今回は、HG 1/144 陸戦型ガンダム(市街地戦仕様)のレビューをご紹介します!
HG 陸戦型ガンダム(市街地戦仕様)は、『ガンダムブレイカー バトローグ』に搭乗するガンプラ『陸戦型ガンダム(市街地戦仕様)』の1/144スケールモデルキットです。特徴的な機体カラーを成形色で再現。EXAMシステム発動状態が再現可能な他、180mmキャノンや100mmマシンガンといった豊富な武装類が付属するキットになっています。ガンダムブレイカーHGシリーズ同士を組み替えてジョイントできる新規パーツも付属。価格は1,980円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
仮面の男が送り込んだガンプラの1つで、陸戦型ガンダムを市街地戦用に改造した機体『陸戦型ガンダム(市街地戦仕様)』がHGでキット化。 2018年4月に発売されたHGUC陸戦型ガンダムをベースに、市街地戦用のダークグレーのカラーリングやEXAMシステム発動状態を再現可能な赤いシール、肩部ボールジョイントなどが新規造形で再現されています。
成型色は市街地戦用として再現されたダークブラウンをベースに、関節や腹部、ソール部、背部バックパックなどにライトグレー、頭部アンテナや胸部ダクトなどにオレンジを配色。
シールは頭部センサーや各部三角モールド、腹部F字マークなどを補いますがわずか。EXAMシステム発動状態再現用のシールも付属しています。
関節や内部パーツにはKPSが使用されています。ABSは使用されていません。
ポリキャップはPC-002を使用。背部にコンテナ・ラックを装備していますが、後方に負荷がかかるほどではありません。上半身にボリュームがあるので若干の不安定さはありますが、自立は問題なく可能です。
180mmキャノン、100mmマシンガン、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル刃☓2、ウェポンコンテナ、180mmキャノン収納用パーツ、シールド、平手(左)、武器用持ち手(右)が付属。
他キットのカスタマイズを可能にするのため?のジョイントパーツや肩パーツとショルダーアーマーパーツが新規で付属します。
肩パーツとショルダーアーマーパーツが余剰で付属します。組み替えることで通常版と全く同じ形状の陸戦型ガンダムカラバリキットが再現可能。
各部装甲のオレンジラインを補うマーキングシールが付属します。
カスタマイズできる部位は説明書にアイコン(赤◯)が記載されています。
形状がベースのHGUC陸戦型ガンダム(以下、通常版)と全く同じなので、各部は簡単に見ていきます。
頭部。全体がダークブラウンで締まった雰囲気に。オレンジのアンテナや額と顎のライトグレーがちょっとしたワンポイントになっています。とさか前後のセンサーはオレンジのシールでの色分けです。
左右で側面の形状が少し違っています。メット部は前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。消す場合は後ハメ加工が必要。ツインアイはクリアパーツにシールを貼っての色分けです。
ツインアイやとさか前後のセンサーは赤いシールを貼ることでEXAMシステム発動状態が再現可能。センサーのシールが小さいので、紛失には注意が必要です。
EXAMシステム発動状態で全身から。
胸部も大部分はダークブラウン成型色での再現。右胸にはモールド入りのダクト、左にはバルカン砲とマルチランチャーを装備しています。中央の三角モールドはモールドにシールを貼っての色分け。
ちょっとわかりにくいですが、肩部はボールジョイント接続穴が一回り大きいものに変更されています。どちらもパーツによる構成。
それに合わせてショルダーアーマーもボールジョイントが径の大きいものが新造されています。
引き出しギミックなどは同じ。
腹部はライトグレー成型色での再現ですが、腰部も大部分がダークブラウン。中央のV字は山型のモールドにオレンジのシールを貼っての色分けです。サイドアーマーには100mmマシンガン用のマガジンを装備。腹部装甲が固定されておらず、多少プラプラする感じなので注意が必要です。
腰アーマー裏にモールドはなくシンプル。
腕部も陸戦型ガンダムと同じ形状。角型で重機感の強いデザインになっています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要。
ショルダーアーマーは新造されたものになります。形状は通常版とほとんど同じですが、上部に薄い段差モールドが追加されているため、合わせ目がモールドとして処理できるようになっています。
脚部も全体がダークブラウン成型色で渋みのあるカラーリングになっています。
大腿部は前後の組み合わせで側面の合わせ目は段落ちモールドっぽく造形。膝から下は左右と前装甲の組み合わせですが、各部の合わせ目はモールド化されています。側面の三角モールドはシールでの色分け。
大腿部側面の装甲は展開可能。内部はメカニカルに造形され、サーベル柄も脱着可能です。
ソール部も重機感あるデザインで造形。脚底はライトグレー成型色での再現となっています。足裏は肉抜き穴あり。足首関節はモナカ割ですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
足裏はつま先側に肉抜き穴があります。つま先は少し反らすことが可能。
背部コンテナ・ラックはライトグレー成型色での再現。中央の三角モールドはオレンジのシールを貼っての色分けです。
コンテナ・ラックはシンプルな2ダボ接続で陸戦型ジムなどと共通。固定強度が高いので、脱着には少し力が必要でした。
下部のバーニアは別パーツ化。
上下のラックも展開可能です。
パラシュートパック(HGUC陸戦型ガンダム パラシュートパック仕様に付属。)も問題なく装着可能。
通常版(HGUC陸戦型ガンダム)と並べて。対象的なカラーリングでまた違った雰囲気があっていいですね。
肩パーツやショルダーアーマーが新造されていますが、腕を上げる角度は通常版とほぼ同じです。
肩の前後スイングもほぼ変わらない印象。関節強度はかなり高めなので、そのままだと破損はしないと思いますが、塗装した場合はネジ切れる可能性もありそうなので注意が必要。
それ以外の可動域は通常版と同じなので、以下のリンクから通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m
180mmキャノン。カートリッジ装填式の実体弾を使用する大型火器になります。この市街地戦仕様ではライトグレー成型色での再現。各部がメカニカルに造形されています。
フォアグリップは可動式。上部のマガジンは脱着可能です。マガジンはモナカ割で合わせ目あり。
グリップは可動式。180mmキャノンの基部は左右の組み合わせで、上下の一部に合わせ目ができます。
陸戦型ガンダムのものと並べて。ライトグレー成型色なので軽い感じがあっていいですね。
ウェポンコンテナ。HGUC陸戦型ガンダム(079)からの流用ですが、成型色が白からブラックに変更されています。
180mmキャノンは分解して収納用パーツを使うことで、ウェポンコンテナ内に収納することができます。
ビーム・ライフル。モビルスーツサイズまで小型化された携帯型のメガ粒子砲になります。ダークブラウンとライトグレー成型色での再現。
フォアグリップは左右にスイング可能。センサーはオレンジのシールでの色分けです。
ダークブラウンの装甲下部や砲身などに合わせ目ができます。
通常版のものと並べて。成型色の他、センサーも色味が違っています。
100mmマシンガン。地球連邦軍モビルスーツの標準的な装備になります。地上に配備された部隊に多く支給。こちらもダークブラウンとライトグレー成型色での再現です。
フォアグリップは前後に可動。
後部のストックも展開可能です。本体部はモナカ割で上下に合わせ目ができます。
通常版の100mmマシンガンと並べて。こちらも色味が違っているので少し軽い感じがあります。
シールド。腕部のウェポンラッチに装着する防御用装備になります。こちらはダークブラウン、ブラック、ライトグレー成型色での再現。
裏面のジョイントは展開可能で、下部のバイポッドも展開可能。
バイポッドを展開することで、シールド単体で自立させることができます。
HGGBBシリーズのキットと組み合わせることでカスタマイズが可能なジョイントパーツが付属。
組み合わせることで、HGブレイジングガンダムなどにウェポンコンテナを装備させることも可能です。(一応ジョイントパーツを使用しなくてもコンテナラックを装備することは可能ですが、干渉しやすいのでジョイントパーツを使用したほうが無難です。)
一通り武装して。
100mmマシンガンは通用の握り手に差し込むだけで保持が可能。遊びもなくしっかりと持たせることができます。肩に展開ギミックがあるので、両手持ちもラクに再現可能。
ビーム・ライフルは武器持ち手を使用しての保持となります。トリガーに指を添えるタイプで自然な形での保持が可能。ハンドパーツがややバラけやすいので注意が必要です。
バイポッドを展開してシールドを立てるなど、武装類が豊富に付属するのでポージングバリエーションの幅が広がります。
180mmキャノンも武器持ち手での保持となります。コンテナから取り出す、組み立てる、射撃シーンを再現するなど、武器一つで多数のギミックや演出ができるのがいいですね。
構えるだけでもかなりの迫力。手前にシールドを立てることで、輝き撃ちも再現可能です。足首があまり角度が付かないので接地がやや不安定。射撃ポーズの再現が少し難しいところがあります。ポーズを取る際はキットの転倒などに注意です。
マーキングシールを貼って劇中と同じデザインに。各部にオレンジのラインが入ったことで雰囲気が変わりました。ラインによって装甲の形状が明確になり、メリハリの効いたデザインになっています。
マーキングシールは脚甲以外は余白がなく、厚みも肉眼ではほとんど確認できないので、塗装したような感じで見栄えがします。
頭部にEXAM発動状態の赤いシールを貼れば、劇中に登場した陸戦型ガンダム市街地戦仕様を再現することができます。
パラシュートパック仕様に付属するミサイル・ランチャーを装備して、劇中シーンを再現。
HG THE ORIGINシリーズの局地型ガンダム(北米戦仕様)をオマージュしたようなデザインでミリタリー感が強く表現されています。好みは分かれそうですが、無地が物足りないと感じる場合はシールを貼って楽しんでみるのも良いかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。全体がダークブラウンのカラーリングで独特の渋さがありますし、陸戦型ガンダムの造形との相性も良く、実機感が感じられるキットになっています。ウェポンラックやウェポンコンテナ、収納可能な180mmキャノンなど、武装類も豊富に付属するのでポージングバリエーションも多彩。
気になる点は、ハンドパーツがややバラけやすいのと、腹部ボールジョイントが徐々に抜けやすくなり、上半身が外れやすくなってくるので注意が必要です。
オレンジラインのマーキングシールを貼ればより局地型ガンダム北米戦仕様やガンダムFSDっぽく変化。シールに余白がないのでキットが見栄えしますし、劇中シーンの再現度も高まります。EXAMシステム発動状態のシールを貼ることでヒール感も増幅するなど、一味違った陸戦型ガンダムが楽しめるのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら