今回は、2009年9月に発売されたHG 1/144 CB-0000G/C リボーンズガンダムのレビューをご紹介します!
HG リボーンズガンダムは、『機動戦士ガンダム00』に登場するMS「CB-0000G/C リボーンズガンダム」の1/144スケールモデルキットです。 両肘にGNドライヴ[T]、背部にGNフィンファングを持つ機体形状を新規造形で再現。特徴的な変形ギミックにより、砲撃戦形態「リボーンズキャノン」への変形が可能となっています。GNバスターライフルやGNシールドも付属。価格は1,980円(税込み)です。
リボンズ・アルマークが自らの専用機として開発した擬似太陽炉搭載型MSで、劇中では刹那のダブルオーライザーと交戦。激しい戦闘を繰り広げつつ、最後は相打ちによって戦闘不能となった「CB-0000G/C リボーンズガンダム」がHGでキット化。
前面に白いガンダムモード、後面に赤いキャノンモードと、前後を反転させることで2形態が再現可能という独特の変形ギミックを持ったキットになっています。
成形色は前面のガンダムモード部分がホワイトを基調に、全身各部に淡めのイエローを配色。その他、背面のキャノンモード部分やシールドなどがレッド、内部・関節、GNバスターライフルなどがグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールは頭部センサーや各部の黒いラインモールド、腰部装甲の一部などを補いますが多くはありません。一部モールドやGNバスターライフル、GNシールドの一部などを塗装する必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。ほぼPS素材で構成されています。ABSが使用されていないので、塗装では破損を気にぜず安心して取り組めるかと。一部パーツはアンダーゲート仕様です。
ポリキャップはPC-001の殆どを使用し、全身各部に組み込みます。肘、膝関節はポリキャップとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に4基のGNフィンファングを持つバックパックを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいですが、うまくバランスを取ることで自立は可能です。
■付属品
GNバスターライフル、GNシールド、エグナーウィップ✕2、大型GNビームサーベル刃が付属。
各部を変形させてキャノンモード(リボーンズキャノン)に。キャノンモードの詳細はガンダムモードの後でご紹介します。ご覧になりたい場合は下記のリンクからどうぞ。
■ガンダムモードの各部形状
まずはガンダムモードからレビューしていきます。
■頭部
頭部。V字のアンテナを持つガンダムタイプですが、ツリ目でヒール的な雰囲気のデザインで造形されています。アンテナ中央のモールドはパープルシールの上からクリアパーツを被せての再現。頬のモールドやアンテナの一部はゴールドに塗り分けが必要です。額のセンサーはグリーンのシールでの色分け。
メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。後頭部センサーはグリーンに塗り分けが必要です。
■胸部・腹部
胸部・腹部は比較的シンプルなデザイン。全体的にエッジがあり、中央にはパープルの装甲が印象的に造形されています。こちらもパープルシールの上からクリアパーツを被せての再現。エアインテーク周りや腹部の黒いラインもシールで色分けします。
肩は外側に引き出せ、少しハの字に開くことでロックが解除され、頭部が収納可能。変形用のギミックが備わっています。
肩は一応前後にスイング可能。ただしスイングさせると頭部が収納されてしまう場合があるので注意です。首はポリキャップ接続。
腰部も各面装甲がシャープに造形。黒いラインが印象的にデザインされています。黒いラインはシールでの色分け。
リアアーマーはキャノンモード用の赤い装甲で、裾が尖った特徴的なデザイン。一部装甲や淡いイエローのシールで色分けします。GNフィンファングの展開ギミックはありません。
腰アーマー裏は各部とも表面に沿った作り。特に裏打ちパーツなどはありません。
■腕部
腕部。尖ったショルダーアーマーと肘のGNドライヴ[T]が特徴的。全体的にカラフルでボリューム感ある容姿になっています。
上腕、前腕ともに筒型で合わせ目はなし。肘のGNドライヴは赤と淡いイエローの装甲が左右の組み合わせですが、合わせ目はモールド化されています。GNドライヴは簡単な1個パーツ構成で目立った特徴はありません。一部モールドはグレーに塗り分けが必要。
淡いイエローの前腕装甲はロール可能。白い装甲部分も前後させることができます。
ショルダーアーマーは白い装甲部分が前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。側面から見えるアーマー内部は黒く塗り分けが必要。
ショルダーアーマーは適度に角度変更が可能。内側の装甲も個別に可動します。
■脚部
脚部は細身でスタイリッシュに造形。赤と白の装甲が混じり合っているため、ヒロイックさもあり、禍々しくもある独特のデザインになっています。大腿部の黒いラインはシールでの色分け。
大腿部は左右と前面装甲の組み合わせ。膝から下は左右の組み合わせですが、各部とも合わせ目は段落ちなどでモールド化。スネの合わせ目も角にくるのでほぼ目立ちません。
膝を逆くの字にすることで、ふくらはぎの赤い装甲が連動して左右に展開。内部からモールドの入った装甲が露出します。内部装甲部分は黒いシールでの色分け。
ソール部はハイヒール型で形状自体はシンプル。つま先が尖った装甲、脚甲に簡単なモールドがあるだけです。
足裏はつま先側のフチに肉抜き穴がありますが、それ以外は簡単なモールドがデザインされています。つま先とかかとは個別に展開可能。キャノンモード用にしっかりと接地できるようになっています。
■バックパック
背部には4基のGNフィンファングを持つバックパックを装備。
バックパック基部には赤いスラスターカバーやグレーのバーニアが造形。
左右のバインダーには上部にサーベルホルダーと2本のフィンファングを装備しています。
上部のバインダーはサーベルホルダーが収納可能。基部がポリキャップ接続で少し角度変更が可能です。
上下のバインダーは個別に上下に可動します。
バインダー先端のGNフィンファングは脱着が可能。一部固定強度が弱く、ちょっとした振動で簡単にポロリしてしまうようでした。なので早い段階で少し補強しています。
GNフィンファングは表面に簡単なモールドがデザインされているくらいですが、物足りない感じは全くありません。モナカ割で側面に合わせ目ができます。
単体でディスプレイできるようにはなっていないので、ディスプレイさせる際はアームなどで掴む必要があります。後部にピンバイスで3.0mm穴を開けても良いかもですね。
バインダー自体もボールジョイント型ポリキャップで適度に上下左右可動します。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムよりも頭ひとつ分ほど大きめ。ハイヒールのソールや背部バックパックなどからルプスレクスよりも大きいキットになっています。リボーンズガンダムの全高はガンダムモード時で23.3m。
基礎データを基にしているというガンダムエクシア(HGガンダムエクシア)と並べて。同じなのはデータ的なものだけで、それ以外の機体デザインなどは全く別ものであることが分かります。
■可動域
頭部はやや広めに上下させることができます。左右へも殆ど干渉なくラクにスイング可能。
腕は水平よりも少し上まで上げることが可能。肘は1重関節で90度程度までしか曲げられませんが、前腕の動きも合わせると深くまで曲がります。ですがかなり不自然な状態。
肩は少し前後に可動。
腹部と腰部のポリキャップ可動によって上半身を適度に前後させることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドを使って浮かせてディスプレイさせる場合、股間部のカバーパーツを外して3.0mm軸を差し込みます。
腰アーマーが前後とも可動するため、前後開脚はともに幅広く展開させることができます。
膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。
足首は少し前後する程度。左右へは適度にスイングします。
左右への開脚は、股間部ボールジョイントによってハの字程度まで展開可能。
内股、ガニ股はともに45度ほど角度変更が可能。
立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。
可動域の総括としては、全体的に可動域はまずまずといったところ。広くはないですが狭くもないので、ある程度躍動感あるポーズは再現できそうです。特に不自由さを感じるところもないですね。
■武装類
GNバスターライフル。強力な粒子ビームが発射可能なライフルになります。腕に装備することで、肘のGNドライヴからダイレクトに粒子供給が可能とのこと。表面には近未来的なデザインのモールドが造形されています。
全体的に左右のモナカ割で上下に合わせ目ができます。
下部の赤い装甲はキャノンモードで装備するため、幅広く展開させることができます。グリップも適度に前後スイングが可能。
GNシールド。GNフィールドを表面に展開可能なEカーボン製の盾になります。4機のフィンファングを内蔵しているとのことですが、ファングの展開ギミックなどはありません。表面には適度なモールド、パーツによる色分けが再現されています。裏面はグレーに塗り分けが必要。
左右の装甲はスライド展開できますが、固定強度が弱く簡単に閉じてしまうので注意です。
■ポージング
一通り武装して。
GNバスターライフルはグリップをハンドパーツに差し込み、赤い装甲を前腕に組み付けて保持します。2箇所でしっかりと固定されるため、安定した保持が可能です。
はじめにGNフィンファングを補強しているおかげで、それ以外の武装類のポロリが殆どないのでポージングがラク。ポーズをサクサクと変更することができます。欲を言えばもう少し関節強度が高いと良いですが、まぁヘナるほどではないので問題ないかと。
GNシールドは前腕に角型ダボ固定します。かなり突き出た位置に配置するようにはなりますが、ダボがしっかりと固定されているため、安心して腕を動かすことができます。
シールドを展開してGNフィンファング射出シーンを演出。
背部が前面と対照的な赤いカラーリングなのでかなりインパクトがありますね。
大型GNビームサーベルはクリア成形色での再現。なのでピンクに塗り分ける必要があります。サーベル柄は角型で収まりが良いので、ハンドパーツにしっかりとハマって抜けるようなことはなかったです。
GNフィンファングを展開して。ちなみにGNフィンファングはνガンダムのフィン・ファンネルのオマージュとのこと。
キャノンモード(リボーンズキャノン)への変形は、①肩を引き出して左右に広げ、頭部を収納。そして②ショルダーアーマーを下げてハンドパーツを取り外します。
腕部はまず前腕の黄色い装甲部分を反転。白い装甲も上下を反転させてキャノンモード用の手首ジョイント穴を露出させます。
そして上腕部分を反転。ロボット手のようなエグナーウィップを組み付けます。
膝を逆向きに曲げてふくらはぎの装甲を左右に展開。背部スラスターは上下の装甲を閉じてバーニアを格納します。
バインダーはサーベル柄を収納し、GNフィンファングを縦向きにして揃えます。あとはバインダーを上下や左右に展開して調整したらキャノンモードへの変形完了です。
キャノンモード(リボーンズキャノン)。前後の反転によって赤を主体としたカラーリングになっています。どことなくガンキャノンをオマージュしたような雰囲気もあり、腰を落としたことでガンダムモードよりも少し重量感が出ています。
キャノンモード(リボーンズキャノン)を色んな角度から。つま先とかかとの展開によって接地性が高まっていますし、GNフィンファングを前面に配置されていることもあり、腰を落とした状態でも自立がかなり安定しています。
頭部。ヒトツメのようなセンサーが造形され、クリアのバイザーで覆われています。メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。フェイスは別パーツ化されているため、後ハメの必要はありません。
ヒトツメはモールドの上からブルーのシールで色分けします。頭部はボールジョイント接続で適度に可動。個体差かもですが、固定強度が弱く簡単にポロリするようでした。ガンダムモードでは気が付かない部分で、キャノンモードでは注意が必要です。
GNシールドは反転させて右の前腕にダボ固定します。一方のGNバスターライフルは下部の赤い装甲を展開して前腕にダボ固定させます。
赤いカラーリングが高揚力を高めますし、スマートなガンダムモードとは違ったワイルドさがあって良いですね。
キャノン(GNフィンファング)は上下に、バインダーは上下や左右に可動するので、一点集中での射撃ポーズや各方位に分散させての射撃ポーズなど自由に表情を変化させることができます。
ガンキャノンのような寝そべった状態での射撃ポーズも再現可能。ヒトツメのモノアイが目立つので、ラスボスらしい独特の禍々しさがあります。
基礎データを基にしているというガンダムヴァーチェ(HGガンダムヴァーチェ)と並べて。こちらもデータ的なものが同じなだけなので外装は全く異なります。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。やはり何と言ってもリバーシブルな機体形状が魅力的。スタイリッシュなガンダムモードと重厚なキャノンモードが再現できるのは遊びの幅が広がって良いですね。変形も簡単ですし、どちらのモードもポージングがしやすく、デザイン的にも格好良いです。
気になる点は、個体差かもですが、背部にマウントしているGNフィンファングがポロリしやすかったです。組んだ直後からちょっとした衝撃で抜け落ちてしまうようだったので、予め補強してからレビューしました。それとGNシールドの左右装甲の固定強度が弱く、自然に開いてしまうので注意です。
前面白、後面赤のデザインが逆におしゃれでヒロイックさも感じさせますし、逆にキャノンモードでは禍々しいヒトツメが印象的にデザインされています。ラスボスらしい様々な要素や魅力を持ったキットで、劇中のラストバトルを再現するためにもぜひ入手しておきたい一体ですね。
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