今回は、2008年2月に発売されたHG 1/144 ガンダムスローネアインのレビューをご紹介します!
HG ガンダムスローネアインは、『機動戦士ガンダム00 』に登場するMS『ガンダムスローネアイン』の1/144スケールモデルキットです。背面右部に大型のGNランチャーを装備し、差し替え無しで砲身を展開、砲撃形態が再現可能。GNビームライフルが付属する他、スローネの特徴的な形状が再現されたキットになっています。価格は1,728円(税込み)。
トリニティ兄弟の長男『ヨハン・トリニティ』が搭乗するスローネ1号機『ガンダムスローネアイン』がキット化。ガンダムタイプながらもそれらしくない造形を持つGNドライヴ[T](擬似太陽炉)搭載機です。ちなみに「スローネ」は「座天使(上級天使の総称)」に由来します。
成型色はダークブラウンがメイン。部分的にホワイトやグレー成型色など、全体的に渋いカラーリングになっています。ライン型のセンサーやシールドなどがシールでの色分けです。
ポリキャップはPC-123プラスを使用。使用箇所は多めですが、その分可動強度も高めです。背面にGNランチャーを装備したバックパックを装備していますが、特に比重がかかることもなく自立は安定しています。
GNランチャーを縦に伸ばした状態で。
GNランチャーを含むバックパック(シールド込)を外して各部を見ていきます。
頭部。スローネ機の特徴的な形状が再現されています。ガンダムらしいのはV字アンテナくらい。左右挟み込みタイプですが、合わせ目は出ない組み合わせになっています。ツインアイはダークブラウンパーツにシールを貼っての再現。頬のダクトは黄色く塗り分けが必要です。
胸部から腰部。ガンダムタイプならではのエアインテークが別パーツで造形されています。胸部中央にはGNドライヴ[T](疑似太陽炉)も造形されています。腰アーマーは比較的シンプル。表面のラインモールド(センサー)はピンクのシールでの色分けです。
GNドライヴ[T]は、円柱上のパーツにシールを貼っての色分けで、表面のドームはクリアーパーツでの再現です。
腰アーマー裏にモールドはありません。股間部はボールジョイント型で、別パーツになっていて回転可動します。
腕部。特徴的な形状になっています。造形的にはそこそこ複雑。膝周りはグレーに、前腕上部は白く塗り分けが必要です。
二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端にくるようになっています。
ショルダーアーマー。こちらも形状が特徴的。上部にはアンテナ?とサーベル柄を装備しています。前後のラインモールド(センサー)はピンクのシールでの色分けです。
アンテナ?や側面の装甲は可動式。
説明書に記載はありませんが、サーベル柄を外して別売りキットのサーベル刃を取り付け、ビームサーベルとして使用することもできます。このキットにサーベル刃は付属せず、RGガンダムエクシア(リペアⅢ)のものを組み合わせてみました。
脚部。こちらもシャープさがあって形状が特徴的。膝やスネのダクトふちは黄色く塗り分けが必要です。
大腿部は前後挟み込みタイプ、膝から下は左右挟み込みタイプです。大腿部は側面に合わせ目ができますが、膝から下は合わせ目が段落ちモールド化されています。
ソール部。グレーの中心パーツに、ダークブラウンの外装を被せていくタイプ。つま先はシールでの色分けで、足裏は中央に合わせ目ができます。
バックパック。それほど大柄ではないですが、GNランチャーを装備した特徴的なスタイルになっています。
背面はGNドライヴのコーンのような造形も再現されています。バックパックはコーン下部に接続。
GNシールドはゴム質のベルトケーブルと繋がった状態で、左肩に接続。
GNシールドは表面の装甲やモールドがすべてシールでの色分けです。
バックパック中央部も複数パーツの組み合わせ。部分的に合わせ目ができます。
説明書には記載されていませんが、ハッチを開くことで連結口が露出し、HGガンダムスローネツヴァイやHGガンダムスローネドライとの連結が可能です。
GNランチャー。大型の特殊装備です。砲身は各部とも左右挟み込みタイプで、上部などに合わせ目ができます。
付け根は網状のアームによってフレキシブルに可動。回転や左右への展開など自由自在に配置できます。後部は装甲が展開し、グリップが露出。ツヴァイやドライとの連結時に使用します。
砲身は90度くらいにまで折り曲げることができます。
さらに砲身が展開し、超ロングサイズに。ツヴァイやドライとの2機連結では「GNメガランチャー」、3機連結では「GNハイメガランチャー」となります。
砲身を延長しない状態でも、砲口は造形されています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。キットサイズ的にはまずまず。GNランチャーがある分大きく見えます。スローネアインの頭頂高は18.6m。
作品は違いますが、同じ機動戦士ガンダム00シリーズのHGガンダムハルートと並べて。キット自体の大きさも含め、そんなに変わらない感じ。
頭部の上下可動はわずか。左右へは干渉もなくラクに可動します。
腕は水平程度にまで上げることができます。肘は90度より少し深めまで。肩は胴体から軸、肩側がポリキャップでの接続。なので肩の前後スイング可動はありません。
腰は回転可動しますが、大腿部側面の造形パーツと背中の縦型装甲が干渉するので60度程度まで。腹部などが可動しないので、上半身の前後スイングはありません。股間部のパーツを外してアクションベースにディスプレイが可能です。
前後開脚は、フロントアーマーを交わすようにすればかなり高くまで脚を上げることができます。リアアーマーは可動しないので、後方への開脚はそれなり。
二重関節ですが、膝は深くまで折り曲げることができます。
足首はつま先を伸ばす動きはあまりできませんが、つま先を上げる動きは特殊な形で可動させることができます。左右への可動はまずまず。
左右への開脚はハの字程度まで。
内股、ガニ股共に45度程度までの可動となります。
立膝はまずまずの姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、広く動く箇所はありますが、全体的には今ひとつというところが多いです。ただ、造形的には美しさも感じるので、簡単なポージングでも躍動感が出るタイプなようですね。
GNビームライフルが付属。付属品はこれだけです。本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。砲身下部の羽のような装甲は端が白いシールでの色分けです。
砲口は別パーツで色分けされ、センサーはパープルのシールでの色分け。センサー周りはグレーで塗り分けが必要です。上部の装甲は展開が可能。
GNビームライフルを保持して。
GNビームライフルはハンドパーツで挟み込むだけです。グリップも程よく幅があり、持たせても遊びが無いのでしっかりとしたポーズが可能です。上部の装甲が可動するので、前腕との干渉もなくスムーズに保持できています。
GNビームライフルはGNランチャーと連結が可能。固定強度も高めでしっかりとした保持が可能です。
RGガンダムエクシア(リペアⅢ)からサーベル刃を拝借して。
柄が太めでハンドパーツにうまくハマるので、抜け落ちることなく保持が可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。サーベル刃など、武装類があまり付属していないのはもったいないところですが、特徴的な形状や渋いカラーリングには独特のかっこよさがあっていいですね。刺々しい造形からはガンダムらしくないヒール感も感じられます。
部分的に合わせ目があるのと、可動域が多少限定されますが、全体的には完成度の高いキットに仕上がっています。なのでリメイクなどはほぼ必要なさそう。GNビームライフルやGNビームサーベルを保持させると、意外と身軽さも表現できますし、多面性を持ち合わせている感じなのもいいですね。
GNランチャーも大器感あって迫力がありますし、これ単体だけだと宝の持ち腐れっぽくもなってしまうので、ツヴァイやドライと合わせてGNメガランチャーやGNハイメガランチャーを再現するなど、幅広く楽しみたいキットですね。
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2 件のコメントがあります。
高井俊明
on 2020年7月4日 at 08:19 -
いつか欲しいガンプラです。
碇ゲンドウ
on 2021年9月8日 at 23:33 -
良い!