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HGBF ガンダムアメイジングエクシア レビュー

今回は、2014年8月に発売されたHGBF 1/144 ガンダムアメイジングエクシアのレビューをご紹介します!

HGBF ガンダムアメイジングエクシアは、『ガンダムビルドファイターズ』に登場するガンプラ『ガンダムアメイジングエクシア』の1/144スケールモデルキットです。エクシアベースの特徴的な機体形状を新規パーツを用いて再現。鳥型飛行マシンに変形可能なバックパック『トランザムブースター』の他、アメイジングGNソードやアメイジングGNブレイドといった多数の武装が付属するキットになっています。価格は1,980円(税込み)です。

三代目メイジン・カワグチが使用し、世界大会準決勝にてガンダムF91イマジンに勝利したガンプラ『ガンダムアメイジングエクシア』がHGでキット化。2009年6月に発売されたHGガンダムエクシアリペアII(以下、リペアⅡ)のパーツを各部に流用しつつ、新規造形パーツによってアメイジングエクシア特有の機体形状が再現されています。※大元は2007年10月発売のHGガンダムエクシア

成型色はブルーとホワイトをベースに、各部にレッドとグレーを配色。エクシア系の中では比較的クールで落ち着きのあるカラーリングになっています。

シールは頭部や胴体部、脚部などの一部装甲や各部GNコンデンサーなどを補いますが、細かい箇所を補う程度でそれほど多くはありません。

関節や内部パーツ、武装類の一部にはABSが使用されています。それ以外はPS素材で構成され、KPSは不使用。

ポリキャップはPC-123をアメイジングエクシアの全身各部に、PC-7をバックパック『トランザムブースター』に使用します。関節強度はまずまず高め。背部にトランザムブースターを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいですが自立は可能です。

アメイジングGNソード、アメイジングGNブレイド、アメイジングGNシールド、アメイジングGNビームサーベル刃、武器マウントパーツ×2、手首に角度のついた持ち手(左右)、平手(左)、背部GNドライヴパーツが付属。

HGガンダムエクリアリペアⅡなどの余剰パーツがいくつか付属。頭部や胸部、ソール部パーツなどがないので、リペアⅡとして組むことはできません。

背部トランザムブースターを外した状態で全身から。

頭部をリペアⅡと並べて。一部形状がリペアⅡと同じですが、パーツは各部とも新造。アメイジングエクシアのアンテナや背部の青い装甲が特徴的に造形されています。メット部は左右の組み合わせで頭頂部に合わせ目ができます。

側面のGNコンデンサーはシルバーシールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現。額と後頭部のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。

胸部をリペアⅡを並べて。グレーと白の装甲はリペアⅡと同じですが、両肩のクラビカルアンテナがオミット。胸にシャープな装甲が新造され、エアインテークも黄色いシールでの色分けとなっています。腹部は赤い新規パーツでプロポーションバランスを変更。中央のGNドライヴはシルバーシールにクリアグリーンパーツを被せての再現です。

背部は青い装甲を含め、形状の異なるものが新造されています。アメイジングエクシアは付属のGNドライヴを組み付けています。GNドライヴは一部をグレーに塗り分けが必要。

腰部。フロントアーマーは形状の異なるものが新造。一部装甲はグレーのシールでの色分けです。両脇のサーベルホルダーはオミットされています。

リアアーマーはリペアⅡと同じ。中央の赤い装甲はシールでの色分けです。

腰アーマー裏にモールドは造形されていません。股間部はエクシアやリペアⅡと同じボールジョイント軸でスイングが可能。

腕部をリペアⅡと並べて。二の腕以下はリペアⅡと同じですが、二の腕の白いパーツが新造され、GNケーブル接続穴がなくなっています。ショルダーアーマーもアメイジングエクシア用に新造。

二の腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。肘から下は左右の組み合わせですが、合わせ目はモールド化。肘に少しできるくらいです。肘から分離するので、二の腕、前腕共に合わせ目消しはラクかと。

前腕のGNコンデンサーはシルバーシールにクリアグリーンパーツを被せての再現。前腕のラインモールドもグレーのシールでの色分けです。

ショルダーアーマーは前後の簡易的な組み合わせで上部に合わせ目ができます。白い装甲パーツ含め、合わせ目を消す場合は後ハメが必要。

脚部をリペアⅡと並べて。大部分はリペアⅡと同じですが、膝周りの装甲がアメイジングエクシア用に新造。スネや左右のラインモールドはグレーのシールでの色分けです。

大腿部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。膝から下は膝関節の後部に少し合わせ目ができます。どちらも消す場合は後ハメなどが必要。

ソール部。形状はエクシア系に近いですが、つま先に厚みのあるスタイルで新造。足裏はふちなどに肉抜き穴があります。

背部にはバックパック『トランザムブースター』を装備。トランザムブースターは左右に多数の羽を持つユニットで、ガンプラの推力と運動性を引き上げ、攻撃面や防御面でも有利にするとのこと。

基部は円筒状のドライヴ型。左右のウイング接続用のアームが造形されています。アームの一部には肉抜き穴があります。

後部の3枚羽は展開可能。アームも上下にスイングします。

左右ウイングの形状は特殊。青い装甲(トランザムGNブレイド)が左右の組み合わせで合わせ目ができます。

上部の装甲やトランザムGNブレイドは少し上下に展開可能。

細い羽も上下にスイングさせることができます。固定強度が高いので、無理に動かすと羽が折れてしまう可能性も。基部を掴んで慎重に動かします。

トランザムGNブレイドはボールジョイント型ポリキャップ接続で脱着が可能。基部には2口のスラスターが造形されています。ボールジョイント強度があまり高くないので、トランザムGNブレイドがややふらつきやすいので注意です。予め強度を上げておくのも手かと。

トランザムGNブレイド。青成型色のみなので、一部外装を白に、内側をグレーに塗り分ける必要があります。グリップは可動式。羽も角度変更が可能です。

羽を伸ばし、グリップを握らせることで武器(ブレイド)として使用可能です。

背部ユニットはボールジョイント型ポリキャップ接続なので、自由に向き、配置を変更することができます。

説明書に記載はありませんが、基部から1ダボ軸が展開するので、背部が1ダボのキットに装備させることも可能です。

HGBFビルドストライクガンダム(フルパッケージ)に装備させてみました。

トランザムブースターは各部を変形させることで鳥型支援メカとしても使用可能です。

下部のカバーパーツを外すとこで3.0mm穴が露出。鳥型支援メカ単体でのディスプレイも可能です。

支援メカの頭部は鳥頭のようなシャープなデザイン。左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。額のセンサーはグリーンのシールでの色分け。裏面の4眼はシールでの色分けです。

頭部は上下にスイングが可能。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。本体自体は陸ジムと同じで小柄。ですが背部のトランザムブースターに幅があるため、少し大きめになっています。アメイジングエクシアの全高は18.3m。

HGガンダムエクシアリペアⅡと並べて。

背部のトランザムブースターを外した状態でHGガンダムエクシアリペアⅡと並べて。リペアⅡからの流用パーツで構成されているため、本体形状は似ています。ですが腹部や腰部などの形状の変化により、プロポーションに少し変化が加えられているようです。

HGガンダムエクシアとも並べて。二の腕のGNケーブルや腕部、脚部形状、GNサーベルのマウント部などが細かく違っているため、アメイジングエクシアとはリペアⅡ以上の違いがあります。

可動域はほぼリペアⅡと同じ。リペアⅡもエクシアと殆ど同じです。腕は水平程度まで。肘は90度程度曲がります。

腰は干渉なく360度回転可能。膝も2重関節で深くまで曲げることができます。エクシアに比べてリアアーマーが大型化しているため、やや干渉しやすいので注意。

左右への開脚はハの字程度まで。足首は45度程度まで曲がります。

その他の可動域はリペアⅡやエクシアと同じなので、以下のリンクからそれらのレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGガンダムエクシアリペアⅡ レビュー
⇒HGガンダムエクシア レビュー

アメイジングGNソード。アメイジングエクシアの主武装で、ライフルモードへの変形が可能な実体剣になります。刃やグリップ周りなど、一部にリペアⅡのパーツを流用しつつ、新規造形パーツを交えて再現されています。

シールド(バックラー)部分が新造。簡易的なパーツ構成で裏面は肉抜きっぽい作りです。

GNビームサーベル刃が組み付け可能。

その他の箇所はリペアⅡのものと同じ。ライフルは左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。前腕へのジョイントやグリップなどは可動式。

ソード刃を展開し、グリップを握らせて前腕にジョイントすることで、ソードモードとして使用可能です。ソード刃はクリアグリーン成型色パーツでの再現。

リペアⅡのGNソードと並べて比較。

アメイジングGNシールド。左腕に装着する実体盾になります。裏面の装甲はガンダムエクシアからの流用。裏面のジョイントは可動式です。

左右のブレードは展開可能。表面のセンサーはシルバーシールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現です。クリアパーツは一旦はめ込むと抜けにくいので、仮組みでは注意が必要です。

リペアⅡのシールドと並べて比較。裏打ちパーツとジョイントパーツはリペアⅡからの流用。

アメイジングGNブレイド。手持ち式の大型実体剣です。アメイジングGNソードの対となる武器とのこと。刃はリペアⅡの余剰パーツを流用しつつ、基部が新規造形で再現されています。

基部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。中央のGNコンデンサー?は白いパーツにグリーンのシールを貼っての再現。

腰部にマウントパーツを組み付けることで、アメイジングGNブレイドがマウント可能。

一通り武装して。背部トランザムブースターと相まって、重武装感あるエクシアが再現されます。

各部のクリアグリーン成型色パーツはブラックライトで照らすと発光します。

背部トランザムブースターが特徴的。造形美が感じられるデザインになっています。エクシア本体もプロポーションが調整されていて造形バランスがいいですね。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のカバーパーツを外して3.0mm穴を露出。アクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。

アメイジングGNソードや腰にマウントしているアメイジングGNブレイドの刀身と背部ユニットが干渉しやすいので注意が必要。アメイジングGNブレイドは腰からポロリしやすいのも注意です。

アメイジングGNソードは腕をしっかりと伸ばすことで背部ユニットと干渉が避けられ、ラクに構えることができます。前腕のジョイントが外れやすいので注意。

ソードモードだと背部ウイングと干渉しないので、ポージングにおける不自由さはありません。

アメイジングGNシールドは背部ウイングと干渉しやすいので注意が必要。角度は変えられますが、グリグリ動かす場合、干渉を避けるのは難しいようでした。

アメイジングGNブレイドを装備して。幅のある刀身で迫力ある斬撃シーンを再現することができます。

グリップが細身でハンドパーツからやや抜けやすいですし、柄に棘状の装甲があるので、刀身に角度が付いてしまうのもちょっと気になるかなというところです。

アメイジングGNソードとアメイジングGNブレイドの二刀流でより破壊力ある装備を楽しめるのがいいですね。

角度の付いた持ち手や平手を使用することで、自然な表情をつけることができます。

トランザムGNブレイドを装備して。GNソードやGNブレイドとはまた違った表情の武装で攻撃バリエーションが多彩。背部ウイングから分離したことで、アメイジングエクシア自体の容姿も変化しています。

トランザムブースターを分離させ、鳥型支援メカとしてディスプレイ。

多少各部のボールジョイント強度が弱めで形状が崩れやすいですが、軽量で取り扱いもラクなのでストレスは感じません。

適当に何枚かどうぞ。

ビームサーベル刃もブラックライトで照らすと発光します。

以上です。背部にトランザムブースターを装備したことで、シンプルなエクシア系の雰囲気がガラッと変化。プロポーションが見直され、部分的に新造されたことでデザインバランスも良くなっています。かっこいいですね。大型の刀身によって迫力ある斬撃シーンが再現できるのも魅力です。

気になる点は、アメイジングGNソード刃と腰部にマウントしているアメイジングGNブレイド、アメイジングGNシールドが背部トランザムブースター干渉しやすいです。ポロリほどではないですが、全体的に装備が外れやすく、ポーズを取らせると干渉などで外れたりするので少し取り扱いにくさ感じるかも。

ですがそういった点を踏まえてでも楽しみたいくらいの造形美やポージング映えがありますし、武装類が豊富に付属しているのでポージング演出も多彩。鳥型支援メカまで再現可能というビルドファイターズシリーズならではの自由度を感じさせる、面白さに溢れたキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

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1件のコメントがあります。

  1. Mr.8

    on 2024年11月19日 at 16:56 - 返信

    厳密に言うとほとんどダークマターの流用だけど一部パーツを変更した……

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