今回は、2009年6月に発売されたHG 1/144 GNX-Y901TW スサノオのレビューをご紹介します!
HG スサノオは、『機動戦士ガンダム00 』に登場するMS『GNX-Y901TW スサノオ』の1/144スケールモデルキットです。和、武士といった日本的な雰囲気を感じさせる特徴的な機体形状を新規造形で再現。開閉可能な胸部装甲の他、トライパニッシャー、デザイナー福地仁氏デザインのビームチャクラムエフェクトパーツなどが再現されたキットになっています。シラヌイ、ウンリュウといった硬化サーベルも付属。価格は1,650円(税込み)です。
ミスターブシドー(グラハム・エーカー)が搭乗し、刹那のダブルオーライザーと交戦して大破したマスラオの改修・発展型『スサノオ』がHGでキット化。頭部クラビカルアンテナやデザインされた各部装甲、シャープなサイドバインダーなど、マスラオ系の特徴的な機体形状が再現されています。
成型色はブラックとホワイトをベースに、関節や内部、前腕など各部にグレーを配色。背部のケーブルは青いカラーリングでの再現となっています。
シールは首元や腹部、左腕ガントレットの一部を補うくらいでわずか。強化サーベルのグリップやビームチャクラムのエフェクトパーツなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも大部分の色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。ほぼPS素材で構成されています。
ポリキャップはPC-001とPC-7を使用し、関節強度はまずまず高め。つま先立ちのようになっているため若干後方に倒れやすいですが、負荷のかかる装備はないので自立は問題なく可能です。
強化サーベル『シラヌイ、ウンリュウ』、強化サーベルマウントパーツ✕2、ビームチャクラム用エフェクトパーツ、平手(右)、組み換え式の台座と支柱パーツが付属します。
頭部。和風の兜をイメージさせるデザインで、上部2本の鈎状大型クラビカルアンテナが印象的に造形。V字の白いバイザーも特徴的に造形されています。
兜を思わせるメット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。アンテナを挟みますが、同一成型色なのでそのまま合わせ目を消すだけで良さそうです。
アンテナは幅広く前後にスイングさせることができます。
説明書に記載はない(パッケージ側面に記載)ですが、白いバイザーパーツを外すと内部からフラッグのフェイスが露出します。実際にオーバーフラッグス隊のダリル機の頭部が使用されているとのこと。フラッグフェイスはオレンジに、モノアイは赤に塗り分けが必要です。
腰部・腹部は細身ながらもメカニカルに造形。細かなパーツが組み合わせることで構成されています。首周りのオレンジと腹部の白いラインはシールでの色分け。
両肩は前後にスイングが可能。
腹部はポリキャップ接続で適度に反らすことができます。
胸部を縦に引き伸ばし、腹部の装甲を展開することで2門のレーザー機銃と1門のトライパニッシャーの砲口が露出。
腰部はほぼフレームのみと軽装。フロントアーマーやリアアーマーは造形されていません。ですが後部にはアームが増設され、左右にはサイドバインダーを装備しています。
アームはボールジョイント型ポリキャップ接続でヒンジタイプ。適度に展開が可能です。基部が細身なので、無理に取り扱うと折れてしまう可能性も。
サイドバインダーは白と黒のパーツでメカニカルに造形されています。合わせ目は出来ないパーツ構成。アームとの接続部はボールジョイント型ポリキャップでフレキシブルに可動します。
サイドバインダーの後部白い装甲は組み替えることでGNクローとして使用可能。組み替えるアーム部分の固定強度があまり高くないので取り扱いに少し注意が必要です。
上部にはコーンが造形。クローの内側は肉抜き穴です。
腕部は細身でオーバーフラッグを思わせるデザイン。肩には特徴的な装甲が造形されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせですが、合わせ目が色分け箇所になっているので消す必要はありません。手甲は棘状に造形。
左前腕にはガントレットを装備。白成型色の2個パーツ構成で中央に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなどが必要。一部はグレーのシールでの色分けです。
ショルダーアーマーは特徴的な形状で、ほぼ前面をカバーするのみの装備となっています。ボールジョイント型ポリキャップ接続でフレキシブルに可動。肩内部パーツは合わせ目ができるパーツ構成です。
黒い装甲は展開可能。内部からトライパニッシャーの砲口が露出します。
脚部も腕部と同様に細身。ほぼ黒成型色での再現ですが、スネの部分だけ白い装甲での色分けとなっています。
大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、角にくるので目立ちません。膝から下は左右と前面パーツの組み合わせで後部に合わせ目ができます。膝から分離するので、どちらの合わせ目消しもラクそう。
膝周りは棘状の装甲が造形。後部にはコーン状のGNバーニアが造形されています。
ソール部は草鞋をイメージさせる特徴的なデザイン。つま先立ちのような形状になっています。脚甲はボールジョイント接続で上下などに可動。
脚裏は裏打ちパーツによってモールドが造形。肉抜き穴はありません。説明書に記載はないですが、足首後部のアームも上下に可動し、接地を安定させることができます。
後部には3又の装甲、中央にはコーン状のGNバーニアが特徴的に造形されています。首後部からは強化サーベルへの青い接続用ケーブルが造形されています。ケーブルは抜けやすいので取り扱いに注意です。
GNバーニアは2個パーツ構成で合わせ目ができます。
背部装甲は特徴的な1ダボ接続。3又の装甲裏は全体が肉抜き穴ですが、ほぼ背部に隠れるのであまり気にする必要はなさそうです。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。頭頂高はルプスレクスと同じくらいですが、頭部クラビカルアンテナや肩部装甲によって大きさを感じさせるキットになっています。スサノオの頭頂高は20.4m。
主人公機であるHGダブルオーライザー(HGダブルオーガンダム+HGオーライザー)と並べて。グラハム・エーカーが常に追い求めていたガンダム(ダブルオーライザー)とは大きさに差があります。
頭部はわずかに上下する程度。干渉しやすいですが、左右へは水平までスイングさせることができます。
腕は水平よりも少し上まで上げることができます。肘は1重関節でV字程度まで曲げることが可能。
ちょっと分かりにくいですが、肩は付け根もスイングするので適度に前後させることができます。
腹部が可動するので、上半身は少し前後スイングさせることができます。
腰は干渉しやすいですが、90度程度まで回すことができます。アクションベースやスタンドへは、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
腰アーマーが軽装なので、前後開脚は幅広く展開させることができます。
膝は2重関節でくの字程度まで曲げることが可能。
足首は前後左右とも適度に可動します。左右へは足首とつま先が可動するので広めに展開。
股間部がボールジョイント型ポリキャップ接続でハの字まで展開可能です。
脚の付け根が可動するので、内股、がに股は幅広く可動させることができます。
大腿部と膝下の長さに差がありますが、腿が高くまで上がるので、立膝は割りときれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、個性的な形状ですが、割りと各部とも広めに可動するようです。装甲が刺々しく、干渉する箇所もあるので、その点に注意すれば十分に攻撃的なアクションポーズを再現することができそうです。
強化サーベル『シラヌイ』と『ウンリュウ』。シラヌイ(画像上)は左手用の実体剣で、GNロングビームサーベル「ハワード」からビーム発振器が移植されているとのこと。ウンリュウよりも長く造形。
ウンリュウ(画像下)は右手用の実体剣になります。GNショートビームサーベル「ダリル」からビーム発振器が移植されているとのこと。形状はシラヌイと同じですが、少し短く造形されています。
付属のジョイントパーツを使用することで、サイドバインダーの内側にマウントさせることができます。カチッとはまり込んで外れにくくなっています。
両サイドバインダーにマウントして。
支柱組み換え式の台座が付属。合体・変形用のキットによく付属している定番の組み換え式台座になります。
支柱を組み替えることで、浮かせた状態での通常のディスプレイやフライトポーズなどを再現することができます。
ビームチャクラム用のエフェクトパーツ。頭部の大型クラビカルアンテナに組み付けることで、ビームチャクラムのビーム射出時の状態を再現することができます。オレンジに塗り分けが必要。
『シラヌイ』と『ウンリュウ』を両手に装備して。ミスターブシドー(グラハム・エーカー)が左利きなので、主に左に主軸のシラヌイを装備します。
シラヌイ、ウンリュウ共に柄が細身でハンドパーツとの間に少し隙間があるので、ポーズを取らせる際、腕の角度によってはスルッと抜けやすいので注意です。
シラヌイ、ウンリュウの柄には背部のリード線が接続可能。エネルギーを供給するような印象的なギミックが再現されています。リード線があまり長くないので、やや可動が制限されますが、適度なポーズは取らせることができます。
造形的に派手さがあるので、簡単なポーズでもダイナミックに映ります。股間部と二の腕がボールジョイント接続で抜けやすいので注意。ストレスを感じるという場合は予めパーマネントマットバーニッシュなどを塗っておくと強度がアップします。(繊細な部分だと固定されてしまう場合もあるので自己責任でお願いしますm(_ _)m)
シラヌイとウンリュウは柄を組み合わせることで、『ソウテン』として使用可能。しっかりと固定されるので、ストレスなく取り扱うことができます。
ソウテンは背部にマウント可能。マウントパーツを一旦外して組み付けます。背部3又の装甲パーツ(画像では外しています。)や左右のサイドバインダーが干渉し易いので注意です。
長さがありますが、特に取り扱いに不自由さはありません。振り下ろすようなポーズも問題なく可能です。腕を真上に上げると肩の装甲が干渉して外れやすいのと、手首のボールジョイントが外れやすいので注意。
右の平手が付属するので、表情豊かに演出することができます。
腰のGNクローを展開することで4本腕のようなスタイルに。
展開しても特に干渉したり不自由さを感じたりすることはないですね。白いクローが少しだけ外れやすいのと、アームの接続がボールジョイント型のポリキャップでたまに外れるくらい。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。フラッグ系を交えつつ、武士をイメージした独特の容姿でインパクトがありますし、黒と白のカラーリングで硬派な雰囲気も感じさせる、なかなか味のあるキットになっています。他の機体にはない個性的な容姿ですが、ポージングは決まりやすいですし、劇中シーンも十分に再現することができるのがいいですね。
気になる点は、二の腕や股間部がボールジョイント型ポリキャップ接続で、ポーズを取らせているとやや抜けやすいです。その他手首や肩部装甲などもたまに抜けることがあるので注意です。あと、シラヌイとウンリュウがハンドパーツから抜けやすいのも注意。
シラヌイ、ウンリュウを組み合わせた『ソウテン』、サイドバインダーを展開してのGNクロー、シラヌイ、ウンリュウへの背部ケーブル接続、頭部に装着するビームチャクラムエフェクト、腹部や肩部装甲を展開してのトライパニッシャー発射態勢など、何気にギミックが豊富。演出力のあるキットなので、ダブルオーライザーと組み合わせて様々な決闘シーンを再現するなどして楽しみたいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く、長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら
5 件のコメントがあります。
匿名
on 2022年8月23日 at 16:16 -
PCからは見れるようですが、このところスマホだと404エラーで当ブログ閲覧できない状態ですよ
匿名
on 2022年8月23日 at 17:34 -
こちらはスマホでも閲覧可能です、
機種はHuawai mate20proです
匿名
on 2022年8月24日 at 11:41 -
SONY Xperia1Ⅲですが閲覧できません。
匿名
on 2022年8月24日 at 21:44 -
追記です。
グーグルのアプリっていうんですかね?
グーグルを使うとエラーが出ました。
匿名
on 2022年8月26日 at 14:13 -
確かにGooglechrome使ってます