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HGUC ハイザック レビュー

今回は、2000年7月に発売されたHGUC 1/144 ハイザックのレビューをご紹介します!

HGUC ハイザックは、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『ハイザック』の1/144スケールモデルキットです。カトキハジメ氏のコンセプトデザインとティターンズカラーのグリーン機体色によってキット化。メカニカルでマッシブな造形が再現されています。武装類は120mmザク・マシンガン改やシールドが付属。価格は1,080円(税込み)です。

HGUC初期に発売された No.012のガンプラHGUCハイザック。各部が簡単な構造なため、合わせ目箇所も多いですが、動力パイプやエアインテークなどが別パーツで色分けされたキットになっています。

前腕や脚部など、各部のポリキャップ使用頻度は高く、関節の強度も高めになっています。肉厚な脚部と脚底で安定した自立が可能。使用するポリキャップはPC-123プラスです。

頭部。やや丸みを帯びていてディフォルメ感のある造形。今のガンプラのような頭身ではないため、体型バランス的には少し大きめかと。頭部は左右挟み込みタイプなので縦に合わせ目ができます。左右の動力パイプは軟式素材で、口元のダクトはスリットが入っていますが色分けはなし。

モノアイはパーツに黒いシールを貼り、その上にモノアイシールを貼るようになっています。なのでモノアイの可動はシールの貼り替えによって再現します。

胸部。モールドは少なめの肉厚な造形。エアインテークは別パーツで黄色く色分けされています。

腰部。こちらもモールドは少なめ。前後ともプレーンな造形です。ウェルドラインが目立つくらい。腰アーマー裏はシンプルでモールドはありません。脚部の付け根はボールジョイント接続です。

腕部。右肩にL字シールド、左肩にスパイクアーマーなのはザクと同じです。肩から下の造形は左右で同じ。動力パイプをマウントした特徴的な造形になっています。

二の腕はモナカ型なので合わせ目ができます。前腕は複数パーツの組み合わせですが、グリーンパーツは挟み込みタイプなので部分的に合わせ目ができます。膝から下が分離できるので、前腕の合わせ目消しは比較的ラクかと。

L字シールドは表裏の2枚パーツ構成。ボールジョイント接続のポリキャップを挟むようになっています。裏面にはモールドが造形されています。

スパイクアーマーは挟み込みタイプで合わせ目ができます。

脚部。マッシブな造形で、ザクおなじみの側面動力パイプはありません。

大腿部は左右挟み込みタイプで、前側の合わせ目は段落ちモールド化されていますが、上部の動力パイプ(塗り分けが必要)には合わせ目ができます。大腿部後ろ側には合わせ目ができる構造になっています。膝裏の動力パイプも簡易的。膝から下も左右挟み込みタイプで、前後に合わせ目が出来ます。

側面のアーマーはシンプルなダボ接続で、アーマー下部のレッグスラスターは赤いパーツで色分けされています。レッグスラスター内部は3基のバーニアが造形されていますが、スラスター内部は赤一色なので塗り分ける必要があります。膝の黄色い動力パイプパーツは折り曲げる構造になっていて、ダボにはめ込んでも浮きやすいので注意です。

足首から下の部分。こちらもモールドが少なめの造形です。脚甲部分はブルーグレーに塗り分けが必要です。つま先はシールによる色分けですが、別パーツで肉抜き穴もない足裏は塗り分けが必要です。

バックパック。本体部分は角型で肉厚な造形ですが、上部に2枚のフィンユニットを装備するなど特徴的な造形になっています。フィンユニットの先端はグリーンに塗り分ける必要があります。

2ダボ接続ですが、ダボ幅が違うので他キットのバックパックをマウントするのはできないようです。(ジョイントパーツを噛ませばいけるかも。)

前後挟み込みタイプなので側面など部分的に合わせ目ができます。下部のバーニアは赤いパーツでの色分けとなっています。

フィンユニットは左右に可動し、根元が回転可動します。

下部バーニア脇のアーマーも左右に可動しますが、こちらは強度がまずまずありますが、付け根がボールジョイント型で抜けることもあるので注意です。上部フィンユニットは抜け落ちることはないですが、固定が甘く、左右にふらつきやすいので注意です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。中間サイズです。ちなみにハイザックの全高は21.2m。陸ジムは18.0mです。

THE ORIGIN版のザクと並べて。並べても造形にそこまで違和感はないですね。

REVIVE版ガンダムMk-Ⅱ、ガルバルディβと並べて。近年のZシリーズキットと並べても造形的に違和感はないですね。一緒にディスプレイするのもありだと思います。

頭部の可動は、顎引きは殆どできませんが、見上げる状態はまずまず可能です。左右へは問題なくスムーズに可動します。

肩はL字シールドを交わすことで水平程度にまでは上げることができます。ですがシールドを交わさないと左肩のスパイクアーマーのように頭部と干渉して可動範囲は狭まります。干渉によってスパイクアーマーが外れやすいので注意です。

外装が干渉するため、肘も90度程度までの可動となっています。肩は胴体から伸びるダボ接続なので、肩の前後スイングなどの可動は全くありません。

腹部が可動しないので、上半身の前後スイング可動は全くありません。腰の回転もわずかにひねられる程度です。

股間部にアクションベース差し込み用のダボ穴(又はポリキャップ式の穴)がないので、アクションベースに付属のU字型パーツで股間部を挟み込んでのディスプレイになります。固定強度はまずまず。ただ、U字パーツの干渉により、脚部の可動が狭まってポージングの表現が制限されたりします。

フロントアーマーはわずかに展開する程度でリアアーマーは全く可動しないので、前後開脚はあまり広く可動させることは出来ません。

膝の可動もごくわずか。膝を曲げると固定の甘い動力パイプが浮き上がったりするので、接着したりして固定強度を高めてやる必要がありそうです。

足首の前後可動域はまずまず広め。左右への可動はそれほどでもなく、脚部外装の範囲内で可動します。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚もごくわずか。ハの字っぽく広げられる程度です。

内股、ガニ股もわずかに表現できているかなぁという程度で、低範囲の可動となっています。

フロントアーマーと大腿部が干渉し、膝も深く曲げられないので、立膝と呼べる形にすることはできませんでした。

全体的な可動域としては、現代のガンプラの可動域に慣れていると圧倒的な物足りなさを感じてしまうかもです。残念ですが、ポージングではあまり凝ったポーズは出来なそうですね。

120mmザク・マシンガン改、シールド、武器持ち手(右)が付属。

120mmザク・マシンガン改。ブルーグレー単色のパーツ構成で、ドラム・マガジンやセンサー、フォアグリップなどが別パーツ化されています。本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。

フォアグリップは左右に可動します。センサーも上下モナカなので合わせ目ができます。分解できるので合わせ目消しはラクそうです。センサーは塗り分けが必要です。

シールド。ダークグリーンパーツ2個を組み合わせる簡単な作りで、表面の十字マークは黄色く塗り分ける必要があります。一応のぞき穴は開口されています。

120mmザク・マシンガン改とシールドを装備した状態で。120mmザク・マシンガン改は武器持ち手で保持させますが、武器持ち手は手甲パーツを外して保持させるようになります。保持強度は高めで外れ落ちることもなくしっかりと保持できます。手首に角度が付いておらず、ストックと前腕が干渉しやすいのでその点はポージング時に干渉させないよう注意が必要です。シールドは前腕に差し込むだけで、ポリキャップ接続なので保持強度は高いです。

各部可動域が狭く、派手で柔軟なポーズは制限されますが、どっしりとした体型なので接地してのポージングは割と様になります。

肩の前後スイングがないので、ザク・マシンガン改の両手持ちは厳しめ。なんとか保持できますが、いろんな角度での両手持ちは制限されます。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。流石に年代物のキットなので多少の古さは感じますが、その時代ならではの個性あるキットになっていると思います。昔、1/100ハイザックを接着剤でベトベトにしながら組んだ記憶がありますが、それに比べるとずいぶんハイザックも垢抜けたなぁと(笑)

REVIVE版Mk-Ⅱやガルバルディβと並べてもそれほど違和感がないので、造形的にはいいのではないかと思います。ただ、最近のキットと比べるとどうしても合わせ目は多いですし可動域には大きな差があるので、できればREVIVEとして新たにキット化してもらいたいところです。

なのでそれまではこのハイザックの合わせ目を消したり塗装したり、改修してスタイルを変えてみたりと、自分好みのハイザックに作り変えていろいろと楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

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4 件のコメントがあります。

  1. 通りすがりの仮面ライダー

    on 2018年12月6日 at 19:04 - 返信

    写真は綺麗に撮れているので出来ればもう少し良いニッパーを使ってあげてください

    • 匿名

      on 2018年12月11日 at 15:58 - 返信

      あくまで”素組み”レビューだから、敢えてこういう感じでやってると思うんですけど(凡推理)

  2. ジョン・ドゥ(CV:野沢那智

    on 2018年12月7日 at 22:45 - 返信

    ここはあくまでもレビューしてくれてる場だから……この人の作品作ってるページみてきなよ、すごいから。
    レビューの場合は、逆にゲート跡が残ってる方が、ここを処理するんだなって目安になるぞい。

  3. ぽん吉

    on 2018年12月15日 at 17:30 - 返信

    HGUCハイザック、プロモーションは悪くないけど可動が・・・
    個人的には足部分は間接技やダブルボールジョイントを使って膝立ち出来るように改造したことがあります。
    改造前提ならば悪くないキットですが、やはりリックディアスと共々リバイブ希望ですね。

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