今回は、 HG 1/144 RX-78-02 白いガンダムのレビューをご紹介します!
HG 白いガンダムは、『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』に登場するMS「RX-78-02 白いガンダム」の1/144スケールモデルキットです。白いガンダム特有のカラーリングを再現。赤いガンダムとは異なる側頭部のデザインが再現されたキットになっています。新規造形のハイパー・バズーカが付属。価格は2,420円(税込み)です。
地球連邦軍がRX計画の一環として生み出した高汎用MSで、劇中ではシャア・アズナブルが鹵獲し搭乗。ガンキャノンやテスト小隊のザク、01ガンダムなどと交戦し、後に塗り直されて赤いガンダムとして運用された機体「RX-78-02 白いガンダム」がHGでキット化。
2025年5月に発売されたHG 赤いガンダムをベースに、RX-78-02ガンダム特有のヒロイックなトリコロールカラーが成形色で、白いガンダム特有の側頭部、ハイパー・バズーカが新規パーツを用いて再現されています。
成形色はホワイトを基調に、胴体部にイエローやブルー、腹部やソール部、背部バックパック、シールドなどにレッドを配色。その他、内部や関節、各部装甲、武装類などがダークグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部センサー類や各部モールド、ハードポイント、シールドの一部などを補います。シール量はまずまず。シールなしでもある程度パーツ色分けされていますが、貼ったほうが細部の情報量が増えて緻密さが増します。ただしかなり小さいので貼り付け時の紛失に注意。センサーやモールドなどのシールは赤いガンダムと同様、予備があるので紛失しても変えが効きます。
殆どのパーツはKPS素材で構成されているため軽量。ABSは使用されておらず、その他武装類のパーツもPS素材で塗装に対応しています。小さいパーツが多いので、組み立て時のパーツの紛失に注意です。
ポリキャップはボールジョイント型のPC-7のみを使用し、胴体部にのみ組み込みます。肘や膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。バックパックは薄型で特に負荷はかからないため、安定した自立が可能です。
■付属品
ハイパー・バズーカ、ビーム・ライフル、シールド、シールド用ジョイントパーツ、ビームサーベル刃✕2、ジョイントパーツ3種(肩、肘、脹脛用)✕2、平手(左)が付属。
連邦のマークが収録されたマーキングシールが付属します。
■各部形状
形状の異なる頭部のみ、HG赤いガンダムと比較しながら各部を見ていきます。
■頭部
頭部を赤いガンダムと並べて比較。大部分の形状は同じですが、白いガンダム用に側頭部パーツが新造。X字装甲が一回りほど小さくなっています。パーツによる色分けはされておらず、X字の装甲はまさかの・・・ダークグレーに塗り分けが必要です;
後頭部もメカニカルで、外部に露出した給弾ベルトが造形。合わせ目ができないパーツ構成で、ダークグレーパーツの一部は白く塗り分けが必要です。
額のセンサーやツインアイは艶ありのブルーパーツにシールを貼っての再現。パーツ分割されているので、塗装する場合は塗り分けがしやすくて良いですね。
頭部は赤いガンダムと同様、中央部分だけを上下させることもできます。この動きによって首の可動と合わせ、頭部をより幅広く上下させることが可能となっています。
ツインアイは赤いシールも付属しているので、貼り付けることでホワイトベースを襲撃する際の表情を再現することができます。
■胴体部
赤いガンダムと形状は同じですが、各部がイエロー、ブルー、レッド、ダークグレーで細かく色分けされていてヒロイック。カラフルでより注目度の高さを感じさせるカラーリングになっています。造形も多数パーツの組み合わせで人体の筋肉のような雰囲気が表現されています。
首はボールジョイントの受け口で前後に可動。肩はボールジョイント型ポリキャップ仕様で引き出せ、柔軟に可動するようになっています。
腕部側もボールジョイントで、先端部に1軸があり、しっかりと押し込むことで固定、少し引き出すことで柔軟に可動するようになっています。このあたりのちょっとしたギミックも気使いが感じられて良いですね。
腹部と腰部の2箇所にボールジョイントがあり、上半身がより柔軟に可動するようになっています。
腰部。シンプルなT字型装甲が造形。ただし前面には黄色いヘリウムコアのような装甲があり、胴体部と同様、カラフルさとヒロイックさを両立したようなデザインになっています。各部モールドはパーツで細かく色分けされています。
リアアーマー裏は簡易的な裏打ちパーツが造形。足の付根はボールジョイント接続で柔軟に可動します。
■腕部
腕部。白基調ですが、肩の斜線や前腕の黄色い装甲が特徴的に造形。肩と肘後部には武装やシールドマウント用のハードポイントが造形。表面はモールドの上からシールを貼っての色分けです。黄色い前腕装甲のラインモールドも黒いシールでの色分け。
上腕は筒型パーツ構成ですが、肘周りのみ左右の組み合わせで合わせ目はモールド化。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。手甲のパイプモールドはオレンジに塗り分けが必要。
肘のハードポイントは左右にスイング可能。導線のようなモールドがありますが、一部はパーツで塞がっています。
ショルダーアーマーは武器マウント用のハードポイントや黒いラインモールドが造形。各部ともパーツできっちりと色分けされています。合わせ目はできないパーツ構成。表面には翼端灯のモールドがあり、右肩がグリーン、左肩がレッドのシールでの色分けします。ハードポイントは固定式。
■脚部
脚部。人体らしい細身で筋肉質なデザインで造形されています。表面各部には独特のクセを持ったモールドが造形。モールドは各部がダークグレーのパーツでの色分けですが、大腿部のオレンジモールドはシールでの色分けとなっています。小さいので紛失に注意。
大腿部はパーツを挟んで左右から組み合わせますが、前後とも合わせ目はモールド化されています。膝から下も一部が左右の組み合わせですが、合わせ目はモールド化されているため、合わせ目処理が必要ありません。
脚部内部構造。内部のダークグレーパーツが色分けと可動を両立。内部埋込式のポリキャップが廃止されたことで、構造が最適化されてガンプラの質が高まっています。
ソール部は他と同様メカニカルに造形されています。
足裏はところどころ肉抜き穴がありますが、デザインモールドのようになっているのでそのままでも問題はなさそうです。赤いガンダムと同様、足裏中央には反転した「RX78」モールドが入っています。
■バックパック
背部にはコアファイター型のバックパックが造形。設定では脱出装置として機能しますが、このキットでは分離合体ギミックなどは再現されていません。左右には細身のサーベルホルダーが造形。個体差かもですが、サーベル柄が干渉などでポロリしやすいので注意です。サーベル柄の一部はグレーに塗り分けが必要。
バックパック下部は6基のスラスターがメカニカルに造形されています。特にパーツ分割されていないので、バーニア口を塗り分けるのは少し手間がかかりそう。
サーベルホルダーはボールジョイント接続で前後や左右などフレキシブルに可動します。
バックパックはHG共通の2ダボ接続。なので一部のHGUCやHG SEED FREEDOMシリーズ、HG水星の魔女シリーズなどのバックパックと組み合わせることができます。
HGライトニングフリーダムガンダムのバックパックと組み合わせて。羽付きの機体も改造なくワンタッチで再現できるのが良いですね。
■他キットとの比較
HG赤いガンダムと並べて。形状、シルエット共に殆ど同じですが、カラーリングの違いからだいぶ雰囲気が違って見えます。まぁほぼアムロ専用機とシャア専用機のカラーリングですよね;でもGQ版はどちらもシャアの乗り物・・・・。
通常のHGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ)と並べて比較。シルエットはもちろん、各部形状がかなり違っています。白いガンダム(GQ版)はかなり情報量が多く、装甲が緻密で筋肉質な人体のように見えますね。
同シリーズのその他のキット(HGジークアクス、HGジフレド)と並べて。どれも細身でスタイリッシュ。エヴァっぽさを感じさせる独特のデザインで造形されています。
その他のHG RX-78-2(HG RX-78-2ガンダム BEYOND GLOBAL、HGガンダムG40)と並べて。1st版のRX-78-2よりはデザインが違いですが、それでもGQ版の白いガンダムは特に個性的で最も人体らしいデザインになっています。
■各部可動域
各部可動域を赤いガンダムと並べて比較。形状が殆ど同じなので、可動域もだいたい同じ。
頭部は可動ギミックや首ボールジョイントで幅広く上下しますし、腕や腹部などもボールジョイント接続部を展開することで広く可動します。肘も2重関節で深くまで曲げることが可能。
腰は360度回転可能。膝も2重関節で深くまで曲げることができます。可動が柔軟なので立膝もきれいな姿勢でらくらく再現可能。
左右への開脚は上手く干渉を避けることで水平に近いくらい広げることができます。足首も45度程度まで曲げることが可能。
■武装類
ハイパー・バズーカ。オプションとして開発された無反動式の実体弾砲です。遠距離からの拠点攻撃の他、対艦戦や対MS戦でも運用可能。弾数は少なく、撃ち終わったあとはデッドウェイト化を避けるため放棄するとのこと。
砲身部分は上下の組み合わせですが、側面の合わせ目はきっちりと段落ちモールド化されています。
後部マガジン内部も別パーツ化されているので、シルバーなどメタリック調に塗り分けても面白そう。砲口も若干浅めですが開口されています。造りは良いですね。砲身の伸縮ギミックはありません。
グリップは前後にスイングします。
HGUCとEG(フルウェポンセット)に付属するハイパー・バズーカと並べて比較。デザインはとてもよく似ていますが、合わせ目の段落ちモールド化や弾頭別パーツ化など造りは白いガンダムのものが一番良いですね。
ビーム・ライフル。マニピュレーターで操作する射撃兵装です。連邦軍が小型化と標準装備化に成功したビーム兵器で、直撃すればMSも破壊できるだけのビームを発射する他、照準器を使った精密射撃も行えるとのこと。表面には少し特殊でクセのあるモールドがデザインされています。上部センサーは黄色いパーツでの色分け。
本体部分は左右の組み合わせですが、大部分の合わせ目は段落ちモールド化されています。合わせ目消しは必要なさそう。
上部センサーと銃身下部のフォアグリップは左右にスイング可能。
HGUCとEG(フルウェポンセット)のビームライフルと並べて。似ていますが、白いガンダムのものは少しクセはありますが、広く可動し、グリップも1軸でシンプルなのでポージングで一番取り扱いやすいかも。
シールド。胸部を覆い隠すことができる大型のシールドです。表面には黒いモールドがあり、デザインが特殊で独特のクセを持っています。表面のモールドは黒いシールを貼っての色分け。十字マークはパーツできっちりと色分けされていてヒロイックです。
裏面にはパイプやフレームのようなモールドが別パーツで造形されています。下部のグリップは固定式で可動ギミックはありません。
シールドもHGUCとEG(フルウェポンセット)のものと並べて比較。一番小型ですが一番メカニカル。他の武器と同様、クセも少し強めです。
付属のジョイントパーツをバックパックに組み付けることで、シールドを背部にマウントすることができます。
■ポージング
一通り武装して。
ビームライフルは通常の握り手でグリップを握らせて保持します。手甲パーツをバラして握らせますが、固定強度が高く少しバラしにくいところも。ですがこのくらいのほうがポロリするよりは良いかと。
シールドは肘のハードポイントを付属の1軸付きのもの組み替えて前腕に装備します。ジョイントパーツ、シールド共にしっかりと組み付けられるので安定した保持が可能。ジョイントパーツに少し長さがあるので、腕部などと干渉することもなく取り回しがラクです。
ジョイントパーツが左右にスイングするので、シールドの向きもサクッと変えることができます。ガンプラの中で最もシールドの向きが変えやすいかも。
両手持ちもかなりラクに再現できます。肩部など各部がボールジョイントでかなり柔軟に可動しますし、グリップも1軸状でハンドパーツ穴に差し込むだけで良いのでサクッとポーズが付けられます。
ハイパー・バズーカもビームライフルと同様、通常のハンドパーツでグリップを握らせて保持します。グリップが前後にスイングしますし、肘も深くまで曲げられるのでラクに肩に担ぐことができます。全く干渉なく構えられるのが良いですね。
グリップが太めでハンドパーツとの相性もよく、スカスカ感がないのでしっかりと保持させることができます。平手が付属するので、砲身に手を添えるようなポーズも自然な形で表現可能。
少しぎこちないですが、脇に構えるポーズも問題なく再現することができます。
浮かせてディスプレイさせる場合は、一般的なHGと同様、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。深くまでしっかりと差し込めますし、固定強度も高いので安定したディスプレイが可能。ハイパー・バズーカを背部にマウントできるようにはなっていません。
ビーム・サーベルは柄をハンドパーツ穴に通して保持しますが、柄がやや細身なため、スルッと抜けてしまいやすいので注意です。ビーム刃は蛍光クリアピンク成形色ですが、ブラックライトで照らしても微妙に発光する程度でした。
赤いガンダムと形状がほぼ同じなので、各部に大型ビットをマウントすることもできます。後に赤いガンダムの拡張パーツセットも発売されそうなので、組み合わせて塗装し、ビット付きの白いガンダムを再現しても面白いかと。
ビット射出シーンを再現。
ツインアイを赤いシールに貼り替えてホワイトベース襲撃シーンを再現。ホワイトベース本体がないのでポーズがシュールですが、ブリッジを貫くシーンをそれなりに再現してみました;
適当に何枚かどうぞ。
以上です。大部分は赤いガンダムと同じですが、カラーリングがガンダムカラーに変わっただけでもかなりヒロイックで赤いガンダムとは対象的な雰囲気を感じることができます。造形的には好き嫌いが分かれるかもですが、カラーリングはかなり清潔感が感じられるものになっていますし、1stのRX-78-2以上の上品さを感じることができますね。
気になる点はそんなにないですが、ややバックパックのサーベル柄が簡単な干渉や衝撃でポロリしやすかったです。個体差かもですが、頻繁に外れるようならある程度補強しておいたほうが良いかと。それと頭部の新規パーツですが、できればグレーのXモールドがパーツ分割されていると良かったですね。まぁかなり小さいので難しかったのかその他の要因か。。
ハイパー・バズーカは完成度が高く、造形的なクセがないのでHGUCのキットと組み合わせても十分に使えそうですし、赤いガンダムとは違ったポージングも楽しむことができます。とにかく出来がよく主役機感がスゴイので、「GQの世界線でアムロが搭乗していたら・・」を想定し、いろんなポージングやカスタマイズをして白いガンダムを楽しんでみるのも良さそうですね。
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