今回は、MG 1/100 テスタメントガンダムのレビューをご紹介します!
MG テスタメントガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』他に登場するMS『テスタメントガンダム』の1/100スケールモデルキットです。頭部アンテナや特徴的な全身の造形を徹底再現。背部ディバインストライカーや攻盾システム「トリケロス改」、ハンドガンといった特徴的な武装を持つキットになっています。価格は6,270円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ストライカーパックシステムの有用性を検証する為に開発された実質的なストライクのコピー機『テスタメントガンダム』がMGでキット化。内部フレームにMGエールストライクガンダムVer.RMやMGデュエルガンダムアサルトシュラウドなどに使用されている「SEED X-FRAME」を使用し、特徴的な各部外装や特殊な武装が新規造形で再現されています。テスタメントとは「神と人との誓約」という意味。
成型色は外装が朱と濃朱の2色。アンテナやエアインテークなど部分的にイエローを配色し、インパクトのあるカラーリングが再現されています。一部の装甲や武装類はブラック、関節はグレー成型色。シールはツインアイを補うのみです。各部ともパーツで細かく色分けされ、塗装もほぼ必要ないくらいの仕上がりになっています。
MGエールストライクガンダムVer.RMなどでは内部フレームがABSでしたが、こちらは通常のPSに変更されています。塗装に対応してあるのがいいですね。その他一部のパーツにKPSが使用されています。
ポリキャップはPC-130を各部に使用し、関節強度は高めです。背部にディバインストライカーを装備しているのと、ソールがハイヒール状で接地面が小さいため、特別安定しているわけではないですが、自立は問題なく可能です。
攻盾システム「トリケロス改」、トリケロス改用ジョイントパーツ、ハンドガン☓2、I.W.S.P.装着時の組み換えパーツ、ビームサーベル刃☓2、指パーツ(平手:左右、武器持ち手:左右、握り手:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
支柱がロック式での角度調整が可能なアクションベースが付属します。機体カラーに合わせた赤成型色。
その他余剰パーツがいくつか付属しています。
専用の水転写デカールが付属。
背部のディバインストライカーを外した状態で。
頭部。マスク周りや頬のモールド、各部ともパーツで細かく色分けされるなど、かなり完成度の高い作りになっています。上部のセンサーとツインアイはクリアーグリーンパーツでの色分け。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。アンテナが長めなので、引っ掛けて折ってしまわないよう注意が必要です。
胸部。外装が複数パーツの組み合わせで、エアインテークなどの色分けもよく、モールドもメカニカルに造形されるなどしっかりとした作りになっています。
胴体内部フレーム。コックピットが造形され、ザフト兵フィギュアが格納されています。このキットには別売りのI.W.S.P.やストライカーパック各種を装備させることができますが、I.W.S.P.を装備させる場合は画像の黒い首パーツに組み換える必要があります。また、各種ストライカーパックを装備させる場合は、肩の黒いパーツを取り付けないで組み立てる必要があります。
コックピットハッチは開閉可能。手前にフレームがあるので、内部はほとんど確認できません。
腰部。各アーマーともシャープな作りになっています。
サイドアーマーにはサーベル柄を装備。縦長ダボ固定なのでふらつきなどがなく固定強度もまずまずありますが、意外と手が当たって外れたりするので注意が必要です。
腰アーマー裏は各部ともモールド入りの裏打ちパーツが造形されています。各部ともある程度展開しますが、特別広く可動するわけではないようです。
股間部はスライド可動し、脚部の可動域を広げることができます。
腕部。体型に合わせたバランスのいい作りで再現されています。前腕のモールドもパーツによって細かく色分けされています。
腕部内部フレーム。二の腕と肘は流用ですが、前腕はテスタメントガンダム用のものが新造されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指はパーツ組み換え式。
ショルダーアーマーはそれほど複雑な作りではないですが、モールドなど造形はしっかりとしています。合わせ目も出ない作りに。
側面の装甲は可動式ですが、付け根がヒンジ型なのが少し気になるかも。
脚部。膝周りからスネにかけて細身な作りに。膝のダクトなどは内部パーツとの兼ね合いで色分けされています。
脚部内部フレーム。大腿部と膝は流用ですが、膝から下はテスタメントガンダム用のものが新造されています。
大腿部は四方から外装パーツを被せるタイプで合わせ目はモールド化。膝から下は左右挟み込みタイプで、後部に少しだけ(赤◯)合わせ目ができるようになっています。合わせ目はここだけなので、スジボリなどして段落ちモールド化すると良さそう。
膝を曲げると装甲がスライド展開します。
ソール部。ハイヒール状の特徴的なスタイルで造形されています。
背部はフィン状に、脚裏にはモールド入の裏打ちパーツが造形されるなどしっかりとした作りに。つま先は適度にスイングします。
背部はストライクに似た形状の装甲が造形されています。横長ポリキャップ式ハードポイントが造形。
背部の形状が同規格なので、MGエールストライクガンダムVer.RMのエールストライカーや別売りのランチャーストライカー/ソードストライカー、I.W.S.P.が装備可能です。※一部のパーツを組み換える必要があります。
ディバインストライカー。個性的なデザインのストライカーパックが造形されています。
基部は上下挟み込みタイプですが、合わせ目はわからないような形になっています。裏面には動力パイプと特徴的なモールドが造形され、どこか昆虫のような印象を感じさせます。
テスタメントガンダム背部への接続用アームも昆虫のような特殊なデザイン。スイングやロールなど各部がフレキシブルに可動します。ディバインストライカー基部もレールによって上下にスライド可能。
上部には小型のクローが2基造形。基部が上下に広く展開します。中央にはバルカン砲のような砲口も造形されています。
ウイングは左右に展開可能。ウイングの中間部も内側に角度変更が可能です。
ウイング基部は上下にスイングさせることができます。
これらの可動によって、オリジナルギミックの大型クロー展開が可能。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて比較。特別大きくはなく、ジム系と同サイズ程度となっています。テスタメントガンダムの全高は17.71m。
MGガンダムアストレイ系(MGガンダムアストレイターンレッド、MGガンダムアストレイレッドドラゴン)と並べて。一見すると似ているようですが、細部をよく見ると全く作りが違っています。アストレイ系は各部がかなりヘタレているので、自立もだいぶ難しくなってきていました。レッドドラゴンは背部ユニットがスゴイですね;
ディバインストライカーを外した状態でMGエールストライクガンダムVer.RMのストライクガンダムとも並べて。
頭部の上下可動はまずまず。顎引きはあまりできませんが、見上げる動きは広めに展開が可能です。左右へは干渉なくスムーズに可動。
腕はY字程度まで上げることができ、肘はU字のように深く曲げることができます。
肩は前方に45度程度までスイングが可能。
腰部ボールジョイント接続により、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腹部は左右にスイングさせることができます。
腰は少し浮かせば360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に取り付けてのディスプレイとなります。
腰アーマーがそれほど広くは展開しませんが、前後開脚は水平程度までは展開が可能です。
膝は深くまで曲げることができます。膝装甲は裏打ちパーツもきっちりと造形。
足首は適度に前後スイングが可能。アンクルアーマーも合わせて可動します。左右へは幅広くスイングします。
左右への開脚は、サイドアーマーが干渉するのでハの字程度まで。
内股は大腿部と股間部が干渉するので45度程度までですが、がに股は水平以上にまで展開が可能です。
立膝はあまりきれいな姿勢ではないですが、MGで可動箇所が多い分、ある程度様になるポーズは取らせることができます。
可動域の総括としては、股間部周りにやや不自由さがあるので、開脚など脚の向きを調整するのが少し難しいかも。ただ、肘や膝は広めに可動し、関節強度も高いのである程度躍動感あるポーズは取れそうです。
攻盾システム「トリケロス改」。ブリッツガンダムのシールド武器「トリケロス」の改良型になります。3爪を持った個性的な武装になっています。こちらも昆虫っぽいモールドが造形されています。
先端(甲)の実体剣は脱着が可能。実体剣は1個パーツの簡単な作りになっています。
クローは付け根がボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。第2関節も可動。
黄色いクローも左右に展開が可能です。
後部の装甲部分も付け根ボールジョイントによって左右に展開、上下にスイングが可能です。装甲はダクトなどがパーツで色分けされていますが、裏面の肉抜き穴が少し気になるところではありますね。装甲は少し反らせることも可能です。
トリケロス改の装備は前腕にジョイントパーツを取り付けて装備します。固定強度がまずまずあるので、ポージング時に外れたりすることはなさそうです。
ハンドガン。小型で取り回しが良く、近接戦闘で使用される武装になります。2丁付属。
モナカ割の簡易的な作りですが、表面には細かなモールドが造形されるなどリアルなデザインになっています。上下に部分的に合わせ目ができます。
ハンドガンはトリケロス改の装甲の内側にマウント可能。格納しても特に腕部との干渉はないようでした。
一通り武装して。
ディバインストライカーを展開してフライトユニット風に。
アームを角度を変えてクローを展開しているだけですが、背部にうまく配置されるのでエールストライカーを背負っているかのようなスタイルになっています。ストライカーと呼ばれる所以ですね。
後部には円形のスラスターが露出するなど、よく考えられたデザインになっていると思います。
トリケロス改は多少各部と干渉しやすいですが、左右の装甲は可動しますし、接続部の固定強度も高いので、特にポージングに難しさはなかったです。
股間部に固定するジョイントパーツの強度があまり高くないので、前のめりにするとキットがかなりの頻度で落下します。なのでジョイントパーツを補強するか、あまり角度を付けずにディスプレイ、ポージングさせる必要があります。ちょっともったいない感じも。
ハンドガンは小ぶりで保持もしやすいので、取り回しがしやすくポージングはラクでした。
ビームサーベルも柄が縦長のダボ固定なので、しっかりとした保持が可能です。ビーム刃はブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
適当に何枚かどうぞ。
オリジナルギミックの大型クローを展開して。クローを展開すると自立はかなり難しくなりますが、うまくポージングさせると大迫力の演出を楽しむことができます。
ディバインストライカーはシールドのように装備させることも可能。様々な形態を楽しむことができます。
以上です。赤いカラーリングと個性的な武装を持った存在感のあるキットになっています。武装類のギミックが豊富で様々な演出ができるので、いろんなスタイルを楽しむことができていいですね。長い頭部アンテナは気を使うかと思いましたが、意外とそんなに気にならなかったです。
気になる点としては、ディスプレイ用のジョイントパーツの固定強度が弱いので、浮かせた状態でのポージングはかなり制限されます。少し角度を変えるとキットが落下してしまうのでもったいないですね。
各部のパーツ構成もしっかりとしていて、色分けや合わせ目など見た目的な落ち度がほとんどないのもいいですし、ディバインストライカーの展開力にも目を見張るものがあります。大部分が新造され、完成度が高く仕上がっているのも嬉しいですね。
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このキットは「ヌルッと切れる片刃ニッパー」を使って仕上げました。