今回は、MG 1/100 ガンダムバルバトス [リサーキュレーションカラー/ネオンブルー]のレビューをご紹介します!
MG ガンダムバルバトス [リサーキュレーションカラー/ネオンブルー]は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するMS『ガンダムバルバトス』のリサーキュレーションカラー/ネオンブルー1/100スケールモデルキットです。リサーキュレーションカラーの黒いカラーリングの中に、ネオンブルーのインパクトあるカラーリングが再現されたキットになっています。滑腔砲やメイス、太刀といった武装が付属。価格は5,280円(税込み)。ガンダムベース限定の商品です。
MGガンダムバルバトスのリサーキュレーションカラー/ネオンブルーがガンダムベース限定商品で登場。2019年12月に発売されたMGガンダムバルバトス(以下、通常版)をベースに、エコプラを交えたブラックと部分的にブルーが配色されたネオンブルーカラーで再現されています。
ちなみにリサーキュレーションカラーとは、『循環から生まれたブラックの中に、鮮烈なネオンカラーが存在感を発揮するスタイリッシュなカラーリング。フューチャリスティックな装いは、循環する未来への象徴となる。』とのこと。つまり、『循環されたエコプラ※の黒成型色の中に、存在感のあるネオンブルーが配色されている』といった意味合いではないかと。
※エコプラ・・・ポリキャップなどの一部パーツを除き、ガンプラ生成時に出るプラスチックや、ユーザーから回収したランナーをリサイクルして作ったプラスチックモデルキット。
シールはツインアイと滑腔砲のセンサーを補うくらいでわずか。
内部フレームはKPSですが、外装の黒いパーツは少し固めなのでPSっぽいですね。ABSは不使用。外装の一部はアンダーゲート仕様です。
ポリキャップも不使用。すべてパーツによる組み合わせて構成されています。コンパクトなバックパックを装備していますが、後方への負荷は殆どかからず、自立は安定しています。
300mm滑腔砲(かっこうほう)、メイス、太刀、平手指パーツ(左右)、握り手指パーツ(左右)、武器マウントパーツ×2、三日月・オーガスフィギュア、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
余剰パーツがいくつか付属します。
通常版と同じマーキングシールが付属。鉄華団のエンブレムなどが収録されています。黒成型色にグレーめのシールを貼ってもマーキングが目立たないので、できれば専用のマーキングシール、もしくは水転写デカールが付属していると良かったですね。
専用のスペシャルマーキングシールが付属します。
■目次
・内部フレーム
・外装付きの各部形状
・他キットとの比較
・可動域
・武装・付属品
・ポージング
内部フレームを全身から。通常版ではシルバーやゴールド成型色だった部分がブルーに変更され、黒成型色フレームの各部にワンポイントとして浮かび上がるように配色。外装を組み付けたバルバトスとはまた違った雰囲気になっています。
全体的にKPSパーツで構成されているので軽量。
各部にシリンダーシャフトが造形され、胴体なども多数のパーツが組み合わさっているため、全体的に見てもかなり緻密。この状態で飾っておきたいくらいに見栄えのする内部フレームになっています。
内部フレーム頭部。人体構造をイメージしたようなデザインで、頬の装甲などもメカニカルに造形されています。ブルーのツインアイも印象的。
内部フレーム胸部。左右に2基のエイハブリアクターを装備。エイハブリアクターも内部のリアクターや外部フレームなどが緻密に造形されています。腹部のブルーのシリンダーシャフトも存在感がありますね。
肩は展開可能。肩や後部のシリンダーシャフトも可動に合わせて伸縮します。
腹部も基部が可動し、胸部の左右スイングに合わせてシリンダーシャフトが伸縮します。動きを見るだけでワクワクするくらいの緻密な構造。
背部も動力パイプや多数パーツの組み合わせでかなり緻密。中央のシリンダーシャフトも首の上げ下げや胸部を反らす動きに合わせて伸縮します。
腰部内部フレームは比較的軽装ですが、こちらも動力パイプが造形されるなどメカニカルに造形されています。
フロントアーマーはボールジョイント接続でフレキシブルに可動し、リアアーマーも適度に展開可能。股間軸も左右で個別に上下します。細部まで抜かりなく動きます。
腕部の内部フレームも人体構造のような細かい作り。前腕には動力パイプが造形されています。前腕は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化。肘を曲げることでシリンダーシャフトも伸縮します。
脚部内部フレーム。表面は膝下の装甲で腕部ほどのメカニカルさはないものの、背部は動力パイプが造形されていて緻密さがあります。スネのブルー装甲もワンポイント。
ソールは幅広のフレーム構造。
続いて外装を組み付けた状態で各部を見ていきます。
頭部。全体が黒成型色の中で、額アンテナや頬ダクトのネオンブルーが印象的に配色されています。ツインアイはグリーンのシールを貼っての色分けで、ホイルシールの反射で角度を変えるとキラッと光るなど強調されています。
胸部はエアインテークなど厚みのある装甲が造形。腹部中央のマークやエアインテーク、腹部シャフトなどがネオンブルーで印象的にデザインされています。
胸部の装甲を手前にスライドさせ、腹部のハッチを展開することでコックピットが露出。内部には上半身が裸の三日月・オーガスフィギュアが内蔵されていますが、黒成型色なので形状の把握がし辛いですね;
腰部。各面とも程よいサイズの装甲が造形されています。フロントアーマーのスリットダクトのみネオンブルーでの再現。
各面とも外装パーツとの兼ね合いで一部に肉抜き穴ができます。サイド、リアアーマーは適度にモールドも造形されていますが、きれいな裏打ちパーツをデザインしたい場合は少し処理が必要です。
腕部。メカニカルな内部フレーム各部に外装パーツを纏ったことで、甲冑のような厚みのある装甲に変化。ショルダーアーマーはマークや裾のスリットなどがネオンブルーに色分けされるなど、インパクトのある仕上がりになっています。
二の腕、前腕共に外装パーツを細かく組み付ける構造で合わせ目はなし。
肘を曲げることでシリンダーシャフトが伸縮。膝の装甲も干渉を避けるように前後させることができます。
手首は細かいパーツ構成でロールや上下にスイング可能。武装類を保持する際にスナップが効かせられるようになっています。
ショルダーアーマーも合わせ目が出来ないパーツ構成。中央にできる合わせ目も段落ちモールド化されています。
ショルダーアーマーは適度に展開可能。接続基部がC型のヒンジでやや外れやすいので注意です。
脚部。細身ですが、エッジの効いた装甲と獣感のあるデザインで造形されています。こちらも膝周りのネオンブルーが印象的。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も合わせ目が出来ないパーツ構成です。
膝左右のスラスターは個別で上下にロールが可能。中央後部の装甲も深くまで下げることができます。装甲を下げることで内部メカが露出。リアルなディテールが再現されています。スラスターの内側には肉抜き穴がありますが、黒成型色なのであまり目立ちません。
後部の装甲を下げることで膝曲げ時の干渉が避けられ、より深くまで曲げられるようになっています。
膝のマークやダクト、足の付根などはネオンブルーパーツでの色分け。
ソール部もつま先には爪型の装甲が造形されるなど、エッジの効いた獣感あるデザインになっています。
つま先は深くまで曲げることができます。アンクルアーマーも可動。
接地面は小さいですが、つま先やかかと裏は適度にデザインされています。つま先とかかとは左右にロールが可能。可動が連動しているので、無理に拗らないように注意です。
バックパックはエッジのある3列の装甲が組み合わさった形でコンパクト。内部シリンダーシャフトのネオンブルーが穴から見えているのは少し気になりますが、このキットの特徴といえば特徴・・・。
バックパックは幅のある2ダボ接続。固定強度はまずまず高めです。
中央のスラスターは引き起こしが可能。背面の表情を変化させることができます。
左右の装甲はアームやシリンダーシャフトによる展開が可能。アームは基部がロールや上下など柔軟に可動します。シャフト部分がやや抜けやすいので注意が必要。
アーム基部は上下にスライド可能。より幅広く可動させることができます。
通常のMGガンダムバルバトスと並べて。ほぼ対称的なカラーリングで雰囲気も全く違っています。わずか2色のカラーリングですが、その分ネオンブルーが際立っています。
1/100のガンダムバルバトスとも並べて。MGなので密度感が全く違いますが、真っ黒なので並べても緻密さの違いがあまり分からないですね;
頭部は広めに上下させることが可能。腹部も適度に反らすことができます。腕はY字程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は後部装甲の可動によって干渉が避けられ、深くまで曲げることができます。
左右への開脚も水平まで幅広く展開させることが可能。サイドアーマーが広く上下するため、干渉はありません。足首も45度程度まで角度変更が可能。
各部が細かいパーツの組み合わせで繊細なところはありますが、少し破損に注意しながらであれば、グリグリ動かしてもある程度は耐えてくれます。
可動域の詳細については以下のリンクからMGガンダムバルバトスのレビューをご参考くださいm(_ _)m
300mm滑腔砲(かっこうほう)。箱状の機関部と筒状の砲身から成り、機関部下に弾倉を装着する砲撃武装になります。全体がブラック成型色での再現で神秘的。特に色分け箇所はありません。表面には細かなモールドが造形。
砲身は派手さのない造り。2枚パーツ構成で合わせ目ができます。
上部の六角形センサーはグリーンのシールでの色分け。特にクリアパーツなどは使用されていません。下部の60mmマシンガンは前後にスライド可能。グリップは左右にスイングします。
上部の接続部は展開可能。
滑腔砲の収納状態は、①砲身部分を内部から引き抜き、②側面に向けて折りたたみます。
そして③機関部側面に配置し、④少し押し戻して側面と砲身部分にロック固定します。これで収納状態に変形完了。
滑腔砲のバックパックへのマウントは、バックパックアーム部分の側面にあるジョイントを引き出し、上からジョイントに引っ掛けるようにして固定します。KPSパーツの組み合わせなので多少弱さを感じますが、まずまずの固定強度があります。
太刀。 大型惑星間巡航船「歳星」のファクトリーで製造された刀剣型の武器になります。劇中では斬撃だけでなく、装甲の隙間を刺突する際にも使用されています。鍔を含む2個パーツ構成でシンプルな造り。黒成型色パーツのみでの再現となっています。
剣先や鍔、柄には適度にモールドが造形。
バックパックアームの左右ジョイントを引き出して上から付属のジョイントパーツを差し込みます。そのジョイントパーツに上から太刀をマウントすることでバックパックにマウント可能。すべて黒いパーツなのでちょっと分かりにくいかも;
メイス。高硬度レアアロイを用いた質量破壊武器になります。大質量による打撃は、ナノラミネートアーマーにもダメージを与える事が可能。こちらも黒成型色パーツのみでの再現。
柄部分は適度に起伏がありますがシンプルな1個パーツ構成となっています。
槌頭部分は各部に棘状の装甲が造形されるなど、強度を感じさせる造りでメカニカルにデザインされています。
先端部中央のニードルは伸縮可能。左右のダガーは取り外して単騎武装して使用することができます。各部先端がシャープなので、怪我などに注意しながら取り扱います。
ダガー。MGガンダムバルバトスで再現されたキットオリジナルの武装になります。1個パーツ構成で造りはシンプル。
メイスも太刀と同様、バックパックに付属のジョイントパーツを組み付けて懸架します。画像のように柄の2箇所で取り付けることができるので、お好みでマウント時の高さ調整が可能。画像左の位置でマウントさせると自立時の支えにもなります。
三日月オーガスフィギュア。OPでオルガと拳を合わせる際のポーズで造形されています。黒成型色なので、塗装する場合は下地塗装が必要。対となるオルガ・イツカフィギュアはMG ガンダムバルバトス用 拡張パーツセットに付属しています。
一通り武装して。
メイスは先端に厚みがあるので、持たせるだけでもかなりの存在感が出ます。
ただ、先端に重量があるぶん負荷がかかって指パーツが外れやすいです。自然な保持だと問題ないですが、攻撃的に構えさせる場合はある程度ポーズを取らせてから保持させたほうが良さそうですね。
平手状の指パーツが付属するので、柄に添えたり手を突き出したりと自然な表情を付けることができます。
肩可動が柔軟なので、メイスの両手持ちは難なく再現可能。余裕があるので持たせたまま腕を上下に動かしたりすることもできます。
メイスのダガーは保持方法が記載されていませんが、指パーツにうまくはめ込むことで固定させることできます。はじめは悩むかもしれませんが、固定できればポーズを取らせるのは容易です。
太刀は指パーツにしっかりと固定できるので安定した保持が可能。腕を自由に動かしても簡単には外れません。今回はポーズを取らせていませんが、手首にスナップが効かせられるので突くようなポーズも再現可能。
滑腔砲はグリップに指パーツが固定できるので、腕とグリップの位置をうまく調整するだけでラクに保持させることができます。
背部のアームも柔軟に展開するので、砲口の角度をある程度変えることも可能です。
平手を添えるだけでポーズがかなり様になりますね。全体がブラック成型色でディアクティブ感がありますし、それでいてネオンブルーの配色でアクティブ感もあるという、独特のカラーリングで面白みがあります。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ランナー再利用による循環をイメージしたキットですが、黒成型色の中にネオンブルーが点在するカラーリングなのが印象的。落ち着きの中に魅惑的な雰囲気も併せ持つ、面白みのあるキットになっています。ベースがMGガンダムバルバトスなので可動性能は折り紙付き。躍動感あるポージングを楽しむことができます。
気になる点は、通常版のマーキングシールしか付属していないため、黒文字の入ったマーキングシールだと貼っても意味がないのかなと思います。できれば専用のものが新規で付属していると良かったですが、あくまでおまけ的なアイテムなんですかね。それと、メイスの保持が少し難しいので、固定式のハンドパーツが付属しても良かったかと。
存在感のある武装類で構えたときのポージングは圧巻。迫力ある攻撃シーンを演出することができますし、バルバトス本体もそれに見合った柔軟な動きを披露してくれます。その中にネオンブルーが存在感を放つという、フューチャリスティック(近未来的)で独特の華やかさを持ったキットになっているのがいいですね。
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