HGUC ザクI・スナイパータイプ レビュー

今回は、2014年4月に発売されたHGUC 1/144 MS-05L ザクI・スナイパータイプのレビューをご紹介します!

HGUC ザクI・スナイパータイプは、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』に登場するMS『ザクI・スナイパータイプ』の1/144スケールモデルキットです。特徴的な大型ビームスナイパーライフルやバックパック形状をリアルに再現。膝部の専用アーマーにより、狙撃シーンの膝立ポーズが忠実に再現可能なキットになっています。価格は1,540円(税込み)です。

旧式化したザクIを長距離狙撃用に改修した機体『ザクⅠ・スナイパータイプ』がHGUCでキット化。2006年5月に発売されたHGUC ザクⅠ(以下、ザクⅠ)をベースに、狙撃用のカメラアイや膝部格納式ニーパッド、ビーム・スナイパーライフル、バックパックなどが新規造形で再現されたキットになっています。

成型色は主にサンドイエローとサンドブラウンのツートン。関節や部分的な装甲にダークグレー成型色パーツを使用し、全体的に渋みのある地上戦仕様のカラーリングになっています。シールは頭部や武装類のセンサーを補うのみ。塗装もバックパックのバーニア内部などとわずかです。

ポリキャップはPC-123プラスを各部に使用し、関節強度は高めです。肘や膝、肩には破損しにくいABS素材を使用。足首やソール内部の可動が柔軟で接地性があるので自立は安定しています。

ビーム・スナイパーライフル、旧式のザク・マシンガン、武器持ち手(右)、平手(左)が付属。その他の平手(左)は余剰パーツです。

頭部。ザクⅠ特有の動力パイプがないスタイルですが、こめかみにはバルカンが造形。カメラアイは狙撃用として、ザク強行偵察型と同じ形状のカメラアイが造形されています。側面には細身のアンテナを装備。

メット部は左右挟み込みタイプで上部と後頭部に合わせ目ができますが、構造的に後ハメ加工を施すのはかなり大変そうです。

カメラアイはクリアー成型色パーツにシールを貼っての色分け。

説明書に記載はないですが、モノアイは上下に可動させることができます。ただし可動を意識した作りにはなっていないので、上下に動かすとパーツが外れやすくなるので注意が必要です。

胴体部。ザクⅠのシンプルな装甲をベースに、胸部や腰部前面の装甲が新造されています。

右肩にはHGUCザクⅠで使用したバズーカラック用のハードポイントがそのまま造形されていますが、このザクⅠ・スナイパータイプでは特に使用しません。

背部はザクⅠから変わらず。リアアーマーにはバズーカ用のラックが造形されていますが、ザクⅠ・スナイパータイプではバックパックに隠れるためこちらも使用しません。腰アーマー裏は特にモールドは造形されていません。

腕部。肩部や二の腕、肘構造はザクⅠと同じですが、前腕部分は形状の異なるものが新造されています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要です。

肩はザクⅠと同じ。右肩は装甲が無い角型タイプです。挟み込みタイプですが、二の腕のフレームを挟む構造(HGUCTR-1[ヘイズル改]などと同じタイプ)なので、合わせ目を消す場合はやや手間がかかりそう。

左肩はスパイクのないタイプのアーマーを装備。アーマーも挟み込みタイプで合わせ目が出来ますが、こちらは消すのはラクそうです。

脚部。全体的にザクⅠから変わらずですが、右ひざにはスナイパータイプ用の格納式ニーパッドが新造されています。

大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。大腿部は膝関節と分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要そうです。膝から下は分離するので、合わせ目をは消しやすいかと。

膝の格納式ニーパッドは各部が展開し、フレキシブルに可動します。

格納式ニーパッドを展開することで立て膝を安定させることができます。

ソール部はザクⅠから変わらずでシンプルな形状。足裏にはモールド造形。肉抜き穴はありません。

内部パーツは可動式。足首の可動が柔軟になります。

バックパックはザクⅠスナイパータイプ用にサブ・ジェネレーター搭載型のものが新造されています。表面の装甲は別パーツによって色分け、造形されていて作りがリアル。本体部分こそ2枚パーツ構成で側面に合わせ目ができますが、部分的に多数のパーツを組み合わせるようになっています。

下部のバーニアは可動せず、内部は赤く塗り分ける必要があります。

右側面にはメッシュパイプによる動力パイプが造形。メッシュパイプの内部にはリード線が入っているので、形状を変えることができます。付属のビーム・スナイパーライフルと接続が可能。

バックパックは3ダボ接続なので、特に他キットに装備したりすることはできないようです。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。ザクⅠ・スナイパータイプの全高は17.5mです。陸ジムの全高が18.0mなので、設定通りのサイズにはなっていないようですね。

オリジン版のザクⅠとも並べて。オリジン版は近年のキットなので、プロポーションが良く、各部造形も整ったものになっています。

頭部は広くはないですが、それなりに上下可動します。左右へは問題なくラクにスイングが可能。

右腕は水平にまで上げることができますが、左腕は肩にアーマーを装備しているので少し制限されます。頭部側面のアンテナとショルダーアーマーが干渉するとアンテナがぽろりしやすいので注意です。

肘はV字程度まで曲げることができます。どちらの腕も可動域は同じ。

肩は後方へはほとんどスイングしませんが、前方へは関節が引き出せるので広いスイングが可能です。

胸部と腹部の接続部が可動するので、上半身を少し前後にスイングさせることができます。

腰は360度回転が可能。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、股間部のカバーパーツを外してポリキャップ穴を露出。そこに3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は思った以上に広くまで展開が可能でした。腰アーマーも特にぽろりなどはないようです。

膝はくの字程度まで曲げることができます。左右どちらの膝も同じ可動域。膝関節は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。右膝装甲の裏は肉抜き穴があります。

足首は内部が左右に可動しますし、ソールの付け根も展開するので、前後左右とも広く可動させることができます。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度まで。

内股、ガニ股も少し角度を変える程度です。

格納式ニーパッドを使わない場合の立膝は少し不安定さがあります。

可動域の総括としては、肩や股間部の構造が旧タイプなので、可動域は多少制限されます。ですが全体的に思ったよりもよく動くので、射撃ポーズや適度なアクションポーズは期待できそうです。

ビーム・スナイパーライフル。本体部分はモナカ構造ですが、動力パイプなど各部の作りがしっかりとしていてリアル。情報量が多く見た目もいいものになっています。バレルの交換ギミックなどはありません。

動力パイプは別パーツでの色分け。本体部分や砲身は上下に合わせ目ができます。

上部のセンサーはクリアーパーツにグリーンのシールを貼っての色分けですが、側面のセンサーは特にクリアーパーツは使用されていません。動力パイプが干渉するので、側面センサーの可動はわずか。

装備する際は武器持ち手で保持させ、バックパックの動力パイプを接続します。メッシュパイプは奥まで差し込めば固定されますが、多少抜けやすいところがあるので注意が必要です。

ザク・マシンガン。ザクⅠに付属するものと同じです。本体部分はモナカ割で側面に合わせ目ができますが、グリップや砲口部分などは別パーツ化。

センサーやフォアグリップは可動式。共に固定強度が弱くふらつきやすいので、予め補強しておくのも手かと。センサーはピンクのシールを貼っての色分けです。

ビーム・スナイパーライフルを装備して。

武装した状態で同シリーズのHGUC ジム・ストライカーと並べて。ザクⅠ・スナイパータイプの直後にキット化されたのがこのジム・ストライカー。どちらもレトロ感のあるガンプラになっています。

ビーム・スナイパーライフルの保持はグリップがダボ固定ではないので少し遊びがあります。特にポーズに影響するほどではないので、それほど気になることはなさそうですね。

可動域がそこまで広くはないですが、意外と柔軟な射撃ポーズを再現することができました。平手が付属するので、ビーム・スナイパーライフルに手を添えるなど柔らかい表現も可能。

格納式ニーパッドを使うことで立膝をついた射撃ポーズも安定します。スナイパーライフルも細かなモールドやメッシュパイプを使った動力パイプでリアルに表現されています。

浮かせた状態でも不安定さはなくポージングが可能。ビーム・スナイパーライフルを保持した姿も様になります。

ザク・マシンガンを装備すれば軽装なザクⅠとして演出することができます。このカラーリングでも違和感がないのもいいですね。

こちらもダボ固定ではないので保持に遊びがありますが、ポージングに特に影響はないようです。両手持ちもラクに可能でした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。可動域はそこまで広くないですが、自然な姿勢での射撃ポーズは演出出来ますし、ミリタリー調のカラーリングには渋さもあってかっこいいです。膝の格納式ニーパットにはやや即席感がありますが、むしろ疲弊した地球方面軍の内情がよく表現されているような作りになっていて味が出ている印象です。

気になる点としては、昔のキットなだけに各部に合わせ目が多いので、見た目の問題で少しマイナスですね。合わせ目消しが難しい構造になっているので、塗装して仕上げるなど見た目を良くしたい場合は結構苦労すると思います。

ディテールの細かいビーム・スナイパーライフルや旧式のザク・マシンガンなど、付属の武装にも味がありますし特有のレトロ感を感じることができます。個性的なカメラアイやバックパックなどスナイパータイプならではの良さが豊富に盛り込まれているのもいいですね。

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