こんにちは!HGUC クシャトリヤの塗装レシピと写真レビューその3です!今回は、スジボリの方法についてご紹介したいと思います!
スジボリはガンプラをリアルにみせるために大変有効な方法です。今回製作したクシャトリヤでも、スジボリがあるのとないのでは、かなりリアルさが違ってきます。
スジボリ前
スジボリ後
塗装やデカールの違いもありますが、それでもスジボリによってリアルさは出ていると思います。ではスジボリはいつするのでしょうか?スジボリは塗装前にしておきます。ガンプラをまず仮組みし、その後パーツを分解します。分解した後、スジボリ作業に入ります。
それではスジボリに使う道具をご紹介します。
スジボリに使う道具
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デザインナイフ
スジボリ用タガネ
BMCタガネ 幅0.2mm
スジボリ用テープ(ダイモテープ)
フィニッシングペーパー(自分は1000番、600番、400番を使いました。)
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それでは道具がそろったところで、スジボリの方法をご紹介します。
スジボリは、はじめはスジボリ用テープを使って行うのがいいかと思います。というのは、スジボリ用テープを貼って、テープにそってデザインナイフで切り込みを入れることで、きれいなラインを引くことが出来るからです。
慣れてくれば、スジボリ用テープがなくても、目視しながら切り込み位置を決めてデザインナイフで切り込みを入れることも出来るようになります。(切込みを入れるとき、スジボリ用テープまで切り取ってしまい、スジボリ位置がわからなくなってしまうこともよくあります。)ではスジボリの手順についてです。
※下記のスジボリ方法は少し難しいので、もっと簡単にできる方法を下記のリンク先にまとめています。なのでスジボリ方法を知りたい場合は下記のリンクページをご確認ください。⇒ガンプラの製作・塗装工程③ 改修(メタルパーツ用の穴あけ・スジボリ・合せ目消し・肉抜き穴埋めなど)
①スジボリの位置を決めてスジボリテープを貼り、切込みを入れる
まずスジボリをどこに入れるかを決めます。(まだ切り込みはいれません)そしてスジボリテープを必要な長さに切って、決めたスジボリ位置に張ります。
スジボリ用テープに沿って、デザインナイフで切り込みを入れます。この時注意して欲しいのが、あまり深く切り込みを入れないということです。深く切り込みを入れてしまうと、どんなにペーパーやすりで表面を削っても切り込み跡が残ってしまいます。
切り込み跡が残ってしまうと、塗装したときも跡が残ったままになるので、出来上がりが不満なものになります。(切込みが消えるまでやすりがけをしないとキレイになりません)
なので、ペーパーやすりで削ると切込みが消えるくらい、デザインナイフでラインを入れるようなつもりで切り込みを入れていきます。スジボリを何度もこなし、だんだんこの作業に慣れてくると、そのうちスジボリ用テープが必要なくなってきます。
スジボリ位置を決めたら、その位置にデザインナイフを当てていき、少し力を入れるだけで線が入るので、思ったようにラインを入れていくことが出来るのです。よくないなと思ったら、ペーパーやすりで削ってやり直せば、何度でも修正できます。
ですが、クシャトリヤの太もものラインや、下の画像のようなバインダーのラインは、曲線が多いのでスジボリ用テープを曲線に切り取って、貼ってから切り込みを入れたほうが、キレイになるかもしれません。
②切り込みに沿って、深く切り込みを入れていく
次に、切り込みを入れた部分を、さらに深くしていきます。この作業は、失敗しないように慎重に行いましょう。切り込みがラインから外れてしまった場合、消えるまでやすりがけをするか、パテをぬってきれいにするかです。どちらにしても手間がかかるので、慎重に切り込みを入れていきましょう。
まず切り込み(ライン)にデザインナイフを当てます。そしてデザインナイフを力を入れて押えます。そして深く切り込みを入れます。
デザインナイフをスライドさせてしまうとラインからはずれやすくなるので、あくまでも
押えて深い切込みを入れる
デザインナイフを抜いてまた別のラインに押えて深い切込みを入れる
これを繰り返せば、ラインから外れることは少ないかと思います。
そして、深く切り込みを入れた後、デザインナイフを抜く前に少しだけ左右に切込みを広げるようにすれば、あとでスジボリ用タガネでスジボリをするときにやりやすくなります。
ちょっと文字ばかりでわかりづらいかも知れません。
画像を入れますね。
これでもわかりにくいかもしれませんがご了承を m(u_u)m
上の画像は、スジボリ用テープを使わず、デザインナイフと目安位置の目視だけでラインを引き、深い切込みを入れました。
これが、スジボリを入れる作業を始めて3週間後くらいです(笑)(もちろん、1日に少しずつだったので、それほど長くスジボリしているわけではありません)
慣れるとこんな感じでできるようになります。とにかく、デザインナイフはスライドさせない。これを心がけましょう。(別に、うまく出来る自信がある人はいいんですよ、スライドさせても…)
③切り込みに沿ってスジボリをしていく
次に、いよいよスジボリを入れていきます。
先ほど入れた深い切り込みに沿って、スジボリ用タガネでスジボリを入れていきます。このときに注意するのが、あまり力をいれてスジボリしないということです。いくら深い切込みを入れていても、スジボリ用タガネがラインから外れて、他の位置に傷を入れてしまうこともあるからです。
1回目のスジボリでは、本当に、切り込みを軽くなぞるように、タガネで線を入れていきます。そして、また同じようになぞるときには、ある程度タガネの跡があるので、それに沿ってまた軽くタガネでなぞっていく。これを繰り返して、徐々に深めのスジボリにしていきます。
それではスジボリ後の画像です。
上の画像くらいのはみ出し跡だと、ペーパーやすりをかけるときれいになります。かなり根気のいる作業ですが、がんばってキレイなスジボリにしていきましょう。
④ペーパーやすりで表面をきれいにしていく
最後に、ペーパーやすりを使って、表面をきれいにしていきます。これによって、はみ出した傷や、でこぼこした表面がきれいになります。ペーパーは、400番をかけた後、1000番をかけました。(といってもそんなに丁寧にしていません。400番だけでもいけたような…)
まずはやすりがけした画像をどうぞ。
ティッシュなどで表面を吹き、綿棒ややわらかいブラシなどで、ライン内のつまりをきれいにしていきます。上のスジボリは、はじめの段階でしたものなのであまりキレイではないですね。
慣れてくると、下のようになります。
以上です。
スジボリは手間も時間もかかる作業です。ですが、スジボリがあるのと無いのとでは、リアル感がかなり違ってくるので、ぜひがんばってスジボリをしてみてくださいね。
では次回は、クシャトリヤのエングレービング処理方法についてご紹介したいと思います。では最後に、機動戦士ガンダムUC episode 3 プロモーション映像の動画をどうぞ!
ではでは~!