100シルエットフォーミュラ91シリーズでキット化。背部に2基のヴェスバーを装備するなど、F91に似た機体形状が再現されています。別名『シルエットガンダム』。
成型色はホワイトをベースに、各部にブルー、レッド、イエローを配色したガンダムタイプ特有のトリコロールカラー。関節・内部パーツはダークグレー成型色となっています。
一部に多色整形のパーツが使用されています。
シールはホイルシールではなくステッカータイプのものが付属。量はやや多めで、一部モールドのない箇所もシールでデザインされています。余白に少しズレがあるので、貼り付ける際は注意が必要です。
ABSやKPSは不使用。全てPS素材で構成されています。だいぶ前のキットなので部分的にバリが見られ、パーツの組み合わせにはちょっとしたズレがありました。(個体差があるかもです。)
ポリキャップはPC-103を各部に使用し、関節強度はまずまず。背部にヴェスバー付きのバックパックを装備していますが、後方に負荷はかからず、自立は安定しています。
ビームライフル、ビームシールド、ビームサーベル×2が付属。
専用のクリアシールが付属します。
頭部。個性的なデザインで造形されています。アンテナと顎を含む表面は多色整形パーツ。アンテナ中央とセンサーはまとめて1シールでの色分けです。ツインアイはクリアグリーン成型色の再現で、ブラックライトで照らすと発光します。クマドリが色分けされていないのでバイザーっぽく不自然に見えるかも。
メット部は前後の簡易的な組み合わせで頭頂部から側面にかけて合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどが必要。
胸部。こちらも前側は多色整形。エアインテークや腹部、肩のメガマシンキャノンなどが色分けされています。腹部はスリットモールドにグレーのシールを貼っての色分け。中央のマークやエアインテーク上などもシールでの色分けです。
背部の左右には、F91にはないサーベルホルダーが造形されています。
腰部。F91に似た、比較的ベーシックなデザイン。中央の赤は多色整形ですが、フロントアーマー上部の三角モールドや下部のダクトは赤く塗り分けが必要です。
サイドアーマーの三角ダクトはシールでの色分け。リアアーマーは全く色分けされていないので、中央や下部のダクトを黄色く塗り分ける必要があります。
腰アーマー裏にモールドはなく作りは簡易的。フロントアーマーは干渉しやすく、殆ど展開させることはできないようです。
腕部。こちらもF91に似たデザインで細身。ショルダーアーマーにフィンはありませんが、幅のある装甲が造形されています。右前腕にはビームスプレーガンを装備。
二の腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。前腕は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。肘から分離するので、どちらも合わせ目を消すのはラクです。ハンドパーツは人差し指と3指が可動するタイプ。親指は可動せず。
ビームスプレーガン。小型のビーム砲になります。2個パーツの簡易的な作りで中央に合わせ目ができます。
左前腕は簡易的な作りですが、一応上下のヘビーマシンガンやビームシールド用のハードポイントが造形されています。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。消す場合は側面ダクトの後ハメが必要。各部の小型ダクトはそれぞれ黄色や黒に塗り分けが必要です。
下部装甲を展開することで内部のダクトが露出。内部のダクト口も塗り分けが必要です。
ショルダーアーマーは右に『RXF』、左に『91』と印字。どちらも多色整形で再現されているのがスゴいですね。
脚部。こちらもF91に似たデザインで、細身ながらも各部にスリットダクトなどが細かく入っています。膝やスネのダクトはシールでの色分け。
大腿部、膝から下共に左右の組み合わせですが、大腿部は大部分が段落ちモールド化。膝から下は前後に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。
後部のスラスターカバーは展開可能。内部にモールドは造形されていませんが、シールを貼ることで2口のスラスターが再現されています。
ソール部もメカニカルに造形。ソールは赤と白の多色整形。アンクルアーマーと共に左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。アンクルアーマー、脚底左右のモールドはグレーのシールでの色分け。つま先のモールドは黄色いシールでの色分けです。
足首にもシリンダーシャフトや動力パイプが造形されています。後部動力パイプは少し前後にスイング可能。
背部には特徴的なバックパック、左右にはヴェスバーを装備。バーニア上の三角モールドはシールでの色分けです。
バックパックは後部のフィンがそれぞれ展開可能。内部からスラスターが露出します。バックパック基部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。バーニアは1個パーツ構成で簡易的。
ヴェスバーはF91とは異なり、プロトタイプ的な雰囲気のデザイン。左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。マガジンのように突き出た部分はグレーに塗り分けが必要です。
グリップ、アームはそれぞれ展開可能です。
砲口は開口。アームは簡易的な組み合わせで合わせ目ができます。
バックパックとアームの接続により、ヴェスバーを前面に展開させることができます。
HG陸戦型ジム、MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べてサイズを比較。1/144サイズの陸ジムよりは大型ですが、1/100のジム・コマンドなどよりは小型。モビルスーツの小型化が主流となりつつある時代の機体なので、このキットもそれに合わせて小型化されています。RXF-91の全高は15.4m。
MGガンダムF91Ver.2.0と並べて。デザインは似ていますが、同じ1/100でもガンプラの質にはかなりの差があります。
頭部の可動は、顎引きはほぼできず、見上げる動きも僅かです。左右へは干渉なくスムーズにスイングが可能。
腕は水平程度まで上げることが可能。肘は90度程度曲がります。
胸部側からの軸接続で肩に可動ギミックがないため、肩の前後スイングはできません。上半身の前後スイングも殆ど出来ないので画像は省きました。
腰は干渉なく360度回転可能。ディスプレイ用のジョイントパーツや股間部へのスタンド接続穴などはなく、浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にコの字パーツを挟んでのディスプレイとなります。
フロントアーマーの可動は僅かでリアアーマーも可動もしないため、前後開脚はあまり広く展開させることはできないようです。
膝はくの字程度までとわずか。膝装甲裏も空洞です。
足首は適度に前後スイングが可能。左右は殆ど動きません。
股間部がボールジョイント接続で、左右への開脚はハの字程度まで。
内股、ガニ股共に45度程度まで。
立膝はほぼ無理だったので、画像は省いています。
可動域の総括としては、古いキットなのでどうしても可動は制限されます。現代のキットのようなダイナミックや自然なポーズを再現するのは難しそうなので、できる範囲でということになりそうです。
ビームライフル。RXF91の主武装になります。簡易的なモナカ割構造で上下に合わせ目ができます。
ビームシールド。中央には大型の発生器があり、上下にビームが展開するタイプになっています。発生器は黄色い十字が多色整形。周りの黒はシールでの色分けです。ビームはクリアピンク成型色での再現で、ブラックライトで照らすと発光します。
説明書に記載はないですが、ビームパーツを外せば収納状態も再現できそうです。
一通り武装して。
ビームライフルの保持は握らせると少し垂れることがあって難しいところもありますが、ハンドパーツから外れることは少なく、ストレスを感じることはなかったです。
スタンドへのディスプレイはコの字パーツなので傾きやすく、やや不安定な感じがありますね。ただ、グリグリ動かしてもポロリがないので、その点は安心。
ビームシールドは前腕にしっかりと固定されているので不安定さはありません。ポージングはしやすいです。ただ、ショルダーアーマーと干渉しやすいので角度をうまく調整する必要があります。
ビームサーベルは柄にガードが付いたタイプ。ハンドパーツで握ればそこそこ保持できるので、ポージングのしにくさなどはありませんでした。
1個パーツ構成なので、ビーム刃はピンクに塗り分けが必要です。
ヴェスバーはグリップをハンドパーツで握らせることが可能。派手に角度を変えるほど柔軟ではないですが、ある程度表情をつけることは可能です。
グリップを握らずそのまま展開しておくことも可能です。グリップが固定されないので自由に角度調整できるのがいいですね。その分ポージングにも幅が出ます。
適当に何枚かどうぞ。
ヴェスバーや脚部スラスターカバーの展開などから、背部からのビューはなかなか見ごたえがありますね。
以上です。F91に似た機体形状で特有のかっこよさがありますし、簡易的な構造ながらも一部パーツが多色整形になっているのは昔のガンプラらしくていいですね。特に肩のマーキングが細かい多色整形になっているのはスゴいです。
気になる点は、可動式ハンドパーツなので、ビームライフルの保持がやや不安定なところがあります。きれいなポーズを取りたい場合は少し調整が必要かと。それと、金型の精度の関係か、パーツのかみ合わせが甘かったり、部分的にバリが見られたりするのが古さを感じさせるところではありますね。
可動域はあまり広くはないですが、ポージングは十分に楽しめますし、ヴェスバーを展開させても様になります。その他の武装類もかっこよく演出可能。塗装して仕上げると化けそうでもある、なかなか侮れないキットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら