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SDEX RX-78-2 ガンダム レビュー

今回は、2016年7月に発売されたSDガンダム EXスタンダード RX-78-2 ガンダムのレビューをご紹介します!

SDEX RX-78-2 ガンダムは、『機動戦士ガンダム』に登場する主人公機『RX-78-2 ガンダム』のSDキットです。海外で展開されていたSDEXシリーズが日本上陸!すべてのガンダムの原点であるRX-78-2の機体形状を再現。従来のSDから可動域が大幅に向上。様々なポージングが可能な他、洗練されたスタイリッシュなプロポーションとの両立を実現したキットになっています。価格は660円(税込み)です。

V作戦にて開発された試作機の1機で、主人公『アムロ・レイ』が搭乗。オデッサ作戦、ソロモン攻略戦、星一号作戦等、1年戦争の戦火を駆け抜けたMS『RX-78-2 ガンダム』がSDEXでキット化。ガンダムタイプのベーシックなシルエットながらも、各部に細かなモールドが造形されるなど、メカニカルさを併せ持つキットになっています。

成型色はホワイトを基調に、胸部にブルー、ソール部やシールドにレッドを配色。その他、ハンドパーツやバックパック、ビームライフルはグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部センサー類や胴体各部、脚甲、シールドなどを補いますが多くはありません。ソールの一部やサーベル柄などを塗り分ける必要がありますが、シールを貼れば素組みでも十分なくらいに仕上がります。

ABSやKPSは不使用。ほとんどのパーツはPS素材で構成されています。組み立てにニッパーは不要。パーツはランナーから手で切り離せます。

ポリキャップはSDEXの定番であるPC-303-Cを関節各部に使用し、すべて使い切ります。関節強度はまずまず。特別負荷のかかるような装備はなく、足底も広くしっかりと接地するため、自立は安定しています。

ビームライフル、ビームサーベル、シールドが付属。

シールを貼らない状態で。胴体部が全く色分けされていないので、シールを貼らないとかなり大味な感じに。パーツのみだと部位ごとに大まかに色分けされているだけになるので物足りない感じですね。

頭部はベーシックでまとまりのあるシルエットで造形。ツインアイは瞳なしのシールで色分けします。こめかみのバルカンはイエローに、左右のダクトはグレーに塗り分けが必要。

アンテナ中央のシールは、折り目が重なるなどして隙間なくきれいに貼り付けられるようになっています。個体差かもですが、シールの粘着力が少し弱いのは気になりました。

とさか前後のセンサーは赤いシールでの色分け。メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。後頭部は細かなモールドがデザインされていてリアル。

胴体部。SDらしい可愛らしさがありますが、腰部周りにはメカニカルなモールドが造形。首周りやエアインテーク、腹部、ヘリウムコアなど各部をシールで細かく色分けするようになっています。

ただ、胸部・腹部のシールは前面を補うだけなので後ろは塗り分けが必要です。

肩はボールジョイント型のポリキャップで前方や上下に可動。首もボールジョイントポリキャップで適度に可動します。

腰もボールジョイント型ポリキャップで柔軟に可動。

腰アーマー裏は表面のモールドに沿った形で特にモールドなどはデザインされていません。フロントアーマーはボールジョイント接続で適度に展開することができます。

腕部。起伏の少ないシンプルなシルエットですが、エッジの効いた装甲とメカニカルな表面モールドが特徴的。

簡単なパーツ構成なため、上腕の内側とハンドパーツ後面には肉抜き穴があります。

肘はポリキャップとPSパーツで構成され、90度程度曲げること可能。SDEXならではの可動ギミックで、適度に表情を付けることができます。

ショルダーアーマーはシンプルな1個パーツ構成。一部がボールジョイント穴で抜けた状態ですが、表面には細かなモールドがデザインされています。

脚部。簡単なパーツ構成ながらも、バランスよく造形されていますが、大腿部の裏面はガッツリ肉抜き穴。塗装・製作する場合は埋めてモールドなどを自作する必要があります。脚甲は白いシールで色分けしますが、後面はモールドに沿って白く塗り分ける必要があります。アンクルアーマーはボールジョイント接続でフレキシブルに可動。

足裏はかかと側はモールドがデザインされていますが、つま先からフチにかけて肉抜き穴があります。こちらも埋める場合はモールドをデザインするなど何かと手間がかかりそう。足首はボールジョイントで幅広く展開します。何気にシリンダーシャフトがモールド化されていたり・・・。

バックパックは簡単な1個パーツ構成ながら、表面のマルイチモールドやバーニアなどがメカニカルに造形されています。サーベル柄は白く塗り分けが必要。柄の脱着ギミックはありません。

裏面はガッツリ肉抜き穴ですが、本体に組み付けると隠れます。

HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)と並べて。成型色はSDEXのほうは真っ白。低頭身ながらもバランスよく造形されていて格好良いですね。

SDCS RX-78-2ガンダム(画像右)と並べて比較。SDCSのほうが色分けは細かいですが、フレームに外装を組み合わせる構造なので組み立てが少し複雑。SDEX(画像左)のほうがサクッと組めて取り扱いがラクなので、低年齢のお子様などにも良さそうです。

頭部は首のボールジョイント型ポリキャップで適度に上下します。左右へは干渉なくスームズにスイング可能。

腕は水平まではいきませんが、適度に上げることは可能です。肘は1重関節で90度程度まで曲げることが可能。

肩の前後スイングは、後方へはボールジョイントでそれなりに可動。前方へはポリキャップが引き出せるので幅広くスイングします。

腰はボールジョイント型ポリキャップで適度に前後します。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

足の付根のボールジョイント型ポリキャップにより、脚部は適度に前後させることができます。バタバタした感じ。

足首はつま先がしっかりと伸ばせます。左右へもボールジョイントで広めにスイング可能。

左右への開脚はハの字程度までとなります。

内股は干渉するので45度程度まで。がに股は幅広く展開します。

可動域の総括としては、SDEXのフォーマットで肘が曲がるのと、首や腰が幅広く可動するなど、SDにしてはかなり柔軟に可動するようになっています。なのでポージングでは干渉やストレスなく、自由にポーズを付ける事ができそうです。

シールド。簡単な1個パーツ構成ですが、表面には細かなモールドが入っていて物足りなさはありません。フチや十字はシールでの色分け。裏面には3口のジョイント穴があります。覗き穴もきっちりと開口。

シールドはバックパックにマウント可能です。

ビームライフル。こちらもシンプルな1個パーツ構成です。砲身下部が繋がっていたり、銃口下部にダボがあったりと少し気になる箇所はありますが、まずまずの出来にはなっています。センサーは黄色く塗り分けが必要。

説明書に記載はないですが、ビームライフルはリアやサイドアーマーにマウントすることができます。

一通り武装して。

足首がしっかりと曲がるので、接地した状態でもポーズが安定します。各部が柔軟に可動するので、ポーズがとにかく格好良く決まるのが良いですね。

シールドは前腕に1ダボ接続で保持しますが、しっかりと固定できて簡単には外れません。首を回すと顎が干渉し、襟の金色のシールが剥がれやすいので注意です。

肩のポリキャップは若干抜けやすいですが、グリグリ動かしても干渉なくしっかりと動いてくれますし、柔らかい表情も付けやすいです。多少ソールの赤が目立つので、内側を白で塗るなどしたほうがデザイン的には良いかと。

ビームライフルは両手持ちできるようになっていないので、再現したい場合は簡単に手を添えるようになります。肩は広めにスイングするので、腕を寄せるようにするポーズはラクに再現できます。

ビームサーベルは白成型色の1個パーツ構成なので、刃はピンクに塗り分けが必要です。ハンドパーツに隙間なく収まるので、抜けたりすることなくしっかりと保持できます。

ビームライフルとビームサーベル、アンテナの3種を組み合わせることで、オリジナル武器Aが再現可能。

個性的な武装でアンテナに存在感があります。デザイン的にヒトクセありますが、ビーム・ジュッテ的にビームライフルとビームサーベルが同時に使えるのは効率的ではあるかも。HGUCなどに持たせることも可能です。

ビームライフル、シールド、バックパックを組み合わせることでオリジナル武器Bが再現可能。

こちらはシールドとビームライフルが同時に使用できる武装になります。こちらも組み合わせ後のデザインは個性的。バックパックのサーベル柄はビームでも出るんですかね・・・;

シールド下部のダボを握らせますが、ダボが短いのでHGUCなどに持たせるのは少し難しかったりします。

ビームサーベル、シールド、バックパックを組み合わせることでオリジナル武器Cに。オリジナル武器Bのビームライフルがビームサーベルに変わっています。

こちらは射撃武装ではなくサーベルとして使用します。サーベルで突くようなポーズを再現するとなかなか様になりますね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。RX-78-2のベーシックな機体形状が整ったスタイルでバランスよく造形されています。プロポーションも良いですし、全身各部に細かなモールドが入っているのも適度にメカニカルさが表現されていて良いですね。低頭身のSDですが十分な可動域があり、より自然で柔軟なポーズが再現できるのもグッド。ポーズをかなり格好良く決めることができます。

気になる点は、シールを貼らない状態だと色分けがかなり大味になってしまうのと、シールを貼った状態でもポーズによってはソールの赤が目立つので、うまく塗装するなどして違和感がないようにしたいところです。それと弄っているとシールが剥がれて端が白くなってくるので注意。

オリジナル武装は組み合わせの関係で少しクセのあるデザインになっていますが、ちょっとしたおまけギミックとしての面白みがありますし、ポージングにバリエーションが増えるのは良いですね。安価ですが劇中シーンの再現性も高いですし、かなりリアルなポージングが演出可能。SDだからといって舐めてはいけない、侮れないキットになっているのが良いですね。

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