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HGUC ユニコーンガンダム ユニコーンモード レビュー

今回は、2009年11月に発売されたHGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム ユニコーンモードのレビューをご紹介します!

HGUC ユニコーンガンダム ユニコーンモードは、『機動戦士ガンダムUC』に登場する主人公機『ユニコーンガンダム』のユニコーンモード1/144スケールモデルキットです。変形前のサイコフレームが閉じた姿を、白成型色パーツを用いて新規造形で再現。劇中変形時に可動する部位をあえて別パーツ化することで、変形のイメージが強調されたキットになっています。価格は1,650円(税込み)です。

「UC計画」の最終段階として開発された実験機で、変形前の一本角(ブレードアンテナ)とフェイスガードの被覆が特徴的な姿『ユニコーンガンダム ユニコーンモード』がHGUCでキット化。サイコフレームが露出しない、純白のカラーリングが印象的なキットになっています。

成型色は外装のホワイトをベースに、ソールやバックパックにダークブルーを配色。腹部や内部・関節はグレー成型色でまとめられています。シールはフェイスガードとハイパー・バズーカのセンサーを補うくらいでわずか。塗装は頭部バルカンやシールド裏などをグレーで塗り分ける程度です。

関節や内部、ソール部など一部にHGUCユニコーンガンダム デストロイモードのパーツを使用しつつ、各部を新規造形パーツで再現。サイコフレーム用パーツがない分、デストロイモードよりも組み立てやすくなっています。

ポリキャップはグレー成型色のPC-132ACを関節各部に使用し、関節強度はまずまず。大柄な背負いものはなく、脚底もデストロイモードより接地面が広いため、自立はより安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

ハイパー・バズーカ、シールド、ビームサーベル刃✕2、ハイパー・バズーカ格納形態用後部パーツ、予備マガジン、シールド用ジョイントパーツ2種、平手(左右)、武器持ち手(右)が付属。

各部をデストロイモードと比較しながら各部を見ていきます。

頭部。とさかなどわずかにガンダムタイプのシルエットを残しつつ、額の一本角やフェイス全体を覆い隠すフェイスガードが印象的なデザインになっています。フェイスガードの目元はグリーンのシールでの色分け。

メット部は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は出来ないパーツ構成になっています。

胴体部。各部装甲を展開していない、シンプルな角型造形となっています。表面各部にラインモールドが造形されて適度にメカニカル。胸部はモールドに沿ってパーツ分割されているので、モールドが少し深めになっています。

肩はセンサーを展開していない分地味ですが、デストロイモードとと同じく腕の可動に合わせて動きます。

リアアーマー、サイドアーマー共にダクトはグレーパーツでの色分け。

腰アーマー裏にモールドは造形されておらず、フロントアーマーは表面のモールドに合わせてあるだけですが、割とメカニカルなデザインになっています。

腕部。各部とも装甲が閉じた状態。前腕にサーベルホルダー(ビームトンファー)こそ造形されていますが、全体的に派手さのないシンプルなシルエットになっています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は各部ともパーツ分割され、合わせ目はサイコフレーム展開部に沿ってラインモールド化されています。

デストロイモードでは前腕のビームトンファーを展開することができますが、このユニコーンモードは外装が干渉してビームトンファーを展開することはできません。

ショルダーアーマーは前後と上部でパーツ分割され、合わせ目は両端で段落ちモールド化。デストロイモードとは少し違った構造で、落ち度のない造りになっています。肩内部パーツには合わせ目ができるので、塗装時は合わせ目を消してからショルダーアーマーを組むようになるかと。

脚部も装甲が閉じた状態ながらも、展開部に沿ってラインモールドが造形。こちらもデストロイモードとは異なる、派手さのないシルエットになっています。

大腿部は左右挟み込みタイプですが、合わせ目はサイコフレーム展開部に合わせてラインモールド化。膝から下も四方からパーツを組み合わせる形で合わせ目はありません。スネの合わせ目はラインモールドとしておいて良さそう。

ソール部。デストロイモードではハイヒール型になっていますが、ユニコーンモードはかかとや側面の装甲が閉じた状態で厚みのあるフォルムになっています。

足裏はメカニカルな底パーツが造形。

バックパックも各部装甲が閉じた状態。大部分はパーツはデストロイモードと共通ですが、組み合わせによってコンパクトな収納形態が再現されています。

バックパックは『工』型ダボ接続で固定強度はまずまず高め。デストロイモードと同じダボ形状です。

バーニアはデストロイモードと同じく開口されていますが、ユニコーンモードは接続ダボがグレーで色味が統一されています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。大きさはルプレクスと同じくらいで、HGの中では平均的か少し大きいくらい。

HGUCユニコーンガンダム デストロイモードと並べて比較。デストロイモードは各部サイコフレームが露出した状態で、全高も思った以上に大きめ。ユニコーンモードの全高が19.7m、デストロイモードの全高が21.7mです。変形を意識せず設計されているからか、どちらもプロポーションバランスがいいですね。本来なら一体で構成されるこの2体を並べると、なぜか不思議な気分に・・・;

RGユニコーンガンダムのユニコーンモードとも並べて比較。RGのほうが少し大きめで、各部外装は2色のホワイトになっています。

その他、デストロイモードと同じく肩装甲の大きさなどが違っています。

頭部は幅広く見上げる動きが可能です。左右へも干渉なくスムーズにスイングが可能。

腕は水平より少し上まで上がります。肘は1重関節で90度曲がるくらい。

肩もわずかに前後する程度です。

腹部を抜けない程度に引き伸ばすことで、上半身をわずかに前後させることができます。

腰は干渉なく360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

股間部は適度にスイングが可能。脚部を自然な状態で可動させることができます。

前後開脚は、水平程度まで展開可能。後方はリアアーマーが可動せず、干渉するのでそれなりです。

膝の可動はくの字程度まで。膝関節はモナカ割ですが、合わせ目は段差モールド化されています。

足首は前後左右ともあまり広くはないながらも、適度に可動します。

左右への開脚はハの字程度まで。

股間部がボールジョイントなので、内股、ガニ股ともにわずか。ですががに股は内股よりも少し広めに可動するようです。

立膝はかなり厳しめでした。

可動域の総括としては、全体的な可動域はデストロイモードとほとんど同じですが、肘は若干可動域が狭く、がに股は少し広め。立膝は装甲の形状もあってデストロイモードのほうが安定しますね。現代のキットほど柔軟ではなく、派手なポーズは難しいですが、ある程度は動くのでポージングもそれなりにといった感じです。

ハイパー・バズーカ。280mm大口径対艦攻撃用無反動ロケット発射システムで、連邦系MS用の実体弾火器になります。砲身や本体部も程度にモールドが造形され、メカニカルに再現されています。グレー成型色のみで構成され、塗装もほぼ必要なし。

砲身は筒型でモナカパーツで構成され、一部の上下に合わせ目ができます。

砲身側面のフォアグリップは前後にスイングが可能。

本体部分も左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。砲身など各部が分離できるので、個別に合わせ目消しが可能。

センサーはグリーンのシールでの色分け。後部の接続リブは引き起こしが可能です。

マガジンを装備しない状態が再現できる後部パーツが付属し、組み換えが可能。

砲身も中間部と分解して組み換え、砲身を縮めた状態が再現可能です。

そして後部と砲身を組み換えることで格納形態に。

格納形態でバックパックにマウントさせておくことができます。その他、予備マガジンもリアアーマーにマウント可能です。

シールド。サイコフレームを展開しない状態で、全体が白くまとめられています。裏面や羽のサイコフレーム部分はグレーに塗り分けが必要。

デストロイモードと同じく、ジョイントパーツを使うことで前腕やバックパックにマウント可能です。

一通り武装して。

ハイパー・バズーカはグリップが可動しないので多少マガジンとショルダーアーマーが干渉しやすいですが、肘を曲げて担ぎ、干渉を避けることで問題なく構えることが可能です。

平手が付属するので、バズーカの砲身に手を添えるような自然なポーズが取れていいですね。

両手持ちもフォアグリップにハンドパーツを差し込むだけで再現できるのでラクに再現が可能。ぎこちなさもなく、すんなりと保持させることができます。グリップが可動しないので、脇に抱えるように持たせるのは無理でした。

ビームサーベルはダボ固定ではないので、多少スルスルとして移動しやすいです。なのでポージング時にはある程度の調整が必要かと。

このキットにはビームマグナムが付属していませんが、デストロイモード(別売り)から拝借することで装備させることができます。ビームマグナムの予備マガジンもリアアーマーにマウント可能。

代わりにこのキットに付属している平手やビームサーベル刃をデストロイモードに組み付けることで、ポージングの幅を広げることができます。2体揃えることで劇中での装備やポージングの再現度がより高くなるのはいいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。サイコフレームが露出しない、純白のユニコーンモードならではの清潔感がありますし、変形を意識していない分プロポーションもバランスがよく、造形物としても優秀。デストロイモードの構造がそのまま反映されているので、外装も各部がパーツ分割されててモールドも深めになっていてリアルさが出ていると思います。気になる点もほぼありません。

付属の平手やサーベル刃はデストロイモードにも反映出来ますし、ハイパー・バズーカも合わせ目はありますがメカニカルに造形されていて見栄えもいいです。デストロイモードよりも組みやすく、キットとしても取り扱いやすい、安定した楽しみ方ができるキットなのがいいですね。

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1件のコメントがあります。

  1. 高井俊明

    on 2021年7月14日 at 18:29 - 返信

    僕も持っています。シンプルでいいですね。

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