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HG 陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)(パラシュート・パック仕様) レビュー

今回は、HG 1/144 陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)(パラシュート・パック仕様)のレビューをご紹介します!

HG 陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)(パラシュート・パック仕様)は、ゲーム『機動戦士ガンダムサイドストーリーズ』のシナリオ「ミッシングリンク」に登場するMS「RGM-79[G] 陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)」の1/144スケールモデルキットです。ソリッドなトーンのグレーを成形色で再現。ロケット・ランチャー等の各種武装に加え、降下用パラシュート・パック、ウェポンコンテナなど豊富なオプションパーツが付属するキットになっています。価格は2,420円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

特殊部隊「スレイヴ・レイス」に3機が配備され、フレッド機・マーヴィン機・エドワード機それぞれの戦闘スタイルにチューンナップが施されたと言われる機体「RGM-79[G] 陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)」がHGUCでキット化。

2017年1月に一般発売されたHGUC陸戦型ジム(以下、通常版)をベースに、スレイヴ・レイス隊仕様の特徴的なグレーカラーが成形色で再現されています。また、2018年9月に発売されたHG 陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)から形状の異なるジムヘッド、パラシュートパックが流用されている他、一部のバックパックパーツが新造。ウェポンコンテナ、ミサイル・ランチャー、180mmキャノンといった多数の武装類も付属しています。

成型色はグレーを基調に、胸部やソール部、背部パラシュートパックにブルーグレーを配色。その他、内部・関節、武装類はダークグレー成形色での再現で、全体的に隠密部隊らしいクールで深みのあるカラーリングが再現されています。

ホイルシールは頭部センサーのグリーン、胸部エアインテークのホワイトなどを補いますがわずか。バックパックのバーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。スレイヴ・レイス隊のエンブレムが禍々しくて特徴的。

内部・関節、武装類に使用されているダークグレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップは定番のPC-002を使用し、全身各部に組み込みます。肘はKPS、膝関節はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。近年のHGUCキットにつながる高可動、高品質なフォーマットで構成されています。

背部にパラシュートパックを装備していますが、うまくバランスを調整すれば問題なく自立が可能。ただし足首の可動域が狭いため、やや外側が浮き気味になり、接地に若干の不安定さがあります。

■付属品

ウェポンコンテナ、180mmキャノン収納用パーツ、ミサイル・ランチャー、ロケット・ランチャー、ウェポンラック、180mmキャノン、シールド、100mmマシンガン、ロケットランチャーマウントパーツ、平手(左)、ビーム・サーベル刃✕2が付属。

陸ジムに付属していたネット・ガンや、陸ガンに付属していたビーム・ライフルは付属しません。

HGUC陸戦型ジムやHG陸戦型ガンダムなどのパーツが余剰で付属。

ナンバーのマーキングシールが付属します。

■各部形状

パラシュートパックを外した状態で全身から。

■頭部

頭部を通常版と並べて比較。頭部はHG 陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)で新造された丸みのあるジムヘッドに変更されています。ゴーグル内部にはメカニカルなモールドが造形。ゴーグルはクリアグリーン成形色での再現。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

頭部自体は前後の簡易的な作りですが、頭頂部から側面にかけてできる合わせ目はモールドとしておいても良さそうです。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。

■胴体部

胴体部以下は陸戦型ジムと同じ。ゴツゴツとした重機的な機体形状がリアルに再現されています。エアインテークのふちは白いシールでの色分けです。

腰アーマー裏にモールドはありません。フラットな装甲なので裏打ちパーツの自作はしやすいかと。

■腕部

腕部。こちらもエッジの効いた重機感ある装甲が再現されています。上腕は筒型で合わせ目はなし。ショルダーアーマー、前腕も共に合わせ目はモールド化されていて全体的に作りが丁寧です。

■脚部

脚部。こちらも膝のスパイクやふくらはぎの装甲などが重機的且つ特徴的に造形。大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は前面と左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

脹脛の装甲は展開可能。サーベルラックになっていて内部からサーベル柄を取り出すことができます。内部にはメカニカルなモールドが造形。

ソール部は通常版と変わらず。足裏はタイル板のような特殊なモールドがデザインされています。つま先側に肉抜き穴あり。つま先は少し角度変更が可能です。

■バックパック(ランドセル)

バックパックを通常版と並べて比較。形状はほとんど変わりませんが、パラシュートパック装着用のものが新造。中央の装甲(赤◯)パーツが取り外せるようになっています。

バックパックは一部のHGUCと共通の2ダボ接続。なので一部のHGUCやHG水星の魔女シリーズ、HG SEED FREEDOMシリーズのバックパックと交換することができます。

バックパック中央のカバーパーツは取り外しが可能。3.0mmジョイント穴があるのでこの部分にパラシュートパックを装着することができます。

下部のバーニアは通常版と同じ。内部は赤く塗り分けが必要です。

■パラシュートパック

パラシュートパック。ダークブルーの装甲側面などに合わせ目はできるものの、側面のダクトや前後の装甲、バーニアなどはパーツできっちりと色分けされています。

バーニア周りのフレームも特徴的に造形。下部のモールドは黒いシールでの色分けですが、バーニアは内部を赤く塗り分けが必要です。

パラシュートパックをHG陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)(画像中央)、HGスレイヴ・レイス(パラシュートパック仕様)(画像右)のものと並べて。画像左がこのキットのものですが、成型色はHGスレイヴ・レイスと全く同じでした。

ただし陸戦型ガンダムのものとは背部の形状が異なり、1ダボが追加されています。これによってウェポンラック介さず直接バックパック装着できるようになっています。

■他キットとの比較

通常版と並べて比較。成形色が異なるだけでなく、頭部も陸ガンに付属のものに置き換わっています。陸ジムの頭部形状には賛否があったため、多くのファンが納得できる頭部に変わっているのは良いですね。

HGスレイヴ・レイス(パラシュートパック仕様)(画像左)、HGピクシー(フレッド・リーバー機)(画像右)と並べて。スレイヴ・レイスと陸ジムは似ていますが、各部とも形状が少しずつ違っています。この3体を並べるとスレイヴ・レイス隊が再現できるのでぜひ集めたいところです。

■各部可動域

頭部の可動域は通常版とだいたい同じですが、若干可動が制限されるかなというところ。上下への可動が少し制限されますが、左右へは干渉しつつも水平程度にまで向けることができます。

頭部以外の可動域は通常版と同じなので、以下のリンクから通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUC 陸戦型ジム レビュー

■武装類

ミサイル・ランチャー。手持ち式の6連ミサイルランチャーになります。ハッチの展開や弾頭の露出ギミックなどはありませんが、全体的にメカニカルに造形されています。ミサイルコンテナはグリーンに塗り分けが必要。

グリップは可動式。基部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

ロケット・ランチャー。密林での使用を想定した装備になります。砲身部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。センサーは赤く塗り分けが必要。

上部のマガジンは脱着可能。グリップは前後に可動します。

付属のマウントパーツを使うことで、ロケットランチャーをリアアーマーにマウント可能。マウントパーツの固定強度は高めですが、腕部を動かしていると干渉しやすいかも。

100mmマシンガン。ヤシマ重工製で、陸戦型機定番の武装になります。

下部のマガジンは脱着可能。サイドアーマーのマガジンと交換することができます。

後部のストックや側面のフォアグリップは可動式。

シールド。こちらも陸戦型機定番の武装になります。表面にはスレイヴ・レイス隊の部隊マークシールを貼るようになっていて禍々しい雰囲気が強調されています。

バイポッド(二脚)を展開することで自立させることができますし、マウント基部を展開させることで、打突武装として攻撃的に使用することも可能です。

180mmキャノン。後方支援用の大型火器になります。左右の組み合わせ箇所が多く、砲身を含め上下などに合わせ目ができます。ですがモールドとしておいても良さそうなデザインではありますね。

上部マガジンは脱着可能。

フォアグリップ、グリップ共に前後に可動します。

ウェポンコンテナ。2007年に発売された旧陸戦型ガンダムに付属しているものと同じです。こちらも表面にスレイヴ・レイス隊の部隊マークシールを貼るようになっています。

ハッチが開閉可能。内部には細かくメカニカルなモールドが造形されているので、展開した状態で飾っておいても見栄えがして良さそうですね。

180mmキャノンは各部を分解することで、ウェポンコンテナ内部に収納することができます。このあたりのギミックもプレイバリューを高める要素となっています。

バックパックはウェポンラックと交換が可能。ウェポンラックは上下のアームが展開します。

ウェポンラックを使うことで、ウェポンコンテナを背負わせることができます。180mmキャノンを収納した状態だと重量が増すため、後方に負荷がかかります。なので陸ジムを前傾姿勢にするなど調整したほうが自立が安定するかもです。

また、パラシュートパックの後部を余剰パーツに組み換えることで、ウェポンラックにパラシュートパックを装着することもできます。このあたりはお好みの仕様を楽しむ感じですね。

■ポージング

一通り武装(100mmマシンガン、シールド、パラシュートパック)して。

パラシュートパックを背負っての降下シーンが演出できるのはいいですね。パラシュートパックをパージするようなシーンも再現できるなどポージングに幅が生まれます。

シールドや100mmマシンガンも陸ジム定番の武装なので装備させるとよく合います。渋めのスレイヴ・レイス隊カラーがいい味を出していますし、より実機的でリアルに演出してくれるのが良いですね。

100mmマシンガンの両手持ちはややぎこちないですが再現可能でした。

ロケットランチャーやミサイルランチャーを装備しても様になりますし、背部にコンテナを装備させるとまた違った雰囲気の陸ジムが楽しめます。こういった渋い武装類を使うとより戦場の臨場感が感じられて良いですね。平手も自然なポーズが取れて良いです。

180mmキャノンは上部のグリップと側面のフォアグリップどちらも握らせることができますが、フォアグリップのほうが比較的持たせやすいです。トリガーに指を添えている武器持ち手が付属していると良かったですね。

ビームサーベル刃はクリアピンク成形色での再現。柄は脹脛から取り出して使用します。ハンドパーツにうまく収まって抜けにくいので取り扱いがラクでした。

頭部やバックパックを組み換えることで、HGUC陸戦型ジムのカラバリとして組むことができます。これはこれでありかと。

適当に何枚かどうぞ。

ベースのHGUC陸戦型ジムは全体がシャープで賛否が分かれる部分ですが、頭部は陸戦型ガンダムに付属のジムヘッドに変更になり、旧版からのフォルムが好みな方にも受け入れられそうなスタイルになっていると思います。個人的にはかなり好みですね。

欠点的には、細かい部分ですが、武器持ち手がなくなっているので180mmキャノンの保持が少し表現に乏しいというところかと。それ以外は問題ない感じです。

装備品もかなり豊富で様々な演出を楽しむことが出来ますし、バラシュートパックだけでなくウェポンラックやウェポンコンテナが付属するので、大地に降り立つシーンやコンテナを背負って陸地を移動、駆け抜けるシーンも演出できるなど、とにかくポージングが決まりまくります。渋いカラーの陸ジムは脇役とは思えないくらいの良さがあるので、スレイヴ・レイス隊を表現しつつ、武装類を使って思う存分遊び倒したいですね。

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