今回は、HG 1/144 XDFU-02 ドラグナー2 リフター2装備タイプのレビューをご紹介します!
HG ドラグナー2 リフター2装備タイプは、『機甲戦記ドラグナー』に登場するMA「ドラグナー2 リフター2装備タイプ」の1/144スケールモデルキットです。ドラグナー2の特徴的な機体形状を最新フォーマットで再現。背部リフター2は可動ギミックを搭載し、駐機状態が再現可能となっています。背部280mmレールキャノンの他、ハンドレールガンやアサルトナイフといった武装も付属。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ギガノスが開発した最新鋭メタルアーマーのうちの1機で、劇中ではタップ・オセアノが搭乗。長距離砲攻撃及び後方支援に特化し、D-1、D-3と共にドラグナー遊撃隊として戦闘を繰り広げた機体「ドラグナー2 リフター2装備タイプ」がHGでキット化。
内部フレームにD-1(HGドラグナー1リフター1装備タイプ)のパーツを流用しつつ、D-2の特徴的なカラーリングと機体形状が新規パーツを用いて再現されています。
成形色はややくすみのあるブルーを基調に、頭部や前腕部、脚部、背部リフター2などにレッド、頭部や胸部にホワイトを配色。その他、頭部Y字モールドがイエロー、内部や関節、武装類がダークグレー成形色での再現となっています。
プラスチックシールが付属し、背部リフター2側面のモールドを補います。少し厚みのあるシールで、折れ曲がったりしわになったりすることなく、常にきれいな状態が保てるのがメリット。色味も鮮やかで、貼り付けるだけで塗装したような仕上がりになります。
ホイルシールも付属しますが、頭部バイザー内部を補うくらいでわずか。一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
殆どのパーツがKPS素材で軽量。各種ともマットな質感で、組み立てるだけでつや消しを吹いたような仕上がりになります。ABSは使用されていないので、塗装する場合も破損やひび割れなどを気にせずに済みそうです。
ポリキャップはボールジョイント型のPC-7を使用しますが、腹部と腰部に組み込むのみ。その他の関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部に大型のリフター2を装備しているため、後方に負荷がかかりますが、上手くバランスを調整することで自立は可能です。
■付属品
88mmハンドレールガンLPS7型、武器持ち手(右)、リフター2用の2連装75mm自動砲✕2が付属。
ドラグナー1用のパーツが余剰で付属します。
■内部フレーム
全身各部には他のドラグナーと同様、メカニカルな内部フレームが造形されています。大部分はHGドラグナー1からの流用ですが、脚部のみ一部に新規パーツが使用されています。
胴体内部フレームはD-1やD-3と全く同じ。動力パイプや後部スラスターが造形されるなど、フレームのままでも飾っておけるくらいに映える造りになっています。
腕部内部フレーム。内部フレームは一部が左右の簡単な組み合わせですが、合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。
脚部内部フレーム。一見すると他のドラグナーと変わらないように見えますが、膝から下がD-2用に新造。少し短くなり、一部の形状が違うものになっています。
■各部形状
HGドラグナー1 リフター1装備タイプと比較しながらHG ドラグナー2 リフター2装備タイプの各部を見ていきます。まずは背部リフター2を外した状態で全身から。
■頭部
頭部はドラグナー2特有のバイザーと丸みのある装甲が造形。どことなくガンキャノンとジムを組み合わせたようなデザインで親しみが感じられますね。
フェイスの白や額のY字モールドもパーツできっちりと色分けされていて造りが良いです。バイザー(シャッター)を閉じるようなギミックはありません。
メット部は多数パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化。
バイザー内部にはメカニカルなモールドが造形。内部にはシルバーのシールを貼るようになっています。
■胴体部
胴体部をD-1と並べて比較。D-1がハニカムとY字装甲でヒロイックなのに対し、D-2はシンプルで落ち着いた装甲が造形。派手さはないですが無駄のない造りになっています。
首はダブルボールジョイントで柔軟に可動。肩もボールジョイント接続で前方に展開できます。
腰部。ふんどし部分のY型装甲はD-1と似ていますが、左右には幅のあるサイドアーマーが造形。少しボリューム感のある容姿になっています。
サイドアーマーはボールジョイント接続(赤◯)で柔軟に可動します。腰アーマー裏は各部ともシンプルでモールドなどはほぼありません。
股間部にはスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。
■腕部
腕部。フレームに簡単な外装を被せる仕様で構造自体はD-1と大差ないですが、ショルダーアーマーはD-1とは異なり、曲状でシルエットに違い出ています。前腕には2基のハンドレールガン用マガジンを装備。
上腕、前腕共に内部フレームに外装を被せる仕様で合わせ目はなし。前腕のマガジンは基部ホルダーパーツの強度が少し甘く、たまに抜けることがあるので注意です。手甲には2連式 25mm機関砲モールドが造形。
ハンドパーツは手首に可動ギミックがあり、上下にスイングさせることができます。
ショルダーアーマーは簡単な2個パーツ構成で合わせ目はなし。
ヒンジ接続で広めに展開させることができます。上腕の外装パーツも少し展開可能。裏面は各部ともモールドがなくあっさりとしています。
■脚部
脚部。D-1は赤、ホワイト、ブルーのストライプなのに対し、D-2は赤いラインのみが造形。ただし別パーツできっちりと色分けされていますし、グレーのモールドやダクトも内部パーツとの兼ね合いで色分けされていて造りが秀逸です。D-2はD-1よりも少し短め。
大腿部、膝から下共に外装を左右から組み合わせますが、中央の合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。
後部アサルトナイフホルダーは適度に可動。
アサルトナイフは背にあるセレーション(ギザギザ)まで丁寧に造形。1個パーツ構成で小さいながらもリアルに造形されています。柄の部分はダークグリーンに塗り分けが必要。
ソール部はD-1やD3とほぼ同形状。ただしソール部分は赤で少しインパクトが増しています。基部は左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。
足裏は適度にモールドが造形。
つま先はボールジョイント接続でロールなどの表情付けが可能。アンクルアーマーも干渉を避けるため上下に可動します。
■バックパック
背部リフター2をD-1のリフター1、D-3のリフター3と並べて比較。どれよりもボリューム感があり、後方支援機らしい迫力のあるユニットになっています。
バックパック本体部は上部に280mmレールキャノンを装備。ダークグレーの内部パーツに前後から青い外装を被せる仕様になっています。合わせ目は段落ちなどでモールド化。後部スラスター口(円形部分)は別パーツ化されているので塗り分けても良さそうですね。
280mmレールキャノンは適度に凹凸があり情報量もまずまず。砲口部分は別パーツ化され、内部にスリットモールドが入っていて造形が良いです。
左右の簡単な組み合わせで合わせ目ができますが、上部は一部のみ。下部は適度に合わせ目ができます。簡単な2枚パーツ構成なので合わせ目消しはラクかと。
280mmレールキャノンは前後にスイング可能。後方にまで幅広く可動するので、かなり広範囲での射撃ポーズが楽しめるようになっています。
エンジン部分には円筒状の大型ユニットが造形。前後とも赤装甲やファン、インテークが別パーツできっちりと色分けされていますし、青い装甲も前後の組み合わせですが合わせ目は段落ちモールド化。側面のウイングは引き出すことでヒンジ接続部が露出し、角度を調整することができます。押し込むことで固定されます。
ウイングも赤いパーツできっちりと色分けされていますし、パネルラインのモールドも細かくデザインされています。下部のハードポイントには10連デュアルミサイルポッドを装備。垂直尾翼の赤い部分もパーツ分割によってしっかりと色分けされていますし、リフター2は全体的に完成度が高いですね。
10連デュアルミサイルポッドは後部が左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。後部はパーツで色分けされていますが、前面の弾頭モールドは赤く塗り分けが必要です。
上記エンジン部でもご紹介した通り、ウイングは左右に展開して内側に押し込むことで飛行形態を再現することができます。
更に基部はロールし、飛行時の姿勢を制御するシーンを再現することできます。
左右のエンジン部を取り外し、付属の2連装75mm自動砲を組み付けることで、射撃武装のみのバックパックとして使用することができます。
自動砲基部装甲のモールドは黄色いプラスチックシールでの色分けで、塗装したかのようなきれいな色分けが再現できます。片側のシールはピンセットで挟んでいてふっ飛ばし、紛失しました;)
2連装75mm自動砲は砲身部分が左右に展開可能。基部はロールも可能で、射撃方向を細かく調整することができます。砲口部分が別パーツ化されているので、メタリック系で塗り分けるとリアルさが増しそうです。
バックパックはD-2の背部に太めの2ダボ接続でしっかりと固定させることができます。D-1やD3は背部にスラスターを装備しているため、直接リフター2を装備することはできません。外装を外すと取り付けられますが他の箇所に弊害が出ます。
■他キットとの比較
HG ドラグナー1 リフター1装備タイプと並べて。ヒロイックなのはD-1ですが、D-2は背部装備が大型でD-1にはない重厚感があります。色味も他のドラグナー遊撃隊とは違っているのでそれ相応のインパクトがありますね。脚部フレームが変わっているため、全高はD-1に比べて若干低め。(D-1:17.6m、D-2:16.8m)
HG ドラグナー3 リフター3装備タイプと並べて。それぞれで役割が異なるため、形状がだいぶ違っているのもこのドラグナー遊撃隊の特徴の一つ。3隊揃ってこそというのもあるので、この度D-2がHG化されたのはシンプルに嬉しいですね。
その他キット化されているロボットシリーズのHG(HG ザブングルタイプ、HG バイファム スリング・パニアー装備型)キットと並べて。最近のバンダイ製プラモデルは完成度が高く、プロポーション、造形、成形色、どれをとっても文句がないくらいに造りが良いです。
HG スコープドッグ、HG エルガイムとも並べて。
■各部可動域
HGドラグナー1と比較しながら各部可動域を見ていきます。
内部フレームが殆ど同じなので、可動域もだいたい同じくらい。頭部は少し上下する程度。左右へは少し干渉しますが水平までスイングします。腕は水平よりも少し上まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲がるようになっています。腹部も少し反らすことが可能。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。姿勢を整えれば、立膝もそれなりですが再現可能です。
左右への開脚は水平まで幅広く展開可能。足首は45度程度までですが、つま先をロールさせると広く可動しているように見せることができます。
88mmハンドレールガンLPS7型。D-2の主兵装で手持ち式の実弾マシンガンです。バレル下部にはマルチディスチャージャーを装備。重厚なミリタリー調のマシンガンとして造形されています。全体をダークグリーンに塗り分けが必要です。
本体部分は簡単な左右の組み合わせで大部分は段落ちモールド化。マルチディスチャージャー部分は合わせ目か細身の段落ちモールドかわからないレベルです。
砲口は特殊な形で開口。マルチディスチャージャー口も適度に開口されています。
砲身側面のフォアグリップは上下に可動。上部のマガジンラックもD-1と同様、上部に展開し、マガジンを取り外すことができます。マガジンを交換するようなポーズも楽しめるようになっています。
■ポージング
88mmハンドレールガンLPS7型を装備して。
ハンドレールガンはD-1やD-3と同様、付属の武器持ち手で保持します。特にダボ固定などではないですが、ハンドパーツでグリップを挟み込み、隙間もできないため、ふらつきなどはありません。ズレたり落としたりすることもなし。
リフター2が大型なので、駐機状態でディスプレイさせるとかなりボリューム感がありますし、左右のウイングを展開すれば幅がでてかなりの迫力になります。後部の造りが良いので、浮かせてディスプレイさせると圧巻。
バックパック底面にも3.0mm穴があるので、こちらを使ってのディスプレイも可能。ただし穴が少し深い位置にあるので、3.0mm軸の長いものでないとクルッと反転する可能性もありますね。
リフターを装備した状態だと飛行ポーズがかなり格好良く映ります。ブルーが基調なので、他のD-1やD-3とはまた違った雰囲気が味わえるのも良いですね。
280mmレールキャノンで射撃ポーズを再現。砲身が上下に可動するので表情付けがしやすいです。ただしキャノンを下げた状態だとアンテナが干渉しやすいので、頭部を左右に振る場合はキャノンを少し上向きにして干渉を避けると良さそうです。
腕が細身で肩や肘もよく動くので、ハンドレールガンの両手持ちも難なく再現することができます。フォアグリップが長いので握らせるのもラク。両手持ちした状態で腕を上下に動かすこともできました。
自立した状態だとリフター2の重量で後方に倒れやすいので、バックパックのジョイント穴にスタンドを組み付けて支えてやると良さそうです。
クリアグリーンのバイザーや胸部などの白いパーツはブラックライト(UVライト)に反応して鮮やかに発光するようでした。
バックパックのウイングを2連装75mm自動砲に組み替えて。リフター2だと左右に幅が出ますが、この状態だとキャノンがより際立ち、砲撃仕様であることを再認識できます。
バンダイチャンネルが落ちているため、劇中シーンが確認できずで申し訳ないですが、背部ユニットの武装を使っての一斉射も再現することができます。(こんなポーズ、劇中にはないですね、多分・・・;)
この状態だと重量が減るため、キットがかなり取り扱いやすくなります。ウイングの有り無しどちらにもそれぞれの良さがあり、D-2のより深い魅力を味わえるのが良いですね。
アサルトナイフはハンドパーツ穴にグリップを差し込んで保持します。隙間無くしっかりと差し込めるので安定した保持が可能。逆手でも問題なく保持できました。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ドラグナー遊撃隊の中でも一番最後に発売されるということは、それだけ人気の面で劣っているのかそれとも後方支援機だからなのか・・・キットではそれを覆すぐらい、完成度が高く成形色の質も高いです。リフター2の造りも良いですしプロポーションバランスも申し分なし。ポーズを付けるとグッと引き込まれそうな魅力が感じられるのが良いですね。
気になる点はそんなにないですが、リフター2に重量があるため、自立してのポーズは少し難しいところがあります。幸いバックパック底面にディスプレイ用の穴があり、そちらを活用すれば上手くポーズを付けられるようになっているので安心かと。それと欲を言えば、キャノンを構えたりレールガンに手を添えられる平手が付属すると良かったかもですね。
これでドラグナー遊撃隊が揃ったので、劇中で都度共闘していたシーンも再現できますし、空母からの発艦シーンもリアルに演出できそうです。なので今度はそれぞれのカスタムやキャバリアーを期待したいですし、進化したドラグナー遊撃隊の姿も見てみたいですね。
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