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RG クロスボーン・ガンダムX2 レビュー

今回は、RG 1/144 クロスボーン・ガンダムX2のレビューをご紹介します!

RG クロスボーン・ガンダムX2は、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場するMS「クロスボーン・ガンダムX2」の1/144スケールモデルキットです。小型MSを1/144では類をみない細密表現と、リアルを追求したRGシリーズで再現。頭部ブレードアンテナやバルカン、ショット・ランサーといったX2の特徴的な武装、機体形状が新規パーツを用いて再現されています。価格は3,190円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

宇宙海賊クロスボーン・バンガードが運用するクロスボーン・ガンダムの2号機で、劇中ではザビーネ・シャルが搭乗。黒き宇宙海賊としてエレファンテと戦闘を繰り広げた機体「クロスボーンガンダムX2」がRGでキット化。

2019年5月に発売されたRGクロスボーンガンダムX1をベースに、X2の特徴である黒いカラーリングが成形色で、特徴的な頭部形状とショット・ランサーが新規造形で再現されています。

成型色は外装の大部分がダークブルーでの再現。その他、アンテナやダクトといった全身各部にイエロー、前腕や膝、ソールなどにパープルが配色されています。内部・関節パーツはグレー成型色での再現。

ホイルシールが付属し、頭部や武器センサーなどを補いますが量はかなり少なめ。ダクト内部など一部を塗り分ける必要がありますが、細部までパーツで細かく色分けされているため、素組みで十分な仕上がりになります。

グレー成型色の内部・関節パーツにはKPSを使用。アドバンスド・MS・ジョイントの一部にのみABSが使用されています。アドバンスド・MS・ジョイントは背部X字スラスターの付け根と胸部内部のみとなっています。

外装は大部分がアンダーゲート仕様。小型キットということもあって頭部などのパーツがかなり細かいので、ランナーからパーツを切り出しす際は紛失しないよう注意が必要です。

ポリキャップは不使用。肘、膝関節共にKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部にX字スラスターを背負っているため多少後方に負荷がかかりますが、うまくバランスを調整することで問題なく自立させることができます。

■付属品

バスターガン、ショットランサー、ビームサーベル(サーベル刃、柄)✕2、ビーム・ザンバー(ビーム刃付き)、シザー・アンカー用チェーンパーツ✕2、ダガー刃✕2、ザビーネ・シャルフィギュア、ディスプレイ用ジョイントパーツ(コアファイター用、X2本体用)が付属。

ビーム・シールド、ブランド・マーカーのエフェクトパーツ2種✕2、平手(左右)、ショットランサー持ち手(左右)、手首が可動する武器持ち手(左右)も付属します。

ABCマントが付属。四方のマントは付け根がボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。

余剰パーツがいくつか付属。X1用の頭部パーツが付属しないため、X1のカラバリとして組むことはできません。

多数のコーションマークが収録された水転写デカールが付属します。

ベースキットであるRGクロスボーンガンダムX1と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部をX1と比較して。アンテナがX2特有の羽状になり、左右のバルカン形状が変更。口元もHGUCでは再現されなかった「への字スリットのないマスク」がリアルに再現されています。

ツインアイはX1ではグリーンでしたが、X2は赤いシールでの再現となっています。額のドクロレリーフはX1と同様リアルに造形。モールドは黒く塗り分けが必要です。

メット部は左右の組み合わせですが、後頭部の合わせ目は段落ちモールド化。落ち度のない作りになっています。

X1と同様、アイパッチパーツが付属。組み換えることでアイパッチ姿のX2を再現することができます。小さいパーツなので、組み替える際は紛失に注意します。

アイパッチの左目はクリアーパーツでの再現で、目の部分だけを赤いシールで色分けするため、ふちは黒く塗り分ける必要があります。

マスクはX1と同じく展開可能。排熱ダクトの露出を再現することができます。劇中では1回しか展開したことがないとのこと;

その他の箇所は、X1と同じ形状なので簡単に見ていきます。

■胴体部

胴体部はダークブルー成型色でまとめられています。X1では色分けされていたサイドアーマーも同色パーツ構成に。

胸部の装甲は開閉が可能。コアファイターのコックピット部が露出します。装甲中央のクロスボーン・バンガードエンブレムは水転写デカールを貼っての再現。

腰アーマー類は各部ともモールド入りの裏打ちパーツが造形。フロントアーマーがシザーアンカーとして展開可能なのもX1と同じです。

■コアファイター

X字スラスターはX2本体から脱着が可能。胴体部に格納されている機首部分を引き抜くことで、コアファイターとして使用することができます。

機首部分を前方に展開し、X字スラスターを畳んでコアファイターに。コアファイターも形状はX1と同じ。大部分がダークブルー成型色での再現となっています。

キャノピーは開閉可能。内部には簡単なコックピットが造形されています。細かいながらもリアル。

X字スラスターは付け根がアドバンスド・MS・ジョイントでフレキシブルに可動。後部のバーニアも付け根が上下に可動します。内側のパーツやダクトが別パーツ化されるなど色分けも細かいです。

X1のコアファイターと並べて。X2のものは全体がダークブルーで渋めな雰囲気。

コアファイターを浮かせてディスプレイさせる場合は、付属のジョイントパーツを下部に組み付けます。ジョイントパーツはクリア成形色での再現で、コアファイターの景観を損ねないようになっています。

個体差かもですが、アクションベースの3.0mm軸とクリアのジョイントパーツとの固定強度があまり高くなく、角度によってはコアファイターがクルッと回転してしまうこともありました。

ですが小型で軽量なので、普通にディスプレイさせる分には特に問題はありません。後部X字スラスターやバーニアを展開することで表情を変化させることができます。

■腕部

腕部。こちらも大部分がダークブルー成形色での再現ですが、前腕の手首側がパープル成形色パーツで色分けされているため、少しインパクトがあります。

前腕のブランド・マーカー(ビーム・シールド)は前方に展開可能。内側も別パーツで細かく造形・色分けされています。

ショルダーアーマー。前後の丸モールドがパーツで色分けされるなど、細いパーツ構成でリアルに再現されています。上部のフックは展開可能。

■脚部

脚部。X1と同じく、スリムでバランスの取れたデザインになっています。内部フレームの左右から外装を被せるタイプで、大腿部中央のモールドも内部パーツとの兼ね合いで細かく色分けされています。

ふくらはぎ後部はヒートダガー柄が脱着可能。付属のダガー刃を組み付けることで携行武装として使用することができます。足首左右の尖った装甲も上下に可動。

足裏はメカニカルなモールドがリアルに造形されています。土踏まずの部分にはダガー刃が装着可能。画像では分かりにくいかもですが、つま先は少し反らすことができます。

■他キットとの比較

RGクロスボーンガンダムX1と並べて。頭部以外の形状は同じですが、カラーリングが異なることで印象もだいぶ違っています。X1は白成形色が主体なのでX2よりも少し大きく見えますね。

HGUCクロスボーン・ガンダムX2(画像左)と並べて。画像右がRGですが、RGのほうが情報量が多く、細部の色分けも細かいです。パープルも少し色味が違っていて印象的。

X2の可動域についてはRGクロスボーンガンダムX1と同じなので、以下のリンクからX1のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒RG クロスボーン・ガンダムX1 レビュー

■武装類

バスターガンをX1のものと並べて。成型色が異なる以外、ほとんど違いはありません。X1のバスターガンはセンサーをマーキングシール(グリーン)で補いますが、X2のものはホイルシール(レッド)で補うようになっています。銃のグレネード弾は脱着が可能です。

ビームザンバー。こちらもX1に付属のものと形状は全く同じ。成形色が異なるだけです。

細かいパーツ構成で、ビーム刃の付け根など各部がフレキシブルに可動します。

バスターガン、ビームザンバーともにサイドアーマーにマウント可能。

バスターガンとビームザンバーを組み合わせることでザンバスターが再現可能なのもX1と同じ。RGならではの緻密な色分けが再現されているため、チープな感じは全くありません。

ショットランサー。槍型の接近戦用武装になります。このX2で新造された武装。RGならではの精密造形でリアルに再現されています。

ランサー先端部は筒型パーツの組み合わせで合わせ目ができない構造。

4門の砲口や黄色い波状のラインもパーツで細かく色分けされています。

基部も複数パーツで細かく造形。後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。ランサー部分の軸が伸縮可能で、伸ばすことで側面のグリップを展開させることができます。

センサー内部はパーツで色分けされていますが、表面に赤いシールを貼るようになっています。

ザビーネ・シャルフィギュア。長髪のパイロットスーツ姿で造形されています。脚が細いため、ランナーから切り出す際に折れてしまいました;なので接着して固定しています。

■ポージング

ショットランサーとビームシールドを装備して。

ショットランサーはグリップがハンドパーツにダボ固定されますし、前腕にも固定できるのでしっかりと保持させることができます。なのでポージングがラク。グリップがヒンジ接続なため基部から外れやすいですが、ポージング時はさほど気にはなりませんでした。

ショットランサーを装備することで、X1とは一味違ったポージングが楽しめるのがいいですね。

伸縮ギミックによってランサーを打ち出すような表現も可能。

ビームシールドなどのエフェクトパーツは蛍光クリアピンク成形色での再現。ブラックライトで照らすと発光します。

平手が付属するのでポーズに自然な表情が付きます。

武装類が豊富に付属するので、それらを使用することでポージングを多彩に演出することができます。どの武装もハンドパーツにしっかりとダボ固定されるので、全く不自由なく取り扱えるのが良いですね。

X1はそうでもなかったですが、X2はポージングしていると前腕の装甲がポロリしやすかったです。個体差があるかもですね。

シザーアンカー、ヒートダガー、ブラインドマーカーといった武装を使用することで特殊な攻撃パターンが演出可能。外装が黒いせいかエフェクトパーツが目立つので、そのぶんポーズに迫力が出ます。

ABCマントを装備して。ABCマントは一旦頭部を外し、胴体部に被せて組み付けます。HGのように全体を包んでダボ固定させるような複雑さがないので脱着が容易です。

マントの裾は欠けたり一部が開口されるなど使い古したようなデザインで、海賊っぽさがうまく表現されています。マントを装備した状態も様になりますね。

マントを装着するとキットを握るのが少し難しいのと、ショットランサーの柄がマントと干渉してやや取り回しづらいところはありますが、ストレスを感じるほどではなかったです。

マントは各部がボールジョイント接続なので、展開させることで風圧で広がるようなリアルな表現を演出することができます。マントを装備した状態でも背部のスラスターが展開できるのもいいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。武装類が多彩なのはX1と同じですが、黒い(ダークブルー)の成型色によって渋さやひと味違ったポージングの良さが感じられます。深いカラーリングによって武装類やエフェクトパーツが際立っていますし、頭部もへの字スリットがないマスクで、HGUCとは違った格好良さがあるのが良いですね。

欠点的なものはそれほどないですが、若干前腕の装甲がポロリしやすかったのと、肩(上腕との付け根)をグリグリ動かしていると、ムリに回したときに破損する場合があるのでやや気を使う必要がありますね。

新規造形のショットランサーも作りがいいですし、ABSマントを取り付けた感じも良く表現力が高いです。ザビーネのクロスボーンガンダムとして、X1とは違った魅力が精密なRGで味わえるのがいいですね。

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3 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2019年12月22日 at 21:02 - 返信

    RGクロスボーンは人気者なのでプレバンで来るのは薄々わかってはいましたが、やはり実際に緻密なパーツ構成や細かいギミック再現を作ると嬉しいものですね
    ただ、個人的には新規パーツがV字アンテナとショットランサーと1/144ザビーネだけでは寂しいのでX2改のパーツを付けてくれたら嬉しかったなーなんて思ったり

    ・・・たぶんX2改はスラスターパーツとバスターランチャー新規付属とかで出るんだろうなぁ

    • nori

      on 2020年1月6日 at 00:52 - 返信

      コメントありがとうございます!
      RGは精密ながらもしっかりと組み合わさっていて取り扱いやすいところが良いですね。
      四肢にアドバンスド・MS・ジョイントを使っていないので強度的にも問題なし!

      そうなんですよね、少しだけ追加して、X2とX2改を分けて出すみたいな;
      全部セットだとこちらも助かるんですけど、バンダイさん、なかなかな売り方を・・・;

  2. 感情の制御出来ない貴族主義の人

    on 2020年6月26日 at 14:29 - 返信

    HG,MG同様にX2改は単体でプレバン販売するのかな?ショットランサーなしで!

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