今回は、HG 1/144 GAT-01 ストライクダガー のレビューをご紹介します!
HG ストライクダガーは、『機動戦士ガンダムSEED 』に登場するMS『GAT-01 ストライクダガー』の1/144スケールモデルキットです。地球連合軍量産MSのシンプルで洗練された機体デザインを一部新規造形で再現。スタンダードな装備であるM703 57mmビームライフルやES01 ビームサーベル、対ビームシールドといった武装が付属するキットになっています。背面に換装可能なパラシュートパックも付属。価格は1,650円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ストライクガンダムの設計をベースに開発された地球連合軍の主力量産機『GAT-01 ストライクダガー』がHGでキット化。2021年4月に一般発売されたHGCE ダガーL※をベースに、ストライクダガーの特徴的な頭部や胸部、肩部の一部、サイドアーマー、M703 57mmビームライフル、対ビームシールドが新規造形で再現されています。※一部の内部フレームはHGBFビルドストライクガンダムフルパッケージからの流用。
成型色はライトグレーをベースに、頭部や胴体部、前腕部などにダークブルー、頭部や腹部、ふくらはぎ、ソール部などにレッドを配色。その他・内部・関節、M703 57mmビームライフル、パラシュートパックなどはグレー成型色での再現となっています。シールドはストライクダガーに合わせたカラーリングでの再現。
ホイルシールは付属せず。パーツによる組み合わせのみで構成されています。一部モールドなどをグレーに塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。
グレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。HGCEのフォーマットのスタイリッシュなプロポーションでの再現となっています。
ポリキャップはPC-002を首と肘以外の関節に使用します。関節強度はまずまず高め。特別負荷のかかる装備はなく、接地面もしっかりとしているので自立は安定しています。
M703 57mmビームライフル、対ビームシールド、パラシュートパック、ビームサーベル刃が付属。
HGCEエールストライクガンダム(HGBFビルドストライクガンダムフルパッケージ)やHGCEダガーLの余剰パーツがいくつか付属します。ダガーLのM703kビームカービンが完全な形で付属しているのはボーナスパーツっぽくていいですね。
頭部はストライクダガー用に新造。マスク、額装甲、アンテナが別パーツで色分けされている以外は全体がダークブルーで統一。ヒロイックさを持ちつつも量産機らしさのあるデザインになっています。ゴーグルや額センサーはクリアブルー成型色パーツでの再現で、内部メカが透けて見えるのがいいですね。
メット部は側面のデザインに合わせてギザギザの形状にカットされているため、組み合わせても合わせ目がそのままモールド化されます。
ゴーグル内部にはツインアイ状のメカニカルなセンサーが造形。細部もしっかりと作り込まれています。
HGCEダガーL(画像左)、HG SEEDの105スローターダガー(画像右)頭部と並べて比較。105スローターダガーとはだいぶ形状が似ています。
首はパーツで構成されていて前後にスイングが可能。
胴体部をダガーLと並べて。胸部とサイドアーマーはストライクダガー用に一新。構造自体は同じですが、比較的ベーシックで落ち着きのあるデザインになっています。サイドアーマーはマルイチモールドのハードポイントが造形されたものが新造。モールドが浅めなので、何か装備をマウントできるかは微妙です。
腰アーマー裏は表面に合わせた形状で全体的にフラット。モールドも全くないので裏打ちパーツの自作などはしやすそうです。
腕部をダガーLと並べて比較。二の腕以下の形状は同じですが、ショルダーアーマーはストライクガンダムと同様のX100系フレームにストライクダガー用の外装が新造された形です。
腕部はショルダーアーマーのX100系フレームを含め、簡単な内部フレームが造形されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕はダークブルーの装甲が左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。
ショルダーアーマーも一部に合わせ目ができる程度。ストライクガンダムとは形状が異なるため、ランチャーストライカーなどの装備をマウントすることは出来ませんでした。
脚部はダガーLと全く同じで、全体的に細身でそつのないデザイン。ふくらはぎの装甲が赤になっているぶん、ストライクダガーのほうがヒロイックさが強めです。ふくらはぎ側面にはマルイチのハードポイントが造形されていますが、特に装備をマウントするようにはなっていないようです。
大腿部は前後の組み合わせで一部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ処理が必要そう。膝から下は合わせ目が段落ちなどでモールド化されています。
後部スラスターは上下に可動し、表情を変化させることができます。内部にはスリットモールドが造形。
ソール部もダガーLと同じ形状。シンプルなデザインですが、赤みの強い成型色なのでその分派手さがありますね。脚裏もメカニカルなモールドが造形。
背部をダガーLと比較して。似てはいますが、下部スラスターの角度や色分けが違っています。ストライクダガーは表面にハードポイント型のマルイチモールドや右側面にサーベルホルダーが造形。
スラスター内部にはスリットモールドが造形されています。背部のカバーパーツを外すことで、ダガーLと同様の1ダボ穴が露出。サーベルホルダーも外せるようになっているので、ストライカーパック各種を装備させることが可能です。
エールストライカー(HGCEエールストライクガンダムに付属)を装備して。
ジェットストライカー(HGCEウィンダムに付属)を装備して。
ドッペルホルン連装無反動砲、マルチランチャーパック(HG ウィンダム&ダガーL用 拡張セットに付属)を装備して。マルチランチャーパックはなかなかの重量があります。細身のストライクダガーだとだいぶ負荷がかかるので転倒しないように注意が必要です。
HGCEダガーLと並べて。腹部やふくらはぎなどにレッドが配色されているぶん、ストライクダガーのほうが全体的にヒロイックさが強め。腕部や脚部など同形状の箇所もありますが、頭部や肩部などの形状が異なるため違った雰囲気を持っています。ちなみにダガーLはストライクダガーの後継機でSEED DESTINYに登場。
HGCEストライクガンダム(HGCEエールストライクガンダム。エールストライカーは省いています。)と並べて。似た箇所は多いですが、ガンダムはかっこよさという部分では別格な感じがありますね。ただその分、ストライクダガーの量産機らしさがよく表現されていると言えそうです。
HG SEEDの105スローターダガーとも並べて。HGCEのフォーマットでもスローターダガーがキット化されると嬉しいですね。
首に可動ギミックがあるので、頭部は広めに上下させることができます。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。
その他の可動域はダガーLと大体同じ。腕はY字程度まで上げることが可能。肘は2重関節で完全に曲げることができます。
腰は干渉しますが、上半身を少し引き抜けば360度回転させることができます。膝も2重関節で深くまで曲げることが可能。立膝もきれいな姿勢で再現することができます。
左右への開脚も水平程度まで幅広く展開させることができます。サイドアーマーは干渉して外れやすかったので後方に向けています。足首は45度程度角度変更が可能。
可動域の総括的には、細身で全体的に幅広く可動させることができるので、ポージングでも問題なく柔軟に対応してくれそうです。
M703 57mmビームライフル。ストライクダガーの主兵装です。デュエルガンダムのビームライフルをベースに、一部を52mm機関砲ポッドと共通にする事で生産性を向上させているとのこと。グレー成型色パーツのみで構成されていますが、表面にはミリタリー調のモールドがリアルに造形されています。
本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは左右に可動。銃口下部にはグレネードランチャーも造形。上部のセンサーはグリーンに塗り分ける必要があります。
対ビームシールド。対ビームコーティングが施された携行式の実体シールドになります。ストライクガンダムなどのシャープなシールドとは異なり、曲状にデザインされています。ヒロイックなカラーリングが印象的。パーツによって設定通りの色分けが忠実に再現されています。ジョイントパーツはボールジョイント接続でロールなどフレキシブルに可動します。
パラシュートパック。オーブ解放作戦時に降下部隊が装備していた降下ユニットになります。本体部分は2枚パーツ構成で簡易的。
ですが各面に細かなモールドが造形されているため、チープな感じは全くありません。合わせ目もモールド化されています。下部スラスターは角型装甲までまとめて別パーツでの再現。バーニアの可動ギミックなどはありません。
ビームライフルと対ビームシールドを装備して。
ビームライフルは通常の握り手でグリップを挟んで保持します。ダボ固定ではないですが、隙間なくハマるのでしっかりとした保持ができます。
肩があまり広くスイングしないため、両手持ちは少しぎこちなさがありますね。ですが肘をしっかりと折り曲げて脇を締め、コンパクトに保持すれば問題なく構えさせることができます。
シールドはジョイントパーツを前腕ダークブルー装甲の上から通して固定。ボールジョイントにシールドを組み付けます。こちらもしっかりと固定されるので安定した保持ができます。
ビームサーベルも柄がハンドパーツに隙間なく収まるので抜け落ちることなく保持させることが可能。ビーム刃はクリアイエロー成型色で、劇中で見られる設定通りの色分けが再現されています。
パラシュートパックを装備して。背部に幅のあるパラシュートパックを装備したことでストライクダガーのシルエットが少し変化。また違った雰囲気のストライクダガーを楽しむことができます。
浮かせた状態で降下シーンを演出。背面から見るとパラシュートパックの存在感が出て映えます。シルエットは全く違うのに、リアアーマーやパラシュートパックを見ると陸ジムっぽい雰囲気も?デザイン的に泥臭い感じが見られるのもいいですね。
余剰のM703kビームカービンを装備して。余剰でポージングバリエーションが増えるのもお得感があっていいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。カラーリングがパーツ分割で忠実に再現されているため、主人公機になりきれないような量産機らしさ、ストライクダガーらしさがとても良く表現されています。この独特の雰囲気こそが初期開発の機体らしいですし、劇中シーンの再現度もより高めることができます。新造された頭部なども合わせ目の出来ない完成度の高い造りで申し分ないですね。
気になる点もほとんどなく、関節強度も高く、ポーズを取らせるとかっちりと固定されて簡単には崩れません。ポーズが取らせやすいです。あえて言うなら、できればもう少し肩にスイング幅があると、武器の両手持ちがしやすかったかも。
パラシュートパックも構造は簡易的ですが、ディテールがしっかりとしていて軽量。浮かせてのディスプレイも負荷がかかりにくいです。劇中では複数機で登場しているため、1体だけだと少し寂しい感じもあるので、余裕があれば複数機用意して、物量で攻めるような迫力あるシーンも演出してみたいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら