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HGBD グリモアレッドベレー レビュー

今回は、HGBD 1/144 グリモアレッドベレーのレビューをご紹介します!

HGBD グリモアレッドベレーは、『ガンダムビルドダイバーズ』第3話やプロローグに登場するガンプラ『グリモアレッドベレー』の1/144スケールモデルキットです。2014年に発売されたHGグリモアをベースに、腰部や脚部、武装類などが新規造形。ランドセル内に収納できるミニモアが付属する他、頭部や肩部のレッドとミリタリー調のカラーリングが施された特徴的なキットになっています。価格は1,944円(税込み)。

頭部とショルダーアーマーが赤、それ以外はミリタリーカラーで再現されたグリモアレッドベレー。グリーンはマットな色合いになっていてツヤが少なく、手で触ると少し滑りにくい質感になっています。この成型色が進化するとそのうちつや消しが必要なくなりそうな感じがします。

全体的に肉厚でどっしりとしたスタイル。足裏がコマ状になっていたり、背中にコンテナ型のミニモアザックを装備したりしていますが、関節強度が高いので自立は安定しています。

頭部。形状はグリモアと変わらずですが、3つのセンサーと赤の成形色で構成された特徴的なデザインになっています。レッドベレーという名前のとおり、襟を顔と見立てた時にベレー帽のようになっているところにユニークさを感じます。適度にモールドが入っていて、バルカンは左側頭部にのみ装備されています。

頭部内部にはブルーグリーンのシールを貼るようになっていて、センサーはクリアーのパーツです。後頭部のセンサーもシールを貼るようになっています。

胸部。あまり派手さはないですが、マッシブでシンプルな形状。適度にモールドが入っています。

腹部はコックピットブロックになっていて単体として分離可能ですが、レッドベレーにこの機能があるかどうかはわかりません。コックピットブロック(腹部)は前後のモナカ割なので側面に合わせ目ができます。

腰部。フロントとリアはグリモアと同じ形状。サイドアーマーが新規造形になっていて、カラーリングと相まってなかなか渋さを感じさせるスタイルになっています。側面のモールドはシールによる色分けです。

フロントアーマーとリアアーマーにある円形モールド下部のダクト内部にスリットはありません。

腕部。形状はグリモアと変わらず。肩や二の腕はシンプルですが、前腕はメカニカルな形状になっています。二の腕、前腕共に左右はさみ込みタイプなので縦に合わせ目ができます。肘から下が分離できるので、合わせ目消しは比較的ラクそうです。

右肩には赤い成形色のアーマーを装備。

脚部。大腿部やふくらはぎなどの形状はグリモアと変わらずですが、膝から下の表面には肉厚な装甲を装備しています。右膝には星型のシールを貼るようになっています。後部の膝から下には合わせ目があります。膝から下が分離しないので、合わせ目消しは少し手間かもです。

足首から下の部分。かかとに車輪、つま先にクローを装備した特徴的な形状です。かかとの車輪は回転可能。モナカ割なので中央に合わせ目があります。つま先の車輪はクローと一体になっているので回転せず。

つま先のクローは幅広く展開し、甲にくっつくまで可動させることができます。足裏には簡単なモールドとガッツリの肉抜き穴があります。

ミニモアを収納するコンテナ型ミニモアザック。ボックスタイプで上下に合わせ目が出る組み合わせになっています。

背中はダボ穴2箇所によるマウントになります。

少しスカスカしますが、HG陸戦型ジムのバックパックがマウント可能で、ミニモアザックの側面にはダブルオーダイバーのGNソードⅡがマウント可能でした。

ミニモアザックのハッチは前側全体が下方に展開するタイプ。特にモールドがない組み合わせになっているので、フタを開くのが少し難しいかもです。内部にはミニモアをマウントできるラッチが造形されています。

いつものようにHG陸戦型ジムとHGルプスレクスと比較してみました。グリモアは陸戦型ジムよりも更に小さいです。ですが肉厚な形状なのにあまり小ささを感じさせないキットになっています。HGグリモアが手元にないので比較できずです。ご了承下さいm(_ _)m

頭部の可動はわずか。頭部が襟で囲まれているため、干渉するので少し表情を変化させる程度になります。

左右へはやや強引ががらも真横程度にまで可動させることができました。塗装やつや消しをした場合は擦れにかなり気を使いそうです。

襟側面の出っ張ったアーマーが干渉するので、腕部は水平程度にも上げることができませんでした。そこまで太い形状でないだけに、可動域が制限されるのはちょっと残念。

肩部はポリキャップが前側に引き出し可能ですが、それほど広く展開させることはできず、柔軟なポージングはできなそうです。

肘の可動も90度いかないくらい。

ですが反対側に少し曲げることができます。

手首は上下にスイングします。柔軟性があるのでポージングの幅が広がります。ポリキャップではないですがまずまずの強度があります。ただ、重量のある武器を保持させた時に垂れてしまう可能性もあります。

胸部が可動することで、多少前かがみや胸張りといったポーズが可能です。

胸部、腹部は共に360度回転可能です。

アクションベースを股下にマウント。問題なく固定されるので、ポージングはしやすそうです。

脚部は、膝下のアーマーとフロントアーマーが干渉するので、回避するように脚を開くことで適度に上げることができます。ですがそれでも水平程度にまではあげることができませんでした。後方もリアアーマーが干渉するのでそれなり。

膝は90度までも曲げることができず。太めの外装が干渉するので少しの可動となります。

足首の可動もそれなりと言った感じ。全体的に可動域は狭めです。

膝のアーマーは広く展開。内側からクローを展開させることでシザークロウ機構が演出できます。アーマーは左右へも可動し、クロー展開の自由度は高いです。

クローは適度にモールドが入っていますが、劇中のように長くはなく、アーマーに収納できるくらいの長さになっています。クロー収納内部はシンプルです。

左右への開脚はまずまず。他の箇所があまり可動しないこのキットにあって、なかなか柔軟性のある可動になっていると思います。サイドアーマーもしっかりと可動してポロリもありません。

足首の可動はそれなりと言ったところ。

股関節が可動するので多少上半身を左右に振ることができます。

内股もわずか。はじめに膝が股下と干渉し、膝を避けるようにしても大腿部が股下と干渉します。がに股は水平以上に可動。後方にまで移動できて柔軟ですが、脚底に車輪が付いているのでガニ股での自立は難しいです。

予想外に立て膝はきれいな形でこなしてくれます。形状バランスがいいんでしょうね。

ミニモア(グリーン、ブルー)、アサルトライフル、プラズマナイフ(レッド、グリーン、ブルー)シールド、シールド用マウントパーツ、平手ハンドパーツ(左)が付属。

その他、HGグリモアの脚部パーツなどが付属します。バックパックや武器類、シールなどがないですが、それ以外は大体揃っているので本体のみグリモアとして組むことはできます。

レッドのショルダーアーマーは予備が付属するので、左肩にもマウントして楽しむことができます。

プラズマナイフ。シンプルな1個パーツになります。レッド、グリーン、ブルーの3本が付属。

プラズマナイフはリアアーマー内部に収納可能です。そのまま差し込むだけでOK。スカスカ感もなく適度に固定されていますが、入り込んでしまうので引き抜く時が少し難しそうです。

ハンドパーツで挟んで保持。しっかりと保持できて抜け落ちることもありません。

手首がしなるので突くようなポージングも可能です。

右膝の星型シールは予備があるので、お好みで色んな所に貼って楽しんでもいいですね。

ミニモア。頭部に小型ロボットのような手足が付属する小型支援メカです。グロかわいい印象ですが、小さいのでマスコットとしての質の方が高いかも。

細かい組み合わせで手足は自由に可動し、首もボールジョイントなので前後左右など柔軟に可動します。頭部が大きいので少し前側に倒れやすいです。内部構造はグリーン、ブルー共にレッドの頭部と同じ。クリアパーツの三つ目になります。内部には、グリーンはパープル、ブルーはオレンジのシールを張るようになっています。

ミニモアは背中にプラズマナイフがマウント可能で、左腕にも保持可能です。倒れやすくなりますが、バランスよく脚を配置するとナイフを持った状態でも自立できます。

レッドベレーの頭部と組み換えることで赤いミニモアも再現可能。

そしてレッドベレーの頭部を緑にすることですごくしっくりくるスタイルになります。

ミニモアをミニモアラック内部に収納します。まず奥にプラズマナイフを2本マウントします。そしてミニモアを前かがみになるように折りたたみます。

そしてミニモアを内部に下向きにしてマウントします。カチリとハマるのでふらつくこともなく安定したマウントが可能です。ミニモアを収納した状態でラックを背負っても、自立に影響なくポージングできました。

シールド。シンプルな1個パーツになります。表裏にはモールドが入っているので、1個パーツでも物足りなさは感じない作りになっています。

マウントパーツを使用して保持します。ダボ穴状ではなくパーツで前腕を挟むようなタイプなので、そこまでしっかりと固定されるわけではないですし、塗装後は剥げが気になる仕様になっています。ポージングしていて頻繁に外れたりすることはなかったです。

アサルトライフル。ストックがピストル、レシーバー(機関部)がサブマシンガン、アンダーバレルがグレネードランチャーという複数パーツの組み合わせで構成されています。

砲口は上下共に開口されておらず、センサーはシールによる色分けです。

各部がそれぞれ左右はさみ込みタイプの組み合わせなので全体的に上下に合わせ目ができます。

各部が分解可能。ピストル、サブマシンガン、グレネードランチャーとして個別に装備可能です。

まずはサブマシンガンで保持。サブグリップは左右に可動します。各関節があまり広く動かない割に、両手持ちはすんなりと決まりました。

ロングバレルを装着して。

グレネードランチャーとピストルの両手持ち。小回りが効いた武器でポージングもし安いです。

すべてを組み合わせ、アサルトライフルに。こちらも特に重さに負けること無く保持してくれました。手首がポリキャップではないので、なんども抜き差ししているとヘタてきそうです。

以上です。アーミーなカラーリングは戦闘の雰囲気をより強く感じさせてくれますし、成形色の質感もよく、完成度の高いキットだと思います。ポロリなどもないので遊びやすいですね。

キット本体だけでなく、小さいミニモアはマスコットのような感じもあって、それぞれ武器も持てると言うなかなか手の混んだ作りになっていると思います。武器も分離させて複数の武器として構えることができたりと、いろんなアイデアの詰まった楽しめるキットだと思います。

組み立ても多少合わせ目出る仕様になっていますが、小さいパーツが少なく、思いの外組みやすいです。色んな面でもガンプラとしての高い質を持ったキットになっているのでオススメですね。

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