今回は、 HG 1/144 GF13-044NNP マンダラガンダムのレビューをご紹介します!
HG マンダラガンダムは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF「GF13-044NNP マンダラガンダム」の1/144スケールモデルキットです。釣り鐘をモチーフにした特徴的な機体形状と各種武装を徹底再現。フレキシブルに可動する数珠状の腕部と腰部により、大胆なポージングが可能となっています。プラモデルオリジナルギミック再現用のエフェクトパーツ、アクションベース類が付属。価格は2,915円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
第13回ガンダムファイトにおけるネオネパール代表モビルファイターで、劇中ではキラル・メキレルが搭乗。ゴッドガンダムとのガンダムファイトや地球の危機を救うべく、ガンダム連合の一員として登場した機体「GF13-044NNP マンダラガンダム」がHGFCでキット化。
特に他キットからの流用パーツはなく、マンダラガンダムの特徴的な容姿や武装類、靡く形の布状パーツ、ミニマンダラガンダム、エフェクトパーツなどが新規造形で再現されています。アクションベース5のみ市販のものが付属。
成形色はグリーンとダークグリーンを基調に、頭部や布状パーツがブラウン、頭部や数珠状の腕部、腹部がレッド成形色での再現。その他、フェイスがホワイト、胸部や鐘の一部、錫杖(しゃくじょう)がイエロー成形色での再現となっています。ミニマンダラガンダムやハンドパーツはグレー、エフェクトパーツはクリアブルー成形色での再現。
ホイルシールはツインアイを補うもののみが付属。ミニマンダラガンダムは塗装が必要ですが、マンダラガンダム本体はパーツで細かく色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになります。
クリアブルーのエフェクトパーツ以外はマットな質感のKPSが使用されています。なので全体的に軽量。ABSは不使用で塗装に対応しています。
ポリキャップは不使用。肘や腹部はPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。脚部はなく、幅のある鐘底面で接地するため自立は極めて安定しています。
■付属品
錫杖、布状パーツ、ミニマンダラガンダム✕8、平手(左右)、エフェクトパーツ4種(ミニマンダラガンダム用✕8、錫杖用3種✕2、アクションベース5(組み換えパーツ付き)が付属。
アクションベース用のパーツが多数付属。説明書には余ったパーツはお好みでご自由にご使用くださいと記載されています。
余剰パーツが付属。頭部のフェイスやアンテナ中央パーツは紛失しても予備があります。
■各部形状
HG マンダラガンダムの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。額にガンダムタイプ特有のV字アンテナを持ちつつも、大仏のような螺髪(らほつ)が特徴的に造形。MSの中でも一線を画す、僧侶や山伏のような独特のデザインになっています。襟元には布を巻いたような意匠も再現されています。
メット部(螺髪)は左右と後方からパーツを組み合わせる構造で合わせ目はモールド化。ツインアイは赤いパーツにシールを貼っての色分けです。
首の布パーツを外した状態で。側面には耳のようなモールドも造形されています。ますます大仏みたいで面白いですね(笑)
■胴体部
胴体部。エッジの効いた装甲とエアインテークを持つガンダムタイプらしいデザインで造形されていますが、腕と腹部が数珠状なので絵柄がシュール;ただし腹部やバックパックはきっちりとパーツで色分けされていて造りは良いです。
首の布を外すと頭部接続用のボールジョイント首パーツが露出。首パーツは前後にスイングします。布パーツは1個パーツ構成で胴体後部にダボ固定。肩に可動ギミックはありません。
布パーツは付属の布パーツと組み替えが可能。靡いている後部布パーツはボールジョイント接続で柔軟に可動。表情を変化させることができます。頭部を組み付けておかないと少し前が浮くので注意。
腹部は4節の数珠状装甲が造形。
腹部はボールジョイント接続で、凹と凸型のパーツを交互に組み合わせる構造。凸のパーツ部分は2個パーツ構成でロールが可能です。
腕部。こちらも腹部と同様、ほぼ赤い数珠状装甲で造形されていて素朴。赤い玉パーツは各部が縦に可動し、腕を幅広く可動させることができます。合わせ目もありません。
腕部も腹部と同じ。ボールジョイントの凹と凸を交互に組み合わせる構造で6節で構成されています。凸のパーツは2個パーツ構成でロールが可能です。
■釣り鐘部
下半身はほぼ釣り鐘という独特の機体形状になっています。釣り鐘の形状に沿って各部が細かくパーツ分割されていて造りが良いですね。成形色がマットで色味も良く、釣り鐘感がとても良く表現されています。
釣り鐘側面には突起状の乳(ち・にゅう)モールドが造形。フレーム状のラインも釣り鐘らしくリアルに造形されています。
裾のモールドも細かく造形。
底面にはメカニカルなスラスターが造形。パーツで丁寧に色分けされています。スラスター口はお好みで塗り分けてみても良いかもですね。
必要かどうかは分かりませんが、底面は少しひねることで取り外すことができます。
釣り鐘上部は左右に展開可能。開くことで内部から腹部に似た数珠装甲(3節)が露出します。この3節は特に可動ギミックはありません。鐘への接続部のみ1軸でロールします。
装甲表面の丸型ハッチは内側に展開可能。カバーパーツも取り外しが可能です。鐘は前後が分かりにくいですが、内側のモールドのあるほうが前側になります。
腹部を1節だけ残して鐘に組み付け、装甲の穴に腕を通して閉じることで防御モードに変形することができます。
防御モードで全身から。鐘の中に隠れているようでかなりシュールですが、この個性こそがこのマンダラガンダムの真骨頂。他にはない独特の容姿を楽しむことができます(笑)
■バックパック
背部にはシンプルなボックス状のバックパックを装備。下部スラスター周りはパーツできっちりと色分けされています。スラスター口もモールドが細かく造形されています。
バックパックは取り外しが可能。本体とは2ダボ接続で他のHGUCなどと組み替えてカスタマイズすることができます。ただし重量のある装備だと腹部が垂れるので注意が必要。
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。RX-78-2ガンダムよりも頭一つ分ほど大きめでした。マンダラガンダムは頭頂高が17.3mという設定ですが、少しオーバースケール気味かなというところ。
HGFCとRGゴッドガンダムと並べて比較。ゴッドガンダムはRGなので情報量が多いですが、マンダラガンダムも出来がよく細部も丁寧に作られているため、組み合わせてもそんなに違和感はない感じですね。
HGFCガンダムローズ、HGFCガンダムマックスターとも並べて。どれも近年のキットなので完成度が高く、落ち度がなくて良いですね。マンダラガンダムは中でも特にクセが強いですが、その他の機体もキット化されるのか果たして・・・。
■各部可動域
首に布がありますが、頭部は少し上下することができます。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。
布を外せばかなり広く上下します。
腕は高くまで上げることができますし、肘を曲げるような感じで深くまで曲がります。通常の人型にはないような、これ以上ない動きを再現することができます。
腹部の可動が柔軟なので、上半身をかなり幅広く前後させることができます。
■武装類
錫杖(しゃくじょう)。マンダラガンダムの主武装で、仕込み刀付きの錫杖になります。イエロー成形色のみでの再現で、錫頭には片側に3つの遊環(ゆかん)が通されています。
遊環は錫頭に輪型のパーツを通し、先端部分のパーツを組み付けての再現。
柄は前後で分解でき、間にエフェクトパーツを組み付けることができます。エフェクトパーツを組み付けることで、仕込み刀抜刀ポーズが再現可能。接続部分が細身なので、角度をつけて折ってしまわないように注意します。
ビーム・サーベル状のエフェクトパーツも組み付け可能。こちらは仕込み型を展開した状態になります。
柄には波状のエフェクトパーツを通すことができ、ミニマンダラガンダムを組み付けることができます。ミニマンダラガンダムはかなりしっかりと組み付けられるようになっていてポロリはほぼありません。
ミニマンダラガンダムはどれもマンダラガンダムの防御モードを小型化したようなデザインで造形され、どれも小さな錫杖を持っています。錫杖の向きが異なるものが付属。底面にはジョイント穴がありますが3.0mmではありません。グリーン一色なので各部を細かく塗装する必要があります。8体分あるのでちょっと面倒かも;
釣り鐘の乳(ち・にゅう)部分は取り外しが可能。表面のパーツを取り外して組み替えることで、釣り鐘にミニマンダラガンダムが組み付けられますし、クリアブルーのエフェクトパーツとミニマンダラガンダムを組み付けることもできます。
エフェクトパーツは少しずつ長さが違っているので、バランスよく配置することで見栄えの良いポージングが楽しめるようになっています。
アクションベース5はクリアオレンジ成形色での再現。市販されているものと同じで、付属のパーツなどと組み替えることで支柱の角度を変えたり、支柱の位置を調整したりすることができます。クリアブルーパーツはブラックライトに反応しませんが、アクションベースはブラックライトで照らすと発光します。
■ポージング
錫杖を装備して。
錫杖は柄をハンドパーツ穴に通して保持しますが、柄が細身でスルッと移動しやすいので注意です。上手く手の角度を調整しつつ持たせるか、詰め物などをしてすべらないようにしておくと良さそうです。
腕が柔軟なので、錫杖の両手持ちは難なく再現可能。少し腹部を曲げて角度を付けると、腰を落としたようでより格好良く見えて良いですね。
底面に3.0mm穴はないので、浮かせてディスプレイさせる場合は鐘の黄色いモールドを外し、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。
キットが比較的軽量なので、浮かせてのディスプレイも特に重苦しい感じはなくポーズは取らせやすいです。
平手(掌底)が付属するので、中華拳法(カンフー)の構えのような馴染みのあるポーズを再現することができます。手首上下にスイングし、スナップを効かせることが可能。
錫杖を乗せて拝むような、曼陀羅円陣・極楽往生 (まんだらえんじん・ごくらくおうじょう)のポーズを再現。
その他エフェクトパーツとミニマンダラガンダムを組み合わせれば、今川康彦監督考案のHGプラモデルオリジナルギミックを楽しむことができます。布が靡いているものも本編にはないですが、マンダラガンダムの幅のあるポージング、ディスプレイが楽しめるのが良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。このシュールな容姿がなんとも言えず面白いですし、形状だけでなく成形色にもこだわりが感じられる造りになっていて完成度が高いです。特に釣り鐘の出来がよく、そのまま置物としても楽しめるくらい。個性的な頭部も印象的に造形されていますし、ギミック各種に至るまで落ち度は感じられないですね。
気になる点はほぼないですが、赤い数珠関節は細身なため、どうしても重い装備を持つ、背負うなどすると負荷がかかって垂れてしまいます。なのであくまで保持できるのは軽量の武装のみということになりそうです。
ミニマンダラガンダムも小さいながらしっかりとモールドが造形されていますし、エフェクトパーツなどによってかなり楽しめるキットになっています。まさかのキット化でHGFCの夢がまた広がりましたし、あらゆるモビルファイターがキット化の対象となり、マタドールやゼウス、バイキング、マーメイドなどもワンチャンキット化の望みがありそうで嬉しいですね(・・・ないか・・・;)
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