今回は、MG 1/100 ブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)のレビューをご紹介します!
MG ブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『ブレイズザクファントム』のレイ・ザ・バレル専用機1/100スケールモデルキットです。レイ・ザ・バレル専用機の特徴である白いカラーリングを成型色で再現。特徴的なブレイズウィザードの他、新規造形によるキャットゥス500mm無反動砲が再現されています。価格は5,170円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ザフトの新鋭艦『ミネルバ』に配備されたレイ・ザ・バレル搭乗の白いザク『ブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)がMGでキット化。2020年12月に発売されたMGブレイズザクファントム/ザクウォーリア※のカラバリで、新規でキャットゥス500mm無反動砲が付属するキットになっています。※大元は2019年9月発売のMGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)。
成型色はホワイトをベースに、各部に淡いパープルやパープル、レッドなどを配色。ブレイズウィザードはグレーやライトなブルーグレーでザク本体とは差別化されています。シールはモノアイ用のみが付属。素組みでも大部分の色分けが再現され、十分な仕上がりになっています。
内部フレームは他のザクと同じZ.A.F.Tフレームを採用。ブラック成型色のKPS素材です。膝側面の動力パイプにABS素材のインサート成形パーツが採用されています。
背部にブレイズウィザードを装備し、後方に比重がかかりますが、関節強度が高いので自立は安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
キャットゥス500mm無反動砲、MMI-M633ビーム突撃銃、MA-M8ビームトマホーク(2種のビーム刃付き)、指パーツ各種(平手:左右、握り手:左右、武器持ち手:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
専用の水転写デカールが付属します。
余剰パーツが多数付属。組み替えてカラバリを楽しんでみてもいいですね。
頭部。ドイツ軍のものを意識したと言われるメット形状に、指揮官機用のブレードアンテナを装備。全体はホワイトにまとめられています。モノアイの表面にはクリアーパーツによるバイザーが造形。メット部は1個パーツ構成で合わせ目はなし。
モノアイはピンクのシールでの色分けで、ヘルメットを外して左右に可動させます。
胸部はスリットモールド入りのインテーク内部など、各部がパーツで細かく色分けされています。腹部のコックピットハッチは開閉可能。
胸部内部フレーム。コックピット内部にはレイ・ザ・バレルフィギュア(ザフト一般兵のフィギュアとは形状が異なります。)が内蔵されています。
腰部。淡いパープル成型色での再現となっています。腰回りの動力パイプに、個別に展開可能な各部アーマーを装備。フロントとリアアーマーはパーツによる色分けが再現されています。サイドアーマーには2基のハンドグレネードを装備。
リアアーマー中央の装甲を下げることでハードポイントが露出。MMI-M633ビーム突撃銃を懸架することができます。フロントアーマーとリアアーマーで長さが違うので、組み間違えないように注意が必要です。
腰アーマー裏はフロントとリアアーマーにモールド入りの裏打ちパーツが造形。
股間部は前後にスライドし、脚部の可動域を広げることができます。
腕部はホワイト成型色で統一。左右とも形状が同じで、肩に対ビームシールドを装備するタイプです。
腕部内部フレーム。
各部とも細かいパーツ構成で合わせ目ができないつくりになっています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4指を組み替えるタイプ。
ショルダーアーマーも合わせ目ができないパーツ構成になっています。側面には対ビームシールドをマウント。
対ビームシールド。3本のスパイクを持つ個性的なシールドになっています。裏面にはビーム突撃銃のマガジンを2基装備。基部のボールジョイントアームはフレキシブルに可動します。マガジンは脱着が可能で、ビーム突撃銃のものと交換することができます。
脚部。こちらもホワイトでまとめられています。側面のスラスター口はパープル成型色パーツでの色分け。スタイリッシュではないですが、どっしりとした重厚感が感じられる造りになっています。
脚部内部フレーム。
大腿部は前後、膝から下は四方からパーツを被せる仕様で、合わせ目は各部ともモールド化されています。大腿部側面の合わせ目も殆どわからず。膝側面の動力パイプはインサート成形パーツが使用されています。
膝から下の左右装甲は可動式。側面下部や後部のスラスターは内部がパーツで細かく色分けされています。後部のスラスターは適度に上下可動します。
ソール部。形状はシンプルですが、安定した接地が可能。内部パーツは左右挟み込みタイプですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。
足裏はモールド入りの裏打ちパーツも造形。アンクルアーマーやつま先側は可動式です。
ブレイズウィザード。多数のスラスターを備えた機動戦型ウィザードになります。
基部は前後挟み込みタイプでスラスターが別パーツによる色分け。上部の縦長スラスターは可動式で、スリット入りのパーツで色分けされています。
スラスターブロックは側面のスリットモールド部分がパーツ分割され、塗装で色分けしやすくなっています。その他各部もパーツでの色分けを再現。
中心部は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。
スラスターブロック上部の装甲は展開可能。開くことで、パーツで色分けされたミサイルユニットが露出。
後部のスラスターも展開が可能。装甲裏にはモールドも入っています。
他のウィザードと同じく、3箇所の角ダボ接続で固定強度は高め。他のウィザードを装備することが可能です。
スラッシュウィザードのハイドラ ガトリングビーム砲を装備して。かなり似合ってますね。できれば劇中で見たかった仕様かも。
ガナーウィザードを装備して。こちらも似合っていますが、背部の高エネルギー長射程ビーム砲と右肩のシールドが干渉する場合があるので、うまく干渉を避けるように配置します。
後部のスラスターは上下に可動。
通常のMGブレイズザクファントムと並べて。ザクファントム本体の成型色が違うだけ、形状は全く同じです。ブレイズウィザードのカラーリングは全く同じ。
MGスラッシュザクファントム(イザーク・ジュール専用機)と並べて。カラーリングと背部のウィザードが違っています。
MGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)とも並べて。劇中で共に戦ったミネルバ所属機同士で王道の組み合わせになります。カラーリングと右肩、背部ウィザードが違っています。ルナ機は発売されてから1年以上が経ちますが、多少関節が弱ったかなという程度。ポージングに支障はなさそうです。
各部の可動域はほぼMGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)と同じなので、以下のリンクからそちらのレビューをご参考くださいm(_ _)m
⇒MG ガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機) レビュー
キャットゥス500mm無反動砲。対艦戦用の火砲で、今回のブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)で新造された武装になります。主にジンが使用しますが、レイのブレイズザクファントム、ルナのガナーザクウォーリア共にインド洋戦闘で使用しています。
本体部分は左右挟み込みタイプの簡易的なつくりで上下に合わせ目ができます。
砲口は開口されています。全体的に細かいモールドが入っていて見た目は申し分なし。後部のつくりも細かいです。
後部のマガジンは脱着が可能。内部には弾頭のモールドも造形されています。マガジンもモナカ割で一部に合わせ目ができます。
側面のリブは展開が可能。ただし、ブレイズザクファントム(ザクウォーリア)のリアアーマーにマウントすることはできないようでした。グリップも前後に可動します。グリップにリブ差し込み用の穴があるので、他のキットにも装備させることができそうですね。
MGモビルジンのリアアーマーにはマウント可能でした。
MMI-M633ビーム突撃銃。ガナーザクウォーリアから付属しているザク系定番の武装になります。
本体部分は左右挟み込みタプで上下の一部に合わせ目ができます。
フォアグリップは可動式。上部のビームマガジン基部は引き出すことで角度変更が可能。収納状態になります。ビームマガジンは脱着が可能。
ブレイズザクファントムのリアアーマーにマウント可能です。
MA-M8ビームトマホーク(2種のビーム刃付き)。
こちらもガナザクから付属している武装で、一部に合わせ目ができます。
ビーム突撃銃を装備して。
Z.A.F.Tフレームのフォーマットで可動は柔軟。各部強度も高いので、ストレスなくポーズを取らせることができます。
可動が柔軟なので、ポーズも自然で人間らしい自然な動きをつけることができます。1/100サイズで背部に大柄なブレイズウィザードを装備しているので、ポーズにも説得力があり、存在感が出ますね。
ビーム突撃砲の両手持ちも難なく可能。
MA-M8ビームトマホークの保持強度も高く、振り下ろすシーンも問題なく再現することができます。
背部ブレイズウィザードのハッチを展開し、ミサイルの射出態勢に。ダイナミックで特殊な攻撃姿勢を再現することができます。
後部のスラスターを展開した状態にも迫力がありますね。
キャットゥス500mm無反動砲も指パーツでしっかりとした保持が可能です。グリップが可動するので角度も付けられますし、背部のブレイズウィザードとの干渉もほとんどなく構えることができます。
脇に抱えるようなポーズも問題なく可能。肩に担ぐよりは干渉しやすいですが、少々無理な態勢でも保持してくれます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。プロポーションはMGの完成度の高いフォーマットで申し分なし。それにレイ機の白いカラーリングがとても良く合っています。清潔感がありつつ、妖艶な雰囲気も合わせ持つなど、搭乗者の雰囲気もよく表現されていますね。
気になる点もあまりないですが、キャットゥス500mm無反動砲はできれば合わせ目が出来ない構造だと良かったかと。簡易的なつくりなのはいいですが、せめて段落ちモールドなど配慮があると良かったですね。
ブレイズウィザードもしっかりとした造りで安定感がありますし、股間部のジョイントパーツ強度が高く、浮かせてのディスプレイで落下することもないのでサクサクとポージングが進みます。キャットゥス500mm無反動砲も保持強度は高く、干渉のないポージングが可能。SEEDザクシリーズならではのかっこよさと飽きさせない満足感で、ルナ機と組み合わせるなどして思う存分劇中シーンが楽しめそうですね。
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1件のコメントがあります。
高井俊明
on 2021年6月20日 at 09:03 -
まぁまぁ見た目がいいですね。少し気になるガンプラです。