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HG カットシー レビュー

今回は、2015年4月に発売されたHG 1/144 カットシーのレビューをご紹介します!

HG カットシーは、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するキャピタル・アーミィ所属MS『カットシー』の1/144スケールモデルキットです。特徴的な機体形状や背面フライトユニットを再現。両脚部に収納可能なバタフライナイフ式のビームサーベルや、バックパックから伸びる拡張アームを使ってのシールド装備など、カットシーならではの造形、装備が楽しめるキットになっています。価格は1,944円(税込み)。

デレンセン・サマター他が操縦するキャピタル・アーミィ所属量産機がキット化。幅広のフライトユニットを装備し、近未来ロボットのような造形が再現されたキットになっています。

成型色は主にクールなホワイトとライトブラウン成型色。部分的にピンクの成型色パーツを使用した清潔感のあるカラーリングになっています。シールは頭部や肩のダクトなど、一部を補うのみで、素組みでも十分な完成度になっています。

ポリキャップはPC-002Aを使用。ポリキャップが特別多いわけではないですが、近年使われるKPSではないっぽいので、強度も程よく仕上がっています。経年劣化によるヘタレの心配もなさそうな印象。足底がそれほど広くないので、フライトユニットを後方に展開すると自立は難しくなります。

背面フライトユニットを外した状態での全身。結構まとまったプロポーションです。

頭部。サル顔とも言えなくないくらいの特徴的なカメラアイを持つ造形が再現されています。頭部は前後挟み込みタイプで、側面上部に合わせ目ができます。左右のバルカンと後頭部のセンサーは塗り分けが必要。カメラアイはクリアーパーツにシールを貼っての再現となります。

側面の装甲は左右挟み込みタイプなので、後頭部に合わせ目ができます。とさかは別パーツ化されています。首はポリキャップにパーツを被せるタイプで、塗装などにも配慮されているようです。

シールはサイズの違うものが付属し、内側に貼ることでクリアーパーツを活かした仕様で組むこともできます。

胸部から腰部。胸部エアインテークやコックピットハッチなどは別パーツで色分けされています。胸部中央のラインやエアインテーク内部は塗り分けが必要。

腰回りはサイドアーマーがなく、比較的簡略化されたような構造。フロント、リアアーマー裏共に抜かれたような造形になっているので、ある程度厚みを出すような改造をしたほうがリアリティーが出そうです。鉄血のオルフェンズシリーズキットに似てますね。腰部は近年キットの定番である軸型。

腕部。角型でモールドも少なめのシンプルな立体物になっています。

二の腕以下は内部フレームが造形されていて、外装パーツを被せていくスタイル。ショルダーアーマーのダクトはシールでの色分けですが、ダクト型のモールドが造形されています。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプです。前腕は合わせ目がモールド化されているので、合わせ目消しなどの処理はほぼ必要なさそうです。ハンドパーツは特徴的なピンク成型色。平手のみで、握り手は付属しません。(武器持ち手が付属します。)

ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプですが、上部から側面の装甲が別パーツ化されているので合わせ目は一部にしかできません。側面のダクトは別パーツで色分けされています。

脚部。角型でまさにロボットという印象の強い造形で再現されています。膝から下は左右挟み込みタイプですが、前後とも別パーツ化され、合わせ目もモールド化されています。

後部のダクトは別パーツによる造形内部にスリットなどは入っていません。大腿部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。膝下側面のダクトモールドは塗り分けが必要です。

スネは装甲が展開し、内部からサーベル柄が展開します。

ソール部は適度にパーツを組み合わせる構造になっていて、合わせ目は出ないようになっています。足裏は別パーツ化され、肉抜き穴はありません。

つま先は折りたたむことができます。

背面のフライトユニット。ミリタリー調のカラーリングで、モールドもシンプル。中央部や両翼が前後パーツの組み合わせで、頑丈さが感じられる造形になっています。

カットシー本体との接続部は2ダボ接続。

HGUC(陸戦型ジム)などのバックパックはサイズが合うので取り付けることができました。

両翼の一部パーツで色分けされたダクト(吸気部?)内部はシールでの色分けです。後部はスリット入りのダクト(排気部?)が別パーツで造形されています。

フライトユニット中央にあるバックパックは、ダクトなどが別パーツで色分けされています。

バックパック上部2箇所の装甲パーツは脱着が可能。パーツを外した箇所に、付属のフレキシブルアームがマウント可能です。画像では片側1箇所のみ外しています。

フライトユニットは両翼をコンパクトに折りたたむことができます。

フライトユニットは後部に展開が可能。後部に展開すると、後方に比重がかかるので自立が難しくなります。

さらに上部までも展開が可能です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。フライトユニットは大型ですが、カットシー本体は比較的小柄。陸ジムとほぼ変わらない大きさでした。カットシーの全高は18.0m。

頭部の上下可動はあまり広くないですが、左右へは干渉なくスムーズに可動します。

腕部は水平にも上げることはできず。スリムでシンプルな構造のキットなだけに意外なところです。肘も90度曲げられるくらい。

肩は付け根ボールジョイントなりの前後スイングですが、肩のポリキャップが引き出せる分、前方へは広めにスイングさせることができます。

腹部と腰部の2箇所がボールジョイント接続で可動するので、上半身を適度に前後スイングさせることができます。

腰はそのままだとわずかにひねられる程度ですが、少し浮かせることで干渉することなく360度回転が可能になります。アクションベースへはマウントパーツを股間部に差し込んでのディスプレイ。特別不安もなく安定したディスプレイができそうです。

腰に無駄な装甲がないので、フロントやリアアーマーを交わすようにすれば、前後開脚はかなり広く跳ね上げることができます。

脚部形状の影響か、膝は90度程度までしか曲げることができません。膝関節パーツは左右挟み込みタイプですが合わせ目は段落ちモールド化されています。

足首の可動は、前後も左右もそれほど広くなく、それなりといったところ。

左右への開脚は水平までと、広範囲に可動します。

大腿部が回転可動するので、内股、ガニ股は完璧な形で再現することができます。

立膝はあまりきれいな姿勢にはならず、膝があまり曲がらないのでつま先を突き出したような姿勢になってしまいます。

可動域の総括としては、腕が水平にまで上がらないのは、近年のキットとしてはちょっと驚きも。その他の箇所は、広範囲に動く箇所や動かない箇所があったりと、結構可動部にメリハリがあるキットかと思います。柔軟とまではいきませんが、広く動く箇所もあるので適度なポージングはできそう。

シールド用拡張アーム、シールド、ビームサーベル刃×2、ビーム・ライフル、武器持ち手(右)が付属。

ビーム・ライフル。砲身パーツ以外はモナカ割なので、上下に合わせ目ができます。

フォアグリップの可動やセンサーの色分けなどもありません。

シールド。2枚パーツのシンプルな組み合わせ。表裏共に適度にモールドが造形されています。裏面はグレーとダークグレーの2色で塗り分けが必要です。

シールドマウント用の拡張アーム。可動箇所が多く、フレキシブルに可動します。部分的に肉抜き穴も見られます。

拡張アームを介してシールドを装備した状態。設定どおりに配置することで、シールドが腕部横に配置されます。アームの固定強度もまずまず。もちろん左右対称の向きに取り付けることも可能です。

ビーム・ライフルとシールドを装備して。ビーム・ライフルは武器持ち手で保持。持ち手の固定強度もよく、特別ポージングに影響なくスムーズなポージングが可能です。

武器持ち手はトリガーに指を添えるタイプ。

肩を上げるとフライトユニットが干渉したりするので、その点は少しポージングの妨げになるかもです。

フライトユニットを横にすると、ある程度肩の干渉は防げそうです。

ビーム・ライフルの両手持ちはできますが、平手なのでフォアグリップに添えるのみになります。でもこの程よい感じにかっこよさを感じます。

サーベル刃は脚部にマウント。特徴的なスタイルでの表現となっています。サーベル刃は元々はまっすぐですが、開封時からランナーを含め、曲がっていました。

サーベル刃はブラックライトで発光します。

では適当に何枚かどうぞ。

後ろから見てもなかなか味のある造形物。淡いカラーリングなのも好印象です。

以上です。カットシー本体自体は、可動域が部分的に広くないところがあり、多少のポージングに不自由さを感じるかもしれませんが、大型なフライトユニットに存在感があり、そのままの飛行ポーズでも十分に楽しめるキットになっていると思います。翼を折りたたむこともできるので、その形状にちょっとしたブースター気分が味わえるのも魅力的。

握り手が付属していないので、その点はもったいなかったりしますが、色分けもよく、素組みでも十分な仕上がり。カットシー本体の成型色がクールなホワイトでまとめられているのも締まった印象があっていいと思います。

ビームサーベルが脚部にマウントできるなど、他のキットとは違った要素も含まれているので、Gのレコンギスタ特有の世界観が味わえるキットとして楽しめるのではないでしょうか。

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