今回は、2013年8月に発売されたHG 1/144 MBF-P02 ガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)のレビューをご紹介します!
HG ガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場するMS『ガンダムアストレイレッドフレーム』のフライトユニット装備仕様1/144スケールモデルキットです。レッドフレームの特徴的なカラーリングや機体形状を再現。着脱可能なフライトユニットの他、長刀ガーベラ・ストレートやバクゥ・ヘッドといった多彩なオプションパーツが付属するキットになっています。価格は1,870円(税込み)です。
ジャンク屋のロウ・ギュールにより発見され、彼の愛機『ガンダムアストレイレッドフレーム』がM1アストレイのバックパックを独自改良し、装備した姿『ガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)』がHG SEEDでキット化。HG ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドLをベースに、赤と白の特徴的な機体形状、印象的なフライトユニットが新規造形パーツを交えて再現されています。「アストレイ」は「王道ではない」という意味。
成型色はその名の通り、フレーム部分のレッドに加え、各部外装にホワイトを配色。胸部やバックパック、ソールなどにダークグレー、その他各部にグレーが配色されています。
シールは頭部やガーベラストレート、フライトユニットなどに使用します。一部に塗装が必要ですが、素組みでもまずまずの色分けが再現されています。
ABSやKPSは使用されておらず、全てPS素材で構成されています。赤成型色パーツなど一部のパーツはアンダーゲート仕様となっています。
ポリキャップはPC-001Aを各部に使用し、関節強度はまずまず高め。背部にフライトユニットを装備し、多少後方に負荷がかかりますが、自立は問題なく可能です。
ガーベラ・ストレート、対ビームシールド、ビームライフル、ビームサーベル刃2種✕2、平手(左右)、バクゥヘッド、ジョイントパーツ2種が付属。
ロウ・ギュールやジャンク屋ギルドのパーソナルマークを収録したマーキングシールが付属します。
頭部。小顔でシャープなイケメンフェイス。額のV字アンテナが印象的なデザインになっています。メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側面下部にかけて合わせ目ができますが、一応段落ちモールドっぽくはなっています。側頭部のモールド(イーゲルシュテルン)は黒く塗り分けが必要。額と後頭部、ツインアイはそれぞれシールでの色分けです。
胴体部。忍者をイメージしたようなアストレイ特有のデザインになっています。腹部の黒い装甲下部フレームは白く塗り分けが必要です。胸板左右のモールドは赤いシールでの色分け。
小型な腰アーマー裏にモールドはなし。リアアーマーはメカニカルに造形されています。
腕部。忍者の要素を織り交ぜつつ、赤いフレーム構造に白い外装を組み合わせたアストレイ特有のデザインになっています。二の腕の白い装甲部分はすべてシールでの色分けです。
前腕には白い装甲を装備。二の腕、前腕共に左右の組み合わせですが、合わせ目は端や中央でモールド化されています。肘関節が細身の軸1本でポリキャップを支えるようになっているため、強度に少し不安があります。無理に曲げ伸ばしを繰り返すと白化したり最悪破損することもありそうなので注意が必要です。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで作りはシンプル。背部のダクト内部にスラスターは造形されておらず、簡易的なデザインになっています。
脚部も腕部と同じく、赤いフレームに白い外装パーツを組み合わせた構造。
大腿部は左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下もこのデザインながら合わせ目のでない、見事なパーツ構成になっています。
ソール部は薄型なわらじをイメージしたような薄型のデザイン。足首の形状が左右で少し異るので注意が必要です。足裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形。
背部にはフライトユニットを装備。
フライトユニットは脱着が可能。フライトユニットを装備する際はバックパックを下げておきます。アームのヒンジ接続部分(青◯)が外れやすいので注意が必要。
フライトユニットを外し、バックパックを定位置に戻すことで軽装のガンダムアストレイレッドフレームも再現することができます。
背部には薄型のバックパックを装備。上部には2本のサーベルホルダーが造形されています。下部のスラスターは別パーツによる色分けを再現。上部のマルイチモールドは赤く塗り分けが必要です。
背部フライトユニット。M1アストレイのバックパックをレッドフレーム用に独自改良した装備になります。
上部の縦長スラスター口は別パーツによる色分けを再現。
ウイングは簡易的な薄い装甲が一枚造形されているのみです。一部装甲は白いシールでの色分け。
下部スラスターはスラスター内部にスリットモールドが造形。
その下のスラスターも黒と赤パーツの簡易的な作りになっています。黒いスラスター部分も左右の組み合わせで合わせ目ができます。
本体部分は前後の組み合わせ。マルイチスラスターは別パーツでの色分けです。
ウイングは上下スイングやロール可動で適度に表情を付けることができます。
下部スラスターはボールジョイント接続でロールや上下スイングなど自由に可動します。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムよりは少し大きいですが、HGキットとしては小型な部類です。ガンダムアストレイ レッドフレームの全高は17.53m。
ベースのHG ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドLと並べて。カラーリングや各部形状に加え、背部装備の形状も違っているためだいぶ印象や雰囲気に変化が出ています。レッドフレームのほうが小型に見えますね。ブルーフレームは股関節などが少し弱まっていて、背部装備も大きいので自立が少し難しくなっていました。
頑駄無ビルドファイターズに登場するHGBF 戦国アストレイ頑駄無とも並べて。こちらは部分的な形状やカラーリングが同じなので似た感じがありますが、カスタマイズされてより和の雰囲気が強くなっています。
頭部は少し上下可動させることができます。左右ヘは少し顎と襟が干渉しますが、問題なく左右に広くスイングさせることができます。
腕は水平より少し上まで上げることが可能。肘は2重関節で完全に曲げるきることができます。
肩は少し前後スイングが可能。後方のほうが広めにスイングします。
腹部と腰部2箇所のボールジョイントで、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腰は干渉なく360度回転が可能。フライトユニットを装備すると多少干渉しますが、360度回転させることは可能です。アクションベースやスタンドへは、通常通り、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
大腿部装甲が少し干渉しやすいですが、腰アーマーが軽装なので広めに前後開脚させることができます。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。膝装甲裏に裏打ちパーツはなく簡易的な作り。
足首は前後左右に広くスイングさせることができます。左右へは内側のほうが広めに可動。
左右への開脚は水平程度まで展開可能。
内股は大腿部が干渉するので制限されますが、がに股は広く可動させることができます。
立膝もきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、最大限に可動するというわけではないですが、肘や膝、腰、股間部など各部が幅広く可動しますし、足首も深くまで曲げられるので接地状態でのポージングなどもしやすそうです。
長刀ガーベラ・ストレート。ビームを切り裂きつつ、ジンを一刀両断するなど凄まじい切れ味を持つ武装になります。一部モールドや装飾はシールでの色分けです。名前は名刀『菊一文字則宗』に由来する当て字英語。
鞘は3個パーツ構成で、白い装甲部分は左右の組み合わせ。上下に合わせ目ができます。
抜刀可能。刃の部分はシルバーのシールでの色分けですが、左右に貼り付けるだけなので、上下はグレー成型色そのままとなっています。
柄の裾(頭:かしら)はゴールドのシールで色分けしますが、形状が複雑で剥がれやすいので注意が必要です。
腰部にジョイントパーツを組み付けることで、ガーベラ・ストレートをサイドアーマーにマウント可能。サイドアーマーがボールジョイント型ポリキャップでふらつきやすいので注意が必要です。
対ビームシールド。ストライクガンダムが持つものと同じですが、カラーリングがアストレイに合わせた白赤ダークグレーの3色構成となっています。裏面のグリップ可動はなし。一部に肉抜き穴があります。裏面は全体を黒く塗り分けが必要。
ジョイントパーツを組み付けることで、シールドを前腕に装備可能です。ジョイントパーツの配置を変更することで、側面と後方に配置することができます。
ビームライフル。プロトアストレイシリーズ独自のデザインで造形されています。
フォアグリップは左右にスイングが可能。センサーはグリーンのシールでの色分けです。
本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
ジョイントパーツを使用することで、ビームライフルとシールドを組み合わせることが可能。
そのままフライトユニットのスラスター部側面にマウントさせることができます。
一通り武装して。
フライトユニットを使用したシンプルな飛行シーンも問題なく再現可能。ビームライフルはハンドパーツに差し込むだけですが、隙間なく固定されるので遊びがなく、保持がしやすいです。
シールドもジョイントパーツ各部がポリキャップ接続なので保持強度は高め。ストレスはないですが、背部フライトユニットのウイングと干渉しやすいので注意が必要です。
ビームライフルの両手持ちはかなりラク。スムーズにポーズを決めることができます。ガーベラ・ストレートを装備した側のサイドアーマーがポーズを取る度に干渉で外れやすかったので、取り扱いに少し注意が必要かと。
ビームサーベルはクリアピンク成型色の平たいタイプ。柄の太い部分がハンドパーツと隙間なく合うので、抜け落ちることなく保持させることができます。平手が付属し、ちょっとした表情がつけられるのもいいですね。
腕が柔軟に可動するので、ガーベラ・ストレートの抜刀シーンも問題なく再現することができます。フライトユニットを外した状態だとより武士味が増しますね。
バクゥ・ヘッド。ジャンク屋ギルドのオークションに出品されていたものを落札。改修したものになります。バルトフェルド隊所属の一体で、キックを受けた際、首からもげたものとのこと。バクゥ偵察タイプのもので、左右には超小型光学センサーを装備。
バクゥヘッドの装備は、内部のグリップを握らせてヘッドを組み付けます。
装備しても特に不自由なくポーズを取らせることができます。
口元左右にビームサーベル刃を組み付けることで、2連装ビームサーベルを再現することができます。組み付けるビーム刃は通常の円筒型。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。レッドフレームは比較的ベーシックなスタイルで、アストレイのシルエットがうまく生かされていますし、フライトユニットとビームライフル、対ビームシールドを使用したポーズ、ガーベラ・ストレートを使用したポーズなど、和と洋両方のポージングスタイルが楽しめるのがいいですね。
気になる点は二の腕や肘強度が少し弱めなのと、サイドアーマーがポリキャップボールジョイント接続で、ガーベラ・ストレートを装備した左サイドアーマーが外れやすかったです。物によってはポロリが癖づいてしまう場合もあるので注意が必要です。
バクゥ・ヘッドもポージングの幅が広がりますし、武装各種を使ってのポージングバリエーションも多彩。ガーベラ・ストレートの両手持ちも可能など、可動も柔軟で演出には事欠かないキットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら