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HG 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ専用機) レビュー

今回は、2015年6月に発売されたHG 1/144 MS-06R-1A 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ専用機)のレビューをご紹介します!

HG 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ専用機)は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』に登場するMS『MS-06R-1A 高機動型ザクII(ガイア/マッシュ専用機)』の1/144スケールキットです。高機動型ザクⅡの特徴的な機体形状を新規パーツを用いて再現。一部パーツの組み換えにより、ガイア専用機とマッシュ専用機が選択可能なキットになっています。MS用対艦ライフルやMS用バズーカA2型など多彩な武器が付属。価格は2,200円(税込み)です。

ザクIIF型 (THE ORIGIN版)をベースに開発され、ルウム戦役において多数の地球連邦軍艦隊を撃沈。レビル将軍の捕獲にも貢献したR-1A型の黒い三連星専用機『高機動型ザクII(ガイアマッシュ専用機)』がHGでキット化。

2015年4月に発売されたHGシャア専用ザクII(オリジン)をベースに、高機動型ザクⅡの特徴的な胸部装甲や脚部、バックパック、MS用ザク・マシンガンが新規パーツを用いて再現されています。

成型色はダークブルーやパープルを基調とした黒い三連星カラー。その他、大腿部や脚部スラスター口、脚甲などにホワイトが配色されています。その他、動力パイプはグレー、内部・関節パーツ、武装類はダークグレー成型色での再現。

シールはモノアイや脚部の小型スラスター、バックパックのスラスター口などを補いますが多くはありません。バーニア内部などを塗装する必要がありますが、大部分がパーツで細かく色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになります。

ダークグレー成型色の一部の内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-001を全身各部に使用します。関節強度はまずまず高め。特別負荷のかかるような装備はなく、足底もしっかりと接地できるため自立は安定しています。

MS用対艦ライフル、MS用バズーカA2型、MS用ザク・マシンガン、ヒート・ホーク(展開型・収納型)、バズーカA2型用予備マガジン✕4、武器持ち手(右)、平手(左)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、マッシュ専用機用の肩部パーツが付属。

HGシャア専用ザクII(オリジン)用の余剰パーツがいくつか付属。アンテナ付きの指揮官機用メット部パーツが付属するので、組み替えて塗装すればユーマ・ライトニング専用機なども再現出来そうですね。

専用のマーキングシールが付属。黒い三連星用の星マークやナンバリング、腰部の白いラインも収録されています。

形状の異なる部分のみHGシャア専用ザクⅡ(オリジン)(以下、シャアザク)と比較しながら各部を見ていきます。左肩のみガイア専用機とマッシュ専用機で形状が違っているので、その辺りも合わせて見ていきます。

頭部をシャアザクと並べて。アンテナのないシンプルなタイプで、上部に2本のラインモールドが入ったオリジン仕様。全体的に薄型で、口元のダクトもスリット状のモールドが細かく造形されています。

メット部は上下の組み合わせで、合わせ目は後頭部に少しできるくらい。動力パイプは外装とは異なるグレー成型色での再現。

頭部裏のレバーを動かすことで、モノアイを左右に振ることができます。このあたりもシャアザクと同じ仕様。

胸部・腹部をシャアザクと並べて。大部分は同じですが、胸部装甲は上部にバルカン砲のないものが新造されています。中央の装甲がパープルで色分けされるなどカラーリングもいい味出していますね。

肩部はポリキャップが前方に引き出し可能。首はボールジョイントとヒンジ接続で前後などに可動します。

オリジン版ザクフォーマットなので、胸部装甲は内外にスイングさせることができます。この動きによって腕を柔軟に可動させることが可能。

腹部から伸びる動力パイプはバックパックに接続されています。シャアザクと同様、動力パイプに切り欠きがあるのは気になるところ。

腰部はシャアザクと同じ。背広風の装甲が再現されています。表面モールドは少なめ。

装甲裏面は各部ともモールドはありません。フラットな状態。サイドアーマーはボールジョイント型ポリキャップ接続で少し前後にスライドします。

股間部にはスライドギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。

右腕部はシャアザクと同じ形状。ただし黒い三連星用に配色が変更され、上腕以下がパープルを交えたカラーリングになっています。肩にはL字シールドを装備。

腕部にはオリジン版ザクフォーマットの内部フレームが造形。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前面に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの処理が必要。

L字シールドもシャアザクと同じ。ポリキャップを挟んでの2枚パーツ重ねですが、合わせ目が出来ない構造になっています。表面にはバズーカマガジンのマウント穴が造形。

左腕部をシャアザクと並べて。マッシュ専用機はシャアザクと同じスパイクアーマーを装備しているのに対し、ガイア専用機では両肩共にL字シールドを装備。また、ガイア専用機の肩部装甲は右肩がダークブルー、左肩がパープルで色味が違っています。

ガイア専用機とマッシュ専用機を全身から。他キットからポリキャップ(PC-001)のPC1を拝借すれば、肩部を交換するだけでガイア専用機とマッシュ専用機を組み替えることができます。

脚部をシャアザクと並べて。大腿部後部と膝から下の外装が高機動型ザク用に新造。四方にバーニア、後部に動力パイプやプロペラントタンクが増設されるなど、より機動性の高さを感じさせるメカニカルな機体形状が再現されています。大腿部表面はシャアザクと同じく、オリジン版ザク特有の細かなモールドが造形。

脚部内部フレームも膝から下が高機動型ザクⅡ用に新造。一部に動力パイプのモールドも造形されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も前後の組み合わせですが、こちらは左右(特に内側)に合わせ目ができます。膝から分離しないので、合わせ目を消す場合は細かな後ハメ加工が必要そう。

前面や側面の小型スラスターはモールドの上から赤や黒のシールを貼っての色分けです。四方に配置されたバーニアは内側を赤く塗り分けが必要。バーニアは下部2枚フィンの可動ギミックはありません。

ソール部はシャアザクと同じ。モールドのないザク特有の楕円状装甲になっています。

足裏は細かなモールドが造形。肉抜き穴はありません。足首のパーツを上げることでかかとも浮き上がります。

背部をシャアザクと並べて。バックパックは高機動型のものが新造。スリット状のスラスターを多数配備したメカニカルなバックパックになっています。形状に合わせた組み合わせで合わせ目はなし。ダクト?は赤、スラスター周りは白いシールでの色分けです。

下部のバーニアはボールジョイント型ポリキャップ接続で適度に可動。左右のフィンに可動ギミックはありません。

バックパックはシャアザクと同じく2ダボ接続。ですが動力パイプと接続されているので、脱着や交換などは現実的ではないですね。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。特別大きくはなく、陸ジムと同サイズ程度。脚部が高機動型仕様なのでその分肉厚な感じはありますね。高機動型ザクⅡの全高はシャア専用ザクⅡの全高と同じ17.5mです。

ベースのHGシャア専用ザクⅡと並べて。部分的な変化でもだいぶ違って見えるのがいいですね。

各部可動域についてもシャアザクと比較しながら見ていきます。頭部や腕部、胴体部の可動域はシャアザクと殆ど同じ。頭部は適度に前後し、左右へも干渉なくスイングします。腕は両肩ともに水平まで上がり、肘は2重関節で深く曲げることが可能。

腰は360度回転可能。バックパックが新造されていますが特に干渉はないようです。膝から下が新造されていますが、膝の曲げる角度は若干制限されるくらいで殆どシャアザクと変わりません。90度程度まで曲げることが可能です。

左右への開脚もシャアザクと同じ。左右に幅広く展開させることができます。足首も適度に曲げること可能。

一部が高機動型ザク用に新造されていますが、シャアザクと可動域に大きな違いはないようですね。全体的に可動域が広く、柔軟なポージングを楽しむことができそうです。

MS用対艦ライフル。シャアザクに付属しているものと同じです。MS用に開発されたライフルで、主に対艦戦で使用。艦の装甲を貫いた後に弾子を撒き散らし、内部から破壊する特殊弾などを高初速で撃ち出すとのこと。側面に筒状のセンサーが造形されるなど、メカニカルなディテールが再現されています。主にマッシュ専用機が使用する武装になります。

本体部分、銃口部分が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

センサーの表面レンズはピンクのシールでの色分け。マガジンの脱着ギミックなどはありません。

MS用バズーカA2型。こちらもシャアザクに付属しているものと同じで、MSが携行する大型ランチャーになります。後部マガジンの装弾数は3発で、主に対艦戦でその破壊力を発揮。劇中ではガイア専用機が使用する武装になります。

砲身は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

グリップは前後に、フォアグリップやセンサーは上下にスイング可能。センサーのレンズはピンクのシールで色分けします。

後部マガジンは脱着可能。4基付属している予備マガジンと交換することが出来ます。

予備マガジンは簡単なモナカ割で各面に合わせ目ができます。L字シールドの表面にマウント可能。シールドにしっかりと固定できるので簡単には外れません。

MS用ザク・マシンガン。この高機動型ザクⅡ(ガイア/マッシュ専用機)で新造された武装になります。ドラムマガジン式のマシンガンで、実体弾を連続して射出するMS用携行武器。後にキット化されるオリジン版緑ザクなどにもメイン武装として付属しています。

基部は左右のモナカ割で、銃身上下などに合わせ目ができます。

フォアグリップは左右にスイング可能。センサーも適度に上下します。

ドラムマガジンは脱着が可能。リアアーマーにマウントすることができます。サイドアーマーにもマウントできますが、固定強度が弱く外れやすいので注意です。

ヒート・ホーク展開型と収納型。こちらもシャアザクに付属しているものと同じで、ザク系が主に装備する斧型の斬撃武器になります。展開型はブレードが展開し、柄が長くなっています。ブレードはシルバーに塗り分けが必要。

ヒート・ホーク収納型はサイドアーマーにマウント可能。リアアーマーへのマウントは記載されていませんが、問題なくマウントすることができました。特にバックパックとの干渉もないようです。

ガイア専用機で武装して。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。多少大腿部とジョイントパーツが干渉しやすいですが、内股ポーズを取らない限りは特に問題はないかと。

シャアザクなどと同じく、股間部に組み付けるジョイントパーツが、キットの角度を変えると外れやすいので注意です。

MS用バズーカA2型は付属の武器持ち手で保持します。ダボ固定で安定した保持が可能。バズーカはそんなに重量もないため、片手でも腕が垂れることなく構えさせることができます。

グリップが可動するので、肩と干渉することもないですし、担ぐようなポーズもラクに再現することができます。

ガイア専用機は両肩にL字シールドを装備しているので、左右対称の形状で造形的にもバランスがいいですし、予備マガジンをマウントしているとちょっとした重装備仕様っぽくなっていいですね。

肩はポリキャップが前方に展開し、胸部装甲も可動するので、バズーカの両手持ちはラクに再現することができます。

平手が付属するので、砲身に手を添えたり、マガジンを装填するようなポーズも再現出来そうです。モノアイが可動するので色んな表情も付けられていいですね。

ザクマシンガンも付属の武器持ち手で保持します。手のひらにダボ固定できるのでしっかりとした保持が可能。細身で軽量なので取り回しがラクです。

こちらも特に不自由なく両手持ちさせることができます。フォアグリップが凹凸のない棒型で、ハンドパーツを差し込むだけでいいので保持がラク。

続いてマッシュ専用機で武装して。

MS用対艦ライフルも付属の武器持ち手を使用して保持します。ダボ固定なのでしっかりと保持させることが可能。トリガーに指を添える自然な持ち方なので、射撃ポーズなども様になります。

対艦ライフルは銃身が長く重量がありますが、肩や肘に適度な強度があるので特に垂れたりすることなく保持させることができます。経年で関節がヘタれると垂れやすくなってくる場合もあるので注意。

ヒートホークはシャア専用ザクⅡと同様、グリップが細身ですが、グリップの太い部分をうまく引っ掛けることで移動したり反転したりすることなく保持させることができます。

高機動型ザクⅡの容姿だと、ヒートホークで斬りかかるポーズも通常のザクとは一味違って見えますね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。高機動型の脚部やバックパックを装備していることでマッシブ感が強くなっていますし、プロポーションバランスによく、オリジン版ザクの形状とよく合っていて格好いいですね。黒いカラーリングも渋く、兵器としてのリアルさを表現しているかのようです。大腿部の白も何気にいい味が出ていますし、どことなくフットワークの軽さを感じさせるカラーリングになっているのがいいですね。

気になる点は、オリジン版ザクで毎度思いますが、なぜディスプレイが3.0mm穴ではなく、外れやすいジョイントパーツを採用したのかナゾですね。キットを傾けるとどうしても外れてしまうので、もう少し安定したディスプレイパーツなどが付属していると良かったですが・・・;

武装類も豊富に付属するのでポージングバリエーションが豊富。ディスプレイシーンの演出には事欠かないですし、ガイア機とマッシュ機の両機が再現できるのも嬉しいところ。このキット1体だけでも十分に良さを味わえますが、遊べば遊ぶほどこのキット2体とオルテガ専用機を組み合わせ、黒い三連星を編成したくなるような魅力があるのがいいですね。

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