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HG イオフレーム獅電改(流星号) レビュー

今回は、HG 1/144 イオフレーム獅電改(流星号)のレビューをご紹介します!

HG イオフレーム獅電改(流星号)は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するMS『イオフレーム獅電改(流星号)』の1/144スケールモデルキットです。頭部・肩部といった流星号の特徴的な形状を新規造形で再現。流星号特有のピンクカラーに加え、ホイルシールによる目のような頭部装飾が再現されたキットになっています。パルチザンやライフルといった武装が付属。価格は1,320円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

鉄華団の実働一番隊「流星隊」の隊長に就任したノルバ・シノがパイロットを務める獅電の改修機『イオフレーム獅電改(流星号)』がHGでキット化。2016年11月に発売されたHGイオフレーム獅電をベースに、流星号の特徴であるピンクのカラーリング、目のようなデザインが施された頭部模様、頭部アンテナや肩部装甲が新規造形で再現されています。大型のライオットシールドは付属せず。

成型色は全身の赤(ピンク)をベースに、各部内外パーツやライフルなどにパープルグレー、胸部装甲や脚甲、パルチザンにライトグレーを配色。

シールはセンサーやアンテナ先端、目やギザ状の模様など頭部を補うくらいでわずかです。塗装もほぼ必要なく、素組みで十分な色分けが再現されています。

内部・関節のパープルグレー成型色はKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-002を肩、腰、足首などに使用し、関節強度はまずまず。多少関節に弱さを感じるところもありますが、バックパックも小型ボックスタイプで負荷のかかるような装備はなく、自立は安定しています。

パルチザン、ライフル、シールド、武器マウントパーツ✕2が付属します。

内部フレームを全身から。イオ・フレームが簡易的な構造ながらもメカニカルに再現されています。イオフレーム獅電は厄祭戦当時に開発が中断していた設計データを元にして作られたとのこと。

胴体部は腹部にシリンダーシャフト、背部に1基のエイハブリアクターが造形されています。特に色分けなどはなし。

腕部も角型の簡易的なフレームが造形。内側は肉抜き穴です。

脚部。こちらも少ないパーツ構成で簡易的ですが、一部の露出する部分はフレーム状に造形されています。

ベースのHGイオフレーム獅電が手元にないので、カラバリであるHGイオフレーム獅電(テイワズ所属機)(以下、獅電)と形状の異なる部分を比較しながら各部を見ていきます。

頭部を獅電と比較して。大部分は獅電と同じですが、獅電改は頭部アンテナが新造。その他流星号仕様として、装甲バイザーとメット部の側面に模様のシールが追加されています。装甲バイザーのセンサーやアンテナ先端の白もシールでの色分けを再現。

メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。

装甲バイザーを組み替えることで内部センサーが露出。内部センサーはメカニカルなモールドが造形されているので、塗装による色分けも再現可能です。

胸部・腹部は獅電と同じ。胸部にはライオン(獅子)の顔のような装甲を装備しています。腹部は内部フレームからのシリンダーシャフトが露出。メカニカルにデザインされています。

胸部下の装甲は少し前後に可動します。内部フレームも適度に前後可動し、上半身を反らすことができます。

腰部も獅電と同じ。前後とも適度に厚みのある装甲が造形されています。

腰アーマー裏にモールドは殆どなく、リアアーマーにわずかにラインモールドが入っているくらい。フロントアーマーは広く展開させることができます。

腕部を獅電と比較して。大部分の形状は同じですが、ショルダアーマーに獅電改用の装甲とバーニアが新造されています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで後面に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどが必要。前腕は外側にハードポイントがくるので、組み間違えないように注意が必要です。部分的に内部フレームの肉抜き穴が見えるのは少し気になるかも。

ショルダーアーマー。獅電改用の装甲が追加されたことで大型化。増設されたバーニアによって高い機動性が感じられるデザインに変化しています。新造部分は内側の肉抜き穴が少し気になるところです。

ショルダーアーマーは広く展開可能。

脚部も獅電と同じです。部分的に内部フレームが露出するなどメカニカルに造形。装甲もモールドが少なめでゴチャついた感じはありません。大腿部の装甲パーツは左右脚でモールドの向きが異なるので、組み間違いに注意です。

大腿部はフレームの前側に装甲を被せる仕様で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせでふくらはぎ後部やスネに合わせ目ができます。膝から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなど手間のかかる作業が必要です。

ソールも獅電と同じ。特徴的な形状で、アンクルアーマーが可動するタイプです。

脚裏はかかととつま先裏にメカニカルなモールドが造形。つま先の先端は肉抜き穴です。つま先は少し角度変更が可能。

バックパックはボックスタイプ。表面には適度にモールドが造形されています。合わせ目は端にくるようになっていますが、ほとんどモールドとしておいて良いくらいのパーツ構成。

下部のスラスターは適度に上下可動し、表情を変化させることができます。

バックパックは2ダボ接続でHG鉄血のオルフェンズシリーズと同規格。なのでルプスレクスのバックパックなども装備可能です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて大きさを比較。陸ジムより若干大きい程度です。イオフレーム獅電改の全高は19.7mです。ちなみにイオフレーム獅電の全高は17.0mで、獅電改はアンテナがあるぶん少し大きめ。

HGイオフレーム獅電(テイワズ所属機)と並べて。大部分の形状は同じなのでそれほど大きな変化はないですが、頭部アンテナと肩装甲には存在感がありますね。

可動域は獅電とほぼ同じ。頭部は少し上下に可動します。首元に隙間があるので顎引きは深め。左右へは顎が干渉しますが、水平にまでスイング可能です。

腕は水平より少し上まで上げることができます。ショルダーアーマーを下げた状態だと腕が上がりにくいので注意。肘は1重関節でV字程度まで曲がります。上半身は適度に反らすことが可能。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまでまげることができます。大腿部と膝下の長さに差があるため、立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。

左右への開脚は水平程度まで幅広く展開させることができます。足首はボールジョイント接続で可動は控えめ。

HG鉄血のオルフェンズのフォーマットで広めに可動しますが、装甲が干渉して動きが制限される箇所もいくらか。ですが全体的に柔軟性があるので、ある程度人体らしい自然な動きは再現できそうではありますね。

ライフル。獅電の標準射撃武装として手配されたライフルになります。表面のモールドは少なめですが、重量感を感じるようなデザインになっています。

簡易的なモナカ割で上下に合わせ目ができます。マガジンの脱着などもなし。

リアアーマー中央のハードポイントに組み付けることで背部にマウント可能です。はじめはある程度の固定強度がありますが、何度も組み替えていると外れやすくなってくるので注意です。(個体差も。)

パルチザン。テイワズの重工業部門が獅電用に開発した標準武装になります。環境に合わせ、柄を伸縮させることでレンジを変更可能にしているとのこと。

打突部分、裾部分共に左右の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目は角にくるのでそれほど目立たず。

打突部分、裾共に深みのあるモールドが入っています。

柄部分は伸縮可能。長さを調整することができます。

こちらもライフルと同じく、リアアーマーにマウントすることができます。

更にバックパックにマウントパーツを組み付けることで、両側面にパルチザンをマウントさせておくこともできます。こちらはしっかりと固定させることができます。

ガントレット。腕部に装着する小型のシールドで、先端部を突き刺すように対象を殴りつけることで、近接武装としても使用可能とのこと。1個パーツ構成ですが、裏面にはメカニカルなモールドが造形されています。

一通り武装して。

ライフルはハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。しっかりと差し込め、隙間がないので遊びも全くありません。安定した保持が可能。専用の武器持ち手は付属しませんが、違和感のない保持の仕方になっています。

フォアグリップがないので両手持ちはできず。平手が付属すると銃身を支えるような演出ができて良かったかもですね。背部にパルチザンをマウントしても、腕は干渉することなくポーズを取らせることができました。

ガントレットは両前腕にマウント可能。シンプルな1ダボ接続で固定強度が高く、簡単には外れません。軽装なので腕も干渉なく動かすことができます。

パルチザンも手甲パーツを外し、ハンドパーツで挟んでの保持となります。柄の部分が少し細身で、手甲パーツの組み合わせが浅いとスルッと移動しやすいので、しっかりと固定させて保持させます。

両手持ちも問題なく再現可能。肩ボールジョイントの可動が柔軟なので、両手持ちでもいろんな動きを再現することができます。やや肩のボールジョイントが外れやすいので注意です。

全体的に可動が柔軟なので、人間の動きのような自然なポーズが再現できるのがいいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ベースのイオフレーム獅電と大きくは変わらないながらも、獅電改の特徴的な頭部アンテナや肩部装甲によってインパクトのあるキットに仕上がっています。流星号特有の赤いカラーリングも強調性が高く、印象深いキットになっているのがいいですね。

気になる点はそれほどないですが、HG鉄血のオルフェンズシリーズでよくあるように、関節のボールジョイント部分の強度が弱めで外れやすかったりします。ポーズを取っていても少し緩いと感じる箇所があるので、取り扱いには少し注意が必要です。

ですがその分可動が柔軟なので、逆にポーズが付けやすいですし、より人体らしい自然なポーズも取らせることができます。パルチザンを構えるとグッと表情が変わりますし、両手持ちで叩き壊すシーンなども迫力は十分。軽装で安価ながらも十分に魅力の詰まったキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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