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HG ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版) レビュー

今回は、HG ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版)のレビューをご紹介します!

HG ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版)は、『A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』より、MS「ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様」の1/144スケールモデルキットです。ガンダムTR-6[バーザムII]の特徴的な機体形状を再現。展開状態の頭部ブレードアンテナによってエレノアサテライト・リンクシステム起動状態が再現可能なキットになっています。価格は5,280円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

バーザムやジムシリーズの後継機としてティターンズの一般部隊での運用が想定された機体「バーザムⅡ」の鹵獲仕様機で、真紅色に塗り直された「ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版)」がHGUCでキット化。

2021年7月に発売されたHGバーザム レジオン鹵獲仕様(A.O.Z Re-boot版)HGガンダムTR-6[ウーンドウォート]HG ガンダムTR-6[ヘイズルII]用のパーツを各部に流用しつつ、バーザムⅡの特徴的な頭部や胴体部、大腿部装備、グレネード・ランチャーなどが新規造形で再現されています。HGシリーズとの連携機構も搭載。※一部はHG ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム (A.O.Z RE-BOOT版)からの流用ランナー。

成形色はレジオン鹵獲仕様の特徴であるレッドを基調に、胸部や膝部、ビーム・ライフルなどにブラック、胸部周りや上腕、膝部などにホワイトを配色。その他、頭部アンテナがオレンジ、内部・関節、武装類などがグレーパープル成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部や各部センサー、各部ダクト、スラスターフィンなどの色分けを補いますが多くもなく少なくもなくといったところ。ダクト内部やブーストポッドのモールドなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

グレーパープルの内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-001を使用しますが、PC1(7個)とPC10(2個)を少し使うくらいで殆ど余りです。肘、膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。脚部はウーンドウォートとバーザム脚部の連結でかなり長くなっていますが、接続強度が適度にあるため、自立は安定します。

■付属品

ビーム・ライフル、エレノアサテライト・リンクシステム起動時の頭部、ホバーユニット用パーツ✕2、サブアームユニット展開用のアームパーツが付属。

HGバーザム レジオン鹵獲仕様(A.O.Z Re-boot版)やHGガンダムTR-6[ウーンドウォート]用のパーツが余剰で大量に付属します。HG1体分くらいありますね;バーザムは一部パーツが足りないので再現できませんが、ウーンドウォート本体のカラバリは再現可能です。(コンポジットシールドブースターは付属しません。)

専用のマーキングシールが付属。レジオンエンブレムが収録されています。

■各部形状

ベースキットであるHGバーザム レジオン鹵獲仕様(A.O.Z Re-boot版)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部はバーザムⅡ用に新造。ガンダムタイプのフェイスや頭頂部の大型のンテナなどが印象的に造形されています。左右こめかみのバルカンはパーツによる色分けを再現。側頭部もパーツで細かく色分けされるなどメカニカルさが強調されています。

合わせ目はできないパーツ構成。

バーザム レジオン鹵獲仕様と並べて比較。シルエットこそ似ていますが、フェイスがガンダムタイプに変更され、メット部も左右に厚みのあるものに変化。アンテナもより派手なものに変化しています。

エレノアサテライト・リンクシステム起動時の頭部。アンテナがグワッと左右に開いた形態で、よりガンダムタイプらしさが増しています。ユニコーンガンダムを想起させる個性的なデザイン。

エレノアサテライト・リンクシステム起動時の頭部を組み付けて。頭部形状が異なるだけでも全体的な雰囲気が少し違ってきます。ガンダムタイプらしさが強調されてより格好良く見えますね。

フェイスは通常、エレノアサテライト仕様共にウーンドウォートタイプ。どこか女性らしくもあり、幼さを感じさせるようなデザインになっています。

■胴体部

胸部・腹部。一部にウーンドウォートのパーツを使用しつつ、背部から腹部にかけての動力パイプや特徴的な胸部装甲などが新規パーツを用いて再現されています。胸部装甲や中央の防御用スプレッド・ビームはかなり細かくパーツ分割されていてメカニカル。色分け再現度も高いです。

首は前後にスイング可能。肩も少し引き出すことで少し前後にスイングさせることができます。

肩部(ウーンドウォート腕部?)は固定式でメカニカルなモールドが造形。上部のミサイルランチャーはで展開可能。ヒンジ接続で少し外れやすいので注意です。弾頭のモールドも適度にデザインされています。

腕部ごと前後にロール可能。

腰部は一部にウーンドウォート、ヘイズルⅡのパーツを流用しつつ、ウーンドウォートベースの形状が再現されています。腰部のV字もパーツによる色分けを再現。リアアーマーはバーザムからの流用。中央のダクトはシールでの色分けとなっています。

付属のアームパーツを組み付けることで、サブアームユニット展開状態を再現することができます。内部にはサーベル柄が収納されており、アームの先端に縦型、横型に組み付けて使用することができます。ウーンドウォートでは展開式でしたが、組み換え式のほうが強度が保てるので良いかなと思います。

背部ブーストポッドは上部にハードポイントを持つ装甲がバーザムⅡ用に新造。内部パーツなどはウーンドウォートからの流用となっています。後部センサーはグリーンのシールでの色分け。

ブーストポッドはポリキャップ接続ですが、あまり柔軟に可動するようにはなっていません。リアアーマーは上下に可動。

胴体部を通常のバーザムレジオン仕様と並べて比較。バーザムⅡはウーンドウォートがベースで全くの別物になっています。

■腕部

腕部はバーザム レジオン鹵獲仕様と同じ。バーザム系特有のエッジをメカニカルさを併せ持つデザインになっています。

上腕、前腕共に細かなパーツ構成で合わせ目はありません。左右の組み合わせ部分も中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。

上腕と前腕の接続部はボールジョイントなのでかなり柔軟に可動します。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、上部にできる合わせ目は段落ちモールド化。側面のダクトは黒いシールでの色分けです。

■脚部

脚部はウーンドウォートの脚部にバーザムの脚部を連結させることで延長されています。大腿部には特徴的な3基のクラッカーホルダーを装備。

大腿部はウーンドウォートの脚部になっていて、後部のスタビライザーは展開可能。ランディングギアも展開できるようになっています。

ただし内部フレームはHG ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム (A.O.Z RE-BOOT版)で新造されたもので、MA形態への変形ギミック構造はオミットされています。

大腿部のクラッカーホルダーは簡単な2個パーツ構成でクラッカーの脱着ギミックなどはありません。

膝から下はバーザム レジオン鹵獲仕様のものと同じ。後部にホバーユニットを装備するタイプです。裾のダクトはシールでの色分けですが、膝周りの角型ダクトなどはパーツできっちりと色分けされています。

後部のホバーユニットはアームをスライドさせることで展開可能。アームはロックがかかる仕様になっているため、自然にとじたりすることはありません。付属のホバーパーツを組み付けて使用します。

ウーンドウォートとバーザム脚部との連結は角型ジョイント接続。深めに差し込めるのである程度しっかりとした強度があります。

ソール部もバーザム レジオン鹵獲仕様と同じ。ハイヒール型でスタイリッシュなデザインになっています。足裏は各部ともきっちりとモールドがデザインされていて造りに落ち度は見られません。後部スラスターは可動式。つま先は適度に角度変更が可能。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGサザビーと並べてサイズを比較。脚部が延長されていることもあってHGとしては比較的大きめですが、さすがにサザビーよりは小柄なようでした。バーザムⅡの全高は不明。

HGバーザム レジオン鹵獲仕様(A.O.Z Re-boot版)と並べて比較。デザインやシルエットは似ていますが、ウーンドウォートがバーザム用パーツで拡張されているような形態なため、胴体周りの形状が全く別物になっています。大きさもだいぶ違っています。

コア機であるHGガンダムTR-6[ウーンドウォート]と並べて。バーザムⅡは素体がウーンドウォートなので、胴体周りの形状はウーンドウォートそのままな部分も多いですね。

■各部可動域

頭部は適度に上下させることができます。左右へは多少干渉しますが、水平程度にはスイングさせることができます。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節ですが、上腕装甲が干渉するので少し制限されます。

肩はボールジョイント部分が適度に前後スイングできるかなといったところ。

上半身の前後スイングや腰部の回転などはできないので画像は省きました。

左右へは適度にスイング可能。

アクションベースやスタンドへは、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。ポリキャップ穴なのでしっかりと固定できています。

ウーンドウォートの脚部が干渉するため、前後開脚はハの字程度までと制限されます。

膝はホバーユニットを展開すれば、くの字程度まで曲げることができます。収納状態だと干渉で殆ど曲げられません。膝関節にはメカニカルなモールドが造形。

足首は広めに前後します。左右へはわずかに可動する程度。

腰回りが干渉するため、左右への開脚はハの字程度まで。

内股、ガニ股ともに45度程度まで可動。

立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、構造上腰回りには可動ギミックがなく、その他の可動域も比較的狭め。なのであまり派手なポーズを再現するのは難しいようでした。ですが大型キットでボリューム感はあるので、簡単なポーズでも十分に様になるとは思いますね。

■武装類

ビーム・ライフル。大部分はバーザム レジオン鹵獲仕様と同じものですが、上部には新規造形によるグレネード・ランチャーを装備。ボリューム感ある武装になっています。

グレネード・ランチャーは取り外しが可能。それぞれ個別武装として使用することができます。

バーザム レジオン鹵獲仕様と同型のビーム・ライフル。砲口が爪のようなカバーで挟まれた特徴的なビーム・ライフルになっています。

黒い装甲部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化されています。後部のケーブルは上下に可動。

砲口は角型に開口。上下の爪は抜けた状態なので少し味気ないですね。

バーザムレジオン仕様のビーム・ライフルと並べて比較。一部装甲がグレネード・ランチャーマウント用のものに新造され、下部には円筒型のEパックのようなものが追加されています。

グレネード・ランチャー。小型ですがチープな感じはなく、しっかりとした造りになっています。

砲身、黒い装甲共に左右の組み合わせですが、どちらも合わせ目は段落ちなどでモールド化されているようです。

グリップ、フォアグリップがそれぞれ展開可能。グレネード・ランチャー単体でも保持ができるようになっています。

上腕部にマウント可能。固定強度はまずまず高め。簡単には外れないようでした。接続基部は反転するので、反対側の上腕にもマウントすることができます。

■ポージング

ビーム・ライフルを装備して。

ビーム・ライフルはグリップをハンドパーツで挟んで握らせ、後部ケーブルを上腕に接続。2箇所でで固定されているため、しっかりと保持させることができます。ですがケーブルが適度に可動するので、肘も割と曲げられるのは良いですね。

脚部のホバーユニットを展開して。

エレノアサテライト・リンクシステム起動時の頭部パーツに組み替えて。

アンテナが広がるとなんとなく、ポーズに引き締まったような雰囲気が感じられるようになります。やはりガンタムタイプの頭部には風格のようなものがあるのかも。

肩のミサイル・ランチャーも小技が効いていて良いですね。大腿部もクラッカーホルダーも十分な存在感があります。

腰部サブアームユニットを展開して。割と強度はしっかりとしていますが、付属のアームがヒンジ接続なので経年でヘタれる可能性も。ですが軽量なので、少し補強すれば強度は保てそうです。サーベル柄が縦横どちらも組み付けられるのは表現力が高まって良いですね。

ビームサーベルは通常通りハンドパーツに保持させることもできます。ハンドパーツに隙間なく収まり、スルッと抜け落ちることはありません。ビーム刃はクリアイエロー成形色での再現。ブラックライトには反応しませんでした。

背部に別売りのシールドブースターを装備して。シールドブースターはしっかりと固定されます。特にポロリするようなことはありませんでした。装備すると更に重厚感が増して良いですね。

グレネード・ランチャーはグリップがハンドパーツに隙間なく収まるのでしっかりと保持することができます。後部ストックが長いですが、特に腕部との干渉もありませんでした。軽武装なので取り扱いもラク。

両手持ちは多少肩にぎこちなさはありますが、前腕がボールジョイント接続だったりで腕部の可動が柔軟ですし、肘が曲げられるくらいなので特に構えられないことはないですね。

肩部のボールジョイントパーツは取り外しが可能。外すと太めの丸穴ダボが露出。丸穴は何かのカスタマイズに使えるかもしれませんね。

ボールジョイントパーツはウーンドウォートの肩部などにも装着が可能。バーザムレジオン仕様やHGUCジムⅡの腕部を組み付けるなどカスタマイズが施せます。

脚部の拡張パーツも使用すれば、ヘイズル・アウスラの四肢を組み付けた形態も再現可能。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ヒトクセある容姿ですが、ウーンドウォートにバーザム手足を組み付けた仕様でボリューム感がありますし、新造された胴体部周りもメカニカル感が強調されていて格好良いですね。頭部もガンダムタイプフェイスでヒロイックさがありますし、角割れしたエレノアサテライト・リンクシステム起動仕様も驚きや面白みがあります。

気になる点は、脚の付け根にウーンドウォートのポリキャップ構造がそのまま残されているため、少し強度に不安がありますね。経年で脚が垂れそうなので、ここもついでに固定式にしたほうが良かったなと思います。

このバーザムⅡを基にどのようにカスタマイズできるのか、ちょっとわかりませんでしたが、拡張性は高い構造になっていますし、A.O.Zシリーズの幅を広げるには十分。ヘイズル・アウスラの四肢も組み付けられますし、色々と組み合わせて楽しんでみるのも良いですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. バナナ猫

    on 2024年8月25日 at 19:38 - 返信

    ガンダムブログさんレビューはわかりやすくて好きです
    これからもレビュー頑張ってください!

    • nori

      on 2024年8月30日 at 10:22 - 返信

      ありがたいお言葉感謝ですm(_ _)m
      少し更新頻度は減っていますけど、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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