今回は、HGUC 1/144 RMS-179 ジムII・セミストライカーのレビューをご紹介します!
HGUC ジムII・セミストライカーは、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS「RMS-179 ジムII・セミストライカー」の1/144スケールモデルキットです。ジムII・セミストライカーの特徴的な各部形状を再現。劇中で使用したツイン・ビーム・スピアが付属し、印象的なポージングが可能となっています。価格は2,090円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ジムIIをトリントン基地所属兵士たちが改修した機体で、episode4劇中では連邦兵が搭乗。イフリート・シュナイドと交戦するも、ヒート・ダートを脇腹に一刺しされて撃破された機体「RMS-179 ジムII・セミストライカー」がHGUCでキット化。
各部にHGUC ジムII(2011年10月発売)、HGUC ジム・ストライカー(2006年12月)、HGUC ジムIII(ユニコーンデザートカラーVer.)(2012年5月発売)のパーツを流用しつつ、特徴的な肩部や左前腕部、固定式シールド、脚部の一部装甲が新規造形で再現されています。
成形色はライトブラウンを基調に、胸部や前腕部固定式シールド、ソール部、ツイン・ビーム・スピアなどにダークブルー、胸部エアインテークにイエローを配色。その他、頭部バイザーがクリアグリーン、内部や関節、バックパック、ビーム・ライフルなどがグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部や胸部センサー、首や腹部を補いますが、特別多くはありません。頭部バルカンや腰部サイドアーマーの一部、脚部のアポジ、バックパックのバーニアなどを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも違和感がないくらいの色分けが再現されています。
KPSやABSは不使用。素材のほとんどはPSで構成されているため、塗装による破損、ひび割れなどは心配せずに済みそうです。
ポリキャップはPC-001を使用し、全身各部に組み込みます。肘や膝はポリキャップとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。軽装で特に負荷のかかるような装備はないため、自立は安定しています。
■付属品
ツイン・ビーム・スピア、ビーム・ライフル、シールド、ビーム・サーベル刃×2、武器持ち手(右)が付属。設定ではシールドは装備しないため、おまけ扱いとなります。
HGUC ジムII、HGUC ジムIII、HGUC ジム・ストライカー用のパーツが余剰で付属。ジムIIのパーツが一通り付属するので、ジムIIとして組むことができます。ちなみに各部を余剰パーツと組み替えるとHGUC ジムII(デザートカラーVer.)と全く同じカラーリングになります。
■各部形状
HGUC ジムII(以下、ジムII)と比較しながら各部を見ていきます。
■頭部
頭部はジムIIと同形状。ジム系特有の丸みのシルエットで造形されています。後頭部に1本のアンテナを持つ素朴なデザイン。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。こめかみのバルカンはグレーに塗り分けが必要。
メット部は前後の組み合わせですが、特にパーツを挟まないので合わせ目消しはラクそうです。バイザーはゲートをきれいに処理しないと画像のように少し浮いた状態になるので注意。(反面教師的にご参考ください・・・;)
バイザー内部にはメカニカルなモールドが造形。シルバーなどメタリック調に塗り分けるなどするとリアリティが高まりそうです。
■胴体部
胴体部。大部分はジムIIと同形状ですが、リアアーマーのみジムIIIから流用。中央下部(赤◯)が欠けた形状になっています。カラーリングは落ち着いたダークブルーが基調でミリタリー感が強く表現されています。肩部センサーはグリーンのシールでの色分け。サイドアーマーの中央角型モールドはグレーに塗り分けが必要です。
首はダブルボールジョイント型ポリキャップ仕様で適度に可動。肩部もポリキャップ仕様で前方に少し展開が可能です。首周りの装甲はグレーのシールでの色分け。
腹部と中央のコックピットハッチはグレーパーツにシールを貼って色分けする仕様。腹部装甲はくすみのあるホワイト、中央のコックピットハッチは赤いシールでの色分けです。
腰アーマー裏は各面ともモールドはなく、シンプルなデザイン。股間部にはロールギミックがあり、脚部が少し柔軟に可動します。
■腕部
右腕部をジムIIと比較して。上腕から下はジムIIと同形状ですが、ショルダーアーマーがジムII・セミストライカー用に新造。前面と側面にスリットモールドが入ったウェラブル・アーマーのような追加装甲になっています。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離できるので合わせ目消しはラクそう。肘のマルイチ駆動部は前腕側で固定されているため、肘可動には追従しません。手甲はライトブラウンに要塗装。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部や側面に合わせ目ができます。側面の装甲は上下に可動。装甲裏は腰部と同様、フラットで特にモールドなどはありません。
左前腕部にはジムII・セミストライカー用に前腕部や側面の固定式シールドが新造。ジムIIの前腕にシールドを追加装備したような仕様になっています。前腕部は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は大部分が段落ちモールド化。一部のみ合わせ目ができる仕様です。
脚部をジムIIと比較して。脚部はジムII・セミストライカー用にふくらはぎなどの後部装甲が新造。後部の台形型スラスターがオミットされ、ふくらはぎ側面には小型アポジスラスターが造形されています。モールドデザインも別物に変化。膝のマルイチ駆動部は腕部と同様、下腿側に固定されているため、膝の可動には追従しません。
設定画はジムIIと同形状なので、余剰パーツと組み替えて設定通りにしてみても良いかもですね。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は後部が左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目消しはラクそう。
内側のふくらはぎはアポジをカバーパーツで塞ぐようになっていますが、造形が緻密で見栄えがするのでカバーパーツを付けずにおくのもありかもですね。カバーパーツは小さいので紛失に注意です。アポジは周りをグレー、中央をレッドに塗り分けが必要。
ソール部はジムⅡ特有のスリッパ型。つま先のスリットモールドやエッジの効いたアンクルアーマーで重機的な雰囲気が味わえるようになっています。足首はポリキャップと1軸接続で適度に持ち上げることができます。左右の組み合わせで足甲側に合わせ目あり。
アンクルアーマーも左右の組み合わせで右端に合わせ目ができる仕様。適度に展開も可能です。
足裏はモールド入りの裏打ちパーツで蓋がされています。足の付け根はロールや上下など柔軟に可動するタイプ。膝装甲の側面にはジムⅡと同様、設定画にない謎モールド(赤◯)がデザインされています。
■バックパック
バックパックはジムⅡと同タイプ。左にサーベルホルダー、下部に2口のスラスターを持つシンプルなユニットになっています。右側のセンサーはブルーのシールでの色分け。サーベルホルダーに可動ギミックはありません。
バーニアは特に可動ギミックはなく、造り自体もシンプル。2口がモールドで繋がっているので、切り欠くなどすると見栄えが良くなりそうです。
バックパックは縦型の1ダボ接続。簡単な1個パーツ構成なため、内側はガッツリ肉抜き穴です。ですが組み付けるとほぼ見えなくなり、不自然な感じはありません。
ジムII・セミストライカー本体の背部は3穴仕様なので、ガンダムMk-Ⅱ(HGUC スーパーガンダム)やHGUC ヘイズル改などのバックパックが装備可能です。
■他キットとの比較(画像をクリックすると大きい画像が確認できます。)
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUC νガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。RX-78-2とほぼ同じ。HGとしては標準かやや小柄な部類に入ります。サイズ的にも取り扱いがラク。ジムII・セミストライカーの頭頂高は18.1mです。
一部パーツが流用されているHGUC ジムII(デザートカラーVer.で代用)、HGUC ジムIII(ユニコーンデザートカラーVer.)、 HGUC ジム・ストライカーと並べて比較。一番形状が近いのはジムII。ジム・ストライカーからの流用はツイン・ビーム・スピアのみで外装は流用されていませんが、肩部ウェラブル・アーマーのデザインはよく似ていますね。
HGUCのジムバリエーション機をいくつか並べて。ジムII・セミストライカーはやはり肩部や前腕部の装甲に特別感のある仕様になります。
■各部可動域
肩部や脚部の一部などが新造されていますが、可動域は全体的にジムIIとほぼ同じ。頭部はわずかに上下する程度です。腕は水平まで上げられ、肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節ですが、90度程度までしか曲がりません。立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。
左右への開脚は水平まではいきませんが、かなり広く展開させることができます。足首の可動はそれなりでした。サイドアーマーが腹部に擦れるとシールが剥がれる可能性があるので注意です。
■武装類
ツイン・ビーム・スピア。ジムII・セミストライカーの主兵装です。ビーム・ジャベリンの運用データを生かして開発された槍状の武装で、接近戦時のリーチに優れるとのこと。HGUC ジム・ストライカーからの流用になります。
基部複数パーツ構成。各部とも左右の組み合わせで上下に合わせ目ができる仕様です。付属のサーベル柄はしっかりと固定されているため、自然に抜けたりポロリしたりという心配はありません。ですが隙間ができるとサーベル柄が抜けやすくなるので注意です。
スピアの基部は下側の可動に連動して上側も可動します。(逆も可能ですが、若干可動に不安があります。)
付属のサーベル刃を組み付けることで、ロングスピアのような形態が再現できますし、基部の角度を変えれば大斧のような武装としても使用可能です。
サーベル柄を取り外してビーム刃を組み付けることで、通常のビームサーベルとしても使用可能。
ビーム・ライフル。ベース機であるジムIIのものと同型のビーム・ライフルです。派手さはないですが、全体的にモールドがデザインされていてメカニカル。HGUC ジムⅡからの流用になります。
本体部分は左右の組み合わせで上下など各面に合わせ目ができます。銃口とフォアグリップは別パーツ化。
フォアグリップは左右に可動。上部センサーは特にシールなどでの色分けはないので塗装が必要です。
シールド。実体弾などに対して有効な防御用の実体盾です。表面には十字マークを持つ仕様。ジムII・セミストライカーの標準武装ではないですが、このキットではおまけ的に付属しています。裏面は丁寧にモールドがデザインされていてチープな感じはありません。
裏面中央のジョイントはポリキャップ接続でロールや上下に可動。シールドの向きを自由に変えることができます。
■ポージング
ツイン・ビーム・スピアを装備して。
ツイン・ビーム・スピアは通常の握り手で保持します。柄の細い部分を握らせるとクルッと反転したりするので、太くなっている箇所を握らせたほうがふらつきや反転がなくなって保持がラクになります。
柄が長いので、裾の辺りを握らせることで両手持ちも問題なく可能でした。
肩がそこそこ可動するので、幅を狭めて保持させることもできます。軽量の武装ですし、腕部の関節強度も高いので、腕が垂れる心配はありません。
浮かせてディスプレイさせる場合は、通常のHGと同様、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。しっかりと固定されるため、キットが反転したりすることなく、安定したディスプレイが可能でした。
ビーム・ライフルは手のひらにダボ固定するため、ふらつくことなく安定した保持が可能です。
キットを弄っていると大腿部が脚の付け根から抜けやすいので注意です。一度クセがつくと頻繁に抜け落ちるので強度を上げておきました。
ビーム・ライフルの両手持ちも問題なく再現可能。フォアグリップはハンドパーツをバラして握らせます。右の脇を締め、左腕をしっかりと伸ばしてポーズを取らせると、格好良い両手持ち射撃ができて良いかと。
シールドはジョイントパーツを前腕に組み付けることで装備可能。ジョイントパーツの位置を組み替えれば、側面と後面にシールドを配置することができます。
ただし左前腕にジョイント穴はないので、右前腕にのみ装備させることができます。左前腕に装備させたい場合は余剰の前腕部パーツに組み替えると良いですね。
バックパックのサーベル柄も引き抜いてビーム刃を組み付けることで、武器として使用することができます。ビーム刃はクリアピンク成形色での再現でブラックライトには反応しないタイプでした。
ツイン・ビーム・スピアのサーベル柄を含めですが、柄が細身でハンドパーツ穴との間に隙間があり、やや抜け落ちやすいので注意です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ジムIIとそんなに差はないですが、肩部の追加装甲や前腕部の固定式シールド、脚部装甲にはセミストライカーならではの味があって良いですね。各部アーマーによって仕事人のような雰囲気が感じられますし、渋みのあるカラーリングによってディスプレイ時に戦場のリアリティが感じられるようになっています。
気になる点はジムIIからの引き継ぎですが、大腿部が脚の付け根から抜けやすいので注意です。ヘタれてしまうとかなりの頻度で外れて面倒なので、あらかじめ補強しておいてからポーズを付けたほうが良さそうですね。
ツイン・ビーム・スピアの可動ギミックが良く、ポージングでダイナミックな表情付けができますし、固定式シールド、ビーム・ライフル、おまけ武装のシールド、ビーム・サーベルなど武装も充実。イフリート・シュナイドと組み合わせてEpisode 4の泥臭い戦闘シーンを再現したりと、様々な遊び方が楽しめる万能型のキットになっているのが良いですね。
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