今回は、2014年1月に発売されたHGBF 1/144 スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイングのレビューをご紹介します!
HGBFスタービルドストライクガンダム プラフスキーウイングは、『ガンダムビルドファイターズ』に登場するガンプラ『スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング』の1/144スケールモデルキットです。ビルドストライクの進化系である特徴的な機体形状を再現。戦闘機形態に変形可能なユニバースブースターの他、クリアパーツによるプラフスキーウイングといった特徴的な武装が再現されたキットになっています。価格は1,650円(税込み)です。
イオリ・セイが大破したビルドストライクガンダムフルパッケージを改良し、第7回世界大会にて優勝を果たしたガンプラ『スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング』がHGBFでキット化。
2013年10月に発売されたHGBFビルドストライクガンダムフルパッケージをベースに、脹脛の装甲や背部ユニバースブースター、スタービームライフル、アブソーブシールドの一部、プラフスキーウイングなどが新規造形で再現されています。
成型色はホワイトをベースに、胸部や腰部にブルー、腹部や肩部、ソール部などにレッド、頭部アンテナにイエローを配色。その他、脹脛や背部ユニバーサルブースターのプラフスキー粒子放出部は蛍光のクリアピンク、内部や関節、フレームはグレー成型色での再現となっています。
シールは肩、前腕、サイドアーマー、膝、背部ユニバーサルブースターなどのモールドや装甲の一部を細かく色分けします。ユニバーサルブースターやスタービームライフル、アブソーブシールドといった武装類の一部を塗り分ける必要がありますが、素組みでも設定に近い色分けが再現されています。
内部・関節やフレーム、武装類などのグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。
ポリキャップは定番のPC-002の全てをスタービルドストライクガンダムの本体各部に、PC-7をプラフスキーウイングに使用します。肘はKPS、膝はKPSとポリキャップの構造で関節強度はまずまず高め。背部にユニバーサルブースターを装備していますが、後方への負荷は殆どなく、自立は安定しています。
スタービームライフル、アブソーブシールド、アブソーブシールド用差し替えパーツ、プラフスキーウイングパーツ各種、プラフスキーウイング用ジョイントパーツ✕2、ビームサーベル刃✕2、専用台座が付属。
HGBFビルドストライクガンダム用の余剰パーツが付属。組み替えることで、通常のビルドストライクガンダム(素体のみ)を再現することができます。
大部分はビルドストライクガンダム(HGBFビルドストライクガンダム フルパッケージ)と同じなので、形状の異なる脚部のみ比較しながら各部を見ていきます。
頭部。長くシャープな4本アンテナや左右の4基バルカンなどがヒロイックに造形されています。アンテナ中央の装甲はパーツによる細かい色分けを再現。とさか前後のセンサーは青いシールでの色分けです。バルカンはグレーに塗り分けが必要。
メット部は前後の組み合わせで上部から側頭部にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスの後ハメが必要。
胸部・腹部。ストライクガンダムを元にしたデザインがそのまま再現されています。フレームなどもパーツによる細かい色分けを再現。首はポリキャップで適度に可動。肩のポリキャップは前方に展開させることができます。
腰部。こちらも大元であるストライクガンダムのデザインがそのまま反映されています。サイドアーマーはビルドストライクガンダム独自のデザインで、一部を赤いシールで色分けします。サーベル柄はダボ固定で脱着が可能。
腰アーマー裏にモールドはなくシンプルな造り。表面がフラットなので、裏打ちパーツなどは自作しやすいかと。サーベルホルダーに可動ギミックはありません。
腕部。上腕以下は派手さはないですが、エッジの効いた装甲が再現されています。部分的にストライクガンダムの面影がありますね。上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕の青い装甲部分はシールで色分けします。
腕部にはKPSパーツによる内部フレームが造形。
ショルダーアーマーは幅のある装甲が造形。前後の組み合わせですが、上部の合わせ目は段落ちモールド化されています。前後のモールドはグレーのパーツで色分けされているので塗装による塗り分けがラク。上から黄色いシールを貼って色分けします。赤い部分の裾も黒いシールでの色分けです。
脚部をビルドストライクガンダムと並べて。大部分は同じですが、脹脛の外側にはクリアピンクパーツを交えた装甲が新造されています。
脚部も腕部と同様、全体にKPSによる内部フレームが造形されています。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は左右の組み合わせで後部の部分的に合わせ目が出来ます。合わせ目を消す場合は後ハメなど細かな処理が必要そう。
ソール部。脚底はストライクガンダムと同形状、アンクルアーマーにはビルドストライクの細かいモールド入りのアーマーを装備しています。足裏はつま先側が肉抜き穴。
背部に装備するユニバースブースター。ビルドブースターの機能を発展強化させた追加装備で、本体と合体させることで、機体のパワーと機動性がアップします。分離してサポートマシンとしての運用も可能。こちらは戦闘機形態。
各部にクリアピンクのパーツが配置されるなど、カラフルで華やかなデザインになっています。
後部に2本のスタービームキャノンを装備していますが、グレーのジョイントに簡単なロック機構があるので、自然に形状が崩れたりということはなさそうです。
機首部は戦闘機らしいシャープなシルエットで造形。機首は左右の組み合わせで中央など部分的に合わせ目ができます。キャノピーや左右の装甲、ダクト、ウイングなど、多くの箇所をシールで補います。
スタービーム・キャノン。角型でシンプルな作りですが、こちらも各面にクリアピンクパーツを配置。成型色が白一色なので、砲身から砲口にかけての伸縮部分はグレーに塗り分けが必要です。
砲身部は伸縮が可能。左右の組み合わせ箇所が多く、上下に合わせ目ができる構造です。
機首は適度に展開可能。後部スタービームキャノンもグレーのアームを少し外側に引き出し、ロックを解除することで向きを反転させることができます。アームとの接続部は幅広くロール可能。
更に機首を引き伸ばすことでロックが解除され、基部の3.0mm軸を反転させることで、スタービルドストライクガンダムに接続させることができます。
ユニバースブースター下部の装甲はKPSのジョイントパーツによって幅広く展開可能。
スタービルドストライクガンダム本体への接続時は胸部に被せることで、エアインテークを覆うダクトとして機体性能を高めることができます。一旦頭部を外してから組み付けます。
背部は1ダボ接続のフレーム構造なので、HGCEやHG SEEDのエールストライカー(HGCE、HG SEEDのエールストライクガンダムに付属)やその他のストライカーパック各種を装備させることができます。
ジェットストライカーも装備可能。
ドッペルホルン連装無反動砲やマルチランチャーパックも問題なく装備させることができます。
下部に3.0mm穴があるので、ユニバースブースターは単体でサポートマシンとしてディスプレイさせることができます。軽量なので取り扱いはかなりラク。
スタービームキャノンを前方に展開してより攻撃的に。接続アームの固定強度があまり高くないので、キャノンがややふらついたりポロリし易いかも。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGとしては中間くらいの大きさかなと。背部ユニバースブースターがコンパクトにまとまっていますが、肩の装甲に幅があるのでそのぶん少し大きく見える感じですね。
ベースであるHGBFビルドストライクガンダムフルパッケージと並べて。素体である(スター)ビルドストライクガンダムの形状は殆ど同じですが、背部の装備品の違いによってシルエットが大きく変化しています。
スタービルドストライクガンダム本体をHGCEのストライクガンダム(HGCEエールストライクガンダム)と並べて。胴体部や上腕、脚部など全身各部にストライクガンダムそのままの形状が残されています。
各部可動域はビルドストライクガンダムフルパッケージと大体同じ。肩にユニバースブースターの装甲が追加されていますが、若干干渉するくらいで大きな影響はありません。頭部は幅広く上下しますし、腕も水平以上に上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲がります。
腰は干渉なく360度回転可能。膝も2重関節で深くまで曲げることができます。立膝もバランスよく再現可能。
左右への開脚も幅広く展開可能。足首も適度に曲がるため、自立させた状態での安定度も高いです。
可動域の総括としては、全体的にかなり柔軟に可動するのでポージングの自由度は高いです。ポロリなども殆どないですし、ポリキャップ接続で可動強度も程よくあって動かしやすいですね。
スタービームライフル。可動式の銃身を持つビームライフルになります。グレー成型色パーツのみで構成されているため、砲身など各部を白に、銃身下部のチャージメーター(台形モールド)はグリーンなどに塗り分けが必要。表面には適度にモールドが入っていて見栄えがします。
下側の本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。上部の砲身は1個パーツ構成で合わせ目はなし。
上部の砲身を取り外し、前方に展開したジョイントに組み付けることで、ビームライフルの形態を変化させることができます。
組み付けた砲身部はそのままにもしておけますし、後方に移動させてストックのように配置することも可能です。
アブソーブシールド。敵のビームを吸収して自身のエネルギーとする「アブソーブシステム」を搭載したシールドになります。色違いのパーツ3枚を重ねる構造で、比較的カラフルな色分けが再現されています。表面の赤や白はシールでの色分け。
先端のエネルギー供給口はヒンジ接続で展開が可能。折りたたみ時はダボで固定されるため、自然に展開するようなことはありません。
付属の展開状態パーツに組み替えることで、劇中で見せたような、敵のエネルギーを吸収する際の展開状態を再現することができます。内側はグレーなどに塗り分ける必要があります。
付属の台座。KPSパーツ構成ですが、ハの字の台座でしっかりと接地。ディスプレイさせたキットを安定させることができます。支柱は反転可能。
一通り武装して。
スタービームライフルはハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。ハンドパーツをバラす必要がなく、手軽に装備を換装させることができます。砲身を上部に配置していると脇を締めたときに少し干渉するので、腕を伸ばした状態での射撃ポーズのほうが構えやすいかと。
肩にユニバースブースターの装甲があるので、多少頭部の左右可動が干渉して顎が浮くようになります。このあたりはうまく調整しながら見栄えの良いポーズを取らせる必要がありそうですね。
スタービームライフルの形態を変化させて装備。KPSで軽量なので、片手でも全く腕が垂れたりすることはありません。脇に構えるようにも装備させることができます。
背部ユニバースブースターはビルドブースター程の存在感はないですが、スタービーム・キャノンが柔軟に可動するので背部にも適度な表情が付きます。ただしロックを解除して自由に可動させる場合、固定強度が甘くなってポロリしやすくなるので注意です。
アブソーブシールドはジョイントパーツの3.0mmダボを前腕に組み付けます。固定強度はまずまず。クルッと回転することがありますが、外れるほどではなく、比較的ラクに取り扱うことができます。
アブソーブシールドのジョイントをスタービームライフルの砲身横に組み付けることで、劇中のようなエネルキー供給シーンを再現することができます。
連結していても腕はラクに動かせます。
ビームサーベル刃は蛍光のクリアピンク成型色での再現。サーベル柄はハンドパーツ穴に隙間なく収まりますが、引っかかるようなモールドがないので少しスルッと抜けることがあります。落とさないよう、うまく手首の角度を調整しながらポーズを取らせる必要がありそうです。
ビームサーベル刃、全身のプラフスキー粒子放出部のクリアピンクパーツはブラックライトで照らすと弱めに発光します。
プラフスキーウイングの組み付けは、まずバックパック(ユニバースブースター)上部にクリアパーツを組み付けます。そしてクリアピンクのパーツを外して小羽のクリアパーツを組み付け。小羽は左右で角度が若干異なるので、組み間違えないように注意します。
ユニバースブースターの側面と上部のクリアパーツを外し、大羽と最小の羽を組み付けます。これでプラフスキーウイングの組付け完了。
プラフスキーウイングを組み付けた状態で全身から。
大羽はボールジョイントでフレキシブルに可動するので、特に腕やシールドなどとの干渉なくポーズを付けることができます。首がクリアパーツの影響が干渉するため、若干見上げる動きが制限されるかなという程度。
どことなく神々しい感じもあって良いですね。
スタービーム・キャノンを展開して。腰部に配置するため、少し腕を広げるようにはなりますが、特に干渉することもなく展開できています。F91のヴェスバーっぽさがあってポーズが格好良く決まりますね。
接続アームの固定強度があまり高くなく、キャノンがややふらついたりポロリし易いのでその点は注意です。
プラフスキーウイングは前述した箇所だけでなく、脚部やユニバースブースター各部などあらゆる箇所に装着可能。組み替えて自分好みのスタイルを楽しむことができます。ユニバースブースター側面のダボ穴など、大きさが合わない箇所には付属のジョイントパーツを組み付けてから取り付けます。
取り外したクリアピンクパーツは台座に組み付けて置くことで紛失を防ぐことができます。
組み付け箇所によってはポロリしやすく干渉もしやすいです。なのでそのぶん、ポーズを付けるのが難しい場合があるので注意です。
ユニバースブースターに組み付ければ鳥のようなスタイルに。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。素体はビルドストライクから脹脛に装甲が追加されたくらいですが、背部のユニバースブースターが胸部を覆うように装備するため、胸部周りには少し変化が出ていますし、ユニバースブースター自体もスタービーム・キャノンの可動などで表情が付きやすいです。変形によってサポートユニットとして楽しめますし、スタービームライフルにアブソーブシールドを連結出来たりとギミックも細かいですね。
気になる点は、全体的に良く出来ていてあまり問題点はないですが、ユニバースブースターのスタービーム・キャノン基部がロックを解除するとポロリしやすいので、その点が少し気になるかなと。
プラフスキーウイングも全身に青い羽が生えたような、神秘的な魅力や華やかさがありますし、様々な箇所に組み付けられることでまた違った演出ができるのも良いですね。別売りにはなりますが、HGBCユニバースブースタープラフスキーパワーゲートと組み合わせれば劇中で見られたスタイル再現できるなど、劇中における楽しさをそのまま落とし込んだ遊び応えのあるキットになっているのが良いですね。
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