今回は、MG 1/100 ジム・コマンド(コロニー戦仕様)のレビューをご紹介します!
MG 1/100ジム・コマンド(コロニー戦仕様)は、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する地球連邦軍の量産型MS『ジム・コマンドコロニー戦仕様』の1/100スケールモデルキットです。2017年11月に発売されたプレミアムバンダイ商品「MGジム・コマンド 宇宙戦仕様」とは少し異なり、特徴的なコロニー仕様のランドセルを新規造形で再現。特徴的な機体形状はジム・コマンド宇宙戦仕様と同様にハイディテールなものになっています。価格は3,780円(税込み)。
本体の形状はプレバンから発売されたMGジム・コマンド宇宙戦仕様と同じですが、ライトブラウンとダークブラウンの成型色とバックパックがコロニー戦仕様に新規造形されています。宇宙戦仕様に付属していたビーム・ガンは付属せず。
宇宙戦仕様に比べ、落ち着いたカラーリングなのが印象的。好みのカラーがチョイスできるようになったのは嬉しいところです。
内部パーツはMGジム・スナイパーⅡとMGガンダムVer.2.0のフレームで構成されています。なので可動域は広く、関節強度も高くなっています。
流用頻度が高いランナーを使用したキットなだけに、体型バランスはとてもいいものになっています。永久保存版と言ってもいいくらい安定した出来になっているので、今後のバージョンアップは当分なさそうです。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)は一般発売ということもあり、簡単に手間なく貼ることができるマーキングシールが採用されています。ちなみにMGジム・コマンド(宇宙戦仕様)には、不死身の第四小隊のパーソナルマークが入った水転写デカールが付属しています。
頭部。大型のフェイスガードははグリーンのクリアーパーツ。バルカンはグレーの内部パーツになっていて、このあたりは宇宙戦仕様と変わらず。顎パーツは少し濃い目の赤になっています。頬のダクトはパーツ分けされていないので塗り分ける必要があります。額のセンサーはシールによる色分けで、シールを剥がすとクリアーグリーンのパーツになっています。
内部パーツのレールやセンサーも細かく造形されていて、センサーにはシールを貼るようになっています。
バストアップ。エアインテークや上部のダクトは別パーツで色分けされています。コックピットハッチは顎とおなじ濃い赤色パーツで再現されていて、配色の良さを感じさせます。エアインテークの内部パーツは一度はめ込むと抜きにくいので、塗装する場合は注意が必要です。
肩部にはジム・コマンド特有のアンテナを装備しています。アンテナは細く、可動時に干渉することもあるので、折ってしまわないよう注意が必要です。
コックピットハッチは開閉式。外側からはパイロットの脚しか見えませんが、良くできた構造になっていると思います。
腹部、腰部。形状はシンプルですが、適度にライン型や丸型のモールドが入っています。成型色もライトブラウンなので、宇宙戦仕様とはまた違った印象が感じられます。中央部にある上下のグレーパーツは一度はめ込むと抜けにくいので、塗装時は分解しづらくなるので注意が必要です。
腰部フロント、サイド、リアアーマーはどれもしっかりとしたモールドが入っています。
腕部。形状はMGジム・コマンド宇宙戦仕様と同じ。各部に筒型パーツが使用されているので、合わせ目は出ない組み合わせになっています。
肩部。MGジム・スナイパーⅡ、MGジム・コマンド宇宙戦仕様と同じ形状です。シンプルで構造も簡単なものになっています。合わせ目は出ない組み合わせになっていて、色分けも側面のダクト内部以外は特に塗り分ける必要もありません。
脚部。モールドの少ないさっぱりとした形状になっています。いかにもジムらしい形状。MGジム・コマンド宇宙戦仕様から新規造形された形状で、ふくらはぎ後部や外側の側面は内部のアポジモーターなどが露出するようになっています。
足首から下の部分。形状はMGジム・スナイパーⅡやMGジム・コマンド宇宙戦仕様と同じですが、ダークブラウンとライトブラウンのツートンでまた違った味がありますね。
バックパック。コロニー戦仕様独自の新規造形部分です。重力のある地上用に、バーにあるいは全て下のほうに集められています。上部中央にはセンサーが付いていて、地上での戦いやすさを考慮した形状が再現されています。センサーはシールによる色分けです。
下部4基のスラスターは内部パーツを埋め込むようになっていますが、一度はめ込むと抜けにくくなっています。なので、後の塗装を考慮してはめ込んでいません。内部は色分けされていないので塗り分けが必要です。
大きい方のスラスターはポージング時に手が当たって何かと外れやすかったので、何かしら補強が必要かもしれません。
バックパックのマウントも宇宙戦仕様と同じ。長方形のモールドで固定するようになっています。ゆるくもないですが、固くもないマウントで、ポージングしてもとくに外れることはありません。
MGブレニフ・オグス専用ザクⅡ、MGダブルゼータガンダムVer.Kaと比較してみました。ザクⅡとは同じくらいですが、ダブルゼータと比べるとMGとHGくらいの差がありますね。ザクⅡも単独だと大きく感じますが、それにしてもダブルゼータ、でかすぎます^_^;
続いてMGジム・コマンド宇宙戦仕様とも比較してみます。コロニー戦仕様の方が少し大きく見えるのは、配置の関係かカラーリングの影響からでしょうか。白・赤とライトブラウン・ダークブラウンの違いだけでなく、コックピットハッチや顎の赤も違うので、どちらもそれぞれの特徴が感じられるものになっていると思います。
キットの中で唯一形状が異なるバックパックも比較してみます。スラスターの数や成型色、形状も違っているのがわかりますね。
頭部の可動は上下にまずまず柔軟に可動します。ジム・スナイパーⅡから続く仕様ですが、頭部が外れやすいのが欠点です。ライフルやブルパップ・マシンガンなどを覗き込み安くなっているのは嬉しいところです。
左右へは水平程度に可動します。アンテナが顎と干渉するので、広範囲に可動させたい場合は注意が必要です。
腕部はアンテナの影響により、左右で可動範囲が異なります。標準だとしっかりと上まで可動してくれますが、アンテナが干渉する左腕は破損に注意する必要があります。
肩部も首部と同じく、このフレーム特有の広い可動域によって前方に広く可動します。武器の両手持ちやスナイパーライフルを構える姿なども人の動きに近いポージングが可能です。
内部パーツが露出する構造になっています。
肘もしっかりと折れ曲がり、特に干渉する箇所なく、高い可動域を持っています。
ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4本は組み換え式です。
腰部はしっかりと前後可動します。
腰の回転も360度可動。
付属のマウントパーツを使用してアクションベースにマウントします。
股関節後部の凹みにマウントパーツを設置。わりとしっかりとハマってくれますが、飛行ポーズをしようと傾けると外れたりするので注意が必要です。
前後開脚は前方へは水平以上に可動してくれます。後方はリアアーマーが干渉するので少ししか上がりません。
膝はしっかりと曲げることができます。特に外装パーツが干渉することもなく、塗装後も安心して可動させられそうです。
足首はそれほど広範囲に可動するわけではないですが、最低限動くようにはなっていると思います。内部にはシリンダーとシャフトが構造化されていて、メカニカルなディテールが再現されています。
足裏も3箇所に分割されているので、曲線的な人間らしいスタイルがポージング可能です。
左右への開脚も水平以上に。サイドアーマーが干渉することもなく柔軟に広げることができます。
足首の左右への可動もまずまずです。コロニー戦仕様ということで、地上や市街地戦闘のシーンも再現したいところです。そういった場合でも対応できそうな可動域なのでポージングも楽しめそうです。
内股、がに股はあまり広げる事はできないようです。HGやオリジン版キットなどはかなり柔軟に可動しますが、MGとは言えすべてが広く可動するわけでは無いようですね。
膝の可動域が広く、脚部の各部が柔軟に可動するので立膝はキレイな姿勢で対応可能です。
プルバップ・マシンガン、プルバップ・マシンガン用マガジン☓3、平手マニピュレーター(左右)握り手マニピュレーター(左右)武器用マニピュレーター(右)、シールド、ビーム・サーベル刃☓2が付属。
その他、MGジム・スナイパーⅡ用パーツ、MGガンダムVer.2.0用パーツなどが余剰パーツとして付属します。バーニアを組み替えることでジム・スナイパーⅡのバックパックも再現可能です。宇宙戦仕様のバックパックは付属していないようですね。
プルバップ・マシンガン。砲口以外はモナカ割なので、マガジンと共に上下に合わせ目が出来ます。MGジム・スナイパーⅡ、MGジム・スナイパーⅡ(ホワイト・ディンゴ隊仕様)、MGジム・コマンド宇宙戦仕様など、この系統のキットにはだいたい付属している武器です。
マガジンは脱着可能。予備マガジンを組み替えることも出来ます。センサーはシールによる色分けです。
マニピュレーターを武器用の物に組み替えて保持させます。しっかりと保持できますが、グリップのダボ穴にマニピュレーター内側のダボを差し込むタイプなのでヘタレてはずれやすくなることもありそうです。
シールド。裏面には細かなモールドが入っていますが、特に色分けはなし。シンプルな形状です。MGジム・スナイパーⅡのようなバイポッド(二脚)は取り付けられず、シールドを自立させることが出来ない仕様になっています。この仕様は宇宙戦仕様と同じ。
シールド裏面にはリアアーマーにマウントしているビーム・サーベル柄とプルバップ・マシンガン用マガジンを2個マウント可能です。
シールドはジョイントパーツのダボを前腕裏のダボ穴に取り付けます。まずまずしっかりとしていますし、ハンドパーツで保持するので保持力もそこそこありそうです。
リアアーマーからビーム・サーベル柄を取り外し、ビーム・サーベル刃をマウントしてビーム・サーベルに。ビームサーベルは握り手マニピュレーターにはめ込んで保持させます。柄にもマニピュレーターにもダボはないですが、しっかりと保持できるのでポロリすることはありませんでした。
以上です。形状はMGジム・コマンド宇宙戦仕様と同じですし、ビームスプレーガンが付属していない分、宇宙戦仕様と比べてチョイスを渋ることもあるかもしれません。ですがバックパックもまとまっていていいですし、このカラーリングは思ったよりもジム・コマンドをよく見せていると思います。
可動域はガンプラの中ではかなり高水準になっていますし、購入して間違いないキットになっていると思います。シンプルな形状なので、塗装・改修派にとってもスジボリやプラ板などのディテールアップがしやすそうですね。
コアなファンにはもちろん、初心者の方でも楽しめますし、何より完成後のまとまりや取り扱いやすさが高いので、ジオラマやブンドドでも多用できそうな遊べるキットになっていました。
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6 件のコメントがあります。
jun
on 2018年6月8日 at 10:26 -
アポジモーターって、専門用語は正しく使いましょう。
『逆シャア』の時に誤用したのをきっかけに流布した印象がありますが、これについて正式に誤用と認めていますが…。バーニア(バーニアスラスター)が正解です。
余剰パーツの中にビームサーベルの握り手の指パーツがあるのは納得しません。
あと、最近、左手にライフル等保持できない仕様が多く、疑問を感じます。自分は一応右利きですが。
(2丁持ちが出来ないのはマイナス)
RE/100のディジェや今度発売のMGジェガンは大丈夫みたいですが。
nori
on 2018年6月14日 at 23:41 -
コメントありがとうございます!
ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
まぁ細かいところはわかりませんが、一応ガンダムファンには通じるってことで多めに見てやってくださいまし^_^;
極力正しく使えるように頑張りたいと思いますm(_ _)m
握り手パーツに関しては余剰パーツに入ってましたね。
失礼しましたm(_ _)m
左用の武器指パーツが付いているとありがたいんですけどね。2丁持ちはなかなかガンプラレベルの高い考察ですね!さすがです!
確かに2丁持ちできるとまた違ったシーンの再現もできるので楽しみが増えますよね♪
匿名
on 2019年6月10日 at 23:49 -
いつも見ています!最新のガンプラのレビューも期待しています!!
nori
on 2019年6月11日 at 03:13 -
コメントありがとうございます!
いつもご覧いただき感謝ですm(_ _)m
いろいろと厳しいところもありますけど、続けていけるようがんばります!
匿名
on 2019年7月27日 at 07:34 -
初見です。自分もこのキット作成している所ですが、
脚部が付け根からすぐにハズレてしまいます。
どうしてかわからず困ってます。マイッタな(~_~;)
nori
on 2019年7月27日 at 15:14 -
コメントありがとうございます!
股間部はポリキャップ接続ですよね。
おそらく脚部がしっかりと差し込まれていないのではないかと。
それでも外れる場合は、何度も脱着を繰り返してポリキャップが広がり、抜けやすくなってしまっているかですかね。
このようにヘタれてしまった場合は、とりあえずティッシュなどを挟んで股間部の強度を上げてやるといいかも。
それか、脚部側に瞬間接着剤を少し塗って完全に乾かして補強するかですね。
参考になれば幸いですm(_ _)m