今回は、2015年10月に発売されたMG 1/100 アルトロンガンダムEWのレビューをご紹介します!
MG アルトロンガンダムEWは、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場するMS『アルトロンガンダムEW』の1/100スケールモデルキットです。ドラゴンハング、ツインビームトライデントといった特徴的な武装をMG準拠の新規造形で再現。シーンに合わせた迫力あるポージングディスプレイが可能なキットになっています。価格は4,950円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
TV版のアルトロンと同一の機体ながら、カトキハジメ氏によってリデザインされた機体『アルトロンガンダムEW』がMGでキット化。2011年3月に発売されたMGシェンロンガンダムEW※をベースに、特徴的なグリーンカラーと両腕部の大型ドラゴンハングが再現されたキットになっています。※リンク先は2019年5月に発売されたMGシェンロンガンダムEWタウヤー装備になります。
成型色は上半身がグリーン、下半身がホワイトベース。グリーンは深みのあるグリーンと淡めのグリーンの2色で構成され、部分的にイエローやレッド、ダークグレーなどが配色されています。シールは頭部やドラゴンハングの一部を補うくらいで少なめ。塗装も一部ダクトを補うくらいで、素組みでも十分な色分けが再現されています。
ポリキャップはPC-205A、内部フレームはMG新機動戦記ガンダムWシリーズの『XXXGフレーム3』(ABS)が使用されています。関節強度はまずまず高めで、両腕のドラゴンハングも影響はなく、自立は安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
ツインビームトライデント(両ビーム刃付き)、ドラゴンハング延長用のアームブロックパーツ、ディスプレイ用の補助スタンド、
指パーツ各種(平手:左右、武器持ち手1:左右、武器持ち手2:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、ツインビームトライデントマウント用パーツ、張五飛フィギュアが付属。
専用の水転写デカールが付属します。
MGシェンロンガンダムEW用のパーツが余剰で付属。武装類は付属しませんが、本体用パーツは一通り付属するのでシェンロンガンダムのカラバリとして組むことができます。
ドラゴンハングを外した状態で。
大部分はMGシェンロンガンダムEWと同じなので、異なる形状の腕部のみ比較しつつ各部を見ていきます。
頭部。シェンロンガンダムと同じで、額の4本アンテナと左右のウイングがウイングガンダムと酷似。各部ともパーツ分割され、合わせ目も段落ちモールド化。頬のダクトやこめかみのバルカンもパーツによる色分けが再現されています。
とさか前後のセンサーやツインアイはクリアーパーツにグレーやゴールドのシールを貼っての色分けです。
胴体部は全体がグリーンで統一。胸部装甲のみ淡いグリーンやイエロー、レッドなどで細かく色分けされています。
腹部のハッチは開閉可能。コックピット内部にはウーフェイのフィギュアが内蔵されています。フィギュアはシェンロンガンダムのものと形状が異なり、マリーメイア軍の制服姿になっています。
腰アーマーは各部とも細かくパーツ分割されています。リアアーマーの下部ダクトはグレーに塗り分けが必要。
腰アーマー裏は各部ともモールド入りの裏打ちパーツが造形されています。腹部が干渉してあまり広く展開できないので注意が必要。外装パーツはポロリ対象箇所です。
腕部をシェンロンガンダムEWと並べて比較。腕部の形状自体は殆ど同じですが、ドラゴンハングの基部が新造され、前腕もマウント用のパーツが新造されています。ドラゴンハングも全く違った形状のものが新造。
ドラゴンハングを外した状態で比較。
二の腕、前腕ともに内部フレームに筒状外装パーツを被せるかたちで合わせ目はモールド化されています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4指は組み換え式。
ドラゴンハングの基部は前方に展開可能です。
ドラゴンハング。ガンダニュウム合金製の大型クローで、その名の通り、ドラゴンの頭部のような形状をした武装になります。
先端の黒ー部分はアームによって幅広く展開が可能。黒い装甲部分はシールでの色分けです。
内部はキバのようなモールドが別パーツで色分けされています。
本体部分は上下挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。その後部に合わせ目ができます。白いウイングは固定式で可動ギミックはありません。
後部のアームは展開が可能。個別ブロックのボールジョイント接続でそれぞれ可動します。
ブロックはモナカ割の簡易的な作り。
裏面には角と丸の両ダボ穴があるので、付属の補助スタンドやアクションベースなどでディスプレイさせることが可能です。
シェンロンガンダムのドラゴンハングと並べて比較。形状やサイズ感もかなり違っています。
脚部はシェンロンガンダムと全く同じ。
内部フレームに外装を被せていくタイプで、大腿部やヒザ下側面の一部に合わせ目ができますが、モールドとしておいても良いかと。アンクルアーマー前後のダクトはグレーに塗り分けが必要。
ソール部はシェンロンガンダムのレッドからダークグレーに変更されています。その他つま先のダクトもイエローからダークグレーに、脚甲上部の装甲はダークグレーからホワイトに変更。形状は同じです。
足裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形されています。つま先は角度変更が可能。
バックパック形状はシェンロンガンダムと同じですが、全体がグリーン成型色になっています。内外パーツによって細かい色分け、造形を再現。
他のMGガンダムWシリーズと共通の角型ダボポリキャップ接続になります。
MGシェンロンガンダムEW(タウヤー装備)と並べて比較。
大部分は同じですが、成型色と腕部形状が違っています。その他両腕にドラゴンハングを装備。シールドは付属せずです。シェンロンガンダム(タウヤー装備)は2019年5月に発売されたものですが、だいぶ関節強度が弱くなってきていました。
手持ちのMG新機動戦記ガンダムWシリーズ(MGガンダムデスサイズヘル、MGガンダムサンドロック改EW)と並べて。※サンドロックは耐ビームコーティングマントを外しています。
MGウイングガンダムゼロEW Ver.Kaとも並べて。部分的に情報量の違いはありますが、組み合わせても違和感なく劇中のバトルシーンが再現できそうです。
各部可動域はMGシェンロンガンダムとほぼ同じなので、以下のリンクからMGシェンロンガンダム(タウヤー装備)のレビューをご参考くださいm(_ _)m
ツインビームトライデント。両端から三叉のビーム刃を発振する接近戦用のビーム兵装になります。このアルトロンガンダムで新規付属。グリップとクリアーグリーンの3又ビーム刃で構成されています。
ビーム刃には細かいモールドが造形。グリップ基部は小さい突起部分(赤◯)がゲートになっているので、誤ってカットしないように注意が必要です。
ブラックライトで照らすと発光します。
ツインビームトライデントのグリップはバックパックのジョイントパーツを組み替えることで背部にマウント可能。
張五飛フィギュアをシェンロンガンダムのものと並べて。左がアルトロンガンダム用に新造されたもの、右がシェンロンガンダムに付属のものです。(このキットにも余剰で付属。)アルトロンガンダム用はマリーメイア軍の制服姿で造形されています。
ツインビームトライデントを装備して。
ツインビームトライデントはダボ付きの指パーツで固定させます。経年劣化すると分解しやすい仕様ですが、組み立て直後だとしっかりと組み合わさっているので保持強度はまずまず高め。
両手持ちは問題なく可能です。ドラゴンハングが干渉する場合は少し動かして干渉を避けるようにします。足首があまり広く曲がらないので、脚を開いての接地性はあまり高くないようでした。
両腕のドラゴンハングの造形からか、ポージングは楽にかっこよく決まりますね。ツインビームトライデントは指パーツとグリップのダボ固定位置の関係で縦向きにできず、斬りかかるような表現が難しいところがあります。
斬りかかるポーズが再現したい場合は、ツインビームトライデントを固定用ダボのない持ち手で保持させるようになります。ですが固定されない分、スルッと移動してしまうこともあるので注意です。
ドラゴンハングを展開して射出シーンを再現。
さすがにスタンドを使わないと垂れてしまいますが、ディスプレイさせることで迫力のある攻撃シーンを再現することができます。クロスするような展開も再現可能。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。元々脚長にデザインされたフォーマットですが、カラーリングが変更され、両腕部に大型のドラゴンハングが造形されたことで、シェンロンガンダムほど脚長感を感じさせないようなバランスのよいプロポーションに見えます。ドラゴンハングも下部ジョイント穴を使っての単体ディスプレイが可能で、向かってくるような迫力のあるポージングが楽しむめるのもいいですね。
気になる点はあまりないですが、脚の付け根の鍵状ポリキャップがねじ切れたりしてゆるくなり、抜けやすくなりました。片脚だけでしたし個体差もあるようですが、グリグリ動かすときは注意が必要そうです。あと、いつものことですが、ツインビームトライデントなどの武器の保持が経年劣化などでポロリしやすくなってくるので注意が必要です。
ドラゴンハングの造形や色分けもいいですし、外装のグリーンによってシェンロンガンダムからグッと締まった印象になりました。内部フレームにもMG準拠の密度感があり、五飛フィギュアもマリーメイア軍の制服姿で造形されるなど、細かい部分にも配慮のあるキットなのがいいですね。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2022年8月13日 at 22:53 -
ポージングダサすぎセンスない