今回は、2015年4月に発売されたHGBF 1/144 クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFTのレビューをご紹介します!
HGBF クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFTは、 『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ『クロスボーン・ガンダムX1フルクロス』の1/144スケールモデルキットです。コミック作品『クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人』のクロスボーン・ガンダムX1フルクロスと同型の機体形状に加え、ムラマサブラスターやピーコックスマッシャーといった武装類が新規造形で再現されたキットになっています。価格は2,420円(税込み)です。
私立ガンプラ学園のチーム「ソレスタルスフィア」とバトルを繰り広げたガンプラ『クロスボーン・ガンダムX1フルクロス』がHGBFでキット化。「フルクロス(Full Cloth) 」と呼ばれる対ビーム防御用ユニットを装着した特徴的なデザインで再現されています。所有者はグラナダ学園所属『ルーカス・ネメシス』。
成型色は外装のホワイトがパール調、フルクロスや胸部などがダークブルーでの再現。関節はグレー成型色で、その他部分的にイエローやレッド成型色パーツで色分けされています。フルクロスは簡単なパーツ構成になっているため、赤いラインや黄色いダクトなどはシールで細かく色分けするようになっています。塗装は細部のみであまり必要ありません。
ベースは2014年11月に発売されたHGUCクロスボーン・ガンダムX1(以下、X1)。大部分はベースキットの作りがそのまま反映されていますが、頭部や襟部、胸部などがフルクロス装備用に新造されています。
ポリキャップはPC-002を使い切ります。膝関節はKPSパーツの組み合わせで、各部関節強度はまずまず高め。両肩には大柄なフルクロスを、背部にはX型のスラスターを装備していますが、自立は安定しています。
フルクロスを外した状態で。両肩のフルクロスは脱着が可能で、付属のフックパーツと組み換えることで通常のショルダーアーマーにすることができます。
頭部をX1と並べて比較。あまり違いは無いですが、頬のダクトにバルカン砲のモールド入りのものが新造され、側面に特徴的なアンテナを装備するための後頭部パーツも新造されています。頬の装甲形状も違っていますね。側面のアンテナは赤いシールでの色分け。額のドクロレリーフはモールドをグレーに塗り分ける必要があります。
頭部は前後挟み込みタイプで、上部から側面にかけてできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
マスクは排熱用に開口状態のパーツが付属し、組み換えが可能。
排熱状態のマスクを取り付けて。
襟はフルクロス用に尖ったデザインのものが新造されています。内側は赤いシールでの色分けで、胸元の丸モールド(ビームバルカン)は黄色いシールでの色分けです。
胴体部をX1と並べて比較。大部分はX1と同じですが、胸元はフルクロスの縦長装甲を取り付けるため、レリーフ部分が新造されています。ドクロレリーフはモールドをグレーに塗り分ける必要があります。装甲は赤いラインや黄色いダクトをシールで色分けします。
装甲の裏面にモールドは造形されていません。
フルクロスの装甲を交わした状態で。パール調のホワイトが印象的。腰アーマー裏もリアアーマー裏に簡単なモールドがあるくらいです。
リアアーマーをX1並べて比較。スクリュー・ウェッブ装備タイプのものになっていますが、スクリュー・ウェッブは付属していません。
腕部は肩にフルクロスを装備する以外、他の箇所はX1と同じです。成型色が異なるのみ。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は複数パーツを組み合わせで色分けの再現度も高いです。合わせ目もありません。
前腕のブランド・マーカーは展開が可能。パーツを組み換えることで前面に展開させることができます。
ショルダーアーマーはパーツで色分けされていますが、一部に合わせ目ができます。上部フックの一部や前後の丸モールドはシールでの色分け。
フルクロスは基部を挟んでの前後の装甲で構成されています。基部側面には特徴的なスカルヘッドを装備。
フルクロスの前側の装甲は赤いラインが1本、グレーの装甲部分、ふちにあるダクト各部が黄色いシールでの色分けです。裏面は簡単なライン状のモールドのみ造形。
裏面も表面とは少しモールド形状が異る程度。赤いラインが長めにデザインされています。こちらの裏面はモールドが入っていません。
基部のスカルヘッドは脱着が可能。目のような凸モールドはグレーのシールでの色分けです。凸モールドのフチの掘りが深いので、シールが貼りにくかったりするので注意が必要です。
脚部もX1と同じです。比較的スリムでオーソドックスなタイプ。膝のダクトはイエロー成型色パーツでの色分けで、内部はグレーに塗り分けが必要です。膝の装甲はダークブルーのシールでの色分け。
大腿部、膝から下ともに左右挟み込みタイプですが、大腿部は合わせ目が段落ちモールド化されています。膝から下は後部に合わせ目ができますが、膝から分離できるので合わせ目を消すのはラクそう。ふくらはぎ後部のヒート・ダガー脱着はオミットされています。足裏はつま先側に、フチに沿った肉抜き穴があります。
背部にはX状の背部推進器ユニットを装備。形状はX1のものと全く同じです。実機はコア・ブロック・システムが採用され、可動式スラスターを兼ねたコアファイターになっていますが、HGUCではドッキングはオミットされています。
推進器ユニットは1ダボ接続になっているので、HGBCギャラクシーブースターなどの1ダボ接続ユニットが装備可能です。
バックパックを外すと2ダボ接続になっているので、一般的な2ダボ接続バックパックも装備可能です。
スラスターは表裏がパーツで色分けされています。側面のスラスターは黄色いシールでの色分け。バーニア基部は組み換え式で角度変更が可能です。付け根もボールジョイント接続で、4本のスラスターがそれぞれ独立可動します。
HGUCクロスボーン・ガンダムX1と並べて。白成型色が違うのと、全体にフルクロスを纏っているため、Ver.GBFTのほうが全体的な印象も違ったものになっています。
その他手持ちなところで、RGクロスボーン・ガンダムX1、HGUCクロスボーン・ガンダムX0と並べて。RGとは密度感が違います。X0とは外装のカラーリングや各部の造形が違っていてそれぞれ個性がありますね。
襟がフルクロス用の大型のものになっているため、顎が浮き気味になってしまいます。
それ以外の各部可動域はX1と大体同じです。スリムでシンプルな構造なので、全体的な可動域は広め。
可動域の詳細はHGUCクロスボーン・ガンダムX1のレビューをご参考くださいm(_ _)m
ピーコック・スマッシャー、ムラマサ・ブラスター、バスターガン、ビーム・ザンバーとビーム・ザンバー用ビーム刃、ヒート・ダガー×2、足裏用ダガー×2、ビーム・サーベル(サーベル刃、柄)☓2、武器持ち手(左右)、手首延長武器持ち手(右)、冷却仕様フェイスパーツ、
コア・ファイターユニット、ビーム・シールド、ムラマサ・ブラスター用エフェクトパーツ、ブランド・マーカー用エフェクトパーツ×2といった多数の武装類が付属しています。
頭部パーツや襟パーツが付属しますが、胸部パーツが付属しないのでX1として組むことはできないようです。
コア・ファイターユニットに背部推進器ユニットを取り付けることでコア・ファイターを再現可能。
ユニット下部に3.0mm穴があるので、コア・ファイター単体でのディスプレイも可能です。
ユニット部がパールホワイト一色なので、ダークブルーやイエローなどで各部を塗り分ける必要があります。
ピーコック・スマッシャー。フルクロス用に新造されたボウガンのような個性的なビーム砲になります。X1改・改も装備する武装。モールドも細かく入っていて見た目もいいですが、グレー単色なのでビーム砲の基部や前側のフックなどはホワイトに、砲口はイエローやグレーになど、各部を細かく塗り分ける必要があります。
中心部は左右のモナカ割で上下に合わせ目ができます。ビーム砲基部は上下挟み込みタイプで前後などに合わせ目ができます。簡単なパーツ構成なので合わせ目を消すのはラクかと。
グリップ側面のダボによってサイドアーマーにマウント可能。固定強度は高く、簡単に外れることはなさそうですが、大型武装なので干渉には注意が必要です。
ムラマサ・ブラスター。こちらもフルクロス用に新造された武装ですが、パールホワイト成型色で落ち着きのあるカラーリングになっています。ビーム剣だけでなく、ビームガンとしても使用可能です。
刀身部分はモナカ割で、側面やダクトに沿って合わせ目があります。側面に連なるダクトはイエローやグレーに塗り分けが必要。グリップ周りにあるドクロレリーフやその周りはグレーに細かく塗り分ける必要があります。
ムラマサ・ブラスターもサイドアーマーにマウント可能。こちらも固定強度は高めです。ピーコック・スマッシャーに比べて小型なので、ポーズを付けてもそこまで干渉で邪魔になることはなさそうです。
ビームザンバー。X1に付属しているものと同じです。グリップは3個パーツ構成の簡単な作り。
バスターガンもX1に付属しているものと同じです。砲身、グリップともに左右の組み合わせで合わせ目ができます。センサーはグリーンのシールでの色分け。
バスターガンは右のサイドアーマーに、ビームザンバーは左のサイドアーマーにマウント可能です。どちらも軽装なので、干渉することなくポーズを取ることができそうです。
ビームザンバーとバスターガンを組み合わせることで、ザンバスターを再現することも可能です。
簡単に武装して。
ピーコック・スマッシャーに重量感はないので、腕が垂れたりすることもなくラクに保持ができます。グリップもハンドパーツの穴のサイズと丁度いいくらいなのでふらつきも少ないです。
ムラマサ・ブラスターはグリップが細身なので、剣として使用する場合はややフラつきがありましたが、ポーズを付けるのにそこまで不便さはなかったです。肩のフルクロスに存在感があり、迫力のあるポーズが取れるのがいいですね。
ムラマサ・ブラスターはビームエフェクトを取り付けると大型太刀として攻撃性の高い演出もできますし、エフェクトパーツを取り付けずシンプルな打撃武装としても使用可能です。
ビームガンとして使用する場合は手首が長めのハンドパーツを使うことで干渉を防ぐことができます。
通常のビームサーベルも抜け落ちることなく保持が可能。ちなみにビームエフェクトパーツ各種はブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
バスターガンはX1と同じく、手首に角度のついたハンドパーツが付属するので、銃口を正しく前方に向けることができます。左右どちらのハンドパーツも付属するのでポージングの自由度が高いです。
腕を動かすときに肩のフルクロスが邪魔になりやすく、外れやすいので注意が必要です。ただ、気になる点はそれくらいなので、少し気を使いながら動かせばストレスを感じることなくポーズを取ることができますね。
多数の武装が付属するので、ポーズはよりどりみどり。自分好みの演出を楽しむことができます。
肩のスカルヘッドはハンドパーツに取り付け可能。Iフィールドを発生させることができる他、グローブのように両手に装備して使用することも可能とのことでした。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ドクロレリーフに加えマントのようなフルクロスを纏っているので、X1よりも更に魔王的な印象が強くなっているのがいいですね。簡単なポーズでも迫力が出ますし、ディスプレイしても映えるキットになっていると思います。
欠点的には、両肩のフルクロスが比較的外れやすのと、腕を動かしたい場合は邪魔になりやすく、ポーズをつける妨げになったりします。それと、もともと色分けが細かい機体である程度はシールで補ってありますが、それでもピーコック・スマッシャーやムラマサ・ブラスターといった新造武装は塗り分ける箇所が多めなので塗装には手間がかかりそうです。
もとより武装が豊富ですが、フルクロスで更に個性的な武装が追加されているのも嬉しいですし、肩のスカルヘッドがハンドパーツに取付可能など、遊び尽くせないほどの武装が思う存分楽しめるのがいいですね。
⇒楽天でHGBF クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFTを探す
⇒駿河屋でHGBF クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFTを探す
⇒ヤフーショッピングでHGBF クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFTを探す
2 件のコメントがあります。
名無しのサーカス団
on 2021年3月9日 at 06:40 -
HGBFのフルクロスを購入しようと思ってますが、頭部のパーツで余剰パーツA19のパーツとJ7のパーツはつけられますか?
nori
on 2021年3月9日 at 18:44 -
コメントありがとうございます!
形状的には合っているんですけど、ダボの太さが違っているので多少噛み合わせが難しいようです。
ダボピンを削ったりすることで組み合わせやすくはなるかと。
参考になれば幸いですm(_ _)m