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HGUC リックディアス(クワトロ・バジーナカラー) レビュー

今回は、2002年8月に発売されたHGUC 1/144 リックディアス(クワトロ・バジーナカラー)のレビューをご紹介します!

HGUC リックディアス(クワトロ・バジーナカラー)は、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『リックディアス』の1/144スケールモデルキットです。作品で搭乗したクワトロ・バジーナの専用カラーを赤い成型色で再現。カメラアイ・ビームサーベルにはクリアーパーツを採用。頭部に展開可能なバルカンファランクスを内蔵するなど、細かな造形が再現されたキットになっています。価格は1,296円(税込み)。

機動戦士Zガンダムの冒頭から登場したクワトロ・バジーナ搭乗機がキット化。肉厚な装甲が特徴的な機体で、反地球連邦組織「エゥーゴ」の量産機です。別名は『γガンダム(ガンマガンダム)』。ちなみに『リック・ディアス』とは、宇宙用の機体を意味する「リック」と喜望峰の発見者「バーソロミュー・ディアス」を合わせたものとのこと。

成型色はレッドをメインに、ブラウンや・グレーなどをバランスよく配置。各部ともパーツによって色分けされ、シールは付属していません。頭部モノアイとサーベル刃はクリアーグリーンパーツで色分けされています。

ポリキャップはPC-111を使用。すべての関節各部にポリキャップが使用されています。関節強度はまずまずで、重厚な機体で自立は安定しています。足首の角度が若干浅いこともあり、自立時は外側が浮き気味になることも。

頭部。ガンダムタイプとは全く異なる形状で、大きめのモノアイが印象的。左側面にはコックピットハッチが造形されています。細かい塗り分け箇所はなく、全体的にパーツによる色分け。左右挟み込みタイプなので、後頭部に合わせ目ができます。

上部のハッチが展開し、2門のバルカン砲(バルカンファランクス)が露出します。コックピットは頭部内にありますが、ハッチ以外は特に造形されていません。

首は軸1本での差し込み。ボールジョイント型ではないので、頭部の可動は少し制限されそうです。

胸部から腰部。全体的なモールドは少なめですが、胸部周辺などは細かく別パーツ化され、色分けもしっかりとできています。

リアアーマーも動力パイプやバーニアなどが別パーツでの色分け。

腰アーマー裏はフロントとサイドに造形はありませんが、リアアーマーはスリット入りの別パーツで裏打ちパーツ化されています。股間部は固定式のボールジョイント型。

腕部。レトロ感のある角型タイプ。肘には2本の動力パイプが造形されていますが、形状は少し甘めです。

二の腕は前後挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。前腕は複数パーツの組み合わせですが、赤い装甲に合わせ目ができます。ハンドパーツはHGとしては珍しく、人差し指が可動するようになっています。

ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプで、上部や側面に合わせ目ができます。前後や上部ダクト内部はグレーに塗り分けが必要。

側面のアーマーは適度に可動します。

ショルダーアーマーはポリキャップ接続で、肩内部には動力パイプなどが造形されています。

脚部。リック・ディアス特有の肉厚な装甲が再現されています。

大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプで、後部に合わせ目ができます。前側は別パーツを被せるため、膝から下の合わせ目は大部分が隠れます。

膝裏には隙間を埋めるための赤いパーツがありますが、2本の動力パイプと干渉して外れやすいので注意です。足裏は筒抜けになっていますが、外側は別パーツでバーニアが造形、色分けされています。

ソール部はポリキャップを挟んだ2個パーツ構成と単調。ですが足裏はモールド入りで肉抜き穴もありません。

バックパック。特別存在感のある装備ではないですが、2基のビーム・ピストルや2枚の大型バインダーを装備した特徴的な形状になっています。下部にはビームサーベル柄をマウント。

バックパックは左右太めの2ダボ接続。バックパック側にポリキャップが内蔵され、固定強度は高めになっています。脱着は少し手間なので、破損には注意が必要です。

ビーム・ピストルとバインダーを外した状態(画像左)で。ビーム・ピストルマウント部はポリキャップ軸なので、固定が若干甘く、ふらつきやすいかも。下部のサーベル柄(画像右)は脱着が可能です。

バインダー。バーニアとプロペラントのインテグラルタンクが一体化した可動式の補助機動装置とのことです。ポリキャップを挟んだ2枚パーツ構成で、合わせ目ができます。

ビーム・ピストル。左右で対象の形状になっています。

本体部分は左右モナカ割で上下などに合わせ目ができます。砲口は別パーツ化されています。

いつものようにHG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。HGキットとしては大きくもなく小さくもなくと言ったところ。ちなみにリック・ディアスの全高は21.6m(説明書には18.7mと記載されています)。

リバイブ版HGガンダムMk-Ⅱ、HGディジェと並べて。共に近年発売されたキットですが、見た目的にそんなに違和感はないですね。

頭部は少し浮かせることで若干上下可動させることができます。肩の装甲と顎が干渉するので、左右へは水平までも可動しませんでした。

腕はショルダーアーマーの可動に関係なく、水平にまで上げることができます。肘は90度までの可動です。

肩は前後とも僅かな前後スイング。

上半身はわずかに前後する程度なので、画像は省きました。腰は少し浮かせることで、45度程度まで回転させることができます。(もっと浮かせれば360度回転できるかも。)アクションベースへは、コの字パーツを使ってのディスプレイとなります。

前後開脚は、肉厚な脚部装甲が干渉するため、それなりの可動です。

膝もなんとか「くの字」まで曲げられるくらい。膝関節パーツは側面が肉抜きっぽい造形になっています。

足首の前後可動は脚部スカート装甲内での可動となります。左右への可動もごくわずか。

左右への開脚も、ハの字よりも少し狭め。接地した状態でも同じでした。

内股は45度程度ですが、がに股は少し開けるくらい。

立膝もほぼ無理な状態でした。

ビーム・ピストルは45度程度可動し、バインダーは回転可動します。

可動域の総括としては、肉厚な形状をしていることもあって干渉しやすく、可動にも少し物足りない部分がありますね。ただ、造形的にはいいと思うので、簡単なポーズをするだけで様にはなりそうです。なので、動ける範囲内で楽しむといった感じかなぁと。

クレイ・バズーカとビームサーベル刃が付属。

クレイ・バズーカ。モナカ割で各面に合わせ目ができます。

HGディジェのクレイ・バズーカ(HG REVIVE 百式に付属のものと同じ)と並べて。形状的には似ていますが、リック・ディアスに付属のものはグリップが可動しません。

砲口や後部ダクト形状なども違っています。

クレイ・バズーカは、(左右の)バインダー基部にマウント可能です。

クレイ・バズーカを保持して。

人差し指が動くので、トリガーに指を添えられるのはいいですね。

バズーカのグリップが可動しないので、バズーカを担ぐ動きが難しく、どうしても脇に抱えての保持となりそうです。ですがこれはこれで様になるような・・・。

地味なポーズでもかっこよさが味わえるという。ポージングを考える必要がなくてある意味優秀。

HGディジェのバズーカを拝借して肩に担いだポーズ。いいですね。グリップが細く、スルスル抜け落ちるので、保持させる場合は注意です。

頭部のバルカンファランクスを展開。

ビーム・ピストルもグリップが細身で抜けやすく、後部と前腕が干渉してずれたりします。なので、きれいに持たせるのはちょっと難しいかも。

そこそこ様にはなりますね。

モノアイはブラックライトで照らすと発光します。

ビームサーベル刃もブラックライトで発光します。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。けっこう前に発売されたキットなので、どうしても可動の不自由さや不安定さを感じるところはあります。ですが細やかな色分けもできていますし、フォルムもバランスよく造形されているので、まだ現代でも十分に通じるところがあるかと。

造形がいい分、可動域が狭くてもちょっとポーズを付けるだけで簡単にかっこよさが出るので、その点では無理にポージングを意識しなくてもいいのでラクですね。

大まかな部分もありつつ、指が可動したり頭部バルカンが展開したりと、こだわりのある作りにもなっていますし、クワトロ・バジーナ機として注目度や人気の高い機体なので、機動戦士Zガンダムのレジェンド機の一つとして楽しみたいですね。

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