今回は、HG 1/144 xvb-fnc フォーンファルシアのレビューをご紹介します!
HG フォーンファルシアは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するMS『フォーンファルシア』の1/144スケールモデルキットです。ピンクを基調とするフォーンファルシアの機体カラーを成形色で再現。専用武装の「フォーンファルシアバトン」の他、ファルシアとは形状の異なる脚部が新規パーツを用いて再現されたキットになっています。価格は1,540円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
フラム・ナラが搭乗するファルシアの発展機『フォーンファルシア』がHGでキット化。2012年4月に発売されたHGファルシアをベースに、特徴的なピンクのカラーリングが成型色で、フォーンファルシア独自の脚部形状や武装『フォーンファルシアバトン』が新規造形で再現されています。
成型色は淡めのピンクとダークグレーをベースに、全身各部に淡いオレンジを配色。胸部拡散ビーム砲やディスプレイスタンドの一部は濃いオレンジ、専用のクリアスタンドなど一部はクリアピンク成型色での再現となっています。
シールはファルシアと同じものが付属。頭部のスリット状センサー、胸部拡散ビーム砲、背部スラスター、ファルシアベースの一部を補います。塗装もファルシアビットの一部を補うくらい。素組みで十分な色分けが再現されています。
関節やハンドパーツ、ファルシアソードなどにはABSが使用されています。KPSは不使用。
ポリキャップも不使用。関節などもすべてパーツによる構成となっています。脚部が細身で脚底も小さく、倒れやすいところはありますが、関節強度が高いので自立は問題なく可能です。
フォーンファルシアバトン、フォーンファルシアバトン保持用指パーツ、フォーンファルシアビット✕5、握り手✕2、クリアスタンド、が付属。
ファルシアの脚部パーツが余剰で付属。組み替えることでファルシアと同じ形状にすることができます。ファルシアベースは付属せず。
フォーンファルシアビットによるオールレンジ攻撃が再現可能な軟質クリア棒✕3が付属します。
大部分はファルシアと同じなので、各部は簡単に見ていきます。脚部のみファルシアと比較します。
頭部は丸みのあるシルエット。ヴェイガン所属機特有のスリットセンサーも造形されています。合わせ目のできないパーツ構成。
スリットセンサーはグリーンのシールでの色分けです。
胸部は女性をイメージしたコンパクトなシルエット。中央には拡散メガ粒子砲が造形されています。拡散メガ粒子砲はシルバーのシールを貼り、その上からクリアオレンジのパーツを被せての再現です。
腰部も女性らしく細身。フロントアーマーは1個パーツ構成ですが、ボールジョイント接続で適度に可動します。
後部には尻尾を思わせるフォーンファルシアソードを装備しています。
フォーンファルシアソードは脱着可能。1個パーツ構成のシンプルな作りで合わせ目はありません。固定強度も高めです。
腕部も細身。花びらのような前腕装甲が印象的に造形されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。腕全体が同一成型色なので、合わせ目消しはラクそうです。ハンドパーツはヴェイガン機特有の鳥足のようなデザイン。手のひらにはビームバルカンが造形されています。
ビームバルカンはボールジョイント接続で少し可動します。フォーンファルシアソードがマウント可能。
ショルダーアーマーも花びら状で軽装。前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。ダークグレーの肩内部も合わせ目あり。
脚部も細身の女性らしいシルエット。膝装甲が花びらを模したようなデザインになっています。
大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。膝が分離しないので、消す場合は後ハメなどの加工が必要。膝から下も左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。こちらは膝から分離するので合わせ目消しはラク。
ソール部をファルシアと比較して。それほど大きな違いはないですが、ヒール部分が細身のものに変化しています。
脚底穴も3.0mm穴ではなくなっています。
足首の可動は特に違いはないようです。
背部には丸みのある独特の装甲を装備。背部全体を多い隠すフードのようになっています。表面の丸モールドは黒いシールでの色分け。
接続部は一部が欠けた状態のダボ接続。装甲は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができますが、本体から分離するのでそのまま消すだけで良さそうです。
側面の羽は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。
背部装甲は少し上下するので、頭部や肩関節が干渉なく動かせるようになっています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。ファルシアと同様、少女のような小型サイズです。フォーンファルシアの全高は16.2m。
HGファルシアと並べて。フォーンファルシアは成型色がかなり淡め。ソール部が違うだけなので、並べてもそれほど形状の違いはありません。
劇中で戦闘を繰り広げたHGガンダムAGE-FXと並べて。
各部可動域はファルシアと同じ。各部ともまずまず広めに可動してくれます。小型なのでポージングもラク。腕は水平まで可動し、肘は1重関節で90度まで。
腰は360度回転します。前後開脚は広く、立膝もきれいな姿勢で再現することができます。
左右への開脚はハの字程度まで。体型が女性らしいので、並べると新体操をしているような感じも。
可動域の詳細は以下のリンクからファルシアのレビューをご参考くださいm(_ _)m
フォーンファルシアバトン。ステッキのような形状の携行武装になります。フォーンファルシア用に新規造形で再現されています。先端には花のようなビーム発射口が造形。花びらは淡いオレンジに塗り分けが必要です。
フォーンファルシアバトンの保持は平手を分解し、付属の持ち手と手甲パーツを組み合わせます。持ち手の関節は濃いオレンジに塗り分けが必要。
フォーンファルシアビット。ファルシアに付属しているものと同じです。2個パーツ構成で作りはシンプルですが、花型で表面にはモールドも入っています。花びらは淡いオレンジに塗り分けが必要。
フォーンファルシアバトンを装備して。淡いピンクとオレンジのカラーリングで、パイロットと同じく純粋に上官を思うというピュアな感じが強調されていていいですね。
フォーンファルシアバトンは軽装で取り扱いやすいですが、ハンドパーツの固定強度がやや弱め。ごくたまに分解することがあるので注意です。
フォーンファルシアソードも平手のバルカンにしっかりと固定できるので、抜けたりすることなくポーズを取らせることができます。
ディスプレイスタンドはランナーレス台座に円形パーツを組み付けての再現。ランナーレス台座の向きも前後が逆になっています。
円形パーツには付属の軟式クリア棒を指してディスプレイさせることができます。
ファルシアと同じく、オールレンジ攻撃が再現可能な軟質クリア棒が3本付属。20cmほどの長さがあります。
折り曲げることで角度変更が可能。一度曲げると完全にまっすぐには戻りません。
ビットに組付け、スタンドに差し込んでディスプレイさせます。どちらもしっかりと差し込んで固定できるので、ポロリなどなくディスプレイさせることができます。
スタンド、軟式クリア棒、フォーンファルシアビットを使用してディスプレイさせてみました。軟式クリア棒を折り曲げることで、フォーンファルシアビットの自由な動きを表現することができます。
深く曲げればその分フォーンファルシアビットの動きの切れを表現することができます。
支柱が短いので、その分低い位置でしかディスプレイできないのは難点かも。フォーンファルシア本体と軟式クリア棒との距離が近く感じる場合は、フォーンファルシア本体のみ別のスタンドでディスプレイさせてもいいと思います。
軟式クリア棒を切り分ければ、より多くのフォーンファルシアビットをディスプレイさせることができます。華やかさが増していいですね。
胸部の拡散ビーム砲はブラックライトで照らすと発光します。
ソールを組み換えて通常のファルシアに。ほぼ間違い探しレベルです;
適当に何枚かどうぞ。
以上です。淡いピンクとオレンジのカラーリングがより女性らしさ、可愛らしさを表現していますし、ハイヒール状のソールも通常のファルシアとは違った上品さを醸し出しています。フォーンファルシアバトンによってビットを操るようなシーンもわかりやすく表現できるのがいいですね。
気になる点は、フォーンファルシアバトンの持ち手が少し分解しやすかったのと、できればリボンのエフェクトも付属していると、より劇中シーンの再現性が高まったかと。
フォーンファルシアビットも軟式クリア棒によって表情豊かなディスプレイを楽しむことができますし、可動も柔軟で劇中シーンの再現もし易いです。小型でディスプレイもし易く、華麗な演出ができるキットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら