今回は、2012年11月に発売されたHG 1/144 AGE-3F ガンダムAGE-3 フォートレスのレビューをご紹介します!
HG ガンダムAGE-3 フォートレスは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するMS『ガンダムAGE-3 フォートレス』の1/144スケールモデルキットです。陸戦仕様の特徴的な機体形状を新規造形パーツを用いて再現。コアファイターとGホッパーに分離変形が可能なキットになっています。MS形態、コアファイターとGホッパーどちらでもディスプレイ可能な専用台座、表情豊かな平手が付属。価格は1,980円(税込み)です。
ガンダムAGE-3が陸戦仕様のGウェア「Gホッパー」に換装した形態『ガンダムAGE-3 フォートレス』がHGでキット化。2012年5月に発売されたHGガンダムAGE-3ノーマル(以下、AGE-3ノーマル)をベースに、前腕や肩部にシグマシスキャノンを装備するなど、砲撃戦や拠点防衛を得意とする重装備ユニットが再現されています。「フォートレス」は「移動要塞」という意味。
成型色は、胴体部はAGE-3ノーマルと同じでホワイト、ブルー、レッド、イエローを配色したガンダムカラー。腕部や脚部ユニットにはダークパープルが配色されています。関節や内部などはグレー成型色での再現。
シールは頭部や各部ダクト、スラスター口、足裏のホバー口などを補いますが、そこまで多くはありません。塗装の必要もなく、素組みで十分な色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。全てPS素材で構成されています。
ポリキャップはPC-001Aを全身各部に使用し、関節強度は高め。背部にコアファイターやスラスター類を装備していますが、特に負荷はかからず、自立は安定しています。肩のシグマシスキャノンも自立に影響はありません。
平手(左)、Gホッパー用の基部パーツ、専用台座が付属。
AGE-3ノーマル用の余剰パーツがいくつか付属します。
コアファイター再現用に胸部から上が脱着可能。頭部はAGE-3ノーマルと同じで、アンテナ、ひさし、額センサー周りなどもパーツによる色分けが再現されています。とさか前後のセンサーや胸部中央はシールでの色分け。
胸部はAGE-3ノーマルやAGE-3オービタルと同じ構造ですが、肩接続部はフォートレスに合わせてダークパープル成型色のパーツが新造されています。
腰部をAGE-3ノーマルと比較して。腰部はフォートレス用に厚みのある装甲が新造。中央の赤い装甲はAGE-3ノーマルと同じです。フロントアーマー上部のダークパープルはシールでの色分け。
フロントアーマー下部のダクトは黄色パーツでの色分けです。
背部形状はAGE-3ノーマルやAGE-3オービタルと同じ。リアアーマーのスラスター口は別パーツによる色分けとなっています。
サイドアーマーはフォートレス用にスラスター付きのものが新造。白と黄色の2個パーツ構成で、スラスター内部は黒いシールでの色分けです。合わせ目はなし。
フロントアーマー裏は簡易的な作りで、各面ともにモールドなどはありません。
腕部。二の腕以下はAGE-3ノーマルと同じですが、前腕や肩部には大型のシグマシスキャノンを装備。ダークパープル成型色で印象的に造形されています。
腕部をAGE-3ノーマルと並べて比較。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。ハンドパーツは左右とも穴なしのものが標準となっています。
前腕に装備するシグマシスキャノン。その破壊力は1門だけでもシグマシスライフル以上で、小型である為、取り回しが良いとのこと。打突武装に転用し、相手を殴りつける等といった使い方も可能。一応脱着が可能ですが、前腕の角型ダボが露出するので・・・。
グレー成型色部分は上下の組み合わせで合わせ目は段落ちモールド化。ダークパープルの装甲は左右の組み合わせで表面に合わせ目ができます。消す場合は後ハメが必要。
砲口や後部口、側面の角型モールドは黒いシールでの色分けです。
ショルダーアーマーは厚みのある装甲が再現されています。前後の組み合わせですが、上部と側面の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
前面のエアインテークは黄色いパーツでの色分け。側面の装甲は可動式です。
両肩のシグマシスキャノン。前腕のものよりも少し厚みがあります。
グレー成型色部分は左右の組み合わせで一部に合わせ目ができますが、段落ちなどでモールド化されているのでほとんど手を加えなくても良さそうです。
こちらも砲口や後部口、側面の角型モールドは黒いシールでの色分けです。
基部が可動し、シグマシスキャノンを上下にスイングさせることができます。基部には肉抜き穴があります。
左右へも少しスイングが可能。
脚部をAGE-3ノーマルと比較して。フォートレスは陸戦仕様の重装備ユニットが新造されています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下も左右の組み合わせながら合わせ目はモールド化。スネ左右のダクトは黄色いパーツでの色分けとなっています。
後部スラスターは上下にスイングが可能。スラスター口は特にモールドなどは造形されていません。2個パーツ構成ですが、合わせ目は内側にくるようになっています。
ソール部もフォートレス用に新造。ホバーによる高速移動実現のためのフラットなデザインになっています。足首の関節パーツは裏面に肉抜き穴あり。
足裏は前後ともふちが肉抜き穴。埋めたりモールドを再現したりするのがなかなか大変そうではありますね。中央のホバー口はシールでの色分けです。
つま先やアンクルアーマーは可動式。
後部コアファイター基部もAGE-3ノーマルやAGE-3オービタルのものと同じです。ブルーカラーのシンプルなフライトユニット。キャノピーはクリアグリーン成型色パーツでの再現で、一旦はめ込むと外れにくいので仮組みでは注意が必要。
機首は上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどが必要。
裏面の機首裏装甲や側面の小羽は可動式。
後部のスラスターはボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。後部スラスター口、前部ダクトは黒いシールでの色分け。
基部に頭部ユニットを組み込むことでコアファイターを再現。
裏面に3.0mm穴があるので、アクションベースやスタンドに単機でディスプレイさせることができます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。キット自体(頭頂高)は中間サイズですが、両肩にシグマシスキャノンを装備している分少し大きめです。ガンダムAGE-3フォートレスの全高は18.5mですがややオーバースケール気味。
HGガンダムAGE-3ノーマルと並べて。両肩両脚に厚みのある装甲を装備し、重武装感あるスタイルに変化しています。
HGガンダムAGE-3オービタルとも並べて。陸戦仕様と宇宙戦仕様で違っているため、それに対応する容姿になっています。
各部可動域をAGE-3ノーマルと比較して。腕は水平より少し上まで上げることができます。以外にもAGE-3ノーマルより若干可動域が広め。肘の可動域は同じ。2重関節で深くまで曲げることができます。
腰は360度回転可能。膝もAGE-3ノーマルと同じくらいに深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢で再現可能。
左右への開脚も水平まで幅広く展開させることができます。足首は45度程度まで。
可動域の総括としては、重装備で干渉はしやすいですが、以外にも可動に影響はなく、各部とも幅広く可動させることができます。可動も踏まえたデザインになっているようですね。なので躍動感と重量の両方が表現できるキットになっていると思います。
武装類(シグマシスキャノン)が前腕や肩部に固定されているため、ポロリなどを気にすることなく、ラクにポーズを取らせることができます。ハンドパーツを組み換えたりする手間がないのもいいですね。
股間部が広く、足首が広めに可動するので、大股を開いても接地が安定します。陸戦仕様なので接地状態でのポーズが多くなりますが、安心してポージングを楽しむことができます。
立膝もラクに再現可能。重武装仕様なのであおり視点だとかなりの迫力があります。
ホバー移動するシーンを再現。腰を落とすと腰部フロントアーマーと膝装甲が干渉して、フロントアーマーが外れることがあるので注意です。気になる場合は予め補強しておいたほうが良いかと。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のカバーパーツを外し、3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
平手が付属するのでシグマシスキャノンに手を添えるような柔らかい表情をつけることもできます。
Gホッパーへの換装は他のAGE-3 Gウェアと同じ。まずコアファイター基部と頭部・胸部、腕部、下半身を分離させます。コアファイター基部と頭部・胸部は組み付けてコアファイターに変形させておきます。
そして付属のGホッパー基部パーツに腕部と下半身を組み付けます。ハンドパーツの角度を変え、フロントアーマーは上向きにしておきます。
腕を90度角度を変更して肘を折りたたみます。そして脚部をS時に曲げてコンパクトに。
リアアーマーをおろしてつま先を伸ばしたらGホッパーへの換装完了です。
Gホッパー。肘や膝などの姿勢はGセプター(AGE-3ノーマル)やGバイパー(AGE-3オービタル)と同じですが、後部の大型ユニットや前方に装備する4門のシグマシスキャノンが印象的に造形されています。
Gホッパーをいろんな角度から。各部にロック機構がないですが、関節に強度があるのであまり形態が崩れることはありません。ただ、脚部が肉厚なので、スタンドと干渉して広がりやすいのが難点かと。
重量がありますが、細い支柱でも傾くほどではなく、ストレスなくディスプレイさせることができます。前方のシグマシスキャノンは角度を変えて攻撃シーンを演出してみるのも良さそうですね。
付属の専用台座。AGE-3ノーマルやAGE-3オービタルに付属しているものと同じです。複数パーツで構成された多機能タイプ。
支柱上部や枝分かれした支柱の接続部は組み替えることで3段階に角度調整が可能。
底板の後部には股間部のカバーパーツを、裏面にはハンドパーツを組み付け可能。使用していないパーツの紛失を防ぐことができます。
もちろんMS形態単体でディスプレイさせることが可能ですし、支柱を反転させることでコアファイターとGホッパーを2機同時にディスプレイさせることもできます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。陸戦仕様の重武装感ある容姿がうまく再現されています。前腕や肩部のシグマシスキャノンにサイズ感があるので、単門や4門での攻撃ポーズもかなり様になりますね。柔軟な脚部可動で接地状態でのポーズもラクに再現できるのもメリット。
気になる点はほとんどないですが、腰を落とすと腰部フロントアーマーとスネの装甲が干渉してフロントアーマーが外れやすいです。それと劇中では使用していないですが、おまけでビームサーベルなどが付属していても良かったのかなと。
他のAGE-3Gウェアと同じ構造ではありますが、Gホッパーも前方4門のシグマシスキャノンで迫力がありますし、平手によって柔らかい表情の演出も可能。脚裾が太いからか、ホバー移動するシーンなどのあおり視点が特に格好良く見えるなど、移動要塞という名にふさわしい、魅力的な重装備ユニットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら