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HGUC 百式 レビュー

今回は、1999年10月に発売されたHGUC 1/144 MSN-00100 百式のレビューをご紹介します!

HGUC 百式は、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS「MSN-00100 百式」の1/144スケールモデルキットです。百式のスマートなイメージラインに加え、金色MSである特徴的な外装カラーをゴールドメッキによって再現。専用ビームライフルやクレイバズーカ、ビームライフルといった武装類が付属するキットになっています。価格は1,650円(税込み)です。

クワトロ・バジーナが搭乗する反地球連邦組織「エゥーゴ」の試作機で、「百年保つMS」となるような願いを込めて命名された「MSN-00100 百式』がHGUCでキット化。2016年8月にREVIVE版の百式がキット化されていますが、こちらはHGシリーズ初期のキット(パッケージナンバー005)になります。

外装は百式の金が鮮やかなゴールドメッキ仕様。鮮やかなコーティングが施されていますが、特別仕様ではなく一般発売の商品になります。その他は胴体やバックパックにブルー、バックパックから伸びるケーブルやソール部などに臙脂色の成型色が採用されています。シールは頭部センサー(アイ部分)のみ仕様。ゴールドメッキなので、各部ダクト類の塗り分けはお好みでということになりそうです。

外装メッキパーツはアンダーゲート仕様。部分的にゲート跡は露出しますが、全体的にはゲート跡がわかりにくく、見栄えの良い仕上がりになっています。

ポリキャップ(PC-120)を各部に使用します。関節だけでなく、背部フレキシブルバインダーの接続部もポリキャップ式。関節強度はまずまず高めです。左右にフレキシブル・バインダーを持つバックパックを装備していますが、自立に影響はなく安定しています。

クレイ・バズーカ、ビーム・ライフル、ビームサーベル✕2、武器持ち手(右)が付属。

擦って転写するガンダムデカールが付属。肩に貼り付ける「百」マークになります。

頭部。一般的なガンダムフェイスとは異なり、V字アンテナやへの字スリットのない百式特有のデザインで造形されています。全体的にエッジが効いていて締まった感じも。センサー(アイ)は黒いシールでの色分けです。

メット部は左右挟み込みタイプで、とさか部分から後頭部にかけて合わせ目ができます。後部のアンテナは少し抜けやすいかも。

胴体部。各部ともパーツで色分けされています。胸部、腹部は前後挟み込みタイプ。腹部側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

腰アーマー裏は各種ともモールドは造形されておらずツルツルです。

腕部。前腕の動力パイプ部分がパーツで色分けされています。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。

ショルダーアーマーも前後挟み込みタイプ。上部から側面にかけて合わせ目がくっきりと出ています。

側面の装甲は45度程度可動します。

脚部。動力パイプが造形された膝関節は筒型パーツ。内部はポリキャップで連結しています。

大腿部は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。膝から下は四方からパーツを組み合わせるので合わせ目はできません。スネの部分は百式特有の内部フレーム(アクチュエーター)が造形。内部フレームは左右挟み込みタイプで合わせ目ができますが、メカニカルに造形されています。

ソール部。底面は臙脂色成型色パーツによる色分けで、足裏に肉抜き穴はありません。脚甲は、ガンプラには珍しい左右挟み込みタイプで中央の合わせ目が目立ちます。

バックパックと左右のフレキシブル・バインダー。百式特有の造形です。リアアーマーのサーベル柄は設定の位置(画像の位置)だと少しスカスカして抜けやすいです。バックパックと干渉するので抜け落ちることはないですが、スルスル動くのが気になる場合はしっかりと押しこんで固定してやるのが良いかと。

バックパックは2個パーツの組み合わせで中央に合わせ目ができます。下部のバーニアは別パーツ化されていて、内部を赤く塗り分ける必要があります。

フレキシブル・バインダーの下部バインダーは可動式。

上部は左右挟み込みタイプなので、各面に合わせ目ができます。

バックパックは太めの2ダボ接続。他キットのバックパックを背負うことはできないようです。

フレキシブル・バインダーの付け根はポリキャップなので、広範囲ではないものの適度に可動します。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。ルプスレクスと同じくらいで、HGのキットとしては少し大きめ。百式の全高は20.6mです(背部フレキシブル・バインダーを含む)。

REVIVE版の百式が手元にないので、機動戦士Zガンダム登場機を並べて。Mk-ⅡはREVIVE版ですが、並べてもまだ大丈夫かなと;

頭部はわずかに上下する程度。左右へは、襟や顎が干渉しつつも、真横にまで移動させることができます。

腕部は45度程度までしか上げることができないようです。胸部から伸びる軸での接続で、ショルダーアーマーがあまり可動せず側面の装甲も適度に展開する程度なので、それらが干渉して腕の上げ幅もわずかになっています肘は90度程度まで可動。

手首はボールジョイントではなく、ポリキャップと軸での接続となります。ポリキャップによって手首に少しスナップを効かせることができます。

古いキットでアクションベースに対応していないので、股間部にコの字パーツを挟み込んでのディスプレイとなります。

フロントアーマーが広く可動するので、前方への開脚は幅広く展開可能です。あまり脚を上げすぎると大腿部がサイドアーマーと干渉します。メッキ仕様なので、サイドアーマーのポリキャップへの差し込みダボがツルッと外れやすいので注意です。

膝は一見すると2重関節っぽいですが、大腿部側の接続部は曲げるとポリキャップのダボが抜けてしまいます。なのでふくらはぎ側の接続部のみ曲げるようにします。

足首はわずかに前後可動するのみ。

浮かせて開脚すると脚が垂れたり、サイドアーマーが外れたりするので、接地状態で確認。ハの字程度までは開脚可能ですが、股間部にコの字パーツを取り付けるとさらに制限されます。足首もわずかにひねる程度。

内股、ガニ股も少し可動する程度です。

立膝はまずまずな姿勢でこなしてくれました。

可動域の総括としては、全体的に可動域が狭く、躍動感あるポージングは取りづらいところがあります。ガシガシ動かしてもサイドアーマーが外れたり膝が抜けたりすることがあるので、ある程度割り切って、シンプルに飾っておくのが良いかもですね。

クレイ・バズーカ。モナカ割の簡単な作りで、可動箇所はありません。上下など各部に合わせ目ができます。

後に2000年6月発売のHGUCリック・ディアスにも流用されました。シンプルですが、前端や後部などは適度に造形されています。

クレイ・バズーカはバックパックにマウント可能です。バックパックの左右どちらにも取り付けが可能でした。

ビーム・ライフル。こちらもモナカ割の簡単な作りで、上下など各部に合わせ目ができます。上部の動力パイプは黄色く塗り分ける必要があります。

ビーム・ライフルは武器持ち手の穴に差し込むだけでいいので、ラクに保持が可能。グリップ幅とハンドパーツの幅もそこそこ合っているので隙間も少なく遊びも少ないです。武器持ち手に若干の角度がついています。

足首の角度がつきにくいので、接地時のポーズが少し難しいかもです。脚を広げるとサイドアーマーが外れやすいので、その点も注意ですね。

アクションベースを使って浮かせた状態で。余り派手なポーズをつけることはできないですが、ゴールドメッキの輝きがとても良いですし、造形的にもそんなに古さは感じないですね。

クレイ・バズーカはグリップが可動せず、後部のマガジンが前腕の干渉してしまうので、肩に担ぐポーズはかなり難しかったです。やってみた限りではほぼ不可能かなって感じでした;(無理すればできるのかも。)

脇に抱えるポーズはゆったりと構えることができるので、そのほうがポージングしやすいのでおすすめです。武器持ち手の角度はクレイ・バズーカを保持させやすくするためみたいですね。

ビームサーベルは1個パーツ構成で、柄を塗り分ける必要があります。通常の握り手に差し込むだけで保持が可能。ポージングしていると少しグリップ位置が移動することがありますが、抜け落ちるほどではなかったです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。外装のゴールドメッキが鮮やかで、百式らしい華やかさを感じます。メッキが施されているせいか、プロポーションバランスもよく見えますね。

欠点的には、古いキットなのでどうしても可動域が狭かったり、合わせ目が各部に目立ったりと、近年発売のキットの比べて完成度という部分ではかなり劣っているのは致し方ないところではありますね。メッキ加工が施されていることで、サイドアーマーや膝部など、パーツがつるつるしてポリキャップから抜けやすかったりするところがあるので、その点はポージング時に少し注意が必要になります。

ですがコの字パーツでアクションベースにディスプレイしても割とかっこいいポーズが決まりますし、ポージングも上記注意点以外はそんなに不自由さは感じませんでした。簡単なポーズでも映えるキットなので、特別感を味わいながら、眺めて楽しむというのもいいかもですね。

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4 件のコメントがあります。

  1. そうめん

    on 2020年1月9日 at 20:45 - 返信

    メッキ使って1500円なんて当時の物価が恋しいですね…

  2. プラモ大好き

    on 2020年1月9日 at 21:20 - 返信

    まだプレバンが無かった時期なので製品化が決定したキットは待っていれば必ず店頭販売されていました。
    次は何かキット化されるのか?ガルバルディ?ゲルググ?と予想してワクワクして次のキット化発表に一喜一憂する楽しさがありました。

  3. 手袋

    on 2020年1月9日 at 22:04 - 返信

    お疲れ様です。
    私は百式のメガバズーカランチャーを持っているんですが
    やっぱり百式はゴールドメッキが
    しっくりくるなと思いました。

    • nori

      on 2020年1月21日 at 10:49 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ねぎらいのお言葉感謝ですm(_ _)m
      百式はゴールドでないと!ですよね~
      ガンダムベースのREVIVE百式ゴールドコーティングVer.を買わなかったのをちょっと後悔;

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