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HGBF ハイモック レビュー

今回は、2015年1月に発売されたHGBF 1/144 ハイモックのレビューをご紹介します!

HGBF ハイモックは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するバトルシステムの練習機「ハイモック」の1/144スケールモデルキットです。全身各所に設けられた可動部により、迫力のあるバトルアクションが再現可能。肩や脚部などの装甲を外すことで様々なカスタムパーツが装着可能なジョイント穴を多数持つなど、カスタマイズ性の高いキットになっています。価格は880円(税込み)です。

ヤジマ商事がバトルシステム用のCPU機体として採用し、バトルシステムの練習機として登場したガンプラ「ハイモック」がHGBFでキット化。無機質さを感じさせる量産型機らしい機体形状が新規造形で再現されています。デザインは大河原邦男氏。独特のフォルムを持つ印象的なキットになっています。

成型色はグリーンとグレーのわずか2色。ホイルシールが付属し、モノアイや肩左右のモールドを補いますがわずか。上腕や前腕、バックパックのスラスター内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

パーツはグリーン、グレーともにPS素材。ABSは使用されていないので、塗装やスミ入れをする場合も破損やひび割れの心配は少ないかと。

関節各部にポリキャップPC-001を使用し、使用箇所は多数。あらゆる箇所がポリキャップ接続で柔軟に可動するようになっています。軽装なぶん可動域も広く、強度も高めで自立も安定しています。

■付属品

ビームライフル、手首用ジョイントパーツ✕2が付属します。

■各部形状

HGBFハイモックの各部を簡単に見ていきます。

■頭部

頭部はわずか1個パーツによる構成。シンプルな半球型にラインモールドとモノアイが造形されただけのシンプルなデザインになっています。モノアイはモールドに赤いシールを貼っての色分け。

頭部裏面は空洞状態。胴体側の溝がストッパーの役割を果たし、頭部の左右への可動が回りすぎないように制限されるようになっています。首はポリキャップパーツ。

■胴体部

胴体部。こちらものっぺりとしたシンプルなデザインですが、胸部周りがパーツで簡単に色分けされています。胸左右の3丸モールドはグレーに塗り分けが必要。腰に可動式のフロント、リアアーマーはありません。

円形のサイドアーマーを外すことで3.0mmのポリキャップ穴が露出。

ジョイント穴として使用することが可能です。(別売りのHGBCガンプラバトルアームアームズやHGBCパワードアームズパワーダーなどと組み合わせます。)

■腕部

腕部。形状自体はシンプルですが、前腕に厚みのある装甲を装備するなど力強さを感じさせる作りになっています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができますが、肘から分離可能なので合わせ目消しはラクそう。ハンドパーツも通常のHGに比べると一回りほど大柄ななものになっています。上腕はライトグリーンに塗り分けが必要。

肩は前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。側面の丸モールドは赤いシールでの色分け。

側面のカバーを外すことで3.0mmジョイント穴が露出。前腕も装甲を外すことでジョイント穴として使用することができます。

■脚部

脚部。こちらも形状自体はシンプルですが、程よい肉付きで造形されています。大腿部はライトグリーンに塗り分けが必要。

膝から下は左右の組み合わせですが、合わせ目は各部ともモールド化。脚の付け根や大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。脚の付け根、膝共に分離可能なので各部の合わせ目消しはしやすいかと。

膝下は内外の六角形カバーパーツを外すことで3.0mmのジョイント穴が露出します。

ソール部。簡単なパーツ構成でモールドも少なくシンプルですが、まとまりのあるデザインで造形されています。脚甲はパーツできっちりと色分けされていますが、足裏は大部分が肉抜き穴です。

■背部(バックパック)

バックパックを含めた背面。バックパックは2枚パーツを組み合わせるだけの簡単な構造ですが、肉抜き穴などはなくチープな感じはほとんど見られません。上部や側面に合わせ目ができます。

上部や側面など表面各部に3.0mmのジョイント穴が造形。下部の角型スラスター内部にスリットモールドはありませんでした。角型スラスターや側面の小型スラスターはふちをグリーンに、内部レッドに塗り分ける必要があります。

バックパックは2ダボ接続ですが、少し凹んだ位置にあるので他キットのバックパックが取り付けにくいのと、穴も少し広めでしっかりと固定することはできないようでした。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。陸ジムよりも小さいですが、厚みがあるのでサイズ感があります。ハイモックの頭頂高は18.0m (ビルダーの独自設定)。

■可動域

頭部は上下への可動はありません。左右へは胴体内部のレール範囲内で45度ほど可動します。

腕は水平程度まで上げることができます。肘は1重関節でV字程度まで曲げることが可能。

肩はポリキャップ構造で前方に可動するのと、ショルダーアーマーが球状で干渉が少ないため、広めにスイングさせることができます。

腹部の2箇所のボールジョイントにより、上半身を前後左右に幅広く反らすことができます。

腰は干渉なく360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、通常どおり、股間部に3.0mmジョイントを差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は水平程度まで展開可能。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。膝関節は1個パーツ構成。膝裏はパーツで蓋がされているため、内部は見えないようになっています。

足首は適度に前後スイングが可能。左右へも幅広く可動します。

股間部は軸接続ですが、あまり広く可動する構造ではないので開脚はハの字程度までとなります。

脚の付け根が回転するので、内股、がに股は幅広く可動します。

立膝はあまり深くはないですが、きれいな姿勢でこなすことができました。

可動域の総括としては、一見するとあまり可動しないようにも見えますが、何気に柔軟でどんなポーズも適度にこなせるようです。なので量産機らしからぬポーズも再現できそうですね。

■武装

ビームライフル。ハイモックの主兵装になります。側面にメカニカルなモールドが入るなどリアルなデザインで造形されています。

簡単な2枚パーツ構成で上下などに合わせ目ができます。

特にセンサーなどはなく、色分けする箇所もありません。モールドを塗り分けたりするとより良くなりそうですね。

通常はポリキャップによるボールジョイント接続ですが、付属の手首用ジョイントパーツを取り付けることで1/100サイズキットのハンドパーツが取り付け可能です。(推奨キットは1/100エールストライクガンダム、1/100ガンダムエクシアなど)

RGサザビー(1/144)のハンドパーツも取付可能でしたが、ハンドパーツによってはボールジョイントがキツキツで破損につながる場合もあるので注意です。

ビームライフルを装備して。

ビームライフルはハンドパーツで挟むだけですが、ハンドパーツの幅やビームライフルのグリップ幅が同じなのでしっかりと保持できています。遊びもありません。

軽装で大柄な装備もないため、干渉するような箇所がなく取り扱いがラク。ポージングがし易いキットですね。

首が可動するので適度に表情が付きます。

バックパックなど各部にカスタムパーツを装着することで、一味違ったハイモックを演出することができます。画像ではHGBCバインダーガンを装備していますが、組み合わせによって様々な形態が再現できるのが良いですね。

手首パーツに組み替えることでMGフォースインパルスガンダムのハンドパーツも取り付けが可能。更に対艦刀を保持すれば、規格外の武装を装備することができます。

HGBD HWS&SVカスタムウェポンセットを各部に装備して重装甲仕様のハイモックに。組み合わせ次第で全く別ものの機体にも変化するのが良いですね。

適当に数枚どうぞ。

以上です。簡易的な造形ながらも、各所にあるジョイント穴やサイズ変更用の手首パーツが付属することでカスタマイズ性が高まり、なかなか遊びごたえがあるキットに仕上がっていると思います。

部分的にある合わせ目はやや目立ちがちですが、肘や膝などが分離可能なので合わせ目消しはラクですし、ザクと同じ量産機カラーなので、塗装時の汚れやサビ演出も際立ちそう。

この無骨なところに個性を感じるキットで各部が主張しないので、装備したオプションセット自体が引き立ちます。またマスコット的にも、ヒール役としても重宝しそうな見た目で、改造、ポージング、ディスプレイなどの部分でも幅広く使えそうなのがいいですね。

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