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HGUC ジム・キャノンII レビュー

今回は、2011年6月に発売されたHGUC 1/144 ジム・キャノンIIのレビューをご紹介します!

HGUC ジム・キャノンIIは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS「RGC-83 ジム・キャノンII」の1/144スケールモデルキットです。重厚感ある機体形状を新規パーツを用いて再現。クリアパーツによる頭部カメラ、90度可動可能なビームキャノン、収納・抜刀が可能なサーベルといった特徴的な各部形状が再現されたキットになっています。価格は1,540円(税込み)。

地球連邦軍が開発した事務バリエーション機の一つで、ガンキャノンの純然たる量産化をコンセプトとした機体。劇中ではアルビオン隊に配備され、チャック・キース等が搭乗し、デラーズ紛争の戦火を駆け抜けた「RGC-83 ジム・キャノンII」がHGUCでキット化。

2011年1月に発売されたHGUCジムカスタムのパーツを内部・関節に流用しつつ、両肩にビーム・キャノン、全身にチョバムアーマーを持つ重厚感ある機体形状が再現されています。設定上チョバムアーマーの脱着機能はありません。

成形色は全身のチョバムアーマーがダークグリーン、頭部や腹部、上腕、大腿部、ソール部などにライトブルーを配色。その他、頭部バイザーがクリアオレンジ、胸部エアインテークがイエロー、内部・関節がグレー成型色での再現となっています。

劇中ではチョバムアーマーがダークグレーやダークブラウンに近い色味でしたが、成形色では少しグリーン味が強く表現されているようです。こめかみのバルカンや各部アポジ、スラスター内部など一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

ホイルシールは付属せず。マーキングシールが付属し、頭部センサーと腰部V字を補います。その他、連邦軍やアルビオン隊、トリントン基地、トリントン基地中隊のエンブレムなどが収録されています。

内部や関節など強度が必要な箇所にはABSが使用されています。KPSは不使用。それ以外の部分はPS素材が使用されています。ABSが使用されている箇所は塗装やスミ入れで破損する場合があるので注意です。

ポリキャップはPC-123プラスを使用し、肩や手首、足の付根、足首など各部に組み込みます。肘や膝関節はABSとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にビーム・キャノンを持つバックパックを装備していますが、特別負荷はかからず自立は安定しています。

■付属品

シールド、シールド用ジョイントパーツ、ジム・ライフル、平手(左右)、握り手(右)、武器持ち手(右)、ビームサーベル刃、ハンドパーツ保管用のプレートが付属。(ビームサーベル刃は1本余剰です。)

HGUCジムカスタム用の余剰パーツがいくつか付属。バーニアパーツは外れやすく紛失しやすいので、ジムカスタムが手元にある場合は予備として使えるので助かりますね。

■各部形状

ジムカスタムと互換性のある機体ということで、HGUCジムカスタムと各部を比較しながら見ていきます。

■頭部

頭部。とさかやゴーグル、額の装甲、こめかみのバルカンなど、各部にジムカスタムと同じデザインを採用しつつ、やや山型のシルエットで造形されています。その他、顎にフレーム状のチンガードを装備し、後頭部のアンテナも2本に増設。こめかみのバルカンはイエローに塗り分けが必要です。

メット部は前後の組み合わせですが、側頭部の合わせ目は段落ちモールド化。とさか前後のセンサーはグリーンのマーキングシールを貼って色分けします。

ゴーグルはクリアオレンジパーツでの再現。内部にはジム・カスタムと同じようなスリットモールドが造形されています。。

■胴体部

胸部・腹部。全体的に厚みのあるチョバムアーマーが造形。腹部コックピットハッチ部分までアーマーでしっかりと覆われています。エアインテークも多数のスリットフィンではなく、1スリットのものになっています。

首はポリキャップ構造で前後にスイングが可能。肩はポリキャップとABSパーツを交えた構造で前方にスイングさせることができます。

腰部も各面がチョバムアーマーで覆われています。角型のヘリウムコアはなく、各面ともフラットな装甲で造形。ふんどし部分の上部V字はマーキングシールでの色分けとなっています。

腰アーマー裏は各面ともフラットな状態。表面に沿って節目が作られているので、自作した裏打ちパーツなどを充てがうと見栄えがしそうです。股間部には丸網状の装甲が造形。重機的な雰囲気が表現されています。後部のバーニア内部は赤く塗り分けが必要。

■腕部

右腕部。こちらもショルダアーマーと前腕はチョバムアーマーで覆われた形。装甲には幅があり、重厚な雰囲気を醸し出しています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。ハンドパーツはジムカスタムと同様、穴なしの見栄えの良いものになっています。

左の前腕にはサーベルホルダーを装備。手首側から柄を引き抜き、ビームサーベルとして使用することができます。固定強度がしっかりとしているので、自然に抜けたりということはありません。

ショルダーアーマーは簡単な前後の2枚パーツ構成で上部や側面に合わせ目ができます。内部パーツを挟むため、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。前後の丸アポジ内部は赤く塗り分けが必要です。

■脚部

脚部も他の箇所と同様、膝から下には丸みのあるチョバムアーマーを装備。ボリューム感のある機体形状が再現されています。ふくらはぎ左右の丸アポジは赤に、ふくらはぎとアンクルアーマー後部のスリットは黒に塗り分けが必要です。

大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、モールドっぽいのでそのままでも良さそう。膝から下は左右と前面パーツの組み合わせ。後部に合わせ目ができますが、上部の合わせ目部分のみ段落ちモールド化されています。どうせなら全て段落ちモールド化されていると良かったですね。

ソール部はジム・カスタムのスリッパ型ソールを強化したようなデザインで、アンクルアーマーは前後に厚みのある装甲が造形。重厚な雰囲気があります。基部パーツはポリキャップ接続で上下に可動。

足裏はモールド入りの裏打ちパーツで蓋がされているため、肉抜き穴などはありません。モールドもかなり細かく緻密。塗り分けるとよりメカニカルな雰囲気が出て良さそうです。

■バックパック

背部には2門のビーム・キャノンを持つバックパックを装備。後部には数基のバーニアや筒型のエネルギータンクのようなものも増設されています。

バーニアは別パーツ化されているため、メタリックに塗り分けたりするとメカニカルさが強調されそうです。内部は赤く塗り分けが必要。エネルギータンクのようなものは筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。

ビーム・キャノンも後部の丸編状装甲や上部のシリンダーシャフト型モールドが造形されるなど見た目良くデザインされています。簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

ビーム・キャノンはポリキャップによる接続で90度可動。砲口を上部や前方に向けることができます。

バックパックはシンプルな2ダボ接続なので、HGUCジムカスタムのバックパックと交換することができます。ただ、これはこれで面白いのですが、お互いの良さを消してしまっているような気がしないでもないですね;ジムカスタム以外にも2ダボ接続のバックパックであれば組み付けが可能です。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。機体に厚みがあるため、単体だと少し大柄に見えますが、他キットと並べると意外にも陸ジム程度と小柄。ジム・キャノンIIの全高は18.0mです。

HGUCジムカスタムと並べて。この2体は互換性を重視して設計されているとのことで、生産ラインが共有化されているため、形状も部分的に同じものになっています。

HGUCガンキャノン(REVIVE)と並べて。ジム・キャノンⅡはガンキャノンの量産化を目的とした機体ということで、量産機らしい地味で渋めのカラーリング、機体デザインになっています。

■各部可動域

頭部の可動は、顎を引く動きは制限されますが、見上げる動きは適度に可能です。左右への可動は、キャノンを下げている場合は干渉で制限されますが、上げると干渉がなくスムーズにスイングさせることができます。

腕はキャノンの可動に関係なく水平程度まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩は前方へのスイングギミックがありますが、ショルダーアーマーが干渉するため、あまり広くスイングすることは出来ないようでした。

腰のポリキャップにより、上半身をわずかですが前後にスイングさせることができます。ただし見た目的に殆ど変わらないので画像は省きました。

腰は360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、一般的なHGと同じく股間部ポリキャップ穴に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーが前後とも広く展開するので、前後開脚は幅広く展開させることができます。

ヒザ下の装甲が干渉するため、膝はくの字程度までしか曲げることができませんでした。膝装甲裏はしっかりと蓋がされているため、中身が見えたりということはありません。

足首は前後左右とも広めに可動させることができます。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度までと制限されます。

内股、ガニ股もわずかにスイングする程度。

立膝を再現するのはかなり難しいようでした。

可動域の総括としては、全体的に可動域があまり広くなく、ポージングはやや制限されるようです。キャノン系の機体ですが立膝が出来ないのはちょっと残念かも。ですが腰は360度回転しますし、肘や足首などしっかりと可動する箇所もあるので、そのあたりを使ってうまくポーズを取らせたいところです。

■武装類

HWF GR-MR82-90mm ジム・ライフル。バレルやセンサー、ストック、マガジンなどが換装可能な汎用マシンガンのロングバレル仕様になります。ジム・カスタムが装備しているものと同型の90mm口径。このキットでは特にバレルやセンサー、ストック、マガジンなどを換装することはできません。

本体部分は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。

センサー部分はグリーンなどに塗り分けると良さそう。銃口のみ別パーツ化されています。

HGUCジム・カスタムに付属しているジム・ライフルと並べて。形状は全く同じですが、流用ではなくジム・キャノンⅡ用に新規で造形されています。

シールド。主に実体弾などに対して有効な防御装備になります。ジム・コマンド用に開発された曲面シールドの更新型で、耐ビームコーティング処理も施されているとのこと。

裏面には適度なモールドが造形。2基のジム・ライフル用マガジンをマウントしていますが、どちらも簡易的なものになります。裏面は中央部分をグレーに塗り分ける必要があります。

HGUCジム・カスタムのシールドと並べて比較。こちらもジムライフルと同様、形状は全く同じですが、流用ではなく新規造形での再現となっています。

平手や握り手、武器持ち手といった多数のハンドパーツが付属。

Cランナーのタグがハンドパーツの保管用になっているので、ランナーから切り離してハンドパーツを組み付けることで紛失を防ぐことができます。

■ポージング

一通り武装して。

ジム・ライフルは付属の武器持ち手で保持。グリップがハンドパーツにダボ固定できるのでしっかりと保持することができます。トリガーに指を添える自然な形での再現。

後部マガジンが前腕と干渉し易いですが、手首が反った形になっているので干渉を避けることができます。

関節がそれほど動くわけではないですが、片足立ちなどさせるとある程度、躍動感あるポーズを再現することは可能です。もう少し膝が曲がるとより表情が付いたと思いますが、劇中でもさほど激しい動きをしているわけでもないですし、ジム・キャノンⅡらしくて良いのかなと。

シールドは付属のジョイントパーツを使用することで前腕に組み付け可能。上からスライドさせて組み付けるため、脱着がラク。組み合わせによってシールドを側面又は後方に配置することができます。

平手が付属するので、ビーム・キャノンに手を添えたり、寝そべっての射撃ポーズなども表情良く再現することができます。平手も力を抜いた自然な表情なので使い勝手が良いですね。

ビームサーベルを装備して。ビーム刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトには反応しないようでした。柄は付属の握り手で保持しますが、穴と柄の太さが合っているので、スルッと抜けることなく保持することができます。

汎用性の高い機体なので、接地させての地上戦、浮かせた状態での宇宙戦、どちらを表現しても様になりますね。良くも悪くもモンシア中尉に指導を受けるシーンが目に浮かぶようです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。0083の中でもなかなか存在感のあった機体で、劇中と同様、大柄なチョバムアーマーによって重厚な雰囲気がうまく表現されています。両肩のキャノンもメカニカルで見栄え良く造形されていて良いですね。多数のハンドパーツが付属するため、キャノンに手を添えるポーズなど表情が付けやすいのもグッド。

気になる点は、劇中ではチョバムアーマーがもう少しグレー味が強かった気がするので、ダークグリーンに近いカラーリングなのは少し違和感があるかも。それと簡単なパーツ構成なため合わせ目が目立ちやすく、素組みだと少し気になる感じはありますね。

地上戦、宇宙戦どちらを表現しても様になりますし、ビーム・キャノンでの攻撃ポーズも格好良く演出できます。完全脇役機ですが、なぜか印象に残る、多くの魅力を持ったキットになっているので、ぜひともゼフィランサスやジムカスタムと組み合わせるなどして0083の世界観を広げたいですね。

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