今回は、RE/100 1/100 ビギナ・ギナIIのレビューをご紹介します!
RE/100 ビギナ・ギナIIは、機動戦士ガンダムF91のモビルスーツバリエーション『F91-MSV』より、『ビギナ・ギナII』の1/100スケールモデルキットです。洗練されたパーツ構成とハイディテールな外装を両立するRE/100シリーズでキット化。印象的な赤いカラーリングに加え、フレキシブルウイングノズルユニットを装備。ショットランサーや出力強化型ビームシールドといった武装が付属。価格は3,996円(税込み)です。
2018年6月に発売されたRE/100ビギナ・ギナをベースに、ガンダムタイプのフェイスや肩部ショルダーフィンなど、特徴的な形状でキット化されました。ドレル・ロナの指揮する部隊「レッドバンガード」に配備予定だったとか。
成型色はレッドとブラックがメイン。ビギナ・ギナとは全く違ったカラーリングになっています。形状的にビギナ・ゼラを思わせる印象。動力パイプなどはイエロー成型色で、ショルダーフィンなど部分的にシールで補う箇所があります。
ポリキャップはRE/100定番のPC-210を使用。大型機だと垂れやすいところもあるポリキャップですが、このキットは小型なので関節強度も目立って弱い箇所はなく、安定しています。背中にフレキシブルウイングノズルを背負っていますが自立に影響はないようです。
頭部。4本アンテナを装備したガンダムタイプ。複数パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化されています。額にはクロスボーン・バンガードの紋章シールを貼るようになっています。(マーキングシールは貼っていません。)
メット部は左右挟み込みタイプですが、後頭部の合わせ目は段落ちモールド化されています。
額とツインアイはクリアーブルーパーツで色分けされていますが、後頭部のセンサーはシールでの色分けです。
RE/100ビギナ・ギナ、MGガンダムF91Ver.2.0の頭部と並べて。目元がF91に似ていますが、それぞれ違った形状になっています。ビギナ・ギナⅡはマスクも特徴的。
胸部から腰部。レッドとブラックで細かく色分けされています。ビギナ・ギナとは部分的に異なる造形に。腹部中央のダクトは赤いシールでの色分けです。RE/100ビギナ・ギナと比較しながら各部を見ていきます。
肩は鍵状の組み合わせになっているので、無理にはめ込んだり腕を回したりして破損しないよう注意です。
腰アーマーは、フロントはきれいにモールドの入った裏打ちパーツが造形されていますが、サイドとリアはそのままモールドが造形されているのみです。
腕部。ビギナ・ギナと似てはいますが、二の腕以外の肩や前腕などは別造形になっています。
二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプですが合わせ目はモールド化されています。
左前腕のビーム・シールド発振器の形状も違っています。ビーム・シールド発振器の表面にはクロスボーン・バンガードの紋章シールを貼るようになっています。
ショルダーアーマーは2枚のショルダーフィンが特徴的。フィンの縁は赤いシールを貼っての色分けです。
ショルダーフィンは上下に幅広く可動します。
脚部。ビギナ・ギナに比べ、ふくらはぎのボリュームが増し、マッシブ感のあるスタイルに。組み合わせ構造はビギナと同じで左右挟み込みタイプですが、合わせ目はモールド化されています。
後部の3枚スラスター構造などはビギナ・ギナと同じですが、スラスター口をシールで色分けするようになっています。
3枚スラスターや最下部のアーマーはそれぞれ上下に可動します。スラスター内部は塗り分けが必要です。スネのダクトは別パーツで色分けされていますが、内部にスリットなどの造形はありません。
ソール部形状はビギナ・ギナと同じですが、甲の丸型モールドやつま先、かかとなどはシールでの色分けです。つま先のシールは裏に折り曲げるので剥がれやすいので注意です。足裏はモールドの入った別パーツでの造形です。
バックパックはビギナ・ギナとは全くと言っていいほど違っています。ビギナ・ギナⅡでは左右に大型のフレキシブルウイングノズルユニットを装備。
リアアーマーの形状もビギナと違っています。ビームサーベル柄はリアアーマーにマウント可能です。
バックパックは角型ダボ接続。ビギナ・ギナと同じように見えますが、中央の突起の太さや長さが違うので、ビギナ・ギナのバックパックを加工無しで取り付けることはできませんでした。画像ではついているように見えますが、少し浮いてリアアーマーも干渉してしまっています。
ビギナ・ギナⅡのフレキシブルウイングノズルユニットもビギナ・ギナの背中に加工無しで取り付けることはできませんでした。
フレキシブルウイングノズルユニット。特徴的な形状をしています。側面の丸型モールドはシールでの色分けです。
赤と黒の装甲共に左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
下部の2基スラスターは可動し、起こすことができます。
バックパック中央部は細かく造形されています。
フレキシブルウイングノズルユニットは上下に広く可動します。
下部の黒い装甲部分も適度に展開します。
左右へは少し広げることができます。
RE/100ビギナ・ギナと並べて。部分的な形状は似ていますが、全体的なフォルムやカラーリングも違っているので別機な印象が強いですね。
頭部は顎引きは深めですが、見上げる動きはそこそこといった感じ。悪くはないかと。後ろ襟が干渉するので、うまく交わすようにしつつ、左右に可動させる必要があります。余裕そうに見えて意外と不自由さがあるので、塗装した場合は擦れなどに注意です。
腕はショルダーアーマーを目いっぱいに上げても水平程度まで。肘はV字程度に曲げられます。
肩は後方へはほぼスイングしませんが、肩が引き出せるので、前方へは適度にスイング可能です。
腹部が可動しますが、上半身の前後スイングはそれなり。
腰は少し浮かせるようにすると360度回転が可能です。アクションベースへは、付属のマウントパーツを使ってのディスプレイとなります。お尻側からスライドさせてはめ込むので、固定強度はまずまず高め。(ヘタれてくると、キットを斜めにしたとき、たまに落下することも。)股間部は前後へのスイング機構があり、脚部の可動範囲が広がります。
膝はくの字程度まで。膝装甲の裏面にはモールドが入っています。
フロントアーマーも水平程度にまで展開できるので、前後開脚は広めに可動します。リアアーマーは可動しません。
足首の可動は前後左右とも適度に。
左右への開脚は水平にまで可動します。サイドアーマーも干渉しません。
大腿部付け根が回転し、干渉もないので、内股、がに股ともに水平以上にまで可動します。
アンクルガードなどが出っ張ってはいますが、とくに不自由もなく立て膝ができました。姿勢もきれいに。
可動域の総括としては、全体的にかなり安定した優秀な可動域を持っていると思います。体系的にもバランスが取れているので、あまり可動を妨げる部分もないので取り扱いやすいですね。
ビーム・シールド、ショット・ランサー、ビームサーベル刃☓2、ビーム・ライフル、武器持ち手(右)、アクションベースマウントパーツが付属。
RE/100ビギナ・ギナやビギナ・ギナⅡの余剰パーツがいくつか付属します。ビーム・ランチャーは砲口の上下パーツがないので組むことができません。
ビギナ・ギナⅡ用のマーキングシールが付属。
ショットランサー。クロスボーン・バンガード所属機らしい槍型の武装です。
槍は引き抜きが可能です。
槍の円すい型の部分はモナカ割なので合わせ目ができます。
柄の部分は複数パーツの組み合わせ。柄にはラインモールドが入っているので、
HG鉄血のオルフェンズシリーズのダインスレイヴのように、途中でストッパーがかかるような感じになっています。
ショットランサーのグリップ部。本体部分は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。前面2基のヘビーマシンガンも砲口が別パーツで造形されています。
ビーム・ライフル。ビギナ・ギナに付属のものと同じです。本体部分は左右挟み込みタイプで、上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは可動式。ビギナ・ギナのビーム・ライフル(画像上)とは成型色が違っています。
ショットランサーとビーム・シールドを装備して。共にしっかりと固定され、ポージング時のポロリはないようです。
ショットランサーは柄部分が長いので、武器持ち手で保持したあと、脇に抱えるようになります。トリガーの指は割と遠めに伸ばしている感じ。
ビーム・シールドはビギナ・ギナと同型ですが、出力強化型のクリアーイエロー成型色になっています。発振器が六角形ではなく盾型ですが、問題なく取り付けられています。ビームサーベル刃を含め、付属のクリアーパーツはブラックライトで発光しませんでした。
ショットランサーは長めで、ビーム・シールドのサイズも大きめですが、それほど干渉なくポージングは可能です。ビーム・シールドがちょっと取り回しにくいかなというくらい。
ショットランサーは柄の部分を掴んでの両手持ちもできますし、肩で保持でも腕が重量に負けることはありませんでした。柄が細いので固定されず、スルスルしたりクルッとなったりすることもあるかもですが、保持はしやすいです。
ビーム・ライフルも安定した保持ができますし、両手持ちでもあまり不自由なく構えることができます。
ビームサーベルはクリアーピンク成型色のものが付属していますが、柄とサーベル刃が抜けやすいので注意です。(個体差があるかもです。)
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ビギナ・ギナがベースですが、赤いカラーリングや各部の造形が大きく変化していることで、また別物として楽しむことができるのがいいですね。ヒロイックながらも赤というシャア専用機っぽさもある、ギャップも感じるようなキットになっていると思います。
構造は、経年劣化やヘタレなどで弱くなる箇所は出るかもしれませんが、RE/100ビギナのフォーマットで安定していますし、取り扱いやすく遊びやすいです。可動域も広いのでポージングも柔軟。
今のところアニメでは登場していない機体ですが、ガンダムタイプの頭部やショルダーフィン、大型のフレキシブルウイングノズルユニットなど、造形には魅力的な部分が多いので、F91-MSVシリーズのバリエーション機の良さが十二分に味わえるキットとして楽しめるのではないでしょうか。
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1件のコメントがあります。
死の疾風隊
on 2019年6月21日 at 00:14 -
左手にスネークハンド取り付けたい。