今回は、MG 1/100 RMS-179 ジムII(エゥーゴカラーVer.)のレビューをご紹介します!
MG RMS-179 ジムII(エゥーゴカラーVer.)は、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『ジムII』のエゥーゴカラー1/100スケールモデルキットです。エゥーゴ仕様機特有のグリーンとホワイトを主体としたカラーリングを成型色で再現。印象的なカラーリングが再現されたキットになっています。各種マーキングに対応する専用水転写デカールも付属。価格は3,850円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
サラミス改級巡洋艦「モンブラン」などに所属しティターンズと交戦した他、ジャブロー降下作戦などに多数登場した『ジムⅡ(エゥーゴカラー)がMGでキット化。圧倒的な生産数を誇る機体らしい、ベーシックな機体形状とカラーリングが再現されています。
成型色はグリーンとホワイトのツートンカラー。胸部にイエロー、腹部やバックパックにグレーを配色し、内部はダークグレーのフレームでまとめられています。ホイルシールは頭部センサーや部分的なダクトの色分けを補います。
形状は2017年1月にプレミアムバンダイから発売された『MGジムⅡ』と全く同じ。MGガンダムVer.2.0の内部フレーム(ABS)を流用し、外装がMGジムVer.2.0のパーツと新規造形のジムⅡ用パーツで構成されたキットになっています。
ポリキャップはPC-202を使用し、肩部や足首、バックパック接続部などに使用。内部フレーム構造がしっかりとしているので関節強度も高めで自立は安定しています。
シールド、ビームライフル、ビームサーベル刃、ディスプレイ用のジョイントパーツ、フィギュアが付属。
専用の水転写デカールが付属。脚部ダクトなどもデカールで色を補うことができます。
大量の余剰パーツが付属します。特にBランナー(レッド成型色)はシールドパーツしか使用せず、ほぼパーツが余る形になっています。グリーンの腰外装パーツなどがないのでアーガマ格納庫で見られたカラーリングを再現することはできないようですが、各部のパーツが多数付属するので組み換えてカラバリを楽しむのもいいですね。
頭部。こめかみのバルカン砲や後頭部右側のポールタイプアンテナが造形。ノーマルジムとは少し違った個性的な形状になっています。バイザーはクリアーグリーンパーツで再現。バルカンは黄色く塗り分ける必要があります。外装が前後から被せるタイプですが、縦にできる合わせ目は段落ちモールド化されているようです。
頭部内部構造。とさか前後のセンサーはクリアーグリーンパーツの表面にグリーンのシールを貼っての色分けです。
胴体部。モールドが殆どない、ジムらしいプレーンな造形で再現。エアインテークやコックピットハッチの装甲などもパーツで色分けされています。右胸のセンサーはクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分け。
胸部内部フレーム。エアインテークは3枚フィンがそれぞれ別パーツ化されています。コアブロック格納用に腹部は空洞化されています。
胸部の装甲は展開が可能。展開することで内部コアブロックのコックピットが確認できます。
腰アーマー裏は各部とも簡易的な内部フレーム兼裏打ちパーツが造形。装甲の内側にはモールドが造形されています。
腕部。外装パーツの組み合わせ箇所にだけモールドが造形された、ジムらしいプレーンな作りになっています。
腕部内部フレーム。MGのジムシリーズによく流用されている、定番のMGガンダムVer.2.0内部構造です。
ハンドパーツは第1関節がすべて可動し、第2関節は人差し指と残り3指が一体で可動するタイプ。親指は付け根のみ可動します。
肘を曲げると内部フレームが露出。
ショルダーアーマーもモールドのないシンプルなスタイルです。内部にはフレームが造形。側面のダクトはシールによる色分けです。
脚部もモールドは少なめですが、ふくらはぎにはジムⅡ特有のスラスターが造形され、ラインモールドも適度に入っています。
脚部内部フレーム。こちらもMGガンダムVer.2.0の内部構造ですが、一部のパーツがジムⅡなどで変更されています。
大腿部は前後挟み込みタイプで側面の合わせ目はモールド化。膝から下は各外装ともモールド分割されていますが、ふくらはぎ後部は縦に合わせ目ができます。後部と左右3基のスラスターはパーツによる色分けで、ダクト口はグレーのシールを貼っての色分けです。
ソール部。ジムⅡ特有の形状で、足裏は中央のスラスターや各部モールドがパーツで色分けされています。
3箇所で分離可動するので、足裏を反らせたりつま先を伸ばし気味にしたりすることができます。
バックパックは片側にのみサーベルホルダーを持つタイプ。後部センサーはクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分けです。4基のバーニア内部はボールジョイント接続で少しだけ可動。内部は赤く塗り分ける必要があります。
バックパックはポリキャップ接続。
サーベルホルダーは基部がボールジョイント接続で左右に可動するので、サーベル柄の角度を自由に変えることができます。柄を抜いたあとはホルダーを収納することもできます。
ノーマルのMGジムⅡが手元にないので、MGジムⅡ(ユニコーンVer.)と並べて比較。腰回りの装甲や脚部、スリッパ型のソール部などが違っていますが、カラーリングが異なるので印象もだいぶ違って見えます。(ユニコーンVer.は各部クリアーパーツを取り付けていません。)
その他のMGジム系キット(MGジム寒冷地仕様、MGジムスナイパーⅡホワイトディンゴ隊仕様)とも並べてみました。これらはMGジムスナイパーⅡの内部フレームなので、全体的なプロポーションも違っています。MGジムⅡはレトロ感があっていいですね。
可動域はユニコーンVer.など同じMGジム系キットとほとんど同じでした。ユニコーンVer.は経年劣化からか、腰をひねると上半身や腰アーマー類がポロポロ外れてしまうので少し厄介でした。
立膝も共に深くまで沈めることができますが、左右への開脚はユニコーンVer.の場合サイドアーマーが干渉して少し浮き気味になります。ジムⅡのほうは水平にまでしっかりとした開脚が可能。
シールドをユニコーンVer.のものと並べて比較。エゥーゴカラーは表面が少し濃いめの赤成型色になり、全体的にも締まった印象になっています。。小窓左右のマルイチモールドや表面の十字もきっちりとパーツによって色分けされていますし、裏面も基部やモールド造形が全く異なるものになっています。
小窓はユニコーンVer.のようなクリアーパーツは使用されておらずそのまま開口した状態。下部のレバーをスライドさせることで開閉が可能です。基部は上下にスライドが可能で、接続部やグリップは可動します。
前腕に装備させることもできますし、バックパックにマウントさせることもできます。可動式のハンドパーツなので、グリップを握らせるときに組み換えなどの作業がなくていいですね。
ビームライフル。こちらもMGジムⅡに付属しているものと同じです。
銃口以外の部分は左右挟み込みタイプなので上下に合わせ目ができます。
センサーはクリアーパーツに赤いシールを貼っての色分け。ちなみにMGネモにも同タイプのビームライフルが付属していますが、こちらはセンサーをクリアーパーツ化するため、MGジムⅡで新たに新造されたものです。
パイロットスーツ姿のフィギュア。
一通り武装(ビームライフルとシールドを装備)して。
シールドは接続ダボやグリップを握らせることでしっかりと保持させることができますが、ビームライフルは手のひらダボが浅めでほとんど固定されません。なので可動式のハンドパーツで握らせて保持させるようになります。
ライフルの保持強度はあまり高くないですが、特に弄ることもないので握らせたままポーズをつければ問題なくポージングを楽しむことができます。外れやすいところも腰から上半身が抜けやすいくらい。
劇中でもそれほど派手な戦闘を繰り広げたわけではないので、比較的シンプルなポーズで楽しみます。
ビームライフルの両手持ちも特に難しさはありませんでした。
ビームサーベルもハンドパーツとのダボ固定ですが浅めで外れやすいので、指パーツで包んで保持させるようになります。やや不安定さがありますが、それなりにポーズは再現可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ジム特有のレトロな造形と、エゥーゴカラーの味のあるカラーリングがいかにも量産機という感じがしていいですね。内部フレームが柔軟なのでポージングもスムーズですし、シンプルな武装類もジムの形状、カラーリングによく合っていると思います。
気になる点としては、このフォーマットは武装類の保持強度が弱いので、今の固定式武器持ち手に比べるとどうしても不自由さがあります。腹部が外れやすく上半身が抜け落ちやすいのも、破損が気になるのでちょっとした怖さがありますね。
劇中ではバリュートパックを装備したシーンが多いので、できればバリュートパック装着用のパーツなども付属していると良かったですが、劇中でティターンズと戦闘を繰り広げた地味かっこいいスタイルを、懐かしさを感じつつ楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
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2 件のコメントがあります。
asarai
on 2020年9月26日 at 17:46 -
プレバンの新作MGが出たら必ずここのブログをチェックします。
MGは1/144ではなくて1/100ですよ。
nori
on 2020年9月28日 at 02:19 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝ですm(_ _)m
修正しておきました。