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HG スレイヴ・レイス(パラシュート・パック仕様) レビュー

今回は、HG 1/144 スレイヴ・レイス(パラシュート・パック仕様)のレビューをご紹介します!

HG スレイヴ・レイス(パラシュート・パック仕様)は、『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』に登場するMS「RX-79[G]SW スレイヴ・レイス」のパラシュート・パック仕様1/144スケールモデルキットです。陸戦型ガンダムと異なる形状の頭部、肩アーマー、ランドセルを新規造形で再現。降下用パラシュート・パックや充実のオプションパーツによって多彩なシチュエーション演出が可能なキットになっています。価格は2,420円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

極刑に処された者など、犯罪者で構成された地球連邦軍の特殊部隊「スレイヴ・レイス」の名を持ち、隊長トラヴィス・カークランド搭乗機として一年戦争で運用された機体「RX-79[G]SW スレイヴ・レイス」がHGUCキット化。※犯罪者の罪状抹消を条件に、連邦軍高官の一人がプライベート・アーミー的に結成。

2018年4月に発売されたHGUC 陸戦型ガンダム、2018年9月に発売されたHGUC 陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)をベースに、スレイヴ・レイスの特徴的な頭部や肩部などが新規造形で再現されています。

成型色はグレーを基調に、胸部やソール部、背部パラシュートパックなどにダークグレー、頭部にダークブルー、腹部にレッドなどを配色。極秘任務部隊らしい地味めのカラーリングになっています。胸部のバルカン砲やバックパックのバーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

ホイルシールは頭部や武器センサー、一部モールドなどを補いますが多くはありません。シールドに貼るスレイヴ・レイス部隊マークシールも収録されています。

内部や関節などのダークグレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。なので塗装する場合も破損をさほど気にすることなく作業を進めることができます。

ポリキャップ(PC-002)が使用し、各部関節に組み込みます。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。現行キットの基礎的な質の高いフォーマットになっています。背部にパラシュートパックを背負っているため、若干後方に負荷がかかりますが自立は可能です。パラシュートパックを外すと問題なく自立できます。

■付属品

180mmキャノン、ロケットランチャー、ビーム・ライフル、100mmマシンガン、シールド、ビーム・サーベル刃✕2、平手(左)、武器持ち手(右)、バックパック用のカバーパーツが付属。武装類はベースのHGUC陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)に付属しているものとほぼ同じです。

HGUC陸戦型ガンダム用の余剰パーツが付属。コンテナやジムヘッドなどは付属しませんが、頭部や肩部などが付属するので陸戦型ガンダムの本体のみ、カラバリとして組むことができます。

■各部形状

パラシュートパックを外した状態で。頭部と肩部、バックパックが陸戦型ガンダムと異なりますが、全体的に陸ガンの要素を持った重厚なデザイン。陸戦仕様の泥臭い雰囲気も感じさせるキットになっています。

■頭部

頭部。前面全体を覆うダークブルーのフェイスガードが印象的。それ以外もメット部や後頭部アンテナなど、スレイヴ・レイスの特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。

メット部は前後の組み合わせですが、頭頂部から側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。後部のアンテナが長いので引っ掛けて折ってしまわないように注意です。

額や後頭部のセンサーはグリーンのシールでの色分け。ツインアイはクリアーグリーンパーツにシールを貼って色分けしますが、塗装によってクリアパーツを活かすこともできます。クリアーパーツはブラックライトで照らしても発光しませんでした。

■胴体部

胴体部は陸戦型ガンダムと同形状。胸部右にスリットダクト、左にバルカン砲とマルチランチャーを装備した左右非対称の特徴的なデザインになっています。腰中央のV字マークはモールドの上から黄色いシールを貼っての色分けです。

バックパックはスレイヴ・レイス用に新造。2枚パーツの簡単な組み合わせですが、合わせ目はモールド化されています。マルイチなどの表面モールドがメカニカルに造形。下部バーニアも4基装備するなど機動性の高さを感じさせるものになっています。バーニアはシンプルなデザインで特に可動ギミックはありません。内部は赤く塗り分けが必要。

腰アーマーは陸戦型ガンダムと同形状でフラットな装甲を装備。サイドアーマーには100mmマシンガン用の予備マガジンを装備しています。腰アーマー裏は各面とも裏打ちパーツやモールドなどは造形されていません。

■腕部

腕部。上腕以下は陸戦型ガンダムと同形状ですが、ショルダーアーマーはスレイヴ・レイス用に新造。軍服を思わせるラインモールド入りの装甲がデザインされています。ショルダーアーマーは前後で形状が違っているので、組み間違えないように注意です。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。肘が分離できないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工などが必要です。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。合わせ目はそのまま消すだけで良いのでラク。角のセンサーはブルーのシールでの色分けです。

■脚部

脚部は陸戦型ガンダムと全く同じ。ゴツゴツとした重機感のある装甲や膝のスパイクが印象的にデザインされています。大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右と前面の組み合わせですが、後部の合わせ目はモールド化されています。

膝のスパイクは別パーツでの色分け。アンクルアーマーは左右の組み合わせですが、合わせ目は端にくるようになっています。足裏は簡易的なラインモールドのみ。つま先側に肉抜き穴があります。

ふくらはぎの装甲内部にはサーベル柄を収納。内部にはメカニカルなモールドが造形されています。サーベル柄は脱着が可能。付属のビーム刃を組み付けることでビームサーベルとして使用することができます。

■背部

バックパックは2ダボ接続。他のキット(陸戦型ジムなど)とダボ幅は同じですが、平面左右の突起が干渉するため、他キットのバックパックとの交換はできないようでした。

パラシュートパックは陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)に付属しているものと大体同じですが、成型色が渋めのカラーリングに変更されています。各部がパーツで適度に色分けされていてミリタリー感が強く、チープな感じは全くありません。

HGUC陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)のもの(画像右)と並べて比較。カラーリング以外にもバックパックへの接続部がスレイヴ・レイス用に新造。バックパックに1軸ジョイントで直接接続できるようになっています。

ダークグレーの装甲は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は基部パーツの後ハメなど細かな処理が必要そう。側面のスリットダクトなどは別パーツによって細かく色分けされています。

下部のフレームやバーニアは別パーツ化されているため、塗装がラク。メタリック調に塗り分けると映えそうです。中央装甲の2ラインは黒いシールでの色分け。バーニア内部は赤く塗り分けが必要です。

バックパック中央の接続穴は、付属のカバーパーツを組み付けることで穴を隠すことができます。ちょっとした見た目にも配慮されているのが良いですね。

■他キットとの比較

ベースのHGUC 陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)と並べて。カラーリングも含め、何故かスレイヴ・レイスのほうが臨場感が感じられますし、実物機的な雰囲気が強く感じられますね。

HGUC 陸戦型ジムとも並べて。形状は似ていますが、細部の形状が細かく違っています。ワンオフカスタム機と簡易生産機との違いが垣間見えますね。

■各部可動域

新造頭部の可動は、適度に上下させることができます。左右への可動は、顎と襟が干渉しやすいですが、一応水平にまで可動します。

ショルダーアーマーが新造されていますが、腕の可動は陸戦型ガンダムと大きな違いはありません。水平程度まで上げることができます。肘は2重関節で完全に曲げることが可能。

その他の可動域はHGUC 陸戦型ガンダムとほぼ同じなので、以下のリンクからHGUC 陸戦型ガンダムのレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUC 陸戦型ガンダム レビュー

■武装類

180mmキャノン。主に陸戦型ガンダムが使用する、カートリッジ装填式の大口径の実体弾兵器になります。基本的に対MS戦闘用の成形炸薬弾を使用するが、任務に応じて徹甲弾やナパーム弾など複数の弾種を使い分けるとのこと。複数パーツを細かく組み合わせる構造で、重機的な雰囲気がうまく表現されています。

砲身部分は2本のパーツを前後に連結することで構成されていますが、後部は2枚パーツ構成で一部に合わせ目ができます。

基部とグリップ部分のパーツは左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。細かく分解できるので合わせ目消しはラクそう。フォアグリップは前後に可動。上部のマガジンは脱着が可能です。マガジンはモナカ割で合わせ目あり。

180mmキャノンはコンテナへの収納用に細かく分解できますが、このキットにはコンテナが付属しません。

ロケットランチャー。中距離射撃用の肩掛け式ロケットランチャーになります。密林での使用を想定しているため、砲身が短くなっている他、肩当てをスライドさせる事で他機での運用も可能とのこと。ただしこのキットに肩当てのスライドギミックはありません。

本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。凹凸は少ないので合わせ目消しはラクかなと。

砲口は浅めに開口。センサーやマガジンのモールドも細かく造形されています。

グリップは少し前後にスイングさせることができます。後部のマガジンも脱着が可能。細かなギミックが再現されています。

ビームライフル。主に陸戦型ジムなどが使用する先行配備型のビーム・ライフルになります。威力はあるが生産性や大気圏内でのビームの減衰といった問題もあって生産数は少なく、配備は少数のみに留まっているとのこと。簡単な2色パーツ構成。一部装甲がライトグレーになっているため、少し軽めな印象です。

グレー成型色の外装は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

上部センサーはグリーンのシールでの色分け。下部のフォアグリップは左右に可動します。

100mmマシンガン。連邦軍MSの標準的な装備で、ヤシマ重工製のMS用マシンガンになります。小型でシンプルな武装ですが、複数パーツで細かく造形されています。各部モールドも抜かりなくデザインされていてリアル。

本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。凹凸が細かいので合わせ目消しは少し手間そう。角を落とさないように丁寧な作業が必要ですね。

下部のマガジンは脱着可能。サイドアーマーのものと交換することができます。

側面のフォアグリップは展開可能。後部のストックも展開することができます。

シールド。腕部にマウントする防御用装備になります。取り回しを考慮して小型化されており、ショート・シールドとも呼ばれるとのこと。表面にはスレイヴ・レイス隊のエンブレムのシールを貼るようになっています。

裏面のバイポッドは展開が可能。シールドを自立させることができます。上部のジョイント部分も展開可能。シールドを使っての打突攻撃が再現できるようになっています。

■ポージング

一通り武装して。

広い可動域を持ったフォーマットで片足立ちも安定。大地を駆けるような軽快なポーズを演出することができます。

武装類を使ってのポージングもし易いですね。武器持ち手がKPSパーツ構成で少しバラけやすかったので、武器を保持させる際は、先に補強するなど対策が必要かも。(個体差があるかも。)

立膝もきれいな姿勢で再現可能。シールドを接地しての射撃ポーズも様になります。平手が付属するので、手を添えると射撃ポーズがより自然に演出することができます。

ロケットランチャーはグリップが可動するので、肩や腕と干渉することなくラクに保持することができます。担いでの射撃ポーズも容易に再現可能。

造形バランスがいいのか、どんな武装してもどんなポーズでも格好良く決まるのが良いですね。

ビームサーベル刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。100mmマシンガンはハンドパーツにグリップを差し込むだけで保持が可能。

ビームサーベル、100mmマシンガン共にハンドパーツにしっかりと収まるので保持がラクです。ポージングでのストレスはほとんどありませんでした。

180mmキャノンの両手持ちもラク。輝き撃ちのような射撃ポーズも演出可能です。細かくリアルに造形された武装なので、携行、射撃どちらのポーズもずっしりとした重量感や戦場の臨場感が感じられて良いですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。陸戦型ガンダムベースで見慣れた部分が多いながらも、カラーリングや新造箇所の作りも良く、なかなか渋いキットになっていると思います。その名の通り、極秘任務部隊にふさわしい感じがありますね。頭部が小顔で締まった造形だからか、胴体部とのバランスもよく見えます。ここまで何体か陸戦型機がキット化されていますが、それの集大成的な感じも。

欠点的な部分もほとんどなく、武器も豊富に揃っているのでポージングが自由にチョイスできます。ピクシー(フレッド・リーバー機)や陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)と並べればさらに良い演出ができそうな、外伝機ならではの良さが味わえるキットですね。

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