今回は、MG 1/100 XXXG-01D ガンダムデスサイズ EW(ルーセット装備)のレビューをご紹介します!
ガンダムデスサイズ EW(ルーセット装備)は、漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するMS「XXXG-01D ガンダムデスサイズ EW(ルーセット装備)」の1/100スケールモデルキットです。敗栄のオリジナル武装である「ルーセット」を新規造形で再現。スライドギミックと各所の可動軸により、通常時、展開時、収納時の形態が再現可能となっています。価格は4,950円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
大気圏内飛行用の可変翼ユニット「ルーセット」を装備した特徴的なガンダムデスサイズがキット化。2010年9月に一般発売されたMGガンダムデスサイズEWをベースに、背部のルーセットが新規造形で再現されています。
成型色はダークブルーとホワイトを基調に、部分的にイエローやレッドを配色。内部や関節はグレー成型色での再現となっています。比較できないのでおそらくですが、デスサイズ本体の成型色は2010年に一般発売されたものと同じかと。
ホイルシールが付属しますが、頭部ツインアイとセンサー、腰部センサーを補うくらいでわずか。塗装も殆ど必要がなく、組み立てるだけで設定により近い状態に仕上がります。
グレーの内部・関節パーツにはABSが使用されています。なので塗装やスミ入れをする際は破損やひび割れなどに少し注意が必要。新規のダークブルー成形色パーツにはKPSっぽい素材が使われていました。
ポリキャップはPC-205ABを各部に使用し、関節強度はまずまず高め。背部に大柄なルーセットを装備していますが、左右に開いた状態だと自立に大きな影響はありません。
■付属品
ビームサイズ、バスターシールド、ジョイントパーツ各種(バスターシールド用、ビームサイズ用)、ビーム刃各種(ビームサイズ用、バスターシールド用)、指パーツ各種(握り手用:左右、平手用:左右、ビームサイズ保持用:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、デュオ・マックスウェルフィギュアが付属。
ガンダムデスサイズEW用のバックパックパーツが付属。組み換えることで通常のガンダムデスサイズEWも再現可能です。
専用の水転写デカールが付属。コーションマークや形式番号などが収録されています。
■各部形状
形状の異なる部分のみ、手持ちのMGガンダムデスサイズヘルEWと比較しながら各部を見ていきます。
まずはルーセットを含むバックパックを外した状態で全身から。ガンダムデスサイズ本体は2010年に発売のMGガンダムデスサイズEWと同形状。2011年2月に発売されたMGガンダムデスサイズヘルEWとはカラーリングと一部の形状が異なります。
■頭部
頭部。死神のような屈折したアンテナを持ちつつも、ヒロイックなカラーリングなのが印象的。左右のダクトやこめかみのバルカンなどもパーツできっちりと色分けされています。
メット部は前後の組み合わせですが、上部から側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。ツインアイやとさか前後のセンサーはクリアーパーツにシールを貼っての色分け。なのでシールを貼らず、塗装してクリアパーツを活かすことも可能です。
■胴体部
胴体部。ホワイトやダークブルーを基調としたカラーリングで造形。エアインテークや腰部装甲などもパーツで丁寧に色分けされています。腰中央のセンサー(赤◯)はクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分けです。
胸部にはメカニカルな内部フレームが造形。
コクピットハッチは開閉が可能。内部にはシートが造形され、パイロットであるデュオ・マックスウェルのフィギュアが内蔵されています。
リアアーマーも各部装甲がパーツできっちりと色分けされています。腰アーマー裏はそれぞれにモールド入りの裏打ちパーツが造形。アーマー各部は付け根がボールジョイントで適度に展開可能。ただし干渉するとポロリしやすいので注意です。
■腕部
腕部をMGガンダムデスサイズヘルEWと並べて比較。デスサイズヘルが禍々しいトゲ感のあるデザインなのに対し、ガンダムデスサイズEWは比較的シンプルなショルダーアーマーになっています。前腕の小型シールドもありません。
ショルダーアーマー、腕部共に内部フレームが造形されています。
上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指は組み換え式です。
ショルダーアーマー。形状はシンプルですが、ふちや内側のスラスターはパーツできっちりと色分けされています。
■脚部
脚部。シャープな膝装甲が特徴的。全体的にホワイト成型色でまとめられています。外装は細かくパーツ分割され、各部の合わせ目はモールド化されています。
脚部は全体に内部フレームが造形されています。
膝は可動に合わせて装甲がスライド。2重関節で深くまで曲げることができます。
ソール部。さほど派手な造りではないですが、トゲ感のあるつま先装甲が特徴的。足裏もパーツによってつま先までモールドがきっちりと造形されています。
つま先の装甲は適度に可動。
■バックパック
ルーセットを含めたバックパック。ガンダムデスサイズEWのバックパックをベースに、新規造形の大気圏内飛行用可変翼ユニット「ルーセット」を装備した形態になります。形状は左右対称。
ウイングを前後から。ウイングガンダムEWが装備するようなフラットでメカニカルなウイングになっています。ストライプのような配色も特徴的。前後で配色が違うので間違えて組まないように注意が必要です。
ウイングは一部(白い装甲部分など)は左右の組み合わせで側面に合わせ目ができます。
ですが外側の装甲はそれぞれパーツを被せていく構造で合わせ目はありません。ウイングの裾はスリットのように凹んでいて見栄えが良いです。
ルーセットは外側に引き出しが可能。展開、収納時共にカチッと簡単なロックがかかって固定されます。
さらに外側のウイングもスライド展開が可能。こちらもカチッとロックがかかります。
展開したウイングは、基部(赤◯)を中心にして上下にスイングします。
別の基部(赤◯)を中心にして上下スイングさせることもできます。こちらは上げることで簡単なロックがかかります。
更にウイングの付け根部分(赤◯)を基点に上下にスイングが可能。こちらはロック機構はないですが、強度が高いので十分なスイングが可能です。
これらの動きを組み合わせることで、ルーセットの展開形態や収納形態が再現可能です。こちらは展開形態。横にかなり幅広く展開します。
そしてこちらが収納形態。
バックパック基部。ガンダムデスサイズEWのバックパックと同形状。バーニア各部は付け根ボールジョイントで少し向きを変えることができます。
ルーセットを含めた基部はロールが可能。
ルーセットの付け根も前後にスイングが可能です。
背部とバックパックは角型ダボ接続で固定強度は高め。ただ、ダボの形状がガンダムデスサイズヘルEWのアクティブクロークとは異なるので、改修なしでアクティブクロークを装備することはできません。
ガンダムデスサイズヘルEWにルーセット装備のバックパックを取り付けることは可能でした。なんかかっこいいですね。
■他キットとの比較
デスサイズヘルEWとルーセット装備のルーセットを展開した状態で比較。ルーセット装備のほうがアクティブクロークよりも展開幅が狭いため、ディスプレイスペースは確保しやすいようです。
背部のルーセットを外した本体の状態でガンダムデスサイズヘルEWと並べて。カラーリングや部分的な形状の違いから、ガンダムデスサイズEW(ルーセット装備)のほうがヒロイックさが強く感じられます。
同じ敗栄版のMGガンダムヘビーアームズEW(イーゲル装備)、MGシェンロンガンダムEW(タウヤー装備)と並べて。どれもメカニカル感の強い仕様になっています。
■各部可動域
各部の可動域はガンダムデスサイズEW、ガンダムデスサイズヘルEW共にほぼ同じ。頭部は少し上下する程度。腕は水平程度まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができますし、立膝もまずまずな姿勢で再現することができます。
腰はやや干渉しやすいですが360度回転可能です。左右への開脚も幅広く展開可能。XXX-Gフレームのフォーマットなので、各部とも割と幅広く可動します。ポージングの自由度も高そう。
細部の可動については以下のリンクから、MGガンダムデスサイズヘルEWのレビューをご参考くださいm(_ _)m
■武装類
ビームサイズ(ビーム刃を取り付けた状態)。大型の鎌状のビーム兵装になります。柄の部分は比較的細身で軽量。
部分的にパーツを組み合わせる構造で各部の合わせ目はモールド化されています。
バックパックにジョイントパーツを取り付けることで、ビームサイズを背部にマウント可能です。外れやすいので、ポージング時には少し注意が必要です。
バスターシールド。攻防一体の装備になります。各部ともパーツで色分けされていて完成度が高いです。合わせ目などもありません。
先端のクローは展開が可能。片側を開くと連動してもう一方も展開します。
バスターシールドは前腕にジョイントパーツを取り付けて装備します。
デュオ・マックスウェルフィギュア。三つ編みなどもきっちりとモールド化されていますし、白成型色なので塗装、塗り分けがしやすそうです。
■ポージング
一通り武装して。悪魔的なデスサイズヘルEWとは異なり、このルーセット装備は背部装備の影響か、全体的にメカニカルな感じが強いですね。
ビームサイズは両手持ちも容易。軽量ですし、指パーツのダボとグリップの溝で固定できるので保持しやすいです。指パーツはたまに外れることがあるので、気になる場合はあらかじめ補強してやるといいですね。
振りかぶるようなダイナミックなポーズも再現可能。ただしショルダーアーマーは肩関節に被せてあるだけなので、腕を回していると外れることがあるので注意です。
バスターシールドは先端にビーム刃が組み付け可能。ビーム刃は少し外れやすいですが、特徴的な武装なのでポーズを取らせると迫力が出ます。攻撃的な演出ができるのがいいですね。
ビーム刃各種は蛍光クリアグリーン成形色での再現。ブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。
ルーセットも展開状態や収納状態など独特の演出ができて面白いです。アオリ視点もなかなか見応えがあって良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ルーセットはデスサイズ本体とカラーリングが合わせてあり、違和感なく装備できています。ポージングも決まりやすく、造形的にもバランス良く仕上がっていると思います。フレキシブルに可動するので表情がつけやすいのもいいですね。
欠点的な部分はそんなにないですが、デスサイズ本体に腰アーマー類や指パーツのポロリが見られるので、安定してポージングさせたい場合はある程度補強する必要がありそうです。あと、ルーセットは付け根が細く、強度が弱めですが、全体的に軽量なのでそれほど負荷はかからなそうです。
ノーマルのデスサイズよりも迫力がありますし、死神っぽさのあるデスサイズヘルとも違ったヒロイックさを持つなど、完成された感のあるデザインになっています。敗栄版らしいオリジナルの装備の個性が楽しめるのもいいですね。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2020年7月24日 at 14:21 -
ここのレビューを見た時から気になった機体だったので、今回の再販で購入しました。発送は10月との事ですが、少し遅めの自分の誕生日用プレゼントになりそうです。