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HG ランスロット・アルビオン レビュー

今回は、HG 1/35 Z-01Z ランスロット・アルビオンのレビューをご紹介します!

HG ランスロット・アルビオンは、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』に登場するナイトメアフレーム『Z-01Z ランスロット・アルビオン』の1/35スケールモデルキットです。白騎士の特徴的な機体形状を完全新規造形で再現。PET素材によるエナジー・ウイングのほか、各形態が再現可能なスーパーヴァリス、メーザーバイブレーションソード、ブレイズ・ルミナス、スラッシュハーケンといった多彩な武装が付属するキットになっています。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイの商品です。

ナイトオブラウンズの一員である「ナイトオブセブン」枢木スザクの2代目専用機として開発された第九世代ナイトメアフレーム『ランスロット・アルビオン』がHGでキット化。ブリタニア製KMF(ナイトメアフレーム)の集大成にして最終進化形とも称される、白とゴールドの品のある機体形状が再現されています。

成型色はホワイトとゴールドをベースに、胸部やハンドパーツなどにブルーグレー、胸部や膝などにメタリックレッドを配色。その他、頭部ツインアイやブレイズ・ルミナスはクリアグリーン、関節や内部はダークグレー、スーパーヴァリスはブルー成型色での再現となっています。

シールは頭部ツインアイの他、各部のひし形モールドやスーパーヴァリス、メーザーバイブレーションソード(MVS)、スラッシュハーケンの一部を補いますがそんなに多くはありません。一部に塗装が必要ですが、シールと成型色パーツでだいたいの色分けが再現されているため、素組みで十分な仕上がりになります。

ダークグレーの関節や内部パーツ、ブルーグレーの胸部やハンドパーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。ゴールド成型色パーツは一部がアンダーゲート仕様。多少ウェルドラインが目立ちますが、パール調のゴールドが神秘的に輝くので見栄えがします。

ポリキャップはボールジョイント型のPC-7を一部に使用します。KPSパーツで構成された関節の強度はかなり高め。ですが破損がない程度にパーツ強度がありますし、関節もよく動いてくれるので取り扱いやすいです。背部に大柄なコックピットブロックがありますが後方への負荷は少なめ。脚底が小さいですが自立は安定します。

ブレイズ・ルミナス、スーパーヴァリス✕2、メーザーバイブレーションソード(MVS)✕2、平手(左右)、スーパーヴァリス用マウントパーツ2種、スラッシュハーケン(2種)✕2、エナジー・ウイング✕2が付属。

胸部の赤いパーツが余剰で付属します。

頭部。エッジの効いた装甲や後部に伸びたアンテナが印象的。各部がパーツで細かく色分けされていますが、左右のダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。

メット部は左右の組み合わせですが、ホワイト、ゴールドともに中央の合わせ目は段落ちモールド化。ツインアイはシールでの色分けですが、クリアグリーンパーツで色分けされているので塗装もし易いかと。ただし周りは黒く塗り分けが必要です。

胸部は多数のパーツを重ねる形で細かく色分けされています。ブルーグレーのパーツは左右で組み合わせるため、一部に合わせ目ができますが、そんなに目立つほどではないですね。

首は付け根の白い装甲など各部が複数パーツの組み合わせで細かく可動。頭部を手前に引き出すなど柔軟に可動させることができます。肩には引き出しギミックがあり、腕部の可動域が広がります。

腰部は簡単な作りで大腿部を多い隠すような装甲はありません。中央の装甲裏は特にモールドなどはなく簡単な作り。

後部も合わせ目に沿ったモールドが造形されているくらいで軽装です。

股間部には展開ギミックがあり、脚部をクロスさせるなどの動きが可能。脚部の表現力が高まります。

胸部、腰部それぞれに可動ギミックがあり、胴体部を柔軟に可動させることができます。

腕部。細身ですが、白とゴールド装甲の組み合わせでシャープに造形。赤いひし形モールド(スラッシュハーケン)はシールでの色分けです。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目はちょっと浅いですが段落ちモールド化されているようです。微妙な感じなので処理したいですが、消す場合は後ハメなど細かな作業が必要そうです。

前腕のゴールド装甲は一部のカバーパーツが取り外し可能。ブレイズ・ルミナスやスラッシュハーケン用のジョイント穴が露出します。

肘を曲げると手前の装甲部分が連動して凹み、肘がより深くまで曲げられるようになっています。こういったギミックは可動の柔軟性が高まりますし、より自然な動きが表現できるのでいいですね。前腕の装甲は外側に展開可能。

前腕の装甲は手首あたりでロールが可能。

手首は上下に可動し、手首にスナップを利かせるようになっています。腕部はギミックが豊富。

ショルダーアーマーは白い装甲が前後の組み合わせ。頭頂部の合わせ目は少し浅めですが段落ちモールド化されています。肩内部パーツを挟むので、合わせ目が消したい場合は後ハメなどの加工が必要です。

脚部。腕部と同様に細身ですが、ホワイトとゴールド装甲の組み合わせによって品のあるデザインで造形されています。膝の赤い装甲はパーツでの色分け。大腿部側面のひし形モールドは赤いシールでの色分けです。

大腿部、膝から下ともに左右の組み合わせですが、前後にできる合わせ目は段落ちモールド化。

大腿部側面の装甲パーツ(スラッシュハーケン)は脱着可能。3.0mm穴が露出します。

ソール部はハイヒール状でシャープに造形。モールドは少なめです。

足裏は裏打ちパーツで蓋をするので肉抜き穴などはありません。足裏のデザインされたモールドは塗り分けると見栄えがしそうですね。つま先は角度変更が可能です。

ソールの側面にはランドスピナーを装備。ボールジョイント接続で後部などに展開させることができます。

ランドスピナーは左右の組み合わせですが中央の合わせ目は段落ちモールド化。

タイヤ部分のカバーパーツは上下にスイング可能。表情を変化させることができます。タイヤにも回転ギミックがあります。

両足のランドスピナーを後方に展開してタイヤを接地させることで、ナイトメアフレームの特徴であるローラーダッシュを表現することができます。

背部にはボックスタイプのコックピットブロックが造形。左右にはメーザーバイブレーションソード(MVS)とエナジー・ウイング(収納タイプ)を装備。

コックピットブロックはエッジの効いた存在感あるデザイン。ハッチの開閉、コックピットの露出ギミックがないのはちょっと残念かも。脱出用の脱着ギミックなどもありません。

コックピットブロック下部は2箇所にハッチがあり、展開させることでディスプレイ用の3.0mm穴やスーパーヴァリスマウント用の角型穴が露出。カバーパーツが少し外れやすいですが、穴が露出したままにならないのはいいですね。

側面のエナジー・ウイングはモナカ割の簡単な作り。ですが合わせ目はきっちりと段落ちモールド化されています。

メーザーバイブレーションソード(MVS)の鞘はシャープに造形。こちらも白い装甲が左右の組み合わせですが、各部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

収納型のグリップはMVSを構えさせる場合は取り外しておきます。一部ひし形モールドはグリーンのシールでの色分け。

エナジー・ウイング、MVSともにボールジョイント型ポリキャップで上下、左右などフレキシブルに可動します。背部の表情に変化が付けられるのはいいですね。

1/144のHG陸戦型ジム、1/100のMGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べて。中間程度の程よい大きさになっています。ちなみにランスロット・アルビオンの全高は5.15m。

頭部は首の可動ギミックがあるためエグいくらいに顎を引くことができます。頭頂部のアンテナが干渉し易いですが、見上げる動きも広く展開可能。左右へも少し干渉するくらいで幅広くスイングさせることができます。

腕はショルダーアーマーと前腕の装甲を避けることで水平よりも上まで上げることができます。肘は1重関節ですがV字程度まで曲げることが可能。

肩はボールジョイント接続で適度にスイング可能。後方へはMVSの鞘が干渉するまで可動。前方へは肩が引き出せるのでかなり幅広くスイングさせることができます。

背部や腰部に可動ギミックがあり、腰部腹部もボールジョイント接続で柔軟なため、上半身は幅広く前後させることができます。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、背部コックピットブロック下部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーがないため、前後開脚は前後とも幅広く展開させることができます。

膝は2重関節で完全に曲げることができます。膝装甲裏の裏打ちパーツもメカニカルに造形。

足首の可動は、前後へはつま先を伸ばす動きは広く可動します。左右への可動は内側にのみ広く可動。

左右への開脚は水平程度まで幅広く展開させることができます。

内股は腰アーマーと膝の装甲が干渉するので45度程度まで。がに股は水平程度まで展開させることができます。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、全体的に可動域は広め。多少ショルダーアーマーと前腕の装甲が干渉するくらいで、その他は干渉も少なく柔軟に可動させることができます。劇中では躍動感あるポーズを繰り返していましたが、その辺りも問題なく再現できると思います。

スーパーヴァリス。ハドロン砲の機能を備えたヴァリスの強化発展型。通常弾を発射するノーマルモード、エネルギー波を放つハドロンモード、両方を一斉に放つことができるフルバーストモードが再現可能で、用途によって使い分けられるようになっています。この形態は収納状態。

後部ストックを展開することでノーマルモードに。上下のゴールドや中央のグリーンはシールでの色分けです。

一部に左右の組み合わせ箇所がありますが、各部とも合わせ目は段落ちモールド化。シールでの色分け箇所はあるもののしっかりとした作りになっています。

砲身部を上下に展開することでハドロンモードに。

上下の赤い砲口を上下に展開し、砲身部分を前方に引き伸ばすことでフルバーストモードに。砲身部分はカチッとロックがかかるので自然に伸び縮みしたりすることとはありません。

中央のハドロン砲は砲口が開口。砲身上下の装甲は内側が肉抜き穴です。ブルーの砲身パーツ先端の砲口部分はメタリックレッドに塗り分けが必要。

付属のジョイントパーツを使用することでスーパーヴァリスを後部にマウントすることができます。スーパーヴァリスはジョイントパーツにカチッとハマるので簡単に抜けたりすることはなさそうです。

別のジョイントパーツを使用すれば、2本のスーパーヴァリスがマウント可能。

メーザーバイブレーションソード(MVS)。高周波振動によってあらゆるものを切断できる刀剣になります。性能自体はランスロットのものと変わらないものの、エナジー効率の向上によって長時間の使用が可能とのこと。刃はメタリックレッド成型色での色分けとなっています。

柄のひし形モールドはグリーンのシールでの色分け。

ブレイズ・ルミナス。サクラダイトによって発生されたエネルギー装甲システムになります。1個パーツ構成で作りはシンプル。

全体的に軽装でポージングの自由度が高いです。劇中でも格闘系、打撃系の激しい攻撃を繰り出していましたが、キットも幅広く可動するので躍動感あるポーズを再現することができます。

スーパーヴァリスは通常のハンドパーツでグリップを挟んで保持します。ダボ固定でしっかりとした保持が可能。ハンドパーツも固定強度があるので簡単にはバラけません。

スーパーヴァリスは様々な形態が再現できるので、射撃ポーズがバリエーション豊かに演出できていいですね。関節強度が高いので腕が垂れたりすることも全くありません。

展開状態のエナジー・ウイング。PET素材で、少し濁った感じのクリアグリーンとホワイトグラデーションの成型色でリアルに再現されています。ふちが白く塗り分けられているのもなかなか秀逸。

基部の白い装甲部分は左右の組み合わせですが合わせ目は段落ちモールド化。

ボールジョイント型のポリキャップ接続で前後やロールなど柔軟に可動します。

形状の異なる2種類の平手が付属。手首に上下のスイングギミックはありませんが、使用することで自然で柔らかい表情を付けることができます。

ブレイズ・ルミナスは前腕のカバーパーツを外して組み付けます。ガッチリと組み付けられるので簡単には外れません。

前腕の装甲が外側に展開するため、ショルダーアーマーなどとの干渉もなし。腕を自由に動かすことができます。光を当てるとほんのり虹色に輝くのもいいですね。

スラッシュハーゲン。ナイトメアフレームの基本兵装の一つで、ワイヤー付きクローを射出することができます。前腕には角型ダボ、大腿部には円形ダボ固定。クロー中央のひし形モールドは赤いシールでの色分けです。

前腕部、大腿部どちらもしっかりと固定されますし、リード線も深くまで差し込まれているので全く抜けません。リード線も程よい太さで強度があるため、垂れたりすることもなく、クローを思った位置に配置することができます。

MVSもハンドパーツにダボ固定させるため、しっかりと保持させることができます。

スタンドをコックピットブロック下部に組み付けるため、浮かせてディスプレイさせる場合は支柱の長いスタンドでないと接地しやすくなってしまうので注意です。

ランドスピナーを展開して。ナイトメアフレーム特有の外壁を滑るような動きが表現できるのがいいですね。足首も深くまで曲げることができますし、ランドスピナーもボールジョイント接続で自由に可動するため、表情が付けやすいです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。全体的に合わせ目は段落ちモールド化されていて見た目的な落ち度はないですし、パーツによる色分けも良く完成度の高いキットになっています。パーツ強度や可動強度が高いのでグリグリ動かしても不安が少なく、取らせたポーズをしっかりと維持してくれるのもいいですね。

気になる点は殆どないですが、あえて言うならシールで補うひし形モールドがついでにパーツで色分けされていると良かったかなと。それとコックピットハッチの開閉ギミックが再現されていると完璧でした。

武装類が豊富でポージングバリエーションが多彩。その中でもスーパーヴァリスの展開ギミックやエナジー・ウイングのデザインが秀逸です。ランドスピナーの展開によるローラーダッシュも様になりますし、平手による表情付けやスラッシュハーゲンの展開、スーパーヴァリスの2基マウントなど楽しみが多く、あらゆる部分で完熟したランスロット・アルビオンが楽しめるのがいいですね。

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