今回は、2013年2月に発売されたHG 1/144 BMS-003 シャルドール ローグのレビューをご紹介します!
HG シャルドール ローグは、『機動戦士ガンダムAGE ~追憶のシド~』に登場するMS『BMS-003 シャルドール ローグ』の1/144スケールモデルキットです。シャルドール改をベースに、宇宙海賊ビシディアン所属機の特徴的な機体形状を、一部新規パーツを用いて再現。ハンドパーツとの差し替えで装着可能なドッズバスターやビームアックスといった個性的な武装が付属するキットになっています。価格は1,430円(税込み)です。
敵機から探知されにくくする為に黒いカラーリングが施された宇宙海賊ビシディアン所属量産型MS『シャルドールローグ』がHGでキット化。2012年4月に発売されたHGシャルドール改(以下、シャルドール改)※をベースに、特徴的な頭部や右前腕に装備するドッズバスター、ビームアックスが新規造形で再現されています。『ローグ』とは『悪党』という意味。※大元はHG Gエグゼス。
成型色はダークブルーとダークパープルをベースとした漆黒のカラーリング。関節や内部、腹部などにはグレー成型色パーツが使用されています。
シールは頭部や腰部ラインモールド、ビームアックスの刃などを補いますが多くはありません。派手な色分け箇所もなく、素組みでも十分な色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。
ポリキャップはPC-001を全身各部に使用し、関節強度はまずまず高め。軽装且つ細身で負荷がかかる装備もないため、自立は安定しています。
ドッズバスター、ビームアックス、ビームサーベル刃、平手(左)が付属。
HG GエグゼスやHGシャルドール改用の余剰パーツがいくつか付属。組み替えることでシャルドール改のカラバリを再現することができます。(ドッズガンは付属せず。)
頭部をシャルドール改と並べて。前面のパーツが新造。ドクロのようなスリット入りマスクが特徴的に造形されています。カメラアイと額のセンサーはオレンジのパーツにゴールドのシールを貼っての色分けです。
メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。左側頭部には簡易的なアンテナが造形。後頭部センサーはパーツでの色分けはなく、そのままパーツにゴールドのシールを貼っての色分けです。
胴体部以下はシャルドール改と全く同じ形状。胸部、腹部はベーシックな機体形状になっています。ダークブルーやグレー成型色パーツの組み合わせで深みのあるカラーリングに。
腰部もシンプルな装甲パーツの組み合わせ。フロントアーマーとリアアーマーのラインモールドは黒いシールでの色分けです。
リアアーマー中央の装甲を下げることでハードポイントが露出。ですがシャルドール改と同様、マウントできる武装は付属していません。腰アーマー裏には起伏やモールドなどは全くありません。裏打ちパーツが自作しやすそうですね。
腕部。細身で軽装ながら、近未来感、重機感などを感じさせるデザインになっています。ショルダーアーマーが少し大柄。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕も左右や内外パーツの組み合わせで合わせ目が出来ないパーツ構成になっています。
ショルダーアーマーは深みのあるダークブルー成型色パーツが前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。肩内部パーツを挟むので、合わせ目を消す場合は後ハメなどが必要。上部の角型穴に用途はないようです。前後の黒いラインはシールでの色分け。
脚部も腕部と同様に細身。量産機らしく味気なさはありますが、近未来感、重機感が感じられるようなデザインになっています。色味に差のない成型色でヒール感が表現されています。後部の台形型ダクトは黒いシールでの色分け。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせですが、前後とも合わせ目は段落ちモールド化されているようです。膝側面の角型モールドに用途はなし。
ソール部も起伏やモールドの少ないシンプルなデザイン。足裏はつま先側に肉抜き穴があります。
背部にはコンパクト且つメカニカルなバックパックを装備。
バックパックは縦型の2ダボ接続で他キットとのバックパック交換などは出来ないようです。
シャルドールやGエグゼス系のバックパックは装備可能。
バックパック上部にはサーベルホルダーが造形。ポリキャップ接続で回転し、サーベル柄は引き起こしや脱着が可能。下部のバーニアはボールジョイント型のポリキャップ接続で四方に適度に可動します。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。特別大きくはなく、陸ジムなどと同じくらいの大きさです。シャルドールローグの全高は18.2m。
ベースキットであるHGシャルドール改と並べて。カラーリングや頭部形状からシャルドールローグの海賊感やヒール感、シャルドール改のヒロイックさ、量産機っぽさがうまく表現されているようです。
宇宙海賊ビシディアン所属機であるHGガンダムAGE-2 ダークハウンド、HG Gエグゼス ジャックエッジとも並べて。各種とも宇宙海賊らしい漆黒のカラーリングが施されています。
各部可動域はシャルドール改とほぼ同じ。頭部は適度に見上げることができます。腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
腰はわずかに干渉しますが、問題なく360度回転可能です。膝も2重関節で深くまで曲げることが可能。大腿部と膝下の長さに差があるので、立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようです。
左右への開脚も水平程度まで幅広く展開可能。足首もある程度深くまで曲げることができます。全体的に細身で可動域もまずまずあるので、ポージングもラクそうですし、劇中シーンや攻撃的なポーズも再現しやすそうです。
各部可動域はベースキットであるHGシャルドール改やHG Gエグゼスと同じなので、可動域の詳細をご覧になりたい場合はGエグゼスのレビューをご参考くださいm(_ _)m
⇒HGシャルドール改 レビュー
⇒HG Gエグゼス レビュー
ドッズバスター。シャルドールローグの主武装になります。通常のトリガー銃とは異なる装着式の武装。
上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。ほぼモナカなので合わせ目消しはラク。
砲口は適度に開口されています。
ハンドパーツと前腕の装甲を外して腕部に組み付けることで装備可能。
ビームアックス。格闘戦用の武装で、小型なため、密集隊形時の戦闘で高い効果を発揮できるとのこと。
1個パーツ構成で白とピンクの部分はシールでの色分けです。
反対面は一部に肉抜き穴があります。
ドッズバスターとビームアックスを装備して。
ドッズバスターは固定強度はそれほど高くはないですが、外れるほどではないですし、軽装なので取り扱いはラクです。
平手が付属するので、ドッズバスターに手を添えるようなポーズも再現することができます。軽装なのでポージングがしやすく、関節強度もまずまずあるので安定します。
スタイリッシュ過ぎるので逆にポージングが難しいかも。大股を開いたりして脚の長さを持て余すようであれば、少し大人しめのポーズを取らせたほうがかっこよく見えると思います。
ビームアックスもダボ固定ではないですが、柄が太めでハンドパーツと手甲パーツで挟み込めるので、スルスルと移動することなく保持することができます。
ただ、手甲パーツが浮いて来ると、ビームアックスがクルッと回転しやすくなるので注意。
サーベル刃はクリアピンク成型色の平刃。鋭く振り下ろすようなシーン演出が可能です。グリップはハンドパーツにしっかりと収まるので、抜けることなくポージングが可能。
頭部パーツを組み替えてシャルドール改のカラバリに。ダークブルーのカラーリングとゴールドのゴーグルに渋みがあってかっこいいですね。
適当に何枚かどうぞ。
フロントアーマーは左右でつながっていますが、分断されるとふらふらになってしまうので注意が必要。たまに抜けることもあります。
以上です。大部分はベースのシャルドール改と同じですが、新規造形の頭部や全身のダークブルーカラーには全く別の機体と思わせるくらいの違いがあります。漆黒のカラーリングとドクロのようなスリットマスクによって海賊感やヒール感がうまく表現されているようですね。
気になる点はあまりないですが、フロントアーマーは中央が分断してしまうとプラプラになって垂れやすく、外れやすくもなってくるので注意が必要です。分断したらすぐに補強したほうが良いかも。あと、スタイリッシュ過ぎて逆にポージングの難易度が高いかも。難しく感じたら、大人しめのポーズを取らせるだけでも十分にかっこよく決まると思います。
ドッズバスターやヒートアックスも海賊感ある武装で独特のポーズを取らせることができますし、平手が付属することで表情豊かに演出することができます。ビシディアン所属機と並べれば更に海賊感が増すなど、名前の通り、悪党味が表現されたインパクトのあるキットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一部パーツは2度切りしています。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く、長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら