今回は、HG 1/144 RX-121-1 ガンダムTR-1[ヘイズル改]&ガンダムTR-6用拡張パーツのレビューをご紹介します!
HG ガンダムTR-1[ヘイズル改]&ガンダムTR-6用拡張パーツは、『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』より、MS「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」の1/144スケールモデルキットとガンダムTR-6用拡張パーツのセットです。一般発売のHGヘイズル改でABSだった関節パーツをKPSに変更し、塗装性を強化。拡張パーツと対応キットを組み合わせることで、TRシリーズの機体バリエーションが再現可能となっています。価格は1,650円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ジオン残党軍との戦闘で損傷したガンダムTR-1[ヘイズル]を、アスワンに搭載されていた予備パーツとジム・クゥエルのパーツを用いて強化改修した機体で、劇中ではT3部隊に配備。ガブリエル・ゾラ率いるジオン残党軍との決戦に投入された機体「RX-121-1 ガンダムTR-1[ヘイズル改]」がHGUCでキット化。
ヘイズル改自体は2005年9月に一般発売されたものと同じですが、内部や関節パーツがABSからKPSに変更。その他、A.O.Zシリーズのバリエーション機を再現できる新規造形の「TR-6専用拡張パーツ」が付属しています。この拡張パーツと既存のHGUCキット(別売り)と組み合わせることで、ギャプランⅡやハイザックⅡなどが再現可能。
2005年発売のヘイズル改が手元にないので比較はできませんが、成型色はおそらく同じ。ホワイトを基調に、胸部やソール部などにダークブルー、全身各部にイエロー、頭部や腹部にレッドを配色したA.O.Zシリーズ特有のカラーリングです。その他は腹部や内部・関節、バックパックのバーニアなどがグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部や各部センサーを補いますが多くはありません。適度にパーツで色分けされていますが、細かいモールドや指先、バーニア内部などは塗装が必要です。
冒頭でも述べましたが、内部や関節、武装類などのグレー成形色パーツはABSからKPSに変わっています。ABSは不使用なので、塗装やスミ入れ時の破損は避けられます。
ポリキャップはPC-123プラスを使用し、全身各部に組み込みます。肘はKPS、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。脚部が重厚で負荷のかかるような装備もないため、自立は安定しています。
■付属品
シールド・ブースター、シールド、ビーム・ライフル、ビームサーベル刃、サーベル持ち手(右)、肩の多目的ランチャーパーツ✕2、シールド用ジョイントパーツが付属。
TR-6専用拡張パーツ各種が付属。HGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート]の関節に組み付け、HGUCギャプランの腕部やHGUCマラサイの脚部を取り付けることで、ギャプランⅡやハイザックⅡを再現することができます。
専用の水転写デカールが付属。T3部隊や白ウサギのマーフィー小隊マーク、ヘイズル改用のエンブレムが収録されています。
■各部形状
HG ガンダムTR-1[ヘイズル改]の各部を見ていきます。
■頭部
頭部。フェイスはオーソドックスなガンダムタイプですが、額からとさかにかけて特徴的なセンサー・ユニットが造形。ヘイズル改特有の重厚な頭部形状が再現されています。額や頬のダクトはグレーに塗り分けが必要。頭頂部のセンサー・ユニットはシールでの色分けです。
メット部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメなどが必要。メット部の裾に溝があるのは少し気になるところです。
■胴体部
胴体部。こちらもガンダムタイプ特有のエアインテークやコックピットハッチ、ヘリウムコアなどがヒロイックに造形。各部がパーツで細かく色分けされています。胸部モールドや腰部V字などはグレーやイエローに塗り分けが必要。
両肩の補助アクチュエータ・ユニットは、ホールディング・グリップの位置を組み替えることで展開状態が再現可能。付属の多目的ランチャーパーツに組み換えることもできます。
サイドアーマーのEパックは脱着可能。内側はガッツリ肉抜き状態です。ビーム・ライフルにマウントすることは出来ません。
腰アーマー裏にモールドはなく簡易的な造り。シンプルで凹凸が少ないため、裏打ちパーツの自作はしやすそうです。
■腕部
腕部。派手さはないですが、程よい重厚感があります。上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。手首のポリキャップを挟む際、組み付ける向きを間違えると隙間ができるので注意。
指先は赤く塗り分けが必要です。ハンドパーツは標準的な握り手は付属せず、右が武器持ち手、左は平手となっています。昔のキットで良く見られる仕様なのは残念ですね。
肩アーマーも前後の組み合わせで上部や側面に合わせ目ができます。側面ダクトはイエローなどに塗り分けが必要。
■脚部
脚部。ヘイズル特有の重厚な脚部形状が再現されています。大腿部は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目消しはラクそう。
膝から下は前後左右の組み合わせで合わせ目はモールド化。前後黄色いパーツの内部や左右小型ダクト内部は黒く塗り分けが必要です。スネのセンサーはグリーンのシールでの色分け。
ソール部もエッジの効いた装甲が造形。脚底が別パーツ化され、しっかりと蓋がされているので肉抜き穴などはありません。アンクルアーマー内側の肉抜き穴は少し気になるところです。
■バックパック
バックパックには可動式バーニア・ポッドが造形されています。適度にパーツ分けされていて、合わせ目は見えないような作りになっています。後部のセンサーはシールでの色分け。横長スリットダクトはイエローなどに塗り分けが必要です。
バックパックは他のヘイズル系キットと同じく、3本の縦型ダボ接続でしっかりと固定されます。リアアーマーのスラスターはダークグレーなどに塗り分けが必要。
可動式バーニア・ポッドは上下に可動します。
さらに中央のアームを引き出すことで、可動式バーニア・ポッドをより深く可動させることができます。
■他キットとの比較
HGUCアドバンスド・ヘイズルをヘイズル改に組み換えて比較してみました。造形は同じ。アドバンスド・ヘイズルはダークブルーのティターンズカラーで、ヘイズル改とは対照的なカラーリングになっています。ちなみにアドバンスド・ヘイズルの関節はABS素材となっています。
MGヘイズル改(画像右)と比べて。MGのほうがやや細身でスタイリッシュ。より重厚な雰囲気を求めるならHGのほうが良いかと。MGは大型で存在感があり、膝の黄色いダクト内部などの細部もパーツやシールできっちりと色分けされています。
■各部可動域
頭部は適度に上下可動します。顎が補助アクチュエータ・ユニットと干渉するので少し浮き気味ですが、左右へは水平にも可動します。
腕は水平程度まで上げることが出来ます。肘は深くまで折り曲げることが可能。腰は干渉しやすいですが、一応360度回転が可能です。
フロントアーマーが広く展開するので、前後開脚もアーマと干渉することなく広めに可動します。
脚部外装が肉厚ですが、膝も干渉することなく、90度程度まで深く曲げることができます。
足首は前後左右とも広めに可動します。
アクションベースにディスプレイした状態だと、左右への開脚はハの字程度。
股間部に3.0mm穴がないので、浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にコの字パーツ(アクションベースなどに付属)を組み付けてのディスプレイとなります。股間部の強度が弱く、開脚しても脚の重さで垂れてくるのが玉に瑕。
接地した状態だとかなり広げることができます。
内股は肉厚な膝装甲が干渉するためそれなり。股間部がボールジョイント接続で可動が制限されるため、がに股も45度程度までとなります。
立膝もきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。
可動域の総括としては、ベースがやや古めのキットなため、股間部がボールジョイントだったり、干渉で可動が制限されるところはありますが、それでもこの体型な割には動くように出来ていると思います。ただし脚部に重量があるため、ヘタれるとポーズがが付けにくくな理想なのであらかじめ補強しておいても良いかと。
■武装類
シールド・ブースター。22,000kgの出力を有するスラスターと、プロペラントタンクが内蔵されている複合型のシールドです。ダクト類などはパーツできっちりと色分けされていますが、裏面は部分的に塗り分けが必要。裏面のジョイントは可動式です。合わせ目は裏面でモールド化。
シールド。シールド・ブースターを喪失していた際の代替装備で、ジム・クゥエルが装備している通常のシールドです。こちらもパーツで適度に色分けされています。
XBR-M84a ビーム・ライフル。試験的に採用されたEパック方式のライフルです。後に改良されたものがガンダムMk-Ⅱに採用されているとのこと。銃口下部にEパックを装備することで、より重厚感が感じられるライフルになっています。
本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下などに合わせ目ができます。
銃口下部のEパックは脱着可能。こちらも簡単なモナカ割で各面に合わせ目ができます。フォアグリップは水平にまで可動。ライフル上部のセンサーはグリーンなどに塗り分けが必要です。
アドバンスド・ヘイズルのビーム・ライフル並べて比較。アドバンスド・ヘイズル(画像上)のものとは成型色が異なります。形状は全く同じ。
■ポージング
ビーム・ライフルとシールドを装備して。
ビーム・ライフルは付属の武器持ち手でグリップを握らせて保持します。
ベースキット(一般発売のHGヘイズル改)は武器持ち手がABSでバラけやすかったですが、こちらはKPSに変わったことで少し分解しにくくなった感じがあります。ただしそれでも、バラけたり手首強度が弱かったりするので少し注意が必要です。あらかじめ補強しておいた方が良いですね。
シールドは付属のジョイントパーツを前腕のポリキャップ穴に差し込んで固定。2箇所の接続部があり、組み換えることでシールドを、前腕の側面と後面に配置することができます。
ビーム・サーベルはバックパックに組み付けてあるサーベル柄と、付属のビーム刃を組み合わせて使用します。ビーム刃はクリアピンク成形色で、ブラックライト(UVライト)で照らしても発光はしませんでした。
付属のサーベル持ち手に組み替えて保持。特にダボ固定などではないため、スルッと抜けやすく、持ち手自体もバラけやすいので注意です。
ポーズを細かく変えたり、頻繁に武器を変えたりする場合は、強度の弱い箇所にパーマネントマットバーニッシュなどを塗って補強しておけば取り扱いがラクになります。
シールド・ブースターはシールド用のジョイントパーツを介することで腕部に装備させることができますし、バックパックの可動式ブースター・ポッドに直接マウントすることもできます。表現の自由度が高くて良いですね。
■ガンダムTR-6用拡張パーツ
ここから、ガンダムTR-6用拡張パーツをご紹介していきます。この拡張パーツにはTR-1シリーズ脚部用、マラサイ脚部用、ギャプランシリーズ腕部用、ハイザックシリーズ腕部用、肩部4.5径に対応するジョイントパーツが収録されています。
なのでこれらを使用することで、ガンダムTR-6[ギャプランⅡ]やガンダムTR-6[ハイザックII]を再現することができます。
■ガンダムTR-6[ギャプランⅡ]
まずはギャプランⅡを再現していきます。ギャプランⅡを再現するためには、この拡張パーツの他に
・HGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート](別売り)
・HGUC ガンダムTR-6[ヘイズルⅡ](別売り)
・HGUC ギャプラン(若しくはHGUC ギャプラン TR-5[フライルー])(別売り)
・HGUC ガンダムTR-1[アドバンス・ドヘイズル](別売り)
が必要です。
ではギャプランⅡを再現していきます。まずはウーンドウォートの腕部を折りたたみ、拡張パーツに収録されているジョイントパーツ(ギャプランシリーズ腕部用)をウーンドウォートの肩後部に組み付けます。
そしてギャプランの腕部を取り付けます。(画像では手元にあったHGUCギャプランⅡ[フライルー]の腕部を取り付けています)これでギャプランⅡの上半身の完成。腕部を取り付けても自立できなくはないですが、ウーンドウォートの関節が経年劣化でフラフラで、なんとか自立出来ている状態です。
組み立て直後のウーンドウォートだと大丈夫かと思いますが、もし組んで時間が経っている場合は、ウーンドウォートの関節を補強しないとポージングはかなり難しいかと。
ギャプランⅡの下半身(脚部)を再現する場合は、ウーンドウォートの脚部を折りたたみ、拡張パーツに収録されているジョイントパーツ(TR-1シリーズ脚部用)を組み付けます。これでギャプランⅡの大腿部が完成。
そしてヘイズル改の脚部にアドバンスド・ヘイズルのソール部を取り付けたものを、ギャプランⅡの大腿部に組み付けます。コレでギャプランⅡの脚部が完成。ヘイズル改がまだヘタれていないせいか、脚部の強度は高いですね。これだとラクに自立できそうです。
そしてヘイズルⅡのリアアーマー(ブーストポッド)両側にシールド・ブースターを組み付け、それをウーンドウォートの後部に取り付けます。これでギャプランⅡの完成です。(片側のシールド・ブースターはアドバンスド・ヘイズルのものを使用しています。)
説明書にギャプランⅡの組み合わせ方は記載されておらず、ネット画像などを参考にしましたが、バックパックに関してはヘイズルⅡ以外にもアドバンスド・ヘイズルのもの等様々な形態があるようです。
ギャプランⅡを全身から。脚部強度が高いので、ある程度安定した自立が可能です。ウーンドウォートがヘタれているとどうしても胴体周りがどうしても弱くなるので、その場合は強度を上げたほうが良さそうですね。
HG陸戦型ジムやMGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べて大きさを比較。1/144サイズですが、多数のキットを組み合わせることでMGに匹敵するくらいの大きさになります。
ポロリに気をつけることで、素組みのままでもある程度ポーズを取らせることができました。全体的にボリュームがあり、腕部のギャプランシールドにも攻撃的な雰囲気があるので、ポーズが割と様になりますね。
武装としてHGUC ガブスレイなどに付属しているフェダーイン・ライフルを装備しても良さそうです。
全体的にサイズアップされていて迫力がありますし、プロポーションバランスも悪くはありません。A.O.Zシリーズらしいメカニカル感が味わるのでぜひとも再現したいですね。塗装すると強度も高まるのでちょうど良さそうです。
■ガンダムTR-6[ハイザックII]
続いてハイザックⅡを再現していきます。ハイザックⅡを再現する場合はこの拡張パーツの他に
・HGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート](別売り)
・HGUC ゼクアインもしくはHGUC ハイザック(共に別売り)
・HGUC マラサイ(別売り)
・HGUC フルドドⅡ拡張パーツセット(別売り)※腕部にハイザックのものを使用する場合に限る
が必要です。
ではハイザックⅡを再現していきます。(今回はゼクアインの腕部を使用した仕様で再現します。)肩にハイザックシリーズ腕部用の太めのジョイントパーツを取り付けます。
そして脚部にはジョイントパーツ(マラサイ用)を取り付け、HGUCマラサイの脚部を取り付けます。
そしてHGUC ゼクアインの腕部を取り付けたらハイザックⅡの完成です。
こちらも重厚感があっていいですね。ゼクアインの腕部が重く、ウーンドウォートの肩に負荷がかかってたるみやすいので、できたら強度アップしておきたいところです。脚部強度は問題なしです。
ゼクアインの専用マシンガンを装備して。アッシマーの大型ビーム・ライフルを装備することもあるようですね。
腕部、脚部が別機体のものなので、素組みのままだとかなりキメラ感が強いです。全体をダークブルー基調のティターンズカラー、もしくは白基調のカラーリングで塗装すると、かなり統一感が出て美しく仕上がると思います。
ハイザックⅡはギャプランⅡに比べ、アクションベースにディスプレイ時のポージング難易度がやや高め。肩部や股間部などにより負荷がかかるので、おとなしく自立のみでポージングさせたほうが良いかもですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ヘイズル改自体はABSがKPSに変わったくらいで、一般発売されたものと大きく変わらずハンドパーツもそのままですが、変わらない安定度がありますね。重量感ある機体形状は常に魅力的です。
付属の拡張パーツによってA.O.Zシリーズの機体が再現できるようになったのも、とても新鮮で面白かったです。もちろん強度の問題はありますが、ギャプランⅡやハイザックⅡなどの再現はとても楽しめるものでした。
ポージングも思いの外出来たので、ストレスはそれほどなく遊べそうですし、同時発売のフルドドや後日発売のプリムローズなどを使って、A.O.Zの醍醐味であるさらなるカスタム機の再現を楽しみたいですね。
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2 件のコメントがあります。
匿名
on 2019年10月12日 at 01:06 -
この商品の通販時期以降の生産分は
一般販売版でも関節がKPSになっていましたよ
ヘイズル二号機はロゴが赤だったので恐らくプレバンverと同時期に生産していたものからだと思われます(ヘイズル改は青、アドバンスドは未確認)
クゥエルはパーツ流用されていますが青ロゴでも特に変わっていませんでした
役に立つかわかりませんが一応
nori
on 2019年10月19日 at 04:20 -
コメントありがとうございます!
最近製造されたものは、一般発売のものもKPSに変わってるみたいですね^^;
アドバイス感謝ですm(_ _)m