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HG プロヴィデンスガンダム レビュー

今回は、2012年2月に発売されたHG 1/144 ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダムのレビューをご紹介します!

HG プロヴィデンスガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するMS『ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム』の1/144スケールモデルキットです。成形色をリニューアルし、よりアニメに忠実な色を再現。ディスプレイ用のジョイントパーツが新規で付属し、劇中さながらのアクションポーズが再現可能なキットになっています。ドレスアップ用のマーキングシールも付属。価格は1,650円(税込み)です。

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、ストライクやバスターをことごとく戦闘不能にし、キラ・ヤマト搭乗のフリーダムとも激しい死闘を演じたラウ・ル・クルーゼ搭乗機『ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム』がHG SEEDのリニューアルシリーズで登場。

キット自体は2004年3月に発売されたHGプロヴィデンスガンダムと同じですが、成型色がよりアニメに忠実なカラーリングで再現され、アクションベース2などのディスプレイスタンドに対応可能なジョイントパーツ、専用の新規マーキングシールが付属しています。パッケージデザインも一新。

成型色はグレーを基調に、胸部や膝部にダークブルー、襟やエアインテークにくすみのあるイエロー、腹部やソール部などにレッドを配色。その他、胸部装甲や動力パイプ、内部・関節パーツ、ユーディキウム・ビームライフルなどはメタリック調のダークグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部ツインアイと複合兵装防盾システムのセンサーを補うくらいでわずか。頭部の一部やショルダーアーマー内部のスラスター、ドラグーンのビーム口などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

メタリック調のダークグレー成型色パーツにはABSが使用されています。KPSは不使用。

ポリキャップはPC-132プラスを全身各部に組み込みます。肘・膝関節はポリキャップをABSパーツでカバーする構造で関節強度はまずまず高め。背部にドラグーン・システムを備えたバックパックを装備していますが、後方への負荷は少なく、脚底の接地性も良いため自立は安定します。

ユーディキウム・ビームライフル、複合兵装防盾システム、大型ビームサーベル刃、ディスプレイ用のジョイントパーツが付属。

マーキングシールが付属。ザフト軍のマークや形式番号などが収録されています。形式番号はプロヴィデンスガンダム用だけでなく、フリーダム、ジャスティス、イージス、デュエル、バスター、ブリッツ、シグー、モビルジンまで網羅されているので、これ1枚でいろんなキットに対応できるのが良いですね。

頭部。額のダークグレーのひさし装甲が印象的に造形。V字アンテナこそシンプルですが、左右の装甲もダクトを交えた特徴的なデザインになっています。とさか前後のセンサーはイエロー、ひさし装甲に沿った左右の装甲はダークグレーに塗り分けが必要です。

メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。

胸部・腹部。エアインテーク内外や腹部のケーブル、両肩のピクウス76mm近接防御用機関砲など、元が2004年発売の商品とは思えないくらいに各部がパーツで細かく色分けされています。ちなみに腹部のケーブルはコックピットとドラグーン本体を繋ぐ量子通信システムとのこと。

胸部、腹部共に前後の組み合わせで側面に縦に合わせ目ができます。消す場合は腹部の後ハメなど細かな処理が必要。

首はポリキャップですが可動ギミックはなし。肩も1軸固定で可動ギミックはありません。

フロントアーマーは縦に長く、存在感のある装甲が造形。中央下部のダクトはグレーに塗り分けが必要です。

側面と後部にはドラグーンを装備。アーマーのように2本ずつ配置されています。

フロントアーマーや側面と後部のドラグーンは広く展開させることができます。2本が一緒に可動するのでふらつくことはないですし、ひらひらと個別に可動するような煩わしさもありません。

フロントアーマー裏の作りは簡易的で裏打ちパーツなどはありません。

サイドとリアアーマーのドラグーンは脱着可能。簡単な1個パーツ構成ですが、表裏共にビーム口が細かく造形されてます。ビーム口は赤く塗り分けが必要。サイドとリアでドラグーンの長さが違うのと、裏と表で形状が異なるので組み間違いに注意です。

ドラグーンは後部が角型穴で、スタンドの3.0mm軸とは少しサイズが合いません。なので単体でディスプレイさせる場合はテープを貼るなどして軸を太らせる必要がありそうです。

腕部は長く存在感あるショルダーアーマーが造形。上腕以下は角型のシンプルな装甲が再現されています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離するので合わせ目消しはラクそう。

ショルダーアーマーも前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は肩の内部パーツや赤いスラスターの後ハメが必要。肩の内部パーツも合わせ目ができる構造で全体的に合わせ目は多め。赤いスラスターは付け根をグレーに塗り分ける必要があります。

脚部は適度に丸みがあり、程よい重厚感も感じられる作りになっています。表面にはモールドやダクトが造形されるなどメカニカル。膝装甲はダークブルーのパーツで色分けしますが、膝のダクトはグレーに、側面下部のダクトは赤に塗り分けが必要です。

大腿部、膝から下共に左右の簡単な組み合わせで前後中央に合わせ目ができます。こちらも目立ちやすいので、できれば合わせ目処理はしておきたいところ。

後部スラスターはポリキャップ接続で上下に可動します。

ソール部。派手ではないですが、程よく厚みのあるデザインで造形されています。足首のパーツはモナカ割で合わせ目ができますが、ソールから外せるので合わせ目消しはラク。

足裏は全体に丁寧なモールドが造形されていて見栄えがします。劇中シーンを再現する場合は主に浮かせてディスプレイさせると思うので、肉抜き穴がない作りなのはありがたいですね。

背部にはプロヴィデンスガンダムの特徴である大型のバックパックを装備。四方にドラグーンが配置されたドラグーンシステム採用型のバックパックになっています。

バックパックと背部はポリキャップによる2ダボ接続。多少強度が緩い感じはありますが、2本で組み合わさるので外れてしまうことはなかったです。

上部と側面の3箇所の大型ドラグーン、その間2箇所の小型ドラグーンは脱着が可能。大型ドラグーンはポリキャップや薄い羽の部分をバックパックに差し込むようにしっかりと固定させることができます。

小型ドラグーンのジョイントはヒンジ接続ですが、可動ギミックによって前方に向けることができます。

下部のスラスターも内外がパーツで適度に色分けされています。スラスター内部のモールドも細かめ。スラスター内部は赤と黒で塗り分ける必要があります。

大型のドラグーンは太い部分が左右の組み合わせで側面に合わせ目ができます。小型のドラグーンは1個パーツ構成で合わせ目などはなし。ビーム口も細かく造形されていますし、どちらもディテールの質は高め。ビーム口は赤などで塗り分ける必要があります。

腰部のドラグーンと同様、小型ドラグーンはテープなどで軸を太らせることで単体ディスプレイが可能。大型ドラグーンはアクションベースなどに付属している筒型パーツを組み合わせることで、単体でディスプレイさせることができます。

ドラグーン全てを取り外した状態で。小型のドラグーンは組み付ける場所によって長さが異なりますが、ジョイント穴の大きさは同じなので別の位置に組み替えてみても面白そうですね。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。本体の大きさは陸ジムと大差ないですが、背部のドラグーン付きのバックパックが大柄なのでその分大きく見えます。プロヴィデンスガンダムの全高は18.16mですが、これはバックパックを含めない数値かと。

HG SEEDのフリーダムガンダムが手元にないので、HGCEフリーダムガンダムと並べて。多少プロポーションに差はありますが、組み合わせてもギリいける感じ。

HG レジェンドガンダムと並べて。レジェンドガンダムはプロヴィデンスガンダムの発展機なので似た箇所が多いです。ただしレジェンドガンダムのほうがプロポーションは良くなっている感じですね。

頭部は少し上下する程度。左右へは襟と顎が干渉しますが、水平に近いくらいにスイングさせることはできます。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は1重関節で、90度程度曲げることができます。

肩は1軸で胴体部に固定されているため、前後へのスイングギミックはありません。画像は省きました。

腰も1軸接続ですが、腹部のポリキャップで少し前後させることができます。

アクションベースやスタンドへは、一旦上半身と下半身を分離させ、付属の新規ジョイントパーツを腰の軸にはめ込んでのディスプレイです。多少のふらつきはありますが、キットが落下したりすることはなく、安定したディスプレイが可能です。

腰は装甲が少し干渉しますが、上半身を引き伸ばすことで干渉が避けられるため、360度回転させることができます。ただしディスプレイ用のジョイントパーツを組み付けていると干渉で可動が制限されるので注意です。膝は2重関節ですが、曲げる角度はくの字程度まで。

フロントアーマーや後部のドラグーンが広く可動するため、前後開脚は幅広く展開させることができます。

後部スラスターの可動によって干渉が避けられるため、足首は広めに前後させることができます。左右へは少し可動する程度。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度までと狭め。

内股、ガニ股共に45度程度までとなります。

立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、元が古いキットなので全体的な可動域はそんなに広くはありません。ですが全く動かないというわけでもないですし、武装類が大柄なので、簡単なポーズを取らせるだけでもある程度形にはなりそうですね。

MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル。従来のザフト製に比べ、より大型で大出力のビームライフルになっています。「審判」という名の通り、プロヴィデンスに反抗する全ての者に鉄槌をふるうとのこと。

本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

フォアグリップは左右に可動。銃身上部のセンサーはグリーンに塗り分けが必要です。各部ともモールドがしっかりとしているので、部分的に塗り分けてみても良さそうですね。

MA-V05A 複合兵装防盾システム。対ビームシールドに大型ビームサーベルと2門のビーム砲を内蔵した複合兵装になります。設計思想はブリッツの「トリケロス」の流れを汲み、先行機であるゲイツの専用シールドを発展させたとのこと。

簡単な上下の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、ビーム・サーベル口やビーム砲口などはパーツで細かく色分けされています。センサーはグリーンのシールでの色分け。

一通り武装して。

ユーディキウム・ビームライフルは手甲パーツをバラしてグリップを握らせます。グリップが細身でふらつきがあるので注意。少し向きを調整しながら構えさせます。ハンドパーツから外れることはないのでストレスはありません。

ユーディキウム・ビームライフルの両手持ちはややぎこちない感じ。なので少し変わった持たせ方になりますが、一応様になる射撃ポーズは再現可能でした。

複合兵装防盾システムは前腕に差し込むだけで装備が可能。多少ふらつきはありますが、抜けるほどではなさそうです。

背部や腰部のドラグーンシステムが造形美を感じさせるデザインなので、簡単なポーズでも格好が良く様になりますね。メタリック調のダークグレーが漆黒な雰囲気を醸し出していて、上品さと強さを感じさせるのはリニューアルシリーズならでは。

複合兵装防盾システムの先端には大型ビーム・サーベル刃が組み付け可能。大型のビーム・サーベルとして使用することができます。ビームサーベル刃はクリアピンク成型色での再現で、ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

腰のドラグーンが前方に向けられないので、前方への射撃武装の量が制限されるのはちょっと残念かも。

ドラグーンを単体でディスプレイさせ、射出シーンを再現。

コトブキヤのプレイングベースAを使用すれば、等間隔に並べてのドラグーン攻撃シーンを再現することも可能。劇中では手に負えない程の圧巻のビーム攻撃を繰り出していましたが、うまくディスプレイさせれば、劇中の臨場感を味わうこともできそうです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。元が2000年代初期に発売されたキットとは思えないくらいに造形がしっかりとしていますし、色分けの再現度も高いです。ユーディキウム・ビームライフルや複合兵装防盾システムの作りも良く、チープな感じがほとんどないのが良いですね。プロポーションは現代のキットほどスタイリッシュではないですが、それが逆にプロヴィデンスガンダムの天帝という名にふさわしい姿を演出してくれているようです。

気になる点は、どうしても全体的に合わせ目が多く目立ちやすいです。なので塗装・製作する場合は合わせ目処理に手間がかかりそうですね。

当時は浮かせてディスプレイさせることが考慮されていなかったと思いますが、ちょっと工夫するだけでドラグーン単体でもディスプレイができますし、方法次第では迫力ある射出シーンも再現することができます。可動に制限があっても、重厚な容姿によって十分ポーズに迫力が出るので、劇中で無双しまくった最終決戦を思う存分再現してみるのも良いのではないでしょうか。

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